続・君につづく道

第5部 別れてもすきな人

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情けないこと言ってる。

自分でも分かってる。こんな駄目な俺のことなんか、嫌いになっても当然だ。だけど、こうして抱きしめたかった。

愛してる。

俺は、雪子を愛してるんだ。

「好きだよ…。嫌いなんて、嘘。嫌いになれたら、楽だったよ。でも、無理なの。好き。大好き。ほんとは、私も触れたい。もっと、触れて欲しいよ…！」

雪子がそう言うと、俺はたまらなく泣きたくなって雪子のうなじに口付けた。

懐かしい味がする。

「触れてもいいのか？」

「うん」

「雪子…！」

雪子の言葉が、嬉しくて。
泣きたくなるくらい、嬉しくなって…。

俺は雪子を抱きしめて、2年ぶりに唇を重ねた。

ずっと欲しかった。

触れたかった。

雪子の体ごと、全部欲しかったんだ。

俺はとうとう我慢できなくなって、倉庫だというのに、服を着たままですぐに雪子と一つに繋がった。

雪子の中に入りたかったから。

雪子の中にいると、あんなに寂しくて孤独だった気持ちが洗われる気がしたんだ。

もう二度とあんなふうに、雪子を苦しめない。悲しませない。

先のことなどわからなくても、今、大事なのは、俺が雪子を愛しているということ。雪子が、俺のことを愛してくれている、ということだ。

それだけで、充分幸せなんだから…。