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代償
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体がポカポカするよ~
まだ、目の前は暗闇が広がっている
外に光すら僕は捉えることができない。
「メビウス……?何も起きないよ?」
『んー、ちょっと待って、もう少し……』
まだ待つのかぁ
……ん?んんん?何かフラフラしてきた
「シノ!」
「う、んええ……ふ、ふらふらす、る」
急に足に力が入らなくなって、後ろに倒れる……と思ったら、ルトに抱き寄せられた
「シノ、無理してまでしなくても良いんですよ!」
「ん、だいじょ、ぶ……」
ルトが頭を撫でてくれる。ルトも魔力を与えてくれてるのか頭や、握られている手が温かい
『ごめんね。少し目を瞑ってくれる?』
「ん、ぅ」
なんか凄く疲れるなぁ、眠い……
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈☪︎
「……の……しの……」
「ん、んぅ……?」
何か呼んでる……まだ眠いなぁ
でも、起きなきゃだよね
「シノ!」
「ん……ルト?アレ、僕寝てた?」
「はい、寝てた……というより、気を失っていたみたいですが……大丈夫ですか?目の方は?」
魔法のせいかな
ん?ってアレ?アレレ???
目の前にすごーーーくイケメンな人が……
「っ!!わああぁ!!!」
「しっ、シノ!?どうしましたか??」
「めっ、めが!目が見える!」
ちゃんと見えてる!魔法すごい!
『くすくす、僕スゴいでしょ!』
「うん、凄い!ありがとう」
全部見える!
ルトや、メウルたち、お店の内装や、窓の外の景色が彩やかに映っている
『でも、僕は魔力が無限にある訳じゃないから、少ししか持たないよ』
そう、だよね。簡単に治るわけないよね
治らない事を改めて知ると、やっぱり落ち込んでしまう。
『落ち込まないで!魔力はしばらくすれば回復するんだ!でも、君には代償を払って貰わなきゃいけない。今はその人が魔力を送っていてくれたから、気を失うだけて済んだけど、君の魔力が尽きると君は死んでしまう。だから、長い時間は僕には出来ないんだ』
目の前にいるメウルが僕の周りをふわふわと飛びながら詳しく教えてくれる。
「そっか。いいんだ、魔力が無くなって死んじゃうのは君も同じなんでしょ?じゃあ僕はいいよ!目が見えなくても生きていけるよ」
僕がそう言うと、何も言わずに隣にいたルトが口を開く。
「私がこの子に魔力を与える。できる限り私も協力する」
え……僕、ルトにまで迷惑を掛けていいの?
でも、僕の目が見えるようになったら、ルトのお手伝いとかできるし
「ルト、僕いい『いいね!そうしよう』……よ?」
何か被せてきたんだけど( ˘•ω•˘ )
「僕、ルトにまで迷惑かけられないよ……」
俯いてボソリと呟く
「シノ、私はシノのためになら出来る限りのことはしたいと思っています。それに、自分で言うのもなんですが、魔力の量には自信があります」
ルトに両頬を包まれ、視線を合わせられる
ルトの目は真っ直ぐに僕の方を見詰めていた。
『僕もそう思ってた!君の事が気に入ったんだ。君のためなら何でもするさ!それに、その人も結構な魔力の持ち主だよ』
そうなの?2人が言うのならいいのかな
「お願い、しても良い?」
僕が2人を交互に見て聞くと、ルトは僕を抱きしめて、メウルは僕の方に近づいてきた。
『「もちろん!」』
2人は明るい声で答えてくれた
……僕は本当に幸せなやつだなぁ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈☪︎
途中でいきなりメウルがふわふわ飛んでいて、は?となったと思いますが、メウルは魔法で飛ぶことが出来ます!
シノ達の目には、ぬいぐるみが浮いてるように見えてます。
まだ、目の前は暗闇が広がっている
外に光すら僕は捉えることができない。
「メビウス……?何も起きないよ?」
『んー、ちょっと待って、もう少し……』
まだ待つのかぁ
……ん?んんん?何かフラフラしてきた
「シノ!」
「う、んええ……ふ、ふらふらす、る」
急に足に力が入らなくなって、後ろに倒れる……と思ったら、ルトに抱き寄せられた
「シノ、無理してまでしなくても良いんですよ!」
「ん、だいじょ、ぶ……」
ルトが頭を撫でてくれる。ルトも魔力を与えてくれてるのか頭や、握られている手が温かい
『ごめんね。少し目を瞑ってくれる?』
「ん、ぅ」
なんか凄く疲れるなぁ、眠い……
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈☪︎
「……の……しの……」
「ん、んぅ……?」
何か呼んでる……まだ眠いなぁ
でも、起きなきゃだよね
「シノ!」
「ん……ルト?アレ、僕寝てた?」
「はい、寝てた……というより、気を失っていたみたいですが……大丈夫ですか?目の方は?」
魔法のせいかな
ん?ってアレ?アレレ???
目の前にすごーーーくイケメンな人が……
「っ!!わああぁ!!!」
「しっ、シノ!?どうしましたか??」
「めっ、めが!目が見える!」
ちゃんと見えてる!魔法すごい!
『くすくす、僕スゴいでしょ!』
「うん、凄い!ありがとう」
全部見える!
ルトや、メウルたち、お店の内装や、窓の外の景色が彩やかに映っている
『でも、僕は魔力が無限にある訳じゃないから、少ししか持たないよ』
そう、だよね。簡単に治るわけないよね
治らない事を改めて知ると、やっぱり落ち込んでしまう。
『落ち込まないで!魔力はしばらくすれば回復するんだ!でも、君には代償を払って貰わなきゃいけない。今はその人が魔力を送っていてくれたから、気を失うだけて済んだけど、君の魔力が尽きると君は死んでしまう。だから、長い時間は僕には出来ないんだ』
目の前にいるメウルが僕の周りをふわふわと飛びながら詳しく教えてくれる。
「そっか。いいんだ、魔力が無くなって死んじゃうのは君も同じなんでしょ?じゃあ僕はいいよ!目が見えなくても生きていけるよ」
僕がそう言うと、何も言わずに隣にいたルトが口を開く。
「私がこの子に魔力を与える。できる限り私も協力する」
え……僕、ルトにまで迷惑を掛けていいの?
でも、僕の目が見えるようになったら、ルトのお手伝いとかできるし
「ルト、僕いい『いいね!そうしよう』……よ?」
何か被せてきたんだけど( ˘•ω•˘ )
「僕、ルトにまで迷惑かけられないよ……」
俯いてボソリと呟く
「シノ、私はシノのためになら出来る限りのことはしたいと思っています。それに、自分で言うのもなんですが、魔力の量には自信があります」
ルトに両頬を包まれ、視線を合わせられる
ルトの目は真っ直ぐに僕の方を見詰めていた。
『僕もそう思ってた!君の事が気に入ったんだ。君のためなら何でもするさ!それに、その人も結構な魔力の持ち主だよ』
そうなの?2人が言うのならいいのかな
「お願い、しても良い?」
僕が2人を交互に見て聞くと、ルトは僕を抱きしめて、メウルは僕の方に近づいてきた。
『「もちろん!」』
2人は明るい声で答えてくれた
……僕は本当に幸せなやつだなぁ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈☪︎
途中でいきなりメウルがふわふわ飛んでいて、は?となったと思いますが、メウルは魔法で飛ぶことが出来ます!
シノ達の目には、ぬいぐるみが浮いてるように見えてます。
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