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第12章 vs聖義の剣
第257話 アーサー・ラゴン
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「お前、転生者だろ?」
突然、降り出した雨が周囲の色を変えて
いく。シンヤの纏う黒衣は濡れた影響
か、その濃さを増し、いつもよりも艶や
かな色になっていた。一方、ハジメの修
道服は色こそ変わらないものの、水を吸
って重くなっており、濡れた前髪がフー
ドの縁にくっついてしまっていた。
「………………何故、お前がそれを知って
いる?」
「さてな。ちなみにこの世界でのお前の
名前はアーサー・ラゴン……………なんだ
が、何故そっちを名乗らない?」
「それはもう捨てた名だからだ。8年前
のあの日、家を飛び出してから、俺はた
だの"ハジメ"となった。世界を放浪
し、今では多くの仲間もいる」
「その仲間達に今、何をさせているのか
分かっているのか?」
「無論。何だ?正義のヒーロー気取りで
説教でも垂れる気か?」
「いいや?ただ、随分と小さい奴だと思
ってな」
「…………何だと?」
「ゲームだかなんだか知らないがやって
ることが何の役にも立たない、時間の無
駄、そして極め付けが面白くも何ともな
い。最後のはゲームである以上、致命的
だな。で、そんなつまらないことをして
お前は一体何を得る?快楽か?優越感
か?それとも達成感か?」
「……………見当違いも甚だしいな。俺は
別に気持ちよくなりたい訳じゃない。た
だ世界中の者達に分からせてやりたいだ
けだ。この世は弱肉強食。それも生まれ
たその瞬間から、勝者となるか敗者とな
るか決まっていると」
「ではお前の目的は」
「俺(勝者)が世界中のゴミ共(敗者)
に絶望を与えることだ。この世には絶対
に越えられない壁、すなわち覆しようの
ない差というものがあるのを教えてやる
んだ」
「……………」
「どうだ?あまりに崇高な目的に驚きす
ぎて声も出ないだろ?」
「ああ。ある意味、驚いたな……………あ
まりにもしょうもなさすぎてな」
「は?」
「やはり、お前は俺の思った通り、小さ
な人間だ。器もスケールも…………そし
て言うこと為すこと全てがな」
「……………どうやら、ここにも1人絶望
を与えなければならない奴がいたよう
だ」
「どうした?こんな挑発に乗ってしまう
ようじゃ、本当に小さい人間だと思われ
るぞ?"滑来君"」
「っ!?その名で俺を呼ぶな!!」
「落ち着けよ。冷静にならないと話だけ
じゃなくて、お前自身も滑って転ぶぞ?なんせ雨が降ってい
るんだからな」
「その単語も俺の前で言うな!!」
ハジメが今までにないほど怒りに満ちた
表情で叫ぶ。直後、雷鳴が轟き、近くの
森の中に光が迸った。それは落雷だっ
た。時間差で爆音が大地に響き、それに
よって着弾した箇所が燃え出す。木材の
焼ける独特の匂いと未だ止む気配のない
雨の匂いが混じり合い、なんとも言えな
い香りが辺りに漂いだした。
「"黒締"……………いや、シンヤ・モリ
タニ。お前だけは絶対に許さない。お前
にこそ、絶望を与えてやる」
「ほぅ?」
「最近、頭角を現してきたからといっ
て、自惚れるなよ?世界は広い。知られ
ていないだけで強者は確実に存在する。
中でもこの世界の異物である転生者は特
別だ。お前では絶対に俺には勝てない」
「…………いいな。殺気がビンビン伝わ
ってくる。ちなみに異物とは?」
「元々、この世界の生まれではない者
(物)のことだ。主に転生者や転移者が
それに当たる。お前も知っている通り、
今の俺はこの世界で生を受けたが元々は
別の世界で生まれ、既にそこでの生涯を
終えている。だから、俺はこの世界にお
いて唯一無二の存在なんだ」
「転生ねぇ……………一体どうやったら、
そんなことが可能なんだか」
「ふんっ、冥土の土産に教えてやる。俺
がこの世界で第二の人生を送れるように
なったのは…………………"神"の力によ
るものだ」
――――――――――――――――――――
ハジメ(アーサー・ラゴン)
性別:男 種族:人族 年齢:23歳
Lv 99
HP 100000/100000
MP 100000/100000
ATK 100000
DEF 100000
AGI 100000
INT 100000
LUK 100000
固有スキル
状態異常半減・入手経験値5倍・消費
MP半減・金剛・火事場の馬鹿力・脳
筋・限界突破・不屈の闘志・物理攻撃軽
減・魔法攻撃軽減・賢人・魔学・薬学・
未来視・勇者の素質
武技スキル
剣術 :Lv.9
槍術 :Lv.7
斧術 :Lv.6
薙刀術:Lv.8
杖術 :Lv.6
盾術 :Lv.5
弓術 :Lv.4
体術 :Lv.9
魔法
火魔法 :Lv.9
水魔法 :Lv.8
土魔法 :Lv.7
風魔法 :Lv.7
氷魔法 :Lv.6
雷魔法 :Lv.6
光魔法 :Lv.7
闇魔法 :Lv.7
無魔法 :Lv.9
空間魔法:Lv.4
装備
白い修道服(伝説級)
金の王剣 (伝説級)
称号
地球神の加護・転生者・虐げられし者・
復讐者・武神・魔神・魔物キラー・盗賊
キラー・統率者
――――――――――――――――――――
突然、降り出した雨が周囲の色を変えて
いく。シンヤの纏う黒衣は濡れた影響
か、その濃さを増し、いつもよりも艶や
かな色になっていた。一方、ハジメの修
道服は色こそ変わらないものの、水を吸
って重くなっており、濡れた前髪がフー
ドの縁にくっついてしまっていた。
「………………何故、お前がそれを知って
いる?」
「さてな。ちなみにこの世界でのお前の
名前はアーサー・ラゴン……………なんだ
が、何故そっちを名乗らない?」
「それはもう捨てた名だからだ。8年前
のあの日、家を飛び出してから、俺はた
だの"ハジメ"となった。世界を放浪
し、今では多くの仲間もいる」
「その仲間達に今、何をさせているのか
分かっているのか?」
「無論。何だ?正義のヒーロー気取りで
説教でも垂れる気か?」
「いいや?ただ、随分と小さい奴だと思
ってな」
「…………何だと?」
「ゲームだかなんだか知らないがやって
ることが何の役にも立たない、時間の無
駄、そして極め付けが面白くも何ともな
い。最後のはゲームである以上、致命的
だな。で、そんなつまらないことをして
お前は一体何を得る?快楽か?優越感
か?それとも達成感か?」
「……………見当違いも甚だしいな。俺は
別に気持ちよくなりたい訳じゃない。た
だ世界中の者達に分からせてやりたいだ
けだ。この世は弱肉強食。それも生まれ
たその瞬間から、勝者となるか敗者とな
るか決まっていると」
「ではお前の目的は」
「俺(勝者)が世界中のゴミ共(敗者)
に絶望を与えることだ。この世には絶対
に越えられない壁、すなわち覆しようの
ない差というものがあるのを教えてやる
んだ」
「……………」
「どうだ?あまりに崇高な目的に驚きす
ぎて声も出ないだろ?」
「ああ。ある意味、驚いたな……………あ
まりにもしょうもなさすぎてな」
「は?」
「やはり、お前は俺の思った通り、小さ
な人間だ。器もスケールも…………そし
て言うこと為すこと全てがな」
「……………どうやら、ここにも1人絶望
を与えなければならない奴がいたよう
だ」
「どうした?こんな挑発に乗ってしまう
ようじゃ、本当に小さい人間だと思われ
るぞ?"滑来君"」
「っ!?その名で俺を呼ぶな!!」
「落ち着けよ。冷静にならないと話だけ
じゃなくて、お前自身も滑って転ぶぞ?なんせ雨が降ってい
るんだからな」
「その単語も俺の前で言うな!!」
ハジメが今までにないほど怒りに満ちた
表情で叫ぶ。直後、雷鳴が轟き、近くの
森の中に光が迸った。それは落雷だっ
た。時間差で爆音が大地に響き、それに
よって着弾した箇所が燃え出す。木材の
焼ける独特の匂いと未だ止む気配のない
雨の匂いが混じり合い、なんとも言えな
い香りが辺りに漂いだした。
「"黒締"……………いや、シンヤ・モリ
タニ。お前だけは絶対に許さない。お前
にこそ、絶望を与えてやる」
「ほぅ?」
「最近、頭角を現してきたからといっ
て、自惚れるなよ?世界は広い。知られ
ていないだけで強者は確実に存在する。
中でもこの世界の異物である転生者は特
別だ。お前では絶対に俺には勝てない」
「…………いいな。殺気がビンビン伝わ
ってくる。ちなみに異物とは?」
「元々、この世界の生まれではない者
(物)のことだ。主に転生者や転移者が
それに当たる。お前も知っている通り、
今の俺はこの世界で生を受けたが元々は
別の世界で生まれ、既にそこでの生涯を
終えている。だから、俺はこの世界にお
いて唯一無二の存在なんだ」
「転生ねぇ……………一体どうやったら、
そんなことが可能なんだか」
「ふんっ、冥土の土産に教えてやる。俺
がこの世界で第二の人生を送れるように
なったのは…………………"神"の力によ
るものだ」
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ハジメ(アーサー・ラゴン)
性別:男 種族:人族 年齢:23歳
Lv 99
HP 100000/100000
MP 100000/100000
ATK 100000
DEF 100000
AGI 100000
INT 100000
LUK 100000
固有スキル
状態異常半減・入手経験値5倍・消費
MP半減・金剛・火事場の馬鹿力・脳
筋・限界突破・不屈の闘志・物理攻撃軽
減・魔法攻撃軽減・賢人・魔学・薬学・
未来視・勇者の素質
武技スキル
剣術 :Lv.9
槍術 :Lv.7
斧術 :Lv.6
薙刀術:Lv.8
杖術 :Lv.6
盾術 :Lv.5
弓術 :Lv.4
体術 :Lv.9
魔法
火魔法 :Lv.9
水魔法 :Lv.8
土魔法 :Lv.7
風魔法 :Lv.7
氷魔法 :Lv.6
雷魔法 :Lv.6
光魔法 :Lv.7
闇魔法 :Lv.7
無魔法 :Lv.9
空間魔法:Lv.4
装備
白い修道服(伝説級)
金の王剣 (伝説級)
称号
地球神の加護・転生者・虐げられし者・
復讐者・武神・魔神・魔物キラー・盗賊
キラー・統率者
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