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嘘と真実
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(サレラ視点)
私の姉の名はサリオナ・キラエスという名前だ。
姉と言っても本当の姉ではない。
養子として私達の家に来た。
つまり義理の姉だ。
私が4歳の頃にお母様が亡くなってしまった。
お母様は遠くの貴族のお屋敷に行ってる時に、そのお屋敷が火事になりお母様も巻き込まれてしまったのだ。
私はずっと部屋に閉じこまっていた時にお姉様が私の部屋の扉の外にいてずっといて話しかけてくれた。
そのおかげで私は立ち直ることができた。
さらに私がブスと言われていじめられているのを見るとすぐに助けに来てくれた。
私がワザとブスを演じてそれでいじめられているのだけれどそれでも助けてくれるお姉様のことがとても好きだった。
だからシロから伝えられたことがショックすぎて頭が真っ白になりただ部屋に立っていることしかできなくなった。
(シロウィウォス視点)
「え...?い...ま...なん...て?」
私が伝えた情報にサレラが落ち着きをなくしていた。
ウルティマも目を見開き驚いている。
「信じられないだろうけど本当なの。あなたのお姉さんはあなたの命を狙ってるの。」
「嘘よ...」
サレラは茫然としている。無理もない。実の姉に殺されるかもしれないと言われたのなら誰だってそうなるだろう。
「シロ様、その情報はどこで手に入れたのですか?」
ウルティマはいつものように落ち着いている声ではなく早口になっていた。
「私はサレラのことを調べようとこっそりと侵入したのよ。その時に裏で声が聞こえたから見に行ってみたの。そしたらサレラのお姉さんと黒ずむめの男たちが一緒に話してたのよ。」
「それではサレラ様が命を狙われているとはわからないのでは?」
「その通りよ。だから私はサレラのお姉さんであるサリオナ・キラエスについて調べてみることにしたの。」
「それで?」
とウルティマが聞いてくる。
「そしたらサリオナは裏では犯罪組織
“デビル”と繋がっていることがわかってね、理由まではわからなかったんだけどサレラの命を狙うことになったらしわ。」
そこでまた部屋に沈黙が流れた。
(ウルティマ視点)
そんなこと急に言われても信じられるわけがない。
サレラ様のお姉様が裏で犯罪組織“デビル”と繋がっている?命を狙っている?そんなことがあるわけがない。
犯罪組織デビルとは裏の世界を支配しているとも言われている犯罪組織だ。
私は祈るような気持ちで質問した。
「あなたの話が真実という証拠は?」
「まあそう言われると思っていたわ。だからこれを持ってきた。はい。」
そうして私に写真を見せてきた。
その写真にはサレラ様のお姉様とデビルの組織のマークである“ルシファー”が腕に描かれていた。
もうこれは信じるしかない。
「サレラ様。」
私はサレラ様に声をかけた。
「サレラ様。」
「サレラ様!」
私は大きな声で名前をよんだあとサレラ様の肩をガッと掴んだ。
(サレラ視点)
ダメだ。もう何も聞こえない。
あれ?私ってなんで...?なんでう...。
そんなことを考えてる時に肩をガッと掴まれた。
「サレラ様!あなたはこんなところで負けてしまうような人ではありません!だから...だから...!」
私はウルティマの肩にそっと手を置く。
「ありがとうウルティマ。あなたのおかげで今私がするべきことがわかったわ。」
「サレラ様...。」
ウルティマの目には涙が溜まっていた。
「シロ、お姉様が私を狙うのはいつぐらいかしら?」
「お姉様とデビルの話ではもう少し準備に時間がかかるって言っていたわ。」
「そう、なら問題ないわ。」
「明日はウルティマの作戦で動くわ。」
「ですが...!」
「大丈夫よウルティマ。私はこんなところで負けたりしないわ。」
そう、私はこんなところで負けていられない。
まだまだ秘密や裏の顔をもった男の人たちがいる。
その秘密や裏を暴くのが私の本当の戦いなのだ。
だからそんな人たちがいる限り私は負けられない。
お姉様、あなたが何を考えているのかは、わからないけど私は絶対に負けないわ。
私の姉の名はサリオナ・キラエスという名前だ。
姉と言っても本当の姉ではない。
養子として私達の家に来た。
つまり義理の姉だ。
私が4歳の頃にお母様が亡くなってしまった。
お母様は遠くの貴族のお屋敷に行ってる時に、そのお屋敷が火事になりお母様も巻き込まれてしまったのだ。
私はずっと部屋に閉じこまっていた時にお姉様が私の部屋の扉の外にいてずっといて話しかけてくれた。
そのおかげで私は立ち直ることができた。
さらに私がブスと言われていじめられているのを見るとすぐに助けに来てくれた。
私がワザとブスを演じてそれでいじめられているのだけれどそれでも助けてくれるお姉様のことがとても好きだった。
だからシロから伝えられたことがショックすぎて頭が真っ白になりただ部屋に立っていることしかできなくなった。
(シロウィウォス視点)
「え...?い...ま...なん...て?」
私が伝えた情報にサレラが落ち着きをなくしていた。
ウルティマも目を見開き驚いている。
「信じられないだろうけど本当なの。あなたのお姉さんはあなたの命を狙ってるの。」
「嘘よ...」
サレラは茫然としている。無理もない。実の姉に殺されるかもしれないと言われたのなら誰だってそうなるだろう。
「シロ様、その情報はどこで手に入れたのですか?」
ウルティマはいつものように落ち着いている声ではなく早口になっていた。
「私はサレラのことを調べようとこっそりと侵入したのよ。その時に裏で声が聞こえたから見に行ってみたの。そしたらサレラのお姉さんと黒ずむめの男たちが一緒に話してたのよ。」
「それではサレラ様が命を狙われているとはわからないのでは?」
「その通りよ。だから私はサレラのお姉さんであるサリオナ・キラエスについて調べてみることにしたの。」
「それで?」
とウルティマが聞いてくる。
「そしたらサリオナは裏では犯罪組織
“デビル”と繋がっていることがわかってね、理由まではわからなかったんだけどサレラの命を狙うことになったらしわ。」
そこでまた部屋に沈黙が流れた。
(ウルティマ視点)
そんなこと急に言われても信じられるわけがない。
サレラ様のお姉様が裏で犯罪組織“デビル”と繋がっている?命を狙っている?そんなことがあるわけがない。
犯罪組織デビルとは裏の世界を支配しているとも言われている犯罪組織だ。
私は祈るような気持ちで質問した。
「あなたの話が真実という証拠は?」
「まあそう言われると思っていたわ。だからこれを持ってきた。はい。」
そうして私に写真を見せてきた。
その写真にはサレラ様のお姉様とデビルの組織のマークである“ルシファー”が腕に描かれていた。
もうこれは信じるしかない。
「サレラ様。」
私はサレラ様に声をかけた。
「サレラ様。」
「サレラ様!」
私は大きな声で名前をよんだあとサレラ様の肩をガッと掴んだ。
(サレラ視点)
ダメだ。もう何も聞こえない。
あれ?私ってなんで...?なんでう...。
そんなことを考えてる時に肩をガッと掴まれた。
「サレラ様!あなたはこんなところで負けてしまうような人ではありません!だから...だから...!」
私はウルティマの肩にそっと手を置く。
「ありがとうウルティマ。あなたのおかげで今私がするべきことがわかったわ。」
「サレラ様...。」
ウルティマの目には涙が溜まっていた。
「シロ、お姉様が私を狙うのはいつぐらいかしら?」
「お姉様とデビルの話ではもう少し準備に時間がかかるって言っていたわ。」
「そう、なら問題ないわ。」
「明日はウルティマの作戦で動くわ。」
「ですが...!」
「大丈夫よウルティマ。私はこんなところで負けたりしないわ。」
そう、私はこんなところで負けていられない。
まだまだ秘密や裏の顔をもった男の人たちがいる。
その秘密や裏を暴くのが私の本当の戦いなのだ。
だからそんな人たちがいる限り私は負けられない。
お姉様、あなたが何を考えているのかは、わからないけど私は絶対に負けないわ。
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