続・君につづく道

第2部 雪子のメル友

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「ちょっと待っててくれるか？飽きたら帰ってもいいけど」

俺はタバコを噛みながら言うと、雪子は頭を横に振って、俺の近くまで体を寄せて、両手で俺の袖を摘み、下から俺を見上げた。

「待ってる。 終わったら、キスしたいから」

「終わったら？終わってからも、だろ」

「え？」

俺はタバコを口から取って、少し屈んで雪子の唇を塞いだ。重ねただけの、キス。雪子は目を閉じて受け入れて、唇が離れるとまた俺を見つめて優しく微笑んだ。

「そうだね。いってらっしゃい」

雪子に背中を押されて、俺は会議室へ向かおうとドア口に体を向けると、同僚たちはドアの陰からじーっと俺たちを見ていて、ニヤニヤやらしい笑みを浮かべていた。

「お前ら～～！！」

俺が怒って叫ぶと、みんなは声を出してイヒヒヒと笑い合っていた。