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第十三章
『神学校を目指します!』
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新年になった。
ここ久住の正月は静寂に包まれ、冬の弱々しくも優しい陽光が大地を照らしている。
クリスマスに結ばれたジョンと浩子
二人の愛は完全に成熟した。
浩子は、あの夜から、毎週土曜日の夜、まるでシンデレラの如く、少女から大人の女性に変身し、ジョンのもとに通った。
そして、愛が深まるにつれ、自ずと、未来の摂理が気になって行った。
それは二人とも同じであった。
ある夜、浩子がジョンに聞いた。
「ジョン、久住での任期は何年なの?」
「2年なんだ…」
「そっか、私が高校を卒業するまでだね。」
「うん…」
「久住の次の赴任地は決まってるの?」
「バーハム神父は、おそらく、本部、シアトルになるだろうと言ってた。」
「そっか…、アメリカに帰るんだ。」
ジョンはムクっと上半身を起こし、窓の外を見遣りながら、こう言った。
「浩子…、僕は神よりも浩子が大事なんだ。
イエスの側よりも浩子の側に居たいんだ。
だからね…」
浩子は察していた。
「ジョン、駄目よ。神父をやめたりしたら駄目よ。」
「…………」
「私は大丈夫だから…」
「何が大丈夫なんだい?」
「…………」
「浩子…、もうねぇ…、二人が離れ離れになる事は出来ないんだよ。
僕たちは一緒に居ないと生きていけないんだよ。」
「うん…」
「だからね…、僕は神父を辞めようと思ってる。
そして、この久住でずっと浩子と一緒に暮らしたいと思っている。
家族を持って、幸せに、暮らしたいと思ってる。」
「うん…、でも…、」
「でも?何だい?」
「ジョンはね、素晴らしいのよ!
ジョンはとっても素晴らしい神父様なの!
ジョンの説教は皆んなに平穏をもたらすの!
私には分かるの。
ジョンのオーラは他の人とは違うの。」
「でも、僕は神よりも浩子を選ぶ。
浩子と離れ離れになるくらいなら、生きていけないよ。」
「それは、私も同じ。ジョンなしでは生きていけない。」
「そう、僕が神父を辞めるしかないんだよ。
だから安心してね。
浩子を独りには決してしないから、安心してね。」
「うん…、わかった。」
愛が深まれば深まるほど、未来の摂理は厄介な代物となって行った。
浩子は考えた。
ジョンが神父のままで、今の愛を続けられる道はないかと、四六時中、考えるようになった。
そんなある日、祖母が浩子に言った。
「浩子、4月から3年生だね。
前も言ったけど、私はね、浩子には大学に行って欲しいんだよ。
それが亡くなったお前の両親の願いでもあると思っているだよ。
そろそろ、どの大学に行きたいか、考えておいてね。」と
「おばあちゃん、私は此処に居たいなぁ~、大学なんて行きたくないなぁ~、久住がいいよ!」
祖母は珍しく浩子に強く言った。
「大学に行ってまだまだ勉強するんだよ!
お前自身の可能性を見出さなければ駄目なんだよ。
お前には、他人にない才能があるのよ!
それは、おばあちゃんが一番、知ってるから!」
その時、浩子は「はっ」とした。
浩子がジョンに言ったことと同じようなことを祖母に言われたからだ。
「私の才能?
おばあちゃん、私の才能はどんなものなの?
教えて?」
祖母は直ぐにこう答えた。
「感性だよ。浩子には、目に見えない「力」があるんだよ。
人の心が分かる。
優しい感性…
直感…
霊感みたいな…
そんな才能が、浩子には小さい時から備わっていんるだよ。」
「感性か…」
その時、浩子はひらめいた。
「おばあちゃん、宗教学を学ぶのに感性は重要だよね!」
「それは重要な資質だよ。浩子には合ってるかもね。」
「わかった!おばあちゃん、ありがとう!」と、
浩子はいきなり祖母に抱きついた。
「浩子!どうしたのよ!」
祖母は驚いて浩子に問うた。
「私ねぇ、やっと、自分の歩むべき道筋が見えたの!
神学校に行きたい!
おばあちゃん、ジョン神父様と同じ、シアトルの神学校に行って、聖教師か女性修道士になりたい!」
「それは、おばあちゃんも賛成だよ。
浩子には向いてると思うよ。」
「でも、おばあちゃん、独りで大丈夫?」
「大丈夫だよ!まだまだ、年寄りの中では若者だよ。」
「お金…、掛かるね。
アメリカだし…」
「大丈夫だよ。牛と放牧地を売ればなんとかなるよ。」
「そっか、土地を売るのね…」
「浩子、どうせねぇ、この先、私達じゃ、牛の放牧は無理だよ。
ジョン神父様もいつまでも久住に居るとは限らないからね。」
「うん、ジョンもあと1年くらいと言ってたわ…」
「そうなのね。
あっ!」
祖母が急に手のひらを『パッン!』と叩き、
浩子の顔を笑いながらマジマジと見つめ、
「浩子ちゃん、ナイスアイデアだねー
いいよ!
行っておいて!
ジョン神父様が居れば、私も安心さ。
二人で行っておいで!」
浩子も全ての企てを祖母に見破られたことに照れながらも、
「おばあちゃん、本当にありがとう!」と言い、また、祖母に抱きついた。
その夜、土曜日でもないのに、浩子は深夜、ジョンの家に行った。
ジョンは既に寝ており、寝室の電気は消えていた。
浩子は外から寝室の窓を「トントン」と叩いた。
寝室に電気が付いた。
浩子は、浩子専用の脚立を物置から取り出し、寝室の窓に向かうと、既に窓は開かれていた。
浩子が部屋に入ると、ジョンが眠そうな顔で、
「浩子、今日は土曜日かい?」
「うん、土曜日よ!」
浩子は嘘を言い、寝ぼけているジョンに抱きついた。
愛し合った後、ジョンが笑いながら言った。
「浩子、今日は月曜日だ。
でも、可愛い嘘つきさんは、僕は許すよ。」と
浩子は、愛の余韻に浸りながらも、こう言った。
「うん…、
この部屋に入れば、いつも土曜日になるの…
本当はねぇ、ジョンに話したい事があったんだ。」と、
ジョンは、そんな可愛い浩子にキスをし、頬を撫でながら、
「なんだい、話って?」
すると、ジョンの胸に顔を埋めていた浩子は、
ジョンの上に重なり、そして、ジョンの瞳を見つめながら、ゆっくりとこう言った。
「私、松原浩子は神学校を目指します。
ジョン神父様、シアトル神学校の入学手続きを教えてください!」と、
「えっ?」と
ジョンは突然のことに言葉を失ったが、
満面の笑みを浮かべてる浩子を見て、
「あっ!そっかぁ!」と、
ジョンは、浩子の計画、その意図、そして、それが最高の計画であることを瞬時に理解した。
「浩子、ナイスアイデア!
そっかぁ!
よーし、明日から、僕が宗教学と宗教哲学、それと英語の先生になるからね!
ただし、絶対に合格するよう、これから何ヶ月は、みっちり、厳しく、指導するから、覚悟するんだよ!」と、
ジョンも満面の笑みを浮かべ、浩子に何度も何度もキスをした。
「うん!ジョン、お願いします。
それと…」
「わかってるよ、ベットの上は、いつも土曜日だ。」
二人は『未来の摂理』への不安を払拭した喜びから、激しく、激しく、深く、深く、喜びに満ち溢れた愛を何度も何度も確かめ合った。
ここ久住の正月は静寂に包まれ、冬の弱々しくも優しい陽光が大地を照らしている。
クリスマスに結ばれたジョンと浩子
二人の愛は完全に成熟した。
浩子は、あの夜から、毎週土曜日の夜、まるでシンデレラの如く、少女から大人の女性に変身し、ジョンのもとに通った。
そして、愛が深まるにつれ、自ずと、未来の摂理が気になって行った。
それは二人とも同じであった。
ある夜、浩子がジョンに聞いた。
「ジョン、久住での任期は何年なの?」
「2年なんだ…」
「そっか、私が高校を卒業するまでだね。」
「うん…」
「久住の次の赴任地は決まってるの?」
「バーハム神父は、おそらく、本部、シアトルになるだろうと言ってた。」
「そっか…、アメリカに帰るんだ。」
ジョンはムクっと上半身を起こし、窓の外を見遣りながら、こう言った。
「浩子…、僕は神よりも浩子が大事なんだ。
イエスの側よりも浩子の側に居たいんだ。
だからね…」
浩子は察していた。
「ジョン、駄目よ。神父をやめたりしたら駄目よ。」
「…………」
「私は大丈夫だから…」
「何が大丈夫なんだい?」
「…………」
「浩子…、もうねぇ…、二人が離れ離れになる事は出来ないんだよ。
僕たちは一緒に居ないと生きていけないんだよ。」
「うん…」
「だからね…、僕は神父を辞めようと思ってる。
そして、この久住でずっと浩子と一緒に暮らしたいと思っている。
家族を持って、幸せに、暮らしたいと思ってる。」
「うん…、でも…、」
「でも?何だい?」
「ジョンはね、素晴らしいのよ!
ジョンはとっても素晴らしい神父様なの!
ジョンの説教は皆んなに平穏をもたらすの!
私には分かるの。
ジョンのオーラは他の人とは違うの。」
「でも、僕は神よりも浩子を選ぶ。
浩子と離れ離れになるくらいなら、生きていけないよ。」
「それは、私も同じ。ジョンなしでは生きていけない。」
「そう、僕が神父を辞めるしかないんだよ。
だから安心してね。
浩子を独りには決してしないから、安心してね。」
「うん…、わかった。」
愛が深まれば深まるほど、未来の摂理は厄介な代物となって行った。
浩子は考えた。
ジョンが神父のままで、今の愛を続けられる道はないかと、四六時中、考えるようになった。
そんなある日、祖母が浩子に言った。
「浩子、4月から3年生だね。
前も言ったけど、私はね、浩子には大学に行って欲しいんだよ。
それが亡くなったお前の両親の願いでもあると思っているだよ。
そろそろ、どの大学に行きたいか、考えておいてね。」と
「おばあちゃん、私は此処に居たいなぁ~、大学なんて行きたくないなぁ~、久住がいいよ!」
祖母は珍しく浩子に強く言った。
「大学に行ってまだまだ勉強するんだよ!
お前自身の可能性を見出さなければ駄目なんだよ。
お前には、他人にない才能があるのよ!
それは、おばあちゃんが一番、知ってるから!」
その時、浩子は「はっ」とした。
浩子がジョンに言ったことと同じようなことを祖母に言われたからだ。
「私の才能?
おばあちゃん、私の才能はどんなものなの?
教えて?」
祖母は直ぐにこう答えた。
「感性だよ。浩子には、目に見えない「力」があるんだよ。
人の心が分かる。
優しい感性…
直感…
霊感みたいな…
そんな才能が、浩子には小さい時から備わっていんるだよ。」
「感性か…」
その時、浩子はひらめいた。
「おばあちゃん、宗教学を学ぶのに感性は重要だよね!」
「それは重要な資質だよ。浩子には合ってるかもね。」
「わかった!おばあちゃん、ありがとう!」と、
浩子はいきなり祖母に抱きついた。
「浩子!どうしたのよ!」
祖母は驚いて浩子に問うた。
「私ねぇ、やっと、自分の歩むべき道筋が見えたの!
神学校に行きたい!
おばあちゃん、ジョン神父様と同じ、シアトルの神学校に行って、聖教師か女性修道士になりたい!」
「それは、おばあちゃんも賛成だよ。
浩子には向いてると思うよ。」
「でも、おばあちゃん、独りで大丈夫?」
「大丈夫だよ!まだまだ、年寄りの中では若者だよ。」
「お金…、掛かるね。
アメリカだし…」
「大丈夫だよ。牛と放牧地を売ればなんとかなるよ。」
「そっか、土地を売るのね…」
「浩子、どうせねぇ、この先、私達じゃ、牛の放牧は無理だよ。
ジョン神父様もいつまでも久住に居るとは限らないからね。」
「うん、ジョンもあと1年くらいと言ってたわ…」
「そうなのね。
あっ!」
祖母が急に手のひらを『パッン!』と叩き、
浩子の顔を笑いながらマジマジと見つめ、
「浩子ちゃん、ナイスアイデアだねー
いいよ!
行っておいて!
ジョン神父様が居れば、私も安心さ。
二人で行っておいで!」
浩子も全ての企てを祖母に見破られたことに照れながらも、
「おばあちゃん、本当にありがとう!」と言い、また、祖母に抱きついた。
その夜、土曜日でもないのに、浩子は深夜、ジョンの家に行った。
ジョンは既に寝ており、寝室の電気は消えていた。
浩子は外から寝室の窓を「トントン」と叩いた。
寝室に電気が付いた。
浩子は、浩子専用の脚立を物置から取り出し、寝室の窓に向かうと、既に窓は開かれていた。
浩子が部屋に入ると、ジョンが眠そうな顔で、
「浩子、今日は土曜日かい?」
「うん、土曜日よ!」
浩子は嘘を言い、寝ぼけているジョンに抱きついた。
愛し合った後、ジョンが笑いながら言った。
「浩子、今日は月曜日だ。
でも、可愛い嘘つきさんは、僕は許すよ。」と
浩子は、愛の余韻に浸りながらも、こう言った。
「うん…、
この部屋に入れば、いつも土曜日になるの…
本当はねぇ、ジョンに話したい事があったんだ。」と、
ジョンは、そんな可愛い浩子にキスをし、頬を撫でながら、
「なんだい、話って?」
すると、ジョンの胸に顔を埋めていた浩子は、
ジョンの上に重なり、そして、ジョンの瞳を見つめながら、ゆっくりとこう言った。
「私、松原浩子は神学校を目指します。
ジョン神父様、シアトル神学校の入学手続きを教えてください!」と、
「えっ?」と
ジョンは突然のことに言葉を失ったが、
満面の笑みを浮かべてる浩子を見て、
「あっ!そっかぁ!」と、
ジョンは、浩子の計画、その意図、そして、それが最高の計画であることを瞬時に理解した。
「浩子、ナイスアイデア!
そっかぁ!
よーし、明日から、僕が宗教学と宗教哲学、それと英語の先生になるからね!
ただし、絶対に合格するよう、これから何ヶ月は、みっちり、厳しく、指導するから、覚悟するんだよ!」と、
ジョンも満面の笑みを浮かべ、浩子に何度も何度もキスをした。
「うん!ジョン、お願いします。
それと…」
「わかってるよ、ベットの上は、いつも土曜日だ。」
二人は『未来の摂理』への不安を払拭した喜びから、激しく、激しく、深く、深く、喜びに満ち溢れた愛を何度も何度も確かめ合った。
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