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19話 各々のスキル
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ラーシェの兄に会えることになったが、その前にもう少しだけこの子のことについて知っておきたい。
所持しているスキルや聖剣の能力など、聞けていないことはまだ沢山ある。
知っているか知っていないかで、今後の行動に大きく影響してくる。
だけど、いきなり話せと言ってもせっかく縮まった距離が離れてしまうかもしれない。
そうならない為にも、まずは自分のことを教えなければ。
「俺の聖剣……シノヴァクだっけ? これを使っていると、光之王っていうのを使えて身体能力が五倍ほど膨れ上がるんだけど、ラーシェが使ってる剣ってどんな効果があるんだ?」
「私が使っているウォーリアの剣は、《花の舞》といって剣が軽量化されます。ずっと使うことは出来ませんけど」
やっぱり、聖剣の効果というのは長く続かないんだな。
続いていてくれれば、どんな依頼も簡単にこなすことが出来るのにな。
「ミラノ様は何かスキルをお持ちになられていますか?」
「私のことを馬鹿にしないでよね。ちょっと剣貸して」
ミラノは俺に手を出しながら、鼻をふんと鳴らす。
どうやら、スキルを持っているかどうかを聞かれたことが気に食わないらしい。
魔族の幹部ならば持っていて当たり前ってか?
俺はその時ふと思った。
ミラノは確かに魔族の幹部なのだが、その権力はどこまで続くのだろうか。
この世界には魔物と魔獣が存在しており、その違いは知恵があるかないかだ。
基本的に魔物が知恵を持つ者たちとして扱われているが、その魔物の中でもいくつかの種族が存在する。
代表的なのはやはり魔族、それ以外には長耳族や空翼族などがいる。
その他にも数えきれないほどいるが、正直俺は全ての種族を把握していない。
数が多すぎるのだ。
それは置いといて、魔族は世界中に存在している。
俺達は豪炎の大陸で暮らしているが、氷河の大陸、竜牙の大陸、和神島にも魔族は存在している。
そう考えると、ミラノは魔族の幹部ではなく、クラティスの支配下に置かれている魔族の幹部と認識を改めた方がいいな。
「ほら」
「痛っ」
突然頭に軽い痛みが走り、顔を向けるとミラノが聖剣で俺の頭を突いていた。
軽くにらみながら剣を受け取り、さっき置いといた場所に立てかけ直した。
ミラノは何故だがニヤニヤしながら椅子から立ち上がると、右の掌を上にして指を軽く折り曲げた。
いったい何がしたいんだ、と思ったのも束の間。
手が金色に光り始めたと同時に銀の髪が靡き、光る部分から一本の剣が出現した。
その剣は、俺が生きてきた中で一番目にしてきた剣で、なんなら今俺の後ろで立てかけてある。
そう、つまりミラノが出現させた剣は――。
「シノヴァクの剣がなんで……」
俺が使う聖剣だったのだ。
どうしてシノヴァクの剣が二本あるのか。
常識的に、聖剣は同種は存在せず、その姿も使用者に与える効果も違う。
よって、今ミラノが握っている剣はシノヴァクの剣であるはずがない。
そうだというのに、なぜか剣の姿は一緒で見分けがつかないくらいだ。
「どう? すごいでしょ」
「本当に凄いです……。いったいどんなスキルなのですか……?」
「仕方ないから教えてあげる。私のスキルは《創造者》だよ。触れたものすべてを複製することが出来るんだ」
なんだそのスキル。
どう考えても強すぎだろ。
同じ効果を持つ聖剣は存在しないって言ってたけど、その理屈がミラノのせいで崩壊してしまった。
「10分くらいか形を保っていられないけどね。はい、じゃあ次ラーシェの番」
「私ですか」
「当たり前でしょ。私だけ教えて終わりなんて不公平だからね」
そう言われ納得したのか、ラーシェは立ち上がった。
しかし、周りをキョロキョロと見て何かを心配しているような感じだった。
そんなに危険なスキルなのか?
「少し場所を変えてもいいですか?」
「いいけど、どうしてだ?」
「ちょっとスキルを使うには狭いような感じ出して」
ということで、王都から出て少し歩き広い草原までやってきた。
当然、仮面を被っている。
周りを見渡すと、魔獣がちらほらと移動しているがこちらに寄ってくる気配がない。
自分自身がそこまで強くない魔獣だと自覚しているからか、さっきから別の冒険者の方ばかり向かって走っている。
襲われている冒険者も苦戦しているわけではないし、助けに行く必要はないな。
「ここならいいでしょう」
「早く見せてよ」
「分かりました」
ラーシェは頷くと、俺達から少し距離を取った。
次の瞬間、瞬く間に全身が炎で包まれていった。
スキルが暴走したのかと思い、すかさず水魔法で消火をしようとした。
しかし、ラーシェを包んでいた炎はあるものへと姿を変えていった。
「鳥……?」
「すごい」
巨大な鳥へと姿を変えた炎は次第に小さくなっていき、それは鎧へとさらに姿を変えた。
しかし、ただの鎧ではなく、背中からは二つの炎の翼が生えて、鎧になっても燃えたままだ。
それに加えて、髪の色は紫から燃えるような紅に変化し、瞳の色も同じように変化している。
このスキルは一体……。
「私のスキルは《不死鳥》です」
「フェニックス……」
「絶対強いじゃん! 私も欲しい!」
「確かにこのスキルは強いですよ。実際、このスキルのおかげで国を滅ぼすことが出来ましたし」
「うわぁ」
燃え盛る炎を見てミラノは目を輝かせながら、小走りで近づいて行った。
ラーシェの周りをぐるっと一周し、翼の部分や炎の鎧をまじまじと見た。
そして触った。
「あ」
なんとミラノは炎の中に手を突っ込んだのだ。
何の躊躇いもなく、それも笑顔で。
狂気だ。
どうせ燃えても再生できるからと思っているのかもしれないが、俺だったら絶対に手を入れない。
普通に燃えたくないし。
しかし、そんな俺の考えとは逆にミラノの手は一切燃えていかなかった。
それどころか、翼を動かして遊んでいる。
「なんで燃えてないの? 魔族は炎耐性とかあったか?」
「ないよ」
「じゃあなんで燃えてないんだよ」
「確かに私の体は燃えていますが、この炎に触れたからと言って体が燃えてしまう訳ではありません。私が燃えろと思えば燃えますが、そう思っている限り燃えることはないのです」
「へぇ、凄いな。不死鳥ってことは、どれだけ傷を負っても死ぬことはないってことか?」
「死んだことがないのでわかりませんが、多分普通に死ぬと思いますよ。傷の治りはとても早いですが」
傷の治りが早いか。
それは滅茶苦茶いいな。
俺も早く治るんだったら、傷のことを考えずに戦うことが出来る。
「一回腕を切断されてしまったことがあるのですが、10秒後には再生していました」
想像していた傷とは全く違ったわ。
剣で切られた深い傷とかって思ってたけど、腕が切断されたとは思わなかった。
それに、10秒で再生できるって相手は絶望だな。
頭とかを切り落とさない限り、致命傷にはならないんだし。
絶対にラーシェとは戦いたくない。
持久戦に持ち込まれて負けてしまう未来が見える。
所持しているスキルや聖剣の能力など、聞けていないことはまだ沢山ある。
知っているか知っていないかで、今後の行動に大きく影響してくる。
だけど、いきなり話せと言ってもせっかく縮まった距離が離れてしまうかもしれない。
そうならない為にも、まずは自分のことを教えなければ。
「俺の聖剣……シノヴァクだっけ? これを使っていると、光之王っていうのを使えて身体能力が五倍ほど膨れ上がるんだけど、ラーシェが使ってる剣ってどんな効果があるんだ?」
「私が使っているウォーリアの剣は、《花の舞》といって剣が軽量化されます。ずっと使うことは出来ませんけど」
やっぱり、聖剣の効果というのは長く続かないんだな。
続いていてくれれば、どんな依頼も簡単にこなすことが出来るのにな。
「ミラノ様は何かスキルをお持ちになられていますか?」
「私のことを馬鹿にしないでよね。ちょっと剣貸して」
ミラノは俺に手を出しながら、鼻をふんと鳴らす。
どうやら、スキルを持っているかどうかを聞かれたことが気に食わないらしい。
魔族の幹部ならば持っていて当たり前ってか?
俺はその時ふと思った。
ミラノは確かに魔族の幹部なのだが、その権力はどこまで続くのだろうか。
この世界には魔物と魔獣が存在しており、その違いは知恵があるかないかだ。
基本的に魔物が知恵を持つ者たちとして扱われているが、その魔物の中でもいくつかの種族が存在する。
代表的なのはやはり魔族、それ以外には長耳族や空翼族などがいる。
その他にも数えきれないほどいるが、正直俺は全ての種族を把握していない。
数が多すぎるのだ。
それは置いといて、魔族は世界中に存在している。
俺達は豪炎の大陸で暮らしているが、氷河の大陸、竜牙の大陸、和神島にも魔族は存在している。
そう考えると、ミラノは魔族の幹部ではなく、クラティスの支配下に置かれている魔族の幹部と認識を改めた方がいいな。
「ほら」
「痛っ」
突然頭に軽い痛みが走り、顔を向けるとミラノが聖剣で俺の頭を突いていた。
軽くにらみながら剣を受け取り、さっき置いといた場所に立てかけ直した。
ミラノは何故だがニヤニヤしながら椅子から立ち上がると、右の掌を上にして指を軽く折り曲げた。
いったい何がしたいんだ、と思ったのも束の間。
手が金色に光り始めたと同時に銀の髪が靡き、光る部分から一本の剣が出現した。
その剣は、俺が生きてきた中で一番目にしてきた剣で、なんなら今俺の後ろで立てかけてある。
そう、つまりミラノが出現させた剣は――。
「シノヴァクの剣がなんで……」
俺が使う聖剣だったのだ。
どうしてシノヴァクの剣が二本あるのか。
常識的に、聖剣は同種は存在せず、その姿も使用者に与える効果も違う。
よって、今ミラノが握っている剣はシノヴァクの剣であるはずがない。
そうだというのに、なぜか剣の姿は一緒で見分けがつかないくらいだ。
「どう? すごいでしょ」
「本当に凄いです……。いったいどんなスキルなのですか……?」
「仕方ないから教えてあげる。私のスキルは《創造者》だよ。触れたものすべてを複製することが出来るんだ」
なんだそのスキル。
どう考えても強すぎだろ。
同じ効果を持つ聖剣は存在しないって言ってたけど、その理屈がミラノのせいで崩壊してしまった。
「10分くらいか形を保っていられないけどね。はい、じゃあ次ラーシェの番」
「私ですか」
「当たり前でしょ。私だけ教えて終わりなんて不公平だからね」
そう言われ納得したのか、ラーシェは立ち上がった。
しかし、周りをキョロキョロと見て何かを心配しているような感じだった。
そんなに危険なスキルなのか?
「少し場所を変えてもいいですか?」
「いいけど、どうしてだ?」
「ちょっとスキルを使うには狭いような感じ出して」
ということで、王都から出て少し歩き広い草原までやってきた。
当然、仮面を被っている。
周りを見渡すと、魔獣がちらほらと移動しているがこちらに寄ってくる気配がない。
自分自身がそこまで強くない魔獣だと自覚しているからか、さっきから別の冒険者の方ばかり向かって走っている。
襲われている冒険者も苦戦しているわけではないし、助けに行く必要はないな。
「ここならいいでしょう」
「早く見せてよ」
「分かりました」
ラーシェは頷くと、俺達から少し距離を取った。
次の瞬間、瞬く間に全身が炎で包まれていった。
スキルが暴走したのかと思い、すかさず水魔法で消火をしようとした。
しかし、ラーシェを包んでいた炎はあるものへと姿を変えていった。
「鳥……?」
「すごい」
巨大な鳥へと姿を変えた炎は次第に小さくなっていき、それは鎧へとさらに姿を変えた。
しかし、ただの鎧ではなく、背中からは二つの炎の翼が生えて、鎧になっても燃えたままだ。
それに加えて、髪の色は紫から燃えるような紅に変化し、瞳の色も同じように変化している。
このスキルは一体……。
「私のスキルは《不死鳥》です」
「フェニックス……」
「絶対強いじゃん! 私も欲しい!」
「確かにこのスキルは強いですよ。実際、このスキルのおかげで国を滅ぼすことが出来ましたし」
「うわぁ」
燃え盛る炎を見てミラノは目を輝かせながら、小走りで近づいて行った。
ラーシェの周りをぐるっと一周し、翼の部分や炎の鎧をまじまじと見た。
そして触った。
「あ」
なんとミラノは炎の中に手を突っ込んだのだ。
何の躊躇いもなく、それも笑顔で。
狂気だ。
どうせ燃えても再生できるからと思っているのかもしれないが、俺だったら絶対に手を入れない。
普通に燃えたくないし。
しかし、そんな俺の考えとは逆にミラノの手は一切燃えていかなかった。
それどころか、翼を動かして遊んでいる。
「なんで燃えてないの? 魔族は炎耐性とかあったか?」
「ないよ」
「じゃあなんで燃えてないんだよ」
「確かに私の体は燃えていますが、この炎に触れたからと言って体が燃えてしまう訳ではありません。私が燃えろと思えば燃えますが、そう思っている限り燃えることはないのです」
「へぇ、凄いな。不死鳥ってことは、どれだけ傷を負っても死ぬことはないってことか?」
「死んだことがないのでわかりませんが、多分普通に死ぬと思いますよ。傷の治りはとても早いですが」
傷の治りが早いか。
それは滅茶苦茶いいな。
俺も早く治るんだったら、傷のことを考えずに戦うことが出来る。
「一回腕を切断されてしまったことがあるのですが、10秒後には再生していました」
想像していた傷とは全く違ったわ。
剣で切られた深い傷とかって思ってたけど、腕が切断されたとは思わなかった。
それに、10秒で再生できるって相手は絶望だな。
頭とかを切り落とさない限り、致命傷にはならないんだし。
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