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第12章 vs聖義の剣
第239話 竜に乗った執事
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フォレスト国への入り口付近。現在、そ
こには白い修道服を来た集団である"聖
義の剣"が50人程押し寄せていた。当
然、彼らの目的は襲撃という碌でもない
ものだが、たったこれだけの人数で国を
相手にすることが可能なのかと問われれ
ば、まず不可能であろう。しかし、彼ら
は初めから国を潰すつもりなどなかっ
た。高ランク冒険者や大量の兵士達によ
って、撤退を余儀なくされる前に適当に
目に付いた人や建物を破壊して、国全体
に甚大な被害を及ぼしてやろうと企んで
いたのである。とはいえ、そもそもの人
数が少なすぎるがそれでも勝算があるの
であれば、話は別だ。そして、その勝算
を彼らはちゃんと保持していた。
「お前ら、行くぞ!」
「「「「「うおおおお
っ~!!!!!」」」」」
大きな地鳴りと共にフォレスト国へと迫
る集団。実は既にフォレスト国の衛兵が
入国を阻止しようとして、何人かやられ
てしまっていた。"聖義の剣"は非常に
血の気の多い集団だ。故に衛兵との一戦
が準備運動となり、彼らの勢いに火をつ
けてしまった。何とか逃げ延びた残りの
兵達が急いで救助を求め、国内へと戻っ
ていったが果たして間に合うかどう
か………………ところが、その心配は杞憂
に終わることとなる。
「お前ら、一旦止まれ!!」
「「「「「は、は
い!!!!!」」」」」
不意に空を見上げた集団のリーダーは思
わず、大声で叫んだ。せっかくの勢いを
つけた行軍。できれば彼らとしてはこの
まま真っ直ぐ突き進むのが最良なはずだ
った。だが、それはリーダーが上空に違
和感を感じるまでの話。今はその最良を
捨て、立ち止まることが先決だと考えざ
るを得なかった。それ程の異常事態が起
こったのだ。
「ど、どうしたんですか!?」
「あれを見ろ」
指示には従いつつも不安になった部下は
訊いた。その後、リーダーの指差す先を
見て、指示内容の理由には納得がいった
が、不安が解消されることはなかった。
何故ならば………………
「っ!?あ、あれは」
「ドラゴンだな……………それと上に人が
乗っている」
突然、咆哮が響いたかと思うと次の瞬
間、それらは上空に現れ、翼を大きくは
ためかせて、彼らの目の前へと降りてき
た。その正体は全身が真っ黒の竜と黒衣
を上から羽織った執事服を着用した顔に
皺が目立つ老人だった。ちなみに彼らが
地面へと降り立った瞬間、大地が大きく
揺れ、そのせいで何人かはたたらを踏ん
でいた。
「お初にお目にかかります。私、クラン
"黒天の星"従魔部隊の副隊長を務めて
いるセバスと申します」
「同じく従魔部隊所属のラギアだ」
「っ!?やはり、その服装は"黒天の星
"の……………それとお前らのとこの魔物
は人語を解するのか」
「うちのは皆、優秀な者ばかりでして
ね……………ところであなた方は」
「ああ、俺は"聖義の剣"第3部隊の隊
長を務めているランカクだ」
「なるほど"聖義の剣"………………ま
ぁ、存じておりましたがね」
「ふんっ!ふざけた爺さんだな……………
で?お前らは一体何故、俺達の目の前に
立ち塞がったんだ?」
「そんなの決まっているじゃないです
か」
「っ!?」
次の瞬間、黒竜ラギアが翼を凄い勢いで
羽ばたかせた。これにより、多くの"聖
義の剣"のメンバー達が成す術もなく吹
き飛ばされて無力化されていく。中には
直接的な被害こそないものの、あまりの
恐怖で身体が動かない者もいた。
「あなた方を止める為ですよ」
そう言うと懐からダガーのようなものを
取り出すセバス。それと同時に彼から尋
常ではない殺気が溢れ出す。それに対し
てランカクは険しい顔をしながら、セバ
スを睨み付けた。するとセバスの方も視
線を合わせてくる。ちなみにセバスの形
相は黒竜であっても裸足で逃げ出す程だ
った。
――――――――――――――――――――
セバス
性別:男 種族:人族 年齢:75歳
Lv 95
HP 7000/7000
MP 7000/7000
ATK 7000
DEF 7000
AGI 7000
INT 7000
LUK 7000
固有スキル
執事・暗殺術・若返り・限界突破・魔の
境地・守護神・叡智・サイボーグ・炎熱
操作・戦士の誓い・透過・明鏡止水
武技スキル
刀剣術 :Lv.MAX
体術 :Lv.MAX
魔法
全属性魔法
装備
土色のカタール シザー(伝説級)
称号
創造神の加護・傅く者・従者の心得・武
神・魔神・魔物キラー・盗賊キラー・暗
器の使い手・達観する者・執事の極地・
元フォレスト王家執事
――――――――――――――――――――
ラギア
性別:雌 種族:ドラゴン(魔物) 年
齢:187歳
Lv 70
HP 6500/6500
MP 6500/6500
ATK 6500
DEF 6500
AGI 6500
INT 6500
LUK 6500
固有スキル
咆哮・威嚇・生存本能・魔の境地・守護
神・叡智・サイボーグ・炎熱操作・戦士
の誓い・透過・明鏡止水・???
武技スキル
刀剣術:Lv.MAX
体術 :Lv.MAX
魔法
全属性魔法
装備
黒衣一式(神級)
魔爪トゥパク(伝説級)
称号
竜神の加護・耐え忍ぶ者・巡り会いし
者・羽ばたく者・傅く者・恋する乙女・
従者の心得・武神・魔神・魔物キラー・
盗賊キラー・短気
――――――――――――――――――――
こには白い修道服を来た集団である"聖
義の剣"が50人程押し寄せていた。当
然、彼らの目的は襲撃という碌でもない
ものだが、たったこれだけの人数で国を
相手にすることが可能なのかと問われれ
ば、まず不可能であろう。しかし、彼ら
は初めから国を潰すつもりなどなかっ
た。高ランク冒険者や大量の兵士達によ
って、撤退を余儀なくされる前に適当に
目に付いた人や建物を破壊して、国全体
に甚大な被害を及ぼしてやろうと企んで
いたのである。とはいえ、そもそもの人
数が少なすぎるがそれでも勝算があるの
であれば、話は別だ。そして、その勝算
を彼らはちゃんと保持していた。
「お前ら、行くぞ!」
「「「「「うおおおお
っ~!!!!!」」」」」
大きな地鳴りと共にフォレスト国へと迫
る集団。実は既にフォレスト国の衛兵が
入国を阻止しようとして、何人かやられ
てしまっていた。"聖義の剣"は非常に
血の気の多い集団だ。故に衛兵との一戦
が準備運動となり、彼らの勢いに火をつ
けてしまった。何とか逃げ延びた残りの
兵達が急いで救助を求め、国内へと戻っ
ていったが果たして間に合うかどう
か………………ところが、その心配は杞憂
に終わることとなる。
「お前ら、一旦止まれ!!」
「「「「「は、は
い!!!!!」」」」」
不意に空を見上げた集団のリーダーは思
わず、大声で叫んだ。せっかくの勢いを
つけた行軍。できれば彼らとしてはこの
まま真っ直ぐ突き進むのが最良なはずだ
った。だが、それはリーダーが上空に違
和感を感じるまでの話。今はその最良を
捨て、立ち止まることが先決だと考えざ
るを得なかった。それ程の異常事態が起
こったのだ。
「ど、どうしたんですか!?」
「あれを見ろ」
指示には従いつつも不安になった部下は
訊いた。その後、リーダーの指差す先を
見て、指示内容の理由には納得がいった
が、不安が解消されることはなかった。
何故ならば………………
「っ!?あ、あれは」
「ドラゴンだな……………それと上に人が
乗っている」
突然、咆哮が響いたかと思うと次の瞬
間、それらは上空に現れ、翼を大きくは
ためかせて、彼らの目の前へと降りてき
た。その正体は全身が真っ黒の竜と黒衣
を上から羽織った執事服を着用した顔に
皺が目立つ老人だった。ちなみに彼らが
地面へと降り立った瞬間、大地が大きく
揺れ、そのせいで何人かはたたらを踏ん
でいた。
「お初にお目にかかります。私、クラン
"黒天の星"従魔部隊の副隊長を務めて
いるセバスと申します」
「同じく従魔部隊所属のラギアだ」
「っ!?やはり、その服装は"黒天の星
"の……………それとお前らのとこの魔物
は人語を解するのか」
「うちのは皆、優秀な者ばかりでして
ね……………ところであなた方は」
「ああ、俺は"聖義の剣"第3部隊の隊
長を務めているランカクだ」
「なるほど"聖義の剣"………………ま
ぁ、存じておりましたがね」
「ふんっ!ふざけた爺さんだな……………
で?お前らは一体何故、俺達の目の前に
立ち塞がったんだ?」
「そんなの決まっているじゃないです
か」
「っ!?」
次の瞬間、黒竜ラギアが翼を凄い勢いで
羽ばたかせた。これにより、多くの"聖
義の剣"のメンバー達が成す術もなく吹
き飛ばされて無力化されていく。中には
直接的な被害こそないものの、あまりの
恐怖で身体が動かない者もいた。
「あなた方を止める為ですよ」
そう言うと懐からダガーのようなものを
取り出すセバス。それと同時に彼から尋
常ではない殺気が溢れ出す。それに対し
てランカクは険しい顔をしながら、セバ
スを睨み付けた。するとセバスの方も視
線を合わせてくる。ちなみにセバスの形
相は黒竜であっても裸足で逃げ出す程だ
った。
――――――――――――――――――――
セバス
性別:男 種族:人族 年齢:75歳
Lv 95
HP 7000/7000
MP 7000/7000
ATK 7000
DEF 7000
AGI 7000
INT 7000
LUK 7000
固有スキル
執事・暗殺術・若返り・限界突破・魔の
境地・守護神・叡智・サイボーグ・炎熱
操作・戦士の誓い・透過・明鏡止水
武技スキル
刀剣術 :Lv.MAX
体術 :Lv.MAX
魔法
全属性魔法
装備
土色のカタール シザー(伝説級)
称号
創造神の加護・傅く者・従者の心得・武
神・魔神・魔物キラー・盗賊キラー・暗
器の使い手・達観する者・執事の極地・
元フォレスト王家執事
――――――――――――――――――――
ラギア
性別:雌 種族:ドラゴン(魔物) 年
齢:187歳
Lv 70
HP 6500/6500
MP 6500/6500
ATK 6500
DEF 6500
AGI 6500
INT 6500
LUK 6500
固有スキル
咆哮・威嚇・生存本能・魔の境地・守護
神・叡智・サイボーグ・炎熱操作・戦士
の誓い・透過・明鏡止水・???
武技スキル
刀剣術:Lv.MAX
体術 :Lv.MAX
魔法
全属性魔法
装備
黒衣一式(神級)
魔爪トゥパク(伝説級)
称号
竜神の加護・耐え忍ぶ者・巡り会いし
者・羽ばたく者・傅く者・恋する乙女・
従者の心得・武神・魔神・魔物キラー・
盗賊キラー・短気
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