145 / 416
第9章 フォレスト国
第145話 3人目
しおりを挟む
「真意…………でございますか?」
突然、告げられた予想外の言葉にエースはたじろぎながらも何とか反応した。王の間を包む並々ならぬ緊張感は依然続き、端にいる貴族は何故か嫌な予感がして大量の冷や汗を流し、渇いてくる口内を潤す為に生唾を飲み込んだ。王の脇に控える側近も表情が強張り、自然と武器を持つ手に力が入った。一方、そんなことは露知らない王と女王はただただ悠然と玉座に腰掛け、王子達の様子をつぶさに観察している。
「そうだ。そろそろ後継者を決めなければならないからな……………そこでこの機会に一度、お前達の真意を問いておこうと思ったんだ。国王となったお前達はどんな国家を目指し、そこには一体どんな想いがあるのかを。いわば、公約を掲げて欲しいんだ。ワシの前ではっきりとな」
「「……………」」
いきなりすぎる言葉に表情が険しくなる王子達。貴族達は驚き慌てふためきながら王を見つめ、側近は怪訝な顔で王を一瞥した。女王はそんな状況を優しい穏やかな表情で見守りながら、これから起こることを見届けようと姿勢を正した。
「……………お父様、あなたはいつも急すぎる。今回の後継者決めのことだって…………」
「エース、今は王子として公の場でお前に接している。そういう時はワシのことを何て言うんだったか?」
「はっ!?し、失礼致しました!"フォレスト王"!あまりに突然のことすぎて、つい…………」
「パニックになってしまったか?まぁ、言い訳だな。王ともなれば、もっとイレギュラーなことが沢山ある。その度に言い訳などしていても国民は納得せん。とにかく、今のは減点対象だな」
「そ、そんな…………」
「ふんっ、馬鹿め。調子に乗って発言するから、こうなる。俺みたいに様子を窺っていればいいものを」
「ぐっ……………」
「暢気に優越感に浸っているがお前も減点だぞ、ディース」
「なっ!?何故ですか!?わ、私はこいつのように余計なことは発言していないではありませんか!」
「他者の失態、それも実の弟のを嘲笑うような者は国民を想うことなど到底できんからな。それとお前は一番最後に到着したにも関わらず、悪びれもせず堂々としていた。大方、自分の方が兄貴だからと勝手なルールを設け、遅れてもいいと驕っていたのだろう。はっきり言うがお前はエースよりもただ早く産まれただけでそこに地位の差はない」
「だ、だったら何故"第一"という肩書きがあるのですか!差を生む為ではないのですか!」
「それは便宜上のもので何もお前の方が偉いという訳ではない。"差別"ではなく"区別"だ」
「ぐっ……………で、でしたら違う部分に異議を申し立てます!私が悪びれずに堂々としていたとのことですが、フォレスト王は今すぐ王の間に来いと仰っただけでそこに詳しい集合時間はありませんでした!なので、私がペコペコとする理由など何一つ……………」
「お前は国民に一大事が起こった時にもそのような御託をつらつらと並べるのか?時間の指定がないからなんだ?ワシは今すぐ来いと言ったのだ。であるならば、準備を簡潔に済ませ、一秒でも早く行動するのは当たり前のことだ。そんなこともできないような者に国など到底任せられんな」
「くっ……………」
「……………とこれらが現時点でのお前達の評価な訳だが、今からはさらに公約まで聞かせてもらう。これで分かっただろう?もう既に審査は始まっているのだ。心して掲げよ。ただし、ワシの目を気にして嘘などついても無意味だからな。そんなことをしたところでワシの目は誤魔化せんし、何より国家を運営していく上でいずれ必ずボロが出てくるからな」
「「………………」」
「さて、ではいよいよお前達の真意を聞かせてもらおうか」
――――――――――――――――――――
「私、ディース・フォレストの目指す国家は武装国家にございます。平和に毎日変わらぬ暮らしを続けていくだけではいつか他国から襲撃を受けた際、とてもではないが太刀打ちなどできません。そこで今一度、武力を持ち対抗する術を確保することの重要性を国民へと投げかけ、私が王の座に就いた暁にはフォレスト国を完全なる武装国家へと様変わりさせてみせましょう。しかし、それには多額の費用や人手が要ることでしょう。問題はその捻出先ですが………………これは主に国民にございます。具体的に申し上げますと税金を一時的に高くし、まだ身体の動く国民また滞在している冒険者を兵士として活用するつもりでございます。もちろん、最初のうちは反発がいくらかあることは承知の上です。ですが、これは国家存続の為になくてはならない通過儀礼のようなものなのです!ネガティブな感情を抱いていた国民もいずれは分かることでしょう。私がいかに国や民を想い、行動しているのかを………………」
「なるほどな…………よし、分かった。じゃあ次はエース、お前の番だ」
「かしこまりました。私、エース・フォレストの目指す国家は法治国家にございます。これはフォレスト国にいる全ての者は法の下、生きていかなくはならないという考え方でございます。私が王の座に就いた暁にはフォレスト国を完全なる法治国家へと様変わりさせてみせましょう。具体的には国民の言動の全てを監視し、それが法に触れるようなものなのかどうかを逐一チェックさせて頂きます。一度問題を起こすとブラックリストに登録され、監視・チェックされた言動が上へと報告される仕組みでございます。とはいってもそんな国家にする為にはやはり多額の費用や人手が要ることでしょう。それは国民またこの国に滞在中の冒険者によって賄うつもりです。もちろん、最初のうちは反発がいくらかあることは承知の上です。ですが、これは国家存続の為になくてはならない通過儀礼のようなものなのです!ネガティブな感情を抱いていた国民もいずれは分かることでしょう。私がいかに国や民を想い、行動しているのかを………………」
「……………お前達の真意はよく分かった。そして急ではあるのだが、今この場で3人目の後継者候補の真意も問いてみたいと思う」
「3人目…………だと!?」
「ま、まさか…………」
「何を驚いている?ワシは初めから3人の中から後継者を選ぶと言っていただろう?」
「で、ですがあいつは…………」
「待たせてすまんな。少々時間を食った。もう出てきてもいいぞ」
「はい、フォレスト王!」
その人物は全員に見守られながら、王の間の中心に突如として姿を現した。その様はまるで何もない虚空からいきなり現れた妖精か何かのように感じられた。透き通る声、線の細いしなやかな身体、中性的で誰もが目を留めるほど綺麗な容姿。窓から差し込む光によってより神々しさの増したいでたちはこの場にいる誰よりも目立っていた。
「リース・フォレスト、ただいま参上仕りました。皆々様、今日に至るまでご心配・ご迷惑をお掛けし大変申し訳ございませんでした。私はこの通り、至って健康体にございます」
3人目の後継者候補、リース・フォレスト。彼女の自信に満ちた立ち振る舞いはこの場にいる多くの者を圧倒していた。
突然、告げられた予想外の言葉にエースはたじろぎながらも何とか反応した。王の間を包む並々ならぬ緊張感は依然続き、端にいる貴族は何故か嫌な予感がして大量の冷や汗を流し、渇いてくる口内を潤す為に生唾を飲み込んだ。王の脇に控える側近も表情が強張り、自然と武器を持つ手に力が入った。一方、そんなことは露知らない王と女王はただただ悠然と玉座に腰掛け、王子達の様子をつぶさに観察している。
「そうだ。そろそろ後継者を決めなければならないからな……………そこでこの機会に一度、お前達の真意を問いておこうと思ったんだ。国王となったお前達はどんな国家を目指し、そこには一体どんな想いがあるのかを。いわば、公約を掲げて欲しいんだ。ワシの前ではっきりとな」
「「……………」」
いきなりすぎる言葉に表情が険しくなる王子達。貴族達は驚き慌てふためきながら王を見つめ、側近は怪訝な顔で王を一瞥した。女王はそんな状況を優しい穏やかな表情で見守りながら、これから起こることを見届けようと姿勢を正した。
「……………お父様、あなたはいつも急すぎる。今回の後継者決めのことだって…………」
「エース、今は王子として公の場でお前に接している。そういう時はワシのことを何て言うんだったか?」
「はっ!?し、失礼致しました!"フォレスト王"!あまりに突然のことすぎて、つい…………」
「パニックになってしまったか?まぁ、言い訳だな。王ともなれば、もっとイレギュラーなことが沢山ある。その度に言い訳などしていても国民は納得せん。とにかく、今のは減点対象だな」
「そ、そんな…………」
「ふんっ、馬鹿め。調子に乗って発言するから、こうなる。俺みたいに様子を窺っていればいいものを」
「ぐっ……………」
「暢気に優越感に浸っているがお前も減点だぞ、ディース」
「なっ!?何故ですか!?わ、私はこいつのように余計なことは発言していないではありませんか!」
「他者の失態、それも実の弟のを嘲笑うような者は国民を想うことなど到底できんからな。それとお前は一番最後に到着したにも関わらず、悪びれもせず堂々としていた。大方、自分の方が兄貴だからと勝手なルールを設け、遅れてもいいと驕っていたのだろう。はっきり言うがお前はエースよりもただ早く産まれただけでそこに地位の差はない」
「だ、だったら何故"第一"という肩書きがあるのですか!差を生む為ではないのですか!」
「それは便宜上のもので何もお前の方が偉いという訳ではない。"差別"ではなく"区別"だ」
「ぐっ……………で、でしたら違う部分に異議を申し立てます!私が悪びれずに堂々としていたとのことですが、フォレスト王は今すぐ王の間に来いと仰っただけでそこに詳しい集合時間はありませんでした!なので、私がペコペコとする理由など何一つ……………」
「お前は国民に一大事が起こった時にもそのような御託をつらつらと並べるのか?時間の指定がないからなんだ?ワシは今すぐ来いと言ったのだ。であるならば、準備を簡潔に済ませ、一秒でも早く行動するのは当たり前のことだ。そんなこともできないような者に国など到底任せられんな」
「くっ……………」
「……………とこれらが現時点でのお前達の評価な訳だが、今からはさらに公約まで聞かせてもらう。これで分かっただろう?もう既に審査は始まっているのだ。心して掲げよ。ただし、ワシの目を気にして嘘などついても無意味だからな。そんなことをしたところでワシの目は誤魔化せんし、何より国家を運営していく上でいずれ必ずボロが出てくるからな」
「「………………」」
「さて、ではいよいよお前達の真意を聞かせてもらおうか」
――――――――――――――――――――
「私、ディース・フォレストの目指す国家は武装国家にございます。平和に毎日変わらぬ暮らしを続けていくだけではいつか他国から襲撃を受けた際、とてもではないが太刀打ちなどできません。そこで今一度、武力を持ち対抗する術を確保することの重要性を国民へと投げかけ、私が王の座に就いた暁にはフォレスト国を完全なる武装国家へと様変わりさせてみせましょう。しかし、それには多額の費用や人手が要ることでしょう。問題はその捻出先ですが………………これは主に国民にございます。具体的に申し上げますと税金を一時的に高くし、まだ身体の動く国民また滞在している冒険者を兵士として活用するつもりでございます。もちろん、最初のうちは反発がいくらかあることは承知の上です。ですが、これは国家存続の為になくてはならない通過儀礼のようなものなのです!ネガティブな感情を抱いていた国民もいずれは分かることでしょう。私がいかに国や民を想い、行動しているのかを………………」
「なるほどな…………よし、分かった。じゃあ次はエース、お前の番だ」
「かしこまりました。私、エース・フォレストの目指す国家は法治国家にございます。これはフォレスト国にいる全ての者は法の下、生きていかなくはならないという考え方でございます。私が王の座に就いた暁にはフォレスト国を完全なる法治国家へと様変わりさせてみせましょう。具体的には国民の言動の全てを監視し、それが法に触れるようなものなのかどうかを逐一チェックさせて頂きます。一度問題を起こすとブラックリストに登録され、監視・チェックされた言動が上へと報告される仕組みでございます。とはいってもそんな国家にする為にはやはり多額の費用や人手が要ることでしょう。それは国民またこの国に滞在中の冒険者によって賄うつもりです。もちろん、最初のうちは反発がいくらかあることは承知の上です。ですが、これは国家存続の為になくてはならない通過儀礼のようなものなのです!ネガティブな感情を抱いていた国民もいずれは分かることでしょう。私がいかに国や民を想い、行動しているのかを………………」
「……………お前達の真意はよく分かった。そして急ではあるのだが、今この場で3人目の後継者候補の真意も問いてみたいと思う」
「3人目…………だと!?」
「ま、まさか…………」
「何を驚いている?ワシは初めから3人の中から後継者を選ぶと言っていただろう?」
「で、ですがあいつは…………」
「待たせてすまんな。少々時間を食った。もう出てきてもいいぞ」
「はい、フォレスト王!」
その人物は全員に見守られながら、王の間の中心に突如として姿を現した。その様はまるで何もない虚空からいきなり現れた妖精か何かのように感じられた。透き通る声、線の細いしなやかな身体、中性的で誰もが目を留めるほど綺麗な容姿。窓から差し込む光によってより神々しさの増したいでたちはこの場にいる誰よりも目立っていた。
「リース・フォレスト、ただいま参上仕りました。皆々様、今日に至るまでご心配・ご迷惑をお掛けし大変申し訳ございませんでした。私はこの通り、至って健康体にございます」
3人目の後継者候補、リース・フォレスト。彼女の自信に満ちた立ち振る舞いはこの場にいる多くの者を圧倒していた。
0
お気に入りに追加
581
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる