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第5部 別れてもすきな人
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そうして、元の部署に戻り、松林の相棒となった。俺がいない間の松林の相棒は、我儘で自己中らしく、あまりみんなから慕われていなかったようだ。そいつは異動願いを出して、すぐに新宿の部署へと異動していった。そこに俺が戻ったんだ。松林は、涙ぐんで喜んでくれた。
そう。松林とは、やっぱりウマが合う。年下のくせに、結構頼れるとこもあるし。やっぱり相棒は、気が合うのが一番だ。
前の部署で相棒だった芳沢は、俺がここに戻るときに体の縁も切れた。
「いつか、戻りなさいよ。年下の彼女のところに。うたた寝してる時、寝言で何度も呼んでたわよ。ユキコって」
芳沢が微笑んで言うと、俺は苦笑いになった。
だからといって、すぐに会いに行く事はできなかった。滋や祐たちには、俺が戻ったことを伝えたけれど、雪子に会う勇気がなかった。
滋に会いに行って、滋の部屋で一緒にビールを飲んでいると、滋は窓のカーテンを閉めようとした時、
「あ、雪子」
と言うので、ドキッとして顔を上げた。滋の家の前に、何故か深夜遅いのに、雪子が来ていると言う。ここに入るところを見られたのか。
そう。松林とは、やっぱりウマが合う。年下のくせに、結構頼れるとこもあるし。やっぱり相棒は、気が合うのが一番だ。
前の部署で相棒だった芳沢は、俺がここに戻るときに体の縁も切れた。
「いつか、戻りなさいよ。年下の彼女のところに。うたた寝してる時、寝言で何度も呼んでたわよ。ユキコって」
芳沢が微笑んで言うと、俺は苦笑いになった。
だからといって、すぐに会いに行く事はできなかった。滋や祐たちには、俺が戻ったことを伝えたけれど、雪子に会う勇気がなかった。
滋に会いに行って、滋の部屋で一緒にビールを飲んでいると、滋は窓のカーテンを閉めようとした時、
「あ、雪子」
と言うので、ドキッとして顔を上げた。滋の家の前に、何故か深夜遅いのに、雪子が来ていると言う。ここに入るところを見られたのか。
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