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第2部 雪子のメル友
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さて。
やっとタバコにありつけた。
土日のショッピングビルは人も多くて、クラクラする。苦手だ。地元の商店街ぐらいがちょうどいい。が、雪子が嬉しそうにしてくれてるなら、それでいい、とさえ思ってしまう。
試着室で新しい服を着て見せてくれる姿が、なんとも初々しい。もともと美人だし、スタイルも良くて細身で足が長いから、なにを着てもよく似合う。なのに、泊まりに来ると、俺の汚いTシャツとか着せるのは、さすがに悪いなぁと思い始めていた。いや、それはそれで興奮するんだけど。何着ても、似合う人っているんだな。裸エプロンとかしたら…。
いや、もうそれ、エプロンいらなくね?
なんて、タバコをふかしながらそんな馬鹿な妄想をしていた。
でも、こんなふうに買い物をするのは初めてかも。うちでご飯を作ってくれる時も、雪子はうちに来るまで一人でスーパーで買い物してくるし。今更、外でデートっていうのも、何だか少し恥ずかしい。とゆーか、こっぱずかしいというのが、本音。デートには、ちょっとトラウマもあった。
むかーし。まだまだ10代の若かりし頃。付き合っていた彼女とデートをしたとき、「つまらない」「楽しそうに笑ってよ」とか散々言われて、ふられたことがあったから。だから、デートなんて嫌いだ。苦手だった。
でも、雪子とはそんな気を使うこともなくて、家にいる時と会話もそんなに変わらないし、安心できる。彼女の服を選ぶなんて、俺がやると思わなかった。
昔、2つ年上の姉貴によく買い物に連れ回された。その時、センスを疑われて、散々ダメ出しされたっけ。そんなことを思い出しながら洋服を眺めていたら、どれも雪子に似合うような気がして、妄想が膨らむ。
やっとタバコにありつけた。
土日のショッピングビルは人も多くて、クラクラする。苦手だ。地元の商店街ぐらいがちょうどいい。が、雪子が嬉しそうにしてくれてるなら、それでいい、とさえ思ってしまう。
試着室で新しい服を着て見せてくれる姿が、なんとも初々しい。もともと美人だし、スタイルも良くて細身で足が長いから、なにを着てもよく似合う。なのに、泊まりに来ると、俺の汚いTシャツとか着せるのは、さすがに悪いなぁと思い始めていた。いや、それはそれで興奮するんだけど。何着ても、似合う人っているんだな。裸エプロンとかしたら…。
いや、もうそれ、エプロンいらなくね?
なんて、タバコをふかしながらそんな馬鹿な妄想をしていた。
でも、こんなふうに買い物をするのは初めてかも。うちでご飯を作ってくれる時も、雪子はうちに来るまで一人でスーパーで買い物してくるし。今更、外でデートっていうのも、何だか少し恥ずかしい。とゆーか、こっぱずかしいというのが、本音。デートには、ちょっとトラウマもあった。
むかーし。まだまだ10代の若かりし頃。付き合っていた彼女とデートをしたとき、「つまらない」「楽しそうに笑ってよ」とか散々言われて、ふられたことがあったから。だから、デートなんて嫌いだ。苦手だった。
でも、雪子とはそんな気を使うこともなくて、家にいる時と会話もそんなに変わらないし、安心できる。彼女の服を選ぶなんて、俺がやると思わなかった。
昔、2つ年上の姉貴によく買い物に連れ回された。その時、センスを疑われて、散々ダメ出しされたっけ。そんなことを思い出しながら洋服を眺めていたら、どれも雪子に似合うような気がして、妄想が膨らむ。
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