上 下
15 / 17

油断しましたァァァ

しおりを挟む
「ルト、後は何処に行くの?」

さっき時間を聞いたけど、まだまだ大丈夫みたい
……実はお腹が空いちゃったんだよね
何か甘い物が食べたいな

「私は特に無いのですが、シノは気になるものありませんか?」

なぬ、質問を質問で返したな
僕も異世界に来たばっかりで、何があるか分かんないんだよねぇ
まぁ、何が欲しいかって言われたら、強いて言うならご飯かな!
異世界にも食べ歩きみたいな出来るとこないのかな?

僕がうーんと考えていると、ルトが口を開いた。

「そういえば、この辺りに美味しいお菓子が売っているんですよ」

「えっ!!?」

お菓子という言葉に反応して、思わず声をあげてしまった。恥ずかしい……

「おや、甘い物は嫌いでしたか?」

えぇ!?違う、違う、食べたいんだよぉ
すっごくお腹が減ってるんだよ~

「嫌いじゃない!好き!!」

誤解を解くために首を必死に横に振りながらルトに訴える

「それは良かったです」

あ!良かったぁ~

「僕、それ食べた((ぐううぅ~……ぃ」

「……」

「……」

少しの沈黙が続く

はっっっっっっっっずかし!!!!!
お、お腹なっちゃったぁあああ

恥ずかしさのあまり、自分の顔をルトの肩に押し当て、紛らわす

「~~~!、くす、くすくす」

あー、もううぅ……笑われてるよお
もっと恥ずかしくなってくる
多分、今、僕の顔はリンゴみたいになってる

「先程からそわそわしていると思っていましたが、お腹が空いていたんですね!」

「うぐ……そぅ、なの……」

「貴方は本当に可愛らしいですねぇ。何かあるのなら、是非、遠慮せずに言ってくださいね」

「うん……/////」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈☪︎

僕の顔がリンゴじゃなくなった頃、ルトの言っていたお菓子をお店で買って、ルトと一緒に頬張った

「んー!何これ!美味しい!!」

お菓子は、チュロスみたいな感じで、味はアップルパイみたいな感じだった。
アップルパイのりんごのシャキシャキ感は無かったけど、味はそのまんまだ。

「良かったです、これ私もお気に入りなんです」

どうやら、ルトはこのお菓子を売っている店の常連らしい。
ルトに抱えられたまま、お店に入った時も定員さんから、「また来てくださったんですね!」って言われてたから

ルトと話しながら食べていると、お菓子はあっという間に無くなってしまった
もう1本食べたいところだけど、我儘は言えない

「シノ、少し待っていてくれませんか?すぐ戻りますので……えっと、オルシーが着いていれば大丈夫だと思うので……すぐ戻ります!」

「えっ、あ、うん」

??、何か凄く急いでた
僕が言うのもアレだけど、僕を連れてかないって余程の事だよね~
邪魔しないように待ってよ

目が見えないから不安だけど、動かなければ大丈夫だよね
僕にはオルシーが着いてるし

少し不安ながらも、オルシーを抱いて鼻歌を歌いながら待つ

すぐ帰ってくるって言ってたもんね

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈☪︎

「戻ってこないね、オルシー」

『そうだねぇ~、もう少し待とう……か、ん?』

「え?どうしたの、オルシー」

オルシーが急に会話を途切らせた事に驚いて、すぐ声を掛けるが返事が帰ってこない

『しっ、シノっ!逃げ……』

「えっ」

腕から抱いていたオルシーの温もりが無くなる

逃げて……?え?でも見えないから……!
どうしよう、逃げなきゃ
何から?なんで?オルシーは??

突然の事に、ベンチから立ち上がったものの、
見えないので動けずにいる

と、

グイッ

勢いよく後ろに引っ張られる

「ひひっ……いい物はっけ~ん」

「っ……!!!!」

やばいやばいやばいやばいやばい

「っぁ」

叫ぼうとした瞬間、口を塞がれる

「ダメだよォ、見つかっちゃうでしょぉ」

やばい……息が……できな……




……僕はそこで意識を失ってしまった







┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈☪︎

意味のわからん話になってしまいました!!
どうしても最後のとこに繋げたかったので……
すみませんんん( ˙꒳˙ =͟͟͞͞ ( ˙꒳˙ )=͟͟͞͞  ˙꒳˙ )ワアァ
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界転生して病んじゃったコの話

るて
BL
突然ですが、僕、異世界転生しちゃったみたいです。 これからどうしよう… あれ、僕嫌われてる…? あ、れ…? もう、わかんないや。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 異世界転生して、病んじゃったコの話 嫌われ→総愛され 性癖バンバン入れるので、ごちゃごちゃするかも…

表情筋が死んでいる

白鳩 唯斗
BL
無表情な主人公

ただの悪役令息の従者です

白鳩 唯斗
BL
BLゲームの推し悪役令息の従者に転生した主人公のお話。 ※たまに少しグロい描写があるかもしれません。

メインキャラ達の様子がおかしい件について

白鳩 唯斗
BL
 前世で遊んでいた乙女ゲームの世界に転生した。  サポートキャラとして、攻略対象キャラたちと過ごしていたフィンレーだが・・・・・・。  どうも攻略対象キャラ達の様子がおかしい。  ヒロインが登場しても、興味を示されないのだ。  世界を救うためにも、僕としては皆さん仲良くされて欲しいのですが・・・。  どうして僕の周りにメインキャラ達が集まるんですかっ!!  主人公が老若男女問わず好かれる話です。  登場キャラは全員闇を抱えています。  精神的に重めの描写、残酷な描写などがあります。  BL作品ですが、舞台が乙女ゲームなので、女性キャラも登場します。  恋愛というよりも、執着や依存といった重めの感情を主人公が向けられる作品となっております。

真冬の痛悔

白鳩 唯斗
BL
 闇を抱えた王道学園の生徒会長、東雲真冬は、完璧王子と呼ばれ、真面目に日々を送っていた。  ある日、王道転校生が訪れ、真冬の生活は狂っていく。  主人公嫌われでも無ければ、生徒会に裏切られる様な話でもありません。  むしろその逆と言いますか·····逆王道?的な感じです。

皇帝の立役者

白鳩 唯斗
BL
 実の弟に毒を盛られた。 「全てあなた達が悪いんですよ」  ローウェル皇室第一子、ミハエル・ローウェルが死に際に聞いた言葉だった。  その意味を考える間もなく、意識を手放したミハエルだったが・・・。  目を開けると、数年前に回帰していた。

天使様はいつも不機嫌です

白鳩 唯斗
BL
 兎に角口が悪い主人公。

結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、転生特典(執事)と旅に出たい

オオトリ
BL
とある教会で、今日一組の若い男女が結婚式を挙げようとしていた。 今、まさに新郎新婦が手を取り合おうとしたその時――― 「ちょっと待ったー!」 乱入者の声が響き渡った。 これは、とある事情で異世界転生した主人公が、結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、 白米を求めて 俺TUEEEEせずに、執事TUEEEEな旅に出たい そんなお話 ※主人公は当初女性と婚約しています(タイトルの通り) ※主人公ではない部分で、男女の恋愛がお話に絡んでくることがあります ※BLは読むことも初心者の作者の初作品なので、タグ付けなど必要があれば教えてください ※完結しておりますが、今後番外編及び小話、続編をいずれ追加して参りたいと思っています ※小説家になろうさんでも同時公開中

処理中です...