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濃密な夜を明け、3ヶ月が経った。
世界はなにも変わらず、俺の立場に変わりはない。
ただ一つ変わったことと言えば、一人の女にのめり込んでしまっているということだ。
「せんせい?」
目の前には美作がテキストを開いて勉強している。
ーーねぇ?先生?先生は乳首なめられるのが弱いんですねぇーー
フラッシュバックする。
夜の声。
乳首を入念にねぶられながら、彼女の手は激しく下半身を刺激する。
ローションでぬるぬるになった手で何度も射精を繰り返す無様な俺をいじくりまわす。
「ここ、わからないんですけど」
甘い声。
ーーここ、もうこんなに大きくして。さっき三回も出したんですよ?ーー
支配される。
彼女の声に。
「先生?聞いてます?」
「先生?どうします?」
妄想を振り払って彼女のテキストに目を通す。
「先生、すごく興奮してますね」
ゾクリとするほどリアルな彼女の声が耳元で聞こえた。
思わず振り向くと彼女はやけに意地悪そうな顔でこちらを見ていた。
「先生、今晩時間ありますか?」
「もし、時間あるなら……」
「その興奮……少しだけおさめてあげましょうか?」
耳元で彼女は囁く。
悪魔の声。
俺には抗うすべなんてすでになかったのだった。
世界はなにも変わらず、俺の立場に変わりはない。
ただ一つ変わったことと言えば、一人の女にのめり込んでしまっているということだ。
「せんせい?」
目の前には美作がテキストを開いて勉強している。
ーーねぇ?先生?先生は乳首なめられるのが弱いんですねぇーー
フラッシュバックする。
夜の声。
乳首を入念にねぶられながら、彼女の手は激しく下半身を刺激する。
ローションでぬるぬるになった手で何度も射精を繰り返す無様な俺をいじくりまわす。
「ここ、わからないんですけど」
甘い声。
ーーここ、もうこんなに大きくして。さっき三回も出したんですよ?ーー
支配される。
彼女の声に。
「先生?聞いてます?」
「先生?どうします?」
妄想を振り払って彼女のテキストに目を通す。
「先生、すごく興奮してますね」
ゾクリとするほどリアルな彼女の声が耳元で聞こえた。
思わず振り向くと彼女はやけに意地悪そうな顔でこちらを見ていた。
「先生、今晩時間ありますか?」
「もし、時間あるなら……」
「その興奮……少しだけおさめてあげましょうか?」
耳元で彼女は囁く。
悪魔の声。
俺には抗うすべなんてすでになかったのだった。
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……落ち着いて素数を数えるんだ!
たった今出した精子は普通に生きてるよ!
(たぶん避妊薬飲んでる(飲む、入れてる)か、当たっても全然構わないんだね……)