続・君につづく道

びぅむ

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第2部 雪子のメル友

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俺が腕を組みながら雪子を睨んでいると、雪子はハッとして俺を見て、

「じょ、ジョークジョーク!優しいよ。今日も服買ってくれたの。選んでくれたわ」 

と微笑んで言うと、男たちは頬を赤らめながら振り向いて俺を見つめた。

「へええぇ」
「あの坂井さんが」
「女性の服を選ぶとか」
「買うとか」
「世も末だなぁ」

なんか、ほんとにこいつら、ぶっ殺したい。

俺はタバコを懐から取り出して口にくわえると、榊原警部の方に振り向いた。

「紛争事件、どうなりましたか?」

「あ、そうだったな」

榊原警部も、我に返りコホンと小さく咳払いをしてみんなの輪の中に歩いて行った。

「よし、雑談はこのへんで。事件の話をするぞ。隣の会議室に移動だ」

榊原警部が軽く手を叩いて言うと、みんなは顔を見合わせて隣にある会議室に向かった。雪子はみんなの姿を見送りながら、雪子に歩み寄る俺の顔を見上げた。

「雪子。お仕置きだからな。覚悟しとけよ」

「え?な、なんでっ」

「面白くない」

「お、理さん…」

雪子が珍しく少し動揺して、俺の袖をキュッと摘んできた。
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