130 / 416
第9章 フォレスト国
第130話 一心同体
しおりを挟む
「よし、全員いるな?」
あの後、俺は困惑する里の者達を連れ、空間魔法によって創り出した異空間へと招いた。この中はクランハウスにある服を製造している異空間と同じように時間の流れが異なっている。わざわざこの場所を選んで全員を連れてきたのには訳があった。
「シンヤ…………一体、何を始める気?」
ローズが不安そうに訊いてくる。それに対して答えようとは思ったが何か言いたげなメンバーがいる為、ここは一旦譲ることにした。
「ローズ、お主はそれを聞いてどうするつもりなんじゃ?」
イヴの淡々とした問いかけ。しかし、その目は鋭くなっており、ローズの本心を聞き逃すまいという態度で立っている。
「……………内容次第では止めようと思ってるわ」
少し間が空いてから、答えたローズ。顔を俯かせ声も小さいことから、自分の答えに自信がある訳ではないことが窺える。
「シンヤは誰の為に動こうとしているか分かっているのか?」
ドルツの純粋な質問。追い詰めているのでも責めているのでもない。これはローズ自身に冷静に考えさせる為のものだった。
「分かっているわ、そんなこと。でも……………何か嫌な予感がするの」
声を少し震わせながらではあるが、最後の方はしっかりと周りに聞こえるように訴えかけた。
「それが分かっていて、内容次第では止めるのか?お前はシンヤを信じていないのか?……………まぁ、とは言ってもシンヤの言うことを全て肯定し、従えという訳じゃない。アタシ達は仲間であり、家族だ。自分の思ったことや意見は素直にぶつけ、自分の意思で行動するべきだ。でも、それは時と場合によるだろ?今回はお前の為に色々と考え、覚悟をして、ここへとやって来たんだ。それもアタシらに負担や心配をかけさせまいとして………………それを邪魔しようとするってことはシンヤを信じていないばかりか侮辱することにもなるぞ。ちなみに手伝ったり、代わりにやるなんてことは以ての外だ。それは最上級の侮辱になる。今回に限ってはな。アタシらは常にそのラインを見極め、互いに助け合わねばならない。今が自分の出る幕か否かを……………それが仲間であり、家族であるということだ。興味や関心のない他人に対してはそんなことを一々考えないだろ?だから、今回、ローズができることはこれから起こることを受け入れて見守ることだけだ。違うか?」
「それは……………そうかもしれないけど」
カグヤの言い聞かせるような話し方で幾分か落ち着きを取り戻したローズではあったが、どうしても感情の部分で納得のいっていないものがあるようだ。けれどもローズには悪いがこれから長い付き合いになるであろう彼等とは完全にわだかまりをなくした状態で接したい。その為にもどうしてもこれが必要であった。
「ローズ……………再びここへは別の形でご挨拶に来させてもらうつもりなんだ。なるべく仲良くしたい。その為にもこれは必要なことなんだ。分かってくれるか?」
「なっ!?ご、ご挨拶って…………」
俺の言葉に顔を真っ赤にしたローズは口をパクパクとさせながら、慌てているようだった。しかし、それも深呼吸をして数秒もすると落ち着き、まだ顔に赤みは残るものの、はっきりとした口調でこう言った。
「わ、分かったわよ!そこまで言われちゃ止めようがないじゃない!す、好きにしなさいよ!それから…………」
「ん?」
「ありがとう……………そして、みんなのこと、よろしくお願いします」
「任せろ」
――――――――――――――――――――
「で、シンヤとやら、今から何が行われるのじゃ?」
長老の問いかけに対し、俺は端的に言った。
「今から、あなた達には己の内にある他種族への怒りや憎しみといった感情を俺にぶつけて欲しい」
直後、俺は異空間に保管していた大量の武器を床へと放り投げた。
「必要なら、これらの武器を使ってな」
「「「「「なっ!?」」」」」
これには流石の長老といえども驚きを隠せず、里の者達に至っては呆然としてしまっている。
「お、お主は一体何を言っておるのじゃ!そういう趣味がある訳でもあるまいて…………まさか、同情のつもりか?だとしたら、我々のことを侮辱していることに…………」
「そんな訳ないだろ。この世には理不尽なことなんて山のようにある。それに一々付き合っていてはキリがない」
「では何故?」
「復讐なんて止めろ…………なんて軽いことは言えないからだ。もちろん、隠れ里で暮らしていれば外との接触自体が絶たれ、そんな機会は巡ってこないかもしれない。だが、それがこの先ずっとかは分からない。復讐ってのは生きる目的と化すこともある。それを終えるまでは死ねない、絶対に許さないと……………けれどもそれが仮に終わってしまえば途端に燃え尽きてしまい、生きる目的がなくなり、それで得られるものといえば虚しさだけだ。中にはこれまでの過ごした時間が全て無駄なものに思え、自分自身を否定してしまう者もいるかもしれない。ではいっそ復讐のことなど考えず、楽しく生きていければ、それでいいのでないか?そう思い、日々過ごしていくこともできるだろう。しかし、頭の片隅には常に怒りが、憎しみが、その恨みが付き纏い、忘れることなく生きていかなくてはならない。それが本当に幸せなことなのだろうか?泣いて叫んで暴れて蹲って…………心の奥底に渦巻く感情の全てを吐き出してしまった方がいいのではないか?だが、現実とは非情だ。そんなことが叶うほど上手くできてはいない。ではもし、それを解決できる者がいるとするのならば、どうする?」
「それが……………お主であると?」
「ああ」
「じゃが、そんなことは……………」
「これが今できる最善だと俺は思う。綺麗事は言いたくないし、したくない。こんな方法があってもいいんじゃないか?」
「いや、でも」
「ふんっ、隠れ里でひっそりと暮らしているだけはある。その逃げ腰は流石だな」
「なんじゃと?」
「そんな弱虫で消極的なところも迫害を受ける原因だったんじゃないか?見れば、どいつもこいつもしけた面して……………反吐が出るな」
「お主、言っていいこととダメなことがあるぞ!その線引きもできぬのか?偉そうに語っておきながら」
「だったら、力で証明してみせろよ!この世は弱肉強食だろ?ほら、ちょうどそこに良い武器があるぞ」
「上等じゃ!おい、皆の者、この者に分からせてやるのじゃ!」
「ああ!」
「やってやる!」
「ふざけんな!」
「アタシらの気持ちを知りもしないで!」
ダークエルフ達が一斉にこちらへと向かってくる。既にクランメンバー達は後ろへと下がっており、彼等と対峙するのは俺1人だけ。俺は不敵に笑いながら、言った。
「かかってこい」
あの後、俺は困惑する里の者達を連れ、空間魔法によって創り出した異空間へと招いた。この中はクランハウスにある服を製造している異空間と同じように時間の流れが異なっている。わざわざこの場所を選んで全員を連れてきたのには訳があった。
「シンヤ…………一体、何を始める気?」
ローズが不安そうに訊いてくる。それに対して答えようとは思ったが何か言いたげなメンバーがいる為、ここは一旦譲ることにした。
「ローズ、お主はそれを聞いてどうするつもりなんじゃ?」
イヴの淡々とした問いかけ。しかし、その目は鋭くなっており、ローズの本心を聞き逃すまいという態度で立っている。
「……………内容次第では止めようと思ってるわ」
少し間が空いてから、答えたローズ。顔を俯かせ声も小さいことから、自分の答えに自信がある訳ではないことが窺える。
「シンヤは誰の為に動こうとしているか分かっているのか?」
ドルツの純粋な質問。追い詰めているのでも責めているのでもない。これはローズ自身に冷静に考えさせる為のものだった。
「分かっているわ、そんなこと。でも……………何か嫌な予感がするの」
声を少し震わせながらではあるが、最後の方はしっかりと周りに聞こえるように訴えかけた。
「それが分かっていて、内容次第では止めるのか?お前はシンヤを信じていないのか?……………まぁ、とは言ってもシンヤの言うことを全て肯定し、従えという訳じゃない。アタシ達は仲間であり、家族だ。自分の思ったことや意見は素直にぶつけ、自分の意思で行動するべきだ。でも、それは時と場合によるだろ?今回はお前の為に色々と考え、覚悟をして、ここへとやって来たんだ。それもアタシらに負担や心配をかけさせまいとして………………それを邪魔しようとするってことはシンヤを信じていないばかりか侮辱することにもなるぞ。ちなみに手伝ったり、代わりにやるなんてことは以ての外だ。それは最上級の侮辱になる。今回に限ってはな。アタシらは常にそのラインを見極め、互いに助け合わねばならない。今が自分の出る幕か否かを……………それが仲間であり、家族であるということだ。興味や関心のない他人に対してはそんなことを一々考えないだろ?だから、今回、ローズができることはこれから起こることを受け入れて見守ることだけだ。違うか?」
「それは……………そうかもしれないけど」
カグヤの言い聞かせるような話し方で幾分か落ち着きを取り戻したローズではあったが、どうしても感情の部分で納得のいっていないものがあるようだ。けれどもローズには悪いがこれから長い付き合いになるであろう彼等とは完全にわだかまりをなくした状態で接したい。その為にもどうしてもこれが必要であった。
「ローズ……………再びここへは別の形でご挨拶に来させてもらうつもりなんだ。なるべく仲良くしたい。その為にもこれは必要なことなんだ。分かってくれるか?」
「なっ!?ご、ご挨拶って…………」
俺の言葉に顔を真っ赤にしたローズは口をパクパクとさせながら、慌てているようだった。しかし、それも深呼吸をして数秒もすると落ち着き、まだ顔に赤みは残るものの、はっきりとした口調でこう言った。
「わ、分かったわよ!そこまで言われちゃ止めようがないじゃない!す、好きにしなさいよ!それから…………」
「ん?」
「ありがとう……………そして、みんなのこと、よろしくお願いします」
「任せろ」
――――――――――――――――――――
「で、シンヤとやら、今から何が行われるのじゃ?」
長老の問いかけに対し、俺は端的に言った。
「今から、あなた達には己の内にある他種族への怒りや憎しみといった感情を俺にぶつけて欲しい」
直後、俺は異空間に保管していた大量の武器を床へと放り投げた。
「必要なら、これらの武器を使ってな」
「「「「「なっ!?」」」」」
これには流石の長老といえども驚きを隠せず、里の者達に至っては呆然としてしまっている。
「お、お主は一体何を言っておるのじゃ!そういう趣味がある訳でもあるまいて…………まさか、同情のつもりか?だとしたら、我々のことを侮辱していることに…………」
「そんな訳ないだろ。この世には理不尽なことなんて山のようにある。それに一々付き合っていてはキリがない」
「では何故?」
「復讐なんて止めろ…………なんて軽いことは言えないからだ。もちろん、隠れ里で暮らしていれば外との接触自体が絶たれ、そんな機会は巡ってこないかもしれない。だが、それがこの先ずっとかは分からない。復讐ってのは生きる目的と化すこともある。それを終えるまでは死ねない、絶対に許さないと……………けれどもそれが仮に終わってしまえば途端に燃え尽きてしまい、生きる目的がなくなり、それで得られるものといえば虚しさだけだ。中にはこれまでの過ごした時間が全て無駄なものに思え、自分自身を否定してしまう者もいるかもしれない。ではいっそ復讐のことなど考えず、楽しく生きていければ、それでいいのでないか?そう思い、日々過ごしていくこともできるだろう。しかし、頭の片隅には常に怒りが、憎しみが、その恨みが付き纏い、忘れることなく生きていかなくてはならない。それが本当に幸せなことなのだろうか?泣いて叫んで暴れて蹲って…………心の奥底に渦巻く感情の全てを吐き出してしまった方がいいのではないか?だが、現実とは非情だ。そんなことが叶うほど上手くできてはいない。ではもし、それを解決できる者がいるとするのならば、どうする?」
「それが……………お主であると?」
「ああ」
「じゃが、そんなことは……………」
「これが今できる最善だと俺は思う。綺麗事は言いたくないし、したくない。こんな方法があってもいいんじゃないか?」
「いや、でも」
「ふんっ、隠れ里でひっそりと暮らしているだけはある。その逃げ腰は流石だな」
「なんじゃと?」
「そんな弱虫で消極的なところも迫害を受ける原因だったんじゃないか?見れば、どいつもこいつもしけた面して……………反吐が出るな」
「お主、言っていいこととダメなことがあるぞ!その線引きもできぬのか?偉そうに語っておきながら」
「だったら、力で証明してみせろよ!この世は弱肉強食だろ?ほら、ちょうどそこに良い武器があるぞ」
「上等じゃ!おい、皆の者、この者に分からせてやるのじゃ!」
「ああ!」
「やってやる!」
「ふざけんな!」
「アタシらの気持ちを知りもしないで!」
ダークエルフ達が一斉にこちらへと向かってくる。既にクランメンバー達は後ろへと下がっており、彼等と対峙するのは俺1人だけ。俺は不敵に笑いながら、言った。
「かかってこい」
0
お気に入りに追加
581
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる