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第3章 動き出す陰謀
第37話 対抗戦3
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「ふ、ふざけんじゃねぇよ!何だよ、これ!」
俺が班員達の悲鳴を聞きつけ、慌てて城の外へと飛び出してみるとそこには惨憺たる光景が広がっていた。地面に倒れている者達、総勢27名。皆、どこかしら刃物で斬られたような跡があり、気を失っているみたいだが、何故か出血が意図的に止められており、どうやら命に別状はないようだ。しかし、問題は10mぐらい離れたところにいる黒の帽子を被った緑髪の男。おそらく、この状況を作り出した張本人である奴はただただ冷静に周りを見渡し、俺を見つけると真っ直ぐにこちらへ向かってこようとする。
「宣言通り、来てやったぞ」
「て、てめぇ………」
「おっと、やるなら最初から本気でかかってきた方がいい…………じゃないと間違って殺ってしまうかもしれない」
「っ!!………無魔法"身体能力強化"さらに"硬化"発動!」
「いい心掛けだ………短剣、分身!」
「くそおぉぉ!てめぇだけは許さねぇ!くらえ、"剛拳"!」
「"贋作の凶刃群"」
――――――――――――――――――――
「なるほど………これは参ったな。まさか、手も足も出ないとは」
「ではもう行っても?」
「ま、まだだ。待ってくれ………満身創痍ではあるが、最後の最後まで残った俺を含めた3名………名乗った上で玄舞殿に最後の勝負を申し込みたい。と言ってもあと1回しか攻撃はできそうにないが………」
「いいでしょう。付き合います」
「かたじけない。では…………Aランククラン"守護団"クランマスター"堡砦"オーロス、参る!」
「同じく"守護団"副クランマスター"柔鯱"レンズ、参る!」
「またまた同じく"守護団"参謀"謀略"のカギリ、参る!」
「Aランククラン"黒天の星"幹部"玄舞"アスカ、参ります」
「「「受けて立つ!!!」」」
「では………"漆風薙舞"!」
――――――――――――――――――――
「ただいま戻った」
「おかえり………ラミュラが一番早かったな」
「ということはこの時点で私は負けですね」
「私もですわ。もう、アスカはどこをほっつき歩いているんですの!」
「うっし!ラミュラ、ナイスだぜ!」
「カグヤが、トランプでの、負けを、取り返そうとしてる」
「妾も信じておったぞ、ラミュラ。お主が一番早いと」
「一体、あの男は何をしてやがるデス!」
「ラミュラ、偉いの!頭撫でる?」
「……………これは一体、どういう状況なんだ?」
「さっきまでトランプをしていたんだが、カグヤが連敗続きで可哀想でな………だから、今はある賭けをしていたんだ」
「賭け?」
「ああ…………お前ら、3人の帰ってくる順番を予想するっていうな」
「なるほど…………で、その予想が全て的中した場合は?」
「そいつの願い事を俺が叶えられる範囲で叶えてやるんだ」
「ずるいぞ!我も混ぜろ!」
「いや、それだとお前が当てるのは残り2人になるが………」
「我に隠れてこんなこと…………ずるいぞ!我もさっきの戦い、頑張ったのだぞ!だから、混ぜて欲しいのだ!」
「やばい………ラミュラの駄々っ子モード、めちゃくちゃ可愛いぞ」
「分かった分かった…………カグヤ、悪いんだが、ラミュラも加えていいか?本当はお前を勝たせてやりたいと始めたことなんだが」
「し、仕方ないだろ!こんだけ可愛くお願いされちゃ…………ギャップはずるいな」
「ありがとう。じゃあ、ラミュラも次から参戦で」
「やった!カグヤ、ありがとうな!」
「ふんっ………いいよ、別に」
「いや、今のカグヤも相当、可愛かったですよ?」
――――――――――――――――――――
「ただいまっと」
「おかえり…………2番目はドルツか。あれ?ってことは………」
「カグヤはハズレですね」
「ドンマイですわ」
「そ、そんな………な、何で!?何で帰ってきちゃうんだよ、ドルツ!」
「いやいや、そりゃ帰ってくるだろ」
「今じゃないんだよ~~!」
「ドルツ、話が、こじれるから、黙って」
「ふむ」
「よし!我は当たったぞ!」
「本当、何で今さら帰ってくるデスか!この唐変木!」
「エル、酷い言い草なの」
「…………一体、何なんだ」
「ちゃんと説明するわ。実はな………」
――――――――――――――――――――
「ただいま戻りました。他のお2方は?」
「おかえり。もう帰ってきてる。アスカが最後だ」
「おかえりなさい」
「まさか、アスカが最後になるとは思いませんでしたわ」
「…………」
「カグヤ、生きてれば、良いこと、あるから」
「まさか、このような結果になろうとはの」
「当たった!当たったぞ!」
「ラミュラ、お前少しは空気を読めよ」
「空気を読むのはあなたデス、ドルツ!なぜ、一番最初に帰ってきやがらないんデスか!」
「エル、まだ言ってるの。とってもみみっちいの」
「ち、違うんだよ~………トランプで負けるのは納得できるけど、これは……これだけは負けたくなかったんだ!だって、主様がお願いを叶えてくれるんだから!だから!」
「分かったよ、カグヤ。お前も当たりってことでいい。その代わり、ラミュラの当たりも許してやれ。いいな?」
「いいの?」
「ああ」
「よっ…………しゃー!やったぞ!アタシは遂にやってのけたんだ!」
「カグヤ、情緒、不安定」
「あの~この中で私だけ状況分かってないですよね?やめてもらっていいですか?仲間はずれ」
「めでたしめでたしですね…………あれ?そういえば、何か忘れているような」
俺が班員達の悲鳴を聞きつけ、慌てて城の外へと飛び出してみるとそこには惨憺たる光景が広がっていた。地面に倒れている者達、総勢27名。皆、どこかしら刃物で斬られたような跡があり、気を失っているみたいだが、何故か出血が意図的に止められており、どうやら命に別状はないようだ。しかし、問題は10mぐらい離れたところにいる黒の帽子を被った緑髪の男。おそらく、この状況を作り出した張本人である奴はただただ冷静に周りを見渡し、俺を見つけると真っ直ぐにこちらへ向かってこようとする。
「宣言通り、来てやったぞ」
「て、てめぇ………」
「おっと、やるなら最初から本気でかかってきた方がいい…………じゃないと間違って殺ってしまうかもしれない」
「っ!!………無魔法"身体能力強化"さらに"硬化"発動!」
「いい心掛けだ………短剣、分身!」
「くそおぉぉ!てめぇだけは許さねぇ!くらえ、"剛拳"!」
「"贋作の凶刃群"」
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「なるほど………これは参ったな。まさか、手も足も出ないとは」
「ではもう行っても?」
「ま、まだだ。待ってくれ………満身創痍ではあるが、最後の最後まで残った俺を含めた3名………名乗った上で玄舞殿に最後の勝負を申し込みたい。と言ってもあと1回しか攻撃はできそうにないが………」
「いいでしょう。付き合います」
「かたじけない。では…………Aランククラン"守護団"クランマスター"堡砦"オーロス、参る!」
「同じく"守護団"副クランマスター"柔鯱"レンズ、参る!」
「またまた同じく"守護団"参謀"謀略"のカギリ、参る!」
「Aランククラン"黒天の星"幹部"玄舞"アスカ、参ります」
「「「受けて立つ!!!」」」
「では………"漆風薙舞"!」
――――――――――――――――――――
「ただいま戻った」
「おかえり………ラミュラが一番早かったな」
「ということはこの時点で私は負けですね」
「私もですわ。もう、アスカはどこをほっつき歩いているんですの!」
「うっし!ラミュラ、ナイスだぜ!」
「カグヤが、トランプでの、負けを、取り返そうとしてる」
「妾も信じておったぞ、ラミュラ。お主が一番早いと」
「一体、あの男は何をしてやがるデス!」
「ラミュラ、偉いの!頭撫でる?」
「……………これは一体、どういう状況なんだ?」
「さっきまでトランプをしていたんだが、カグヤが連敗続きで可哀想でな………だから、今はある賭けをしていたんだ」
「賭け?」
「ああ…………お前ら、3人の帰ってくる順番を予想するっていうな」
「なるほど…………で、その予想が全て的中した場合は?」
「そいつの願い事を俺が叶えられる範囲で叶えてやるんだ」
「ずるいぞ!我も混ぜろ!」
「いや、それだとお前が当てるのは残り2人になるが………」
「我に隠れてこんなこと…………ずるいぞ!我もさっきの戦い、頑張ったのだぞ!だから、混ぜて欲しいのだ!」
「やばい………ラミュラの駄々っ子モード、めちゃくちゃ可愛いぞ」
「分かった分かった…………カグヤ、悪いんだが、ラミュラも加えていいか?本当はお前を勝たせてやりたいと始めたことなんだが」
「し、仕方ないだろ!こんだけ可愛くお願いされちゃ…………ギャップはずるいな」
「ありがとう。じゃあ、ラミュラも次から参戦で」
「やった!カグヤ、ありがとうな!」
「ふんっ………いいよ、別に」
「いや、今のカグヤも相当、可愛かったですよ?」
――――――――――――――――――――
「ただいまっと」
「おかえり…………2番目はドルツか。あれ?ってことは………」
「カグヤはハズレですね」
「ドンマイですわ」
「そ、そんな………な、何で!?何で帰ってきちゃうんだよ、ドルツ!」
「いやいや、そりゃ帰ってくるだろ」
「今じゃないんだよ~~!」
「ドルツ、話が、こじれるから、黙って」
「ふむ」
「よし!我は当たったぞ!」
「本当、何で今さら帰ってくるデスか!この唐変木!」
「エル、酷い言い草なの」
「…………一体、何なんだ」
「ちゃんと説明するわ。実はな………」
――――――――――――――――――――
「ただいま戻りました。他のお2方は?」
「おかえり。もう帰ってきてる。アスカが最後だ」
「おかえりなさい」
「まさか、アスカが最後になるとは思いませんでしたわ」
「…………」
「カグヤ、生きてれば、良いこと、あるから」
「まさか、このような結果になろうとはの」
「当たった!当たったぞ!」
「ラミュラ、お前少しは空気を読めよ」
「空気を読むのはあなたデス、ドルツ!なぜ、一番最初に帰ってきやがらないんデスか!」
「エル、まだ言ってるの。とってもみみっちいの」
「ち、違うんだよ~………トランプで負けるのは納得できるけど、これは……これだけは負けたくなかったんだ!だって、主様がお願いを叶えてくれるんだから!だから!」
「分かったよ、カグヤ。お前も当たりってことでいい。その代わり、ラミュラの当たりも許してやれ。いいな?」
「いいの?」
「ああ」
「よっ…………しゃー!やったぞ!アタシは遂にやってのけたんだ!」
「カグヤ、情緒、不安定」
「あの~この中で私だけ状況分かってないですよね?やめてもらっていいですか?仲間はずれ」
「めでたしめでたしですね…………あれ?そういえば、何か忘れているような」
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