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第5部 別れてもすきな人
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周りにいる女子が瞳をキラキラさせて振り向いている。
こいつが、久我朗。
雪子の彼氏だ。
俺は雪子をチラチラよく追っていたから(それを俗にストーカーと言う)久我の顔を知っている。向こうは俺を知らないだろうけど。だが、イケメンだけど、経歴が怪しい。親はどっかの財閥か社長とかのお偉いさんだけど、久我朗は何度か過去にとある特定の女性に接近禁止令を出されていた。それは、袴田が今朝教えてくれた。雪子ちゃんは、大丈夫か?って。そんなこと、全然知らなかったけど…。松林に、ちょっとその辺を調べてもらっている。もしそれが本当なら、雪子をあいつのそばに置いておくわけにはいかない。あいつを泣かせる奴は、絶対に許さない。俺も散々苦しめたけど…。
会いに行こうか、誘い出そうか。
俺は会社の廊下を歩きながら悩んでいると、榊原警部から電話が入って携帯電話を耳に当てた。
「はい。なんすか?」
「とりあえず、容疑者は割り出したんだろ?その報告書は今日中に提出しろ」
「は?今日中?横田って女が金を動かしてたみたいだけど、まだ詳しいのは」
こいつが、久我朗。
雪子の彼氏だ。
俺は雪子をチラチラよく追っていたから(それを俗にストーカーと言う)久我の顔を知っている。向こうは俺を知らないだろうけど。だが、イケメンだけど、経歴が怪しい。親はどっかの財閥か社長とかのお偉いさんだけど、久我朗は何度か過去にとある特定の女性に接近禁止令を出されていた。それは、袴田が今朝教えてくれた。雪子ちゃんは、大丈夫か?って。そんなこと、全然知らなかったけど…。松林に、ちょっとその辺を調べてもらっている。もしそれが本当なら、雪子をあいつのそばに置いておくわけにはいかない。あいつを泣かせる奴は、絶対に許さない。俺も散々苦しめたけど…。
会いに行こうか、誘い出そうか。
俺は会社の廊下を歩きながら悩んでいると、榊原警部から電話が入って携帯電話を耳に当てた。
「はい。なんすか?」
「とりあえず、容疑者は割り出したんだろ?その報告書は今日中に提出しろ」
「は?今日中?横田って女が金を動かしてたみたいだけど、まだ詳しいのは」
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