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第2部 雪子のメル友
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雪子はまだ冷静を保っている。紙バッグを掴む男の手を振り払い、腕を掴む男のことも睨みつけて、また何か一言呟くように何か言っている。雪子は「はあ」とため息をつくと、ガラス越しに俺のことをギロッと睨みつけた。
うわっ。見てたのがバレてたか。助けろってか。
俺はタバコの吸殻を灰皿に押し付けると、喫煙所を出て行った。そして、雪子のそばに行くと、
「おい、雪子。行くぞ」
と一言だけ言うと、男二人は俺のほうに向き直り、ジロジロと俺を見定めている。雪子は携帯電話をバッグにしまい、
「迎え来たから。離してくれますか」
と冷たく言い放ち、腕を掴む男を再び睨んで立ち上がると、男はまだ諦めず腕を引き寄せた。
「お兄さん?お父さん…なわけないか。年、離れてるよね?彼氏じゃないよね。あ、不倫か!!」
と笑いながら言うと、俺は雪子の腕を掴む男の肩を掴んで、
「いいご身分だな。その手を離せ。そいつは、お前が触っていい女じゃないんだよ」
と感情を出さずに、なるべく棒読みで言ってみた。雪子は俺を見上げている。
「こんな奴、相手にすることないわ。行きましょ」
「雪子」
雪子は紙バッグを持って肩に掲げると、振り向いて男二人を睨みつけた。
「ヘタレには用はない。触らないで」
ク、クール過ぎる!!いや、いいよ!ナイスだよ!こいつの言葉は氷のようにこの辺り一帯に吹き荒れて、ナンパしてきた男二人もその場に凍りついた。
まったく…。こんなナンパを、雪子が相手にするわけがない。いつも冷静で、冷たい言葉を吐き捨てる。カッコいいな。
ただの年下女じゃない。
雪子は、いろんな意味で強い女なんだ、
うわっ。見てたのがバレてたか。助けろってか。
俺はタバコの吸殻を灰皿に押し付けると、喫煙所を出て行った。そして、雪子のそばに行くと、
「おい、雪子。行くぞ」
と一言だけ言うと、男二人は俺のほうに向き直り、ジロジロと俺を見定めている。雪子は携帯電話をバッグにしまい、
「迎え来たから。離してくれますか」
と冷たく言い放ち、腕を掴む男を再び睨んで立ち上がると、男はまだ諦めず腕を引き寄せた。
「お兄さん?お父さん…なわけないか。年、離れてるよね?彼氏じゃないよね。あ、不倫か!!」
と笑いながら言うと、俺は雪子の腕を掴む男の肩を掴んで、
「いいご身分だな。その手を離せ。そいつは、お前が触っていい女じゃないんだよ」
と感情を出さずに、なるべく棒読みで言ってみた。雪子は俺を見上げている。
「こんな奴、相手にすることないわ。行きましょ」
「雪子」
雪子は紙バッグを持って肩に掲げると、振り向いて男二人を睨みつけた。
「ヘタレには用はない。触らないで」
ク、クール過ぎる!!いや、いいよ!ナイスだよ!こいつの言葉は氷のようにこの辺り一帯に吹き荒れて、ナンパしてきた男二人もその場に凍りついた。
まったく…。こんなナンパを、雪子が相手にするわけがない。いつも冷静で、冷たい言葉を吐き捨てる。カッコいいな。
ただの年下女じゃない。
雪子は、いろんな意味で強い女なんだ、
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