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何か、気に入られたみたいです
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チリンチリン
ルトがお店のドアを開けると、鈴みたいな音がなった。
僕には音と匂いしか分からないから、このお店がどんな感じなのかがとても気になる。
「いらっしゃい」
定員さんかな?多分、声からして男の人だな
ぬいぐるみのお店を、男の人がやってるって考えてたら笑えてきた。
沢山のぬいぐるみに囲まれてる成人男性……
ダメだ、考えないようにしよう
笑うのは失礼だからね
「すみません、この子にメウルをプレゼントしたくて」
「メウルね、最初は小さいのがオススメかな」
ん?最初はってどういう事だろ?
初心者向け的な?
んー、まぁよく分からないけど 、異世界のぬいぐるみなんてワクワクする!
「そうですね、少し見させて下さい」
「お好きにどうぞ~」
定員さんに許可を取って、しばらく選ばさせてもらえる事になった
「シノ、あまり興奮しすぎないように」
はっ、ソワソワしてたのバレた!?
気を付けなきゃ……
早く見たい、と言うとルトが床に降ろしてくれた久しぶりの床さん、こんにちわ
昨日といい、今日といい、ずっと抱き上げられてたからね
「シノ、何処にあるのか分からなくはないですか?」
「うー、どこら辺かなぁ?」
何となく手を伸ばしてみる
……うん、届かない
恐る恐る1歩前に出て、手を伸ばす
ふわっ
「ぴゃっ!」
触れた瞬間に驚いてしまう
でも、何だかふわふわしてるな
「ふふ、そんなに怖がらなくとも大丈夫ですよ。ほら」
ふわぁ
ルトがふわふわを僕に渡してくれた
形を探るために抱きしめてみる
「もちもちしてる!」
「ふふ、そうですね」(マジ可愛い、尊い、天使……)
ルトがくれた物を、しばらく撫でたりして触っていると、何となく形が分かってきた。
「これはネコちゃん!」
高校生で~ちゃんは自分でも引っかかるところがあるが、これは癖なのでしょうがない
「ね、こちゃん……?シノ、ねこちゃんとは何でしょう?」
「えっ?知らないの??にゃーって鳴く動物だよ?」
コッチの世界には居ないのかなぁ
「にゃー……?うーん、私には分かりませんが、確かそのメウルはメビウスという物だったと思います。」
メビウス?何だそれ
形はネコちゃんなんだけどな
やっぱり見えないのって不便!!(`・ω・´)ムッキー!
見えるようにならないかなぁ
『ぼくが見えるようにしてあげよっか』
「ふぇ!?」
何処からか声がしてくる
誰?何か頭に響いてくる……
『ぼくの声だよ。君にだけ聴こえてる。僕はメウルのメビウス。君は目が見えていないんだよね?僕の魔法で少しなら見えるようになるよ!』
え?なにそれ、このメウルが声の主なの?
「る、ルト~、メウルが喋った~」
取り敢えず、ルトに助けを求めよう
「あぁ、メウルに気に入られたみたいですね。私には聴こえませんが……それが、どうかしましたか?」
「うん、あのね、この子が魔法で僕の目を見えるようにしてくれるって言ってるんだけど……いいかな?」
「おや、メウルは魔法が使えるのですね。魔法を自分以外に使うとすると、相手の魔力も奪われますが……うん、まぁ良いでしょう。」
許可を貰えた~!
でも、僕に魔力なんてあるのかな?
ま、細かいことは気にしない~
「メビウス?だっけ。ルトが良いって言ったから、お願い出来る?」
『りょーかい!完全に見えるようになるまで、少し時間が掛かるからね』
「うん!」
僕が返事をして、しばらくすると体が温かくなってきた。
これが魔力かなぁ
ちゃんと見えるようになったら良いなぁ
ルトがお店のドアを開けると、鈴みたいな音がなった。
僕には音と匂いしか分からないから、このお店がどんな感じなのかがとても気になる。
「いらっしゃい」
定員さんかな?多分、声からして男の人だな
ぬいぐるみのお店を、男の人がやってるって考えてたら笑えてきた。
沢山のぬいぐるみに囲まれてる成人男性……
ダメだ、考えないようにしよう
笑うのは失礼だからね
「すみません、この子にメウルをプレゼントしたくて」
「メウルね、最初は小さいのがオススメかな」
ん?最初はってどういう事だろ?
初心者向け的な?
んー、まぁよく分からないけど 、異世界のぬいぐるみなんてワクワクする!
「そうですね、少し見させて下さい」
「お好きにどうぞ~」
定員さんに許可を取って、しばらく選ばさせてもらえる事になった
「シノ、あまり興奮しすぎないように」
はっ、ソワソワしてたのバレた!?
気を付けなきゃ……
早く見たい、と言うとルトが床に降ろしてくれた久しぶりの床さん、こんにちわ
昨日といい、今日といい、ずっと抱き上げられてたからね
「シノ、何処にあるのか分からなくはないですか?」
「うー、どこら辺かなぁ?」
何となく手を伸ばしてみる
……うん、届かない
恐る恐る1歩前に出て、手を伸ばす
ふわっ
「ぴゃっ!」
触れた瞬間に驚いてしまう
でも、何だかふわふわしてるな
「ふふ、そんなに怖がらなくとも大丈夫ですよ。ほら」
ふわぁ
ルトがふわふわを僕に渡してくれた
形を探るために抱きしめてみる
「もちもちしてる!」
「ふふ、そうですね」(マジ可愛い、尊い、天使……)
ルトがくれた物を、しばらく撫でたりして触っていると、何となく形が分かってきた。
「これはネコちゃん!」
高校生で~ちゃんは自分でも引っかかるところがあるが、これは癖なのでしょうがない
「ね、こちゃん……?シノ、ねこちゃんとは何でしょう?」
「えっ?知らないの??にゃーって鳴く動物だよ?」
コッチの世界には居ないのかなぁ
「にゃー……?うーん、私には分かりませんが、確かそのメウルはメビウスという物だったと思います。」
メビウス?何だそれ
形はネコちゃんなんだけどな
やっぱり見えないのって不便!!(`・ω・´)ムッキー!
見えるようにならないかなぁ
『ぼくが見えるようにしてあげよっか』
「ふぇ!?」
何処からか声がしてくる
誰?何か頭に響いてくる……
『ぼくの声だよ。君にだけ聴こえてる。僕はメウルのメビウス。君は目が見えていないんだよね?僕の魔法で少しなら見えるようになるよ!』
え?なにそれ、このメウルが声の主なの?
「る、ルト~、メウルが喋った~」
取り敢えず、ルトに助けを求めよう
「あぁ、メウルに気に入られたみたいですね。私には聴こえませんが……それが、どうかしましたか?」
「うん、あのね、この子が魔法で僕の目を見えるようにしてくれるって言ってるんだけど……いいかな?」
「おや、メウルは魔法が使えるのですね。魔法を自分以外に使うとすると、相手の魔力も奪われますが……うん、まぁ良いでしょう。」
許可を貰えた~!
でも、僕に魔力なんてあるのかな?
ま、細かいことは気にしない~
「メビウス?だっけ。ルトが良いって言ったから、お願い出来る?」
『りょーかい!完全に見えるようになるまで、少し時間が掛かるからね』
「うん!」
僕が返事をして、しばらくすると体が温かくなってきた。
これが魔力かなぁ
ちゃんと見えるようになったら良いなぁ
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