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しおりを挟む疲れのせいか、契約書にはあまりしっかり目を通さず判子を押した。
どうやら健康食品の契約のようだ。
数日後になにやら意識の高い文言の書いてあるカプセル剤が数個届いた。
せっかく届いたものをむげにすることもできず、毎日飲むことにした。
するとどうだろう。
普段のだるさが嘘のようにとれる。
いつも以上に活動的になった気がする。
だが他の女を見ても俺には関心を抱くことすらできなかった。
由美子さんを越えるイイ女が見つからないからだ。
あぁ。
また会いたい。
会ったら今度は…。
もっと深くまで、彼女のことを…。
滞った情欲を吐き出す場所もなく、春は過ぎた。
そして夏の暑いうだる夜に
インターホンがなった。
なぜか、彼女だと確信できた。
「こんばんは。こんな遅くにすみません」
春の時とは違い、ジャケットを脱いだ姿の彼女が目の前にいた。
きれいな二の腕、腋が見えるノースリーブのYシャツは俺の目には毒…と言うか誘っているようにしか見えない。
じんわりと噴き出している汗を拭う彼女。
髪の毛はアップスタイルにしうなじから伝う汗がやけに生々しい。
短いスカートから覗く生足。
ああ、だめだ。
商品説明なんて聞こえてこない。
「…ということになってまして」
「あの…そんなのわかりました。わかりましたから…」
「……はい」
彼女も意図がわかっているようだ。
「…今回もお願いしてイイですか?」
そう言うと、少し暗い部屋で彼女はニヤリと笑ったように見えた。
「じゃあ、夜も遅いですし。私も直帰なのでもう時間を気にする必要もないので…寝室に行きましょうか。ふふ」
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