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魔導士団長と副団長
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「まま、待て待て!誤解だ!そんな意味で使ったんじゃない!」
ライオットは顔を真っ赤にして叫んだが、魔導士達はライオットとメリアンの間に立ち何やら呟いた。
「大変失礼いたしました、ガーラント侯爵令嬢殿。ただいま、他の魔導士を呼びつけましたので今しばらくお待ちください」
「いえ、ご心配なさらず。あの程度の魔法でしたら、わたくしの婚約者が日常茶飯事に絡んできますので、容易いものですわ」
「あの程度……」
ライオットがガーンという顔をして座り込んだ。
「……ご婚約者殿が、戯れに拘束魔法をお使いになるのですか?」
そばにいた魔導士が気遣わしげにメリアンに質問する。こう言った事はプライベートにもなるし、婚約者同士の性的趣味に関与する必要はない。同意の上ならば、だが。
「戯れ?そうともいうのかしら。しつこくて穢らわしいので避けているうちに、遇らいが上手になってしまいましたの」
「穢らわしい……」
「では、それは同意の上ではなく?」
「当然でしてよ。気持ち悪い。婚姻前にコトに及ぶわけにはいきませんもの?」
「失礼ですが、それを訴えにはならなかったのですか?」
「……実害はありませんでしたし、ジョセフ・リー・セガールは聖騎士ですから、醜聞を立てるのもどうかと思いまして」
「え?婚約者殿はあのセガールですか!」
「ええ、多分、あのセガールですわ。ご存知?」
「え、ええ。まあ。その……有名ですから。まさかご婚約者が侯爵令嬢だとは存じませんでした」
あの男、いつの間に有名になったのかしら。それほど腕が立つとも思わなかったけれど、浮気の常習犯で有名なんてことはないでしょうね、恥晒しな。もしそうならしっかり証拠があるわね。この方、証人になってくださるかしら。メリアンは小首を傾げながら微笑んだ。
そんな会話をしている間に、別の魔導士がやってきて、メリアンは誘導され別の部屋に連れて行かれた。ライオットも若干しょぼくれながら後ろから付いてくる。
「あの、魔導士団長様はわたくしの話を理解してくださったのかしら?もし疑っていらっしゃるようならもっと突き詰めて話をしなければ、本当に大変な事になってしまいますのよ」
「大丈夫です。あなたと団長の話はこちらで聞いていましたし、理解しております」
そう言ったのは柔らかな視線で笑いかけた女性魔導士だった。
(なるほど、防音魔法がかかってるのはわかっていたけど、盗聴もできるのね。まあ、当然よね。尋問室なんだもの)
「ところで、ガーラント侯爵令嬢、あなたの魔力検査はいつ?」
「魔力検査ですか?ええと、高等部にあがった時でしたから1年ほど前……あ、でも今世だとすると数ヶ月前ですわね」
「一度検査をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
「ええ。もちろん構いません」
女性魔導士は横にいた魔導士に眴をすると、メリアンに向き直った。
「私はジャクリーンと言います。一応副団長をしてます」
「まあ、そうでしたか。よろしくお願いいたします。ジャクリーン副団長様」
「ジャックの母です」
「まぁ」
「ジャックとはいつ知り合ったのか伺っても?」
ジャックの父が魔導士団長なのは知っていたけれど、まさか母が副団長だとは思いもよらなかったメリアンは目を白黒させた。
(ジャックはサラブレッドなのね。両親とも魔導士だなんて羨ましい)
「……何度か前の今朝ですわ」
何度となくループしているせいで、ずいぶん長いこと知っているような気にもなったが、個人的に知り合ったのは今朝。うん、でもどうやら子供の時分に出会っていたようだから、覚えていれば10年以上前になるのかしら。
「あの子は初恋を拗らしていてねぇ。19年も生きていながら、全く女性の影が見られなくて心配していたんですよ。あなたには、ずいぶん懐いているようだったので、隠れてお付き合いでもしていたのかと思いました」
メリアンは目を見開いた。
「わ、わたくしそんな軽率な真似は致しませんわ!婚約者がアレではありますが、いると申しましたよね?」
「あら。失礼、そういう意味ではなかったのだけど。私は平民なので貴族のことには疎くて」
うふふ、とジャクリーンが笑う。それは嘘だろうとメリアンは目を細めた。王宮魔導士団の副団長を務めていて貴族について無知などというはずはない。
「……神殿の決めた事とはいえ、一応親が認めた婚約者がおりますから、世間に顔向けできないようなお付き合いはどなたとも結んでおりませんわ」
「そう…。残念だわ。それで、婚約者の方はセガール卿だとか?」
「ええ。残念ながら」
「お気持ちはないのですね?」
「大きな声では言えませんが。ですが、貴族の結婚に個人の気持ちなど関係ございませんから」
「そういうものなのね…」
「でもこの一件が終わりましたら、ジョセフとは白紙に戻そうと思っていますの」
「あら、どうして?」
ジョセフと婚約の白紙は、暴力を振るわれた地点でメリアンの中で確実なものになった。放っておいたらいつ殺されるか判ったものではない。でも、まだ両親にも話していないし、残念ながら確たる証拠もない。浮気の証拠はすぐにも掴めるが。それだけでは婚約解消に持ち込むのは決め手に欠ける。やはり殺人未遂を記録に取るしかないか。未遂で終わればいいのだけれど。
ジョセフは聖騎士なだけあって、聖魔法と剣が使える。魔力も少なくはないが、残念ながら魔力詰まりの状態のメリアンにも及ばない量だ。とはいえ、腕力では勝てないが。
ジャックから拘束魔法をかけられてはっきり気が付いたのだ。
メリアンは拘束魔法の定義は知らなかったが、ジョセフが繰り出す魔法に一度も引っ掛からなかったのは、おそらくメリアンの魔力がジョセフのそれよりも多いからだ。
今ならわかる。
ジョセフはメリアンの魔力詰まりについて知っていて、その状態ならば自分の方が魔力が多いと思い、メリアンを束縛しようと狙っていたのに違いない。舐めるような目で見てくると思っていたが、あれは拘束魔法をかけようとしていたのだろう。その後何をしようとしたのか、考えるだけでも悍ましい。
あのプライドばかり天に届くほどもある男のことだ、きっと腹が立ったのに違いない。しかし、だからといって殺したいほどとは思わなかったけど。
「気持ち悪いからです」
「まあ…そこまで?」
「ええ。あのいやらしい舐めるような視線でいつも見つめてくるし、拘束魔法でわたくしに絡んで来るしで嫌だなとは思っていたんです。先程の団長様と同じようなものでしたわ……っと、旦那様のことですのに、ごめんなさい」
「いいのよ。いつものことだから」
「えっ、いつもあんなことするのですか」
「うふふっ、仕事柄ね。拘束魔法の使用回数は多いのよ」
「はぁ…それは、その、大変ですわね……」
(あれがいつものこと…。ご自分の旦那様があんな事するのに理解があるのね)
確かに犯人逮捕をするだとか、罪人を拘束するのには必要だろうけど、メリアンは罪人ではない。不用意にあんな雑な拘束をされれば不愉快にもなる。
それをコーティングして返したのは不味かったかも知れないけれど。メリアンは割と短気で挑発に乗りやすい。悪い癖だと分かっていてもつい我が出てしまうのだ。
「あの人の拘束魔法は荒縄の様で、優しくないでしょう?」
(そうと知っていて結婚したジャクリーンさんって、あらっぽいのがお好きって事、でいいのかしら?)
メリアンはわかった様なわからないような会話に首を捻った。
「ジャックの拘束はライオットほどではなかった?」
「……ジャックに拘束魔法をかけられた時は、彼の危惧はもっともでしたし、丁寧に魔力が練り上げられていて……どちらかといえば心地の良いものでしたの。ですからすんなりお縄にかかりましたが、すぐその後殺されたので、今回はジャックも拘束魔法はかけないと言ってくれました……」
「あのジャックが?優しい?丁寧?まあまあ…。それは私も驚きだわ」
ジャクリーンが驚いたような顔をして笑い出した。どうやらジャックはいつも優しいというわけではないらしい。
「というか、わたくし今、自白魔法をかけられてますわよね?」
ジャクリーンは全く笑顔を崩さずにメリアンをしばらく見つめて、ふうとため息をついた。
「あらぁ、さすがね。もうバレちゃった」
ライオットは顔を真っ赤にして叫んだが、魔導士達はライオットとメリアンの間に立ち何やら呟いた。
「大変失礼いたしました、ガーラント侯爵令嬢殿。ただいま、他の魔導士を呼びつけましたので今しばらくお待ちください」
「いえ、ご心配なさらず。あの程度の魔法でしたら、わたくしの婚約者が日常茶飯事に絡んできますので、容易いものですわ」
「あの程度……」
ライオットがガーンという顔をして座り込んだ。
「……ご婚約者殿が、戯れに拘束魔法をお使いになるのですか?」
そばにいた魔導士が気遣わしげにメリアンに質問する。こう言った事はプライベートにもなるし、婚約者同士の性的趣味に関与する必要はない。同意の上ならば、だが。
「戯れ?そうともいうのかしら。しつこくて穢らわしいので避けているうちに、遇らいが上手になってしまいましたの」
「穢らわしい……」
「では、それは同意の上ではなく?」
「当然でしてよ。気持ち悪い。婚姻前にコトに及ぶわけにはいきませんもの?」
「失礼ですが、それを訴えにはならなかったのですか?」
「……実害はありませんでしたし、ジョセフ・リー・セガールは聖騎士ですから、醜聞を立てるのもどうかと思いまして」
「え?婚約者殿はあのセガールですか!」
「ええ、多分、あのセガールですわ。ご存知?」
「え、ええ。まあ。その……有名ですから。まさかご婚約者が侯爵令嬢だとは存じませんでした」
あの男、いつの間に有名になったのかしら。それほど腕が立つとも思わなかったけれど、浮気の常習犯で有名なんてことはないでしょうね、恥晒しな。もしそうならしっかり証拠があるわね。この方、証人になってくださるかしら。メリアンは小首を傾げながら微笑んだ。
そんな会話をしている間に、別の魔導士がやってきて、メリアンは誘導され別の部屋に連れて行かれた。ライオットも若干しょぼくれながら後ろから付いてくる。
「あの、魔導士団長様はわたくしの話を理解してくださったのかしら?もし疑っていらっしゃるようならもっと突き詰めて話をしなければ、本当に大変な事になってしまいますのよ」
「大丈夫です。あなたと団長の話はこちらで聞いていましたし、理解しております」
そう言ったのは柔らかな視線で笑いかけた女性魔導士だった。
(なるほど、防音魔法がかかってるのはわかっていたけど、盗聴もできるのね。まあ、当然よね。尋問室なんだもの)
「ところで、ガーラント侯爵令嬢、あなたの魔力検査はいつ?」
「魔力検査ですか?ええと、高等部にあがった時でしたから1年ほど前……あ、でも今世だとすると数ヶ月前ですわね」
「一度検査をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
「ええ。もちろん構いません」
女性魔導士は横にいた魔導士に眴をすると、メリアンに向き直った。
「私はジャクリーンと言います。一応副団長をしてます」
「まあ、そうでしたか。よろしくお願いいたします。ジャクリーン副団長様」
「ジャックの母です」
「まぁ」
「ジャックとはいつ知り合ったのか伺っても?」
ジャックの父が魔導士団長なのは知っていたけれど、まさか母が副団長だとは思いもよらなかったメリアンは目を白黒させた。
(ジャックはサラブレッドなのね。両親とも魔導士だなんて羨ましい)
「……何度か前の今朝ですわ」
何度となくループしているせいで、ずいぶん長いこと知っているような気にもなったが、個人的に知り合ったのは今朝。うん、でもどうやら子供の時分に出会っていたようだから、覚えていれば10年以上前になるのかしら。
「あの子は初恋を拗らしていてねぇ。19年も生きていながら、全く女性の影が見られなくて心配していたんですよ。あなたには、ずいぶん懐いているようだったので、隠れてお付き合いでもしていたのかと思いました」
メリアンは目を見開いた。
「わ、わたくしそんな軽率な真似は致しませんわ!婚約者がアレではありますが、いると申しましたよね?」
「あら。失礼、そういう意味ではなかったのだけど。私は平民なので貴族のことには疎くて」
うふふ、とジャクリーンが笑う。それは嘘だろうとメリアンは目を細めた。王宮魔導士団の副団長を務めていて貴族について無知などというはずはない。
「……神殿の決めた事とはいえ、一応親が認めた婚約者がおりますから、世間に顔向けできないようなお付き合いはどなたとも結んでおりませんわ」
「そう…。残念だわ。それで、婚約者の方はセガール卿だとか?」
「ええ。残念ながら」
「お気持ちはないのですね?」
「大きな声では言えませんが。ですが、貴族の結婚に個人の気持ちなど関係ございませんから」
「そういうものなのね…」
「でもこの一件が終わりましたら、ジョセフとは白紙に戻そうと思っていますの」
「あら、どうして?」
ジョセフと婚約の白紙は、暴力を振るわれた地点でメリアンの中で確実なものになった。放っておいたらいつ殺されるか判ったものではない。でも、まだ両親にも話していないし、残念ながら確たる証拠もない。浮気の証拠はすぐにも掴めるが。それだけでは婚約解消に持ち込むのは決め手に欠ける。やはり殺人未遂を記録に取るしかないか。未遂で終わればいいのだけれど。
ジョセフは聖騎士なだけあって、聖魔法と剣が使える。魔力も少なくはないが、残念ながら魔力詰まりの状態のメリアンにも及ばない量だ。とはいえ、腕力では勝てないが。
ジャックから拘束魔法をかけられてはっきり気が付いたのだ。
メリアンは拘束魔法の定義は知らなかったが、ジョセフが繰り出す魔法に一度も引っ掛からなかったのは、おそらくメリアンの魔力がジョセフのそれよりも多いからだ。
今ならわかる。
ジョセフはメリアンの魔力詰まりについて知っていて、その状態ならば自分の方が魔力が多いと思い、メリアンを束縛しようと狙っていたのに違いない。舐めるような目で見てくると思っていたが、あれは拘束魔法をかけようとしていたのだろう。その後何をしようとしたのか、考えるだけでも悍ましい。
あのプライドばかり天に届くほどもある男のことだ、きっと腹が立ったのに違いない。しかし、だからといって殺したいほどとは思わなかったけど。
「気持ち悪いからです」
「まあ…そこまで?」
「ええ。あのいやらしい舐めるような視線でいつも見つめてくるし、拘束魔法でわたくしに絡んで来るしで嫌だなとは思っていたんです。先程の団長様と同じようなものでしたわ……っと、旦那様のことですのに、ごめんなさい」
「いいのよ。いつものことだから」
「えっ、いつもあんなことするのですか」
「うふふっ、仕事柄ね。拘束魔法の使用回数は多いのよ」
「はぁ…それは、その、大変ですわね……」
(あれがいつものこと…。ご自分の旦那様があんな事するのに理解があるのね)
確かに犯人逮捕をするだとか、罪人を拘束するのには必要だろうけど、メリアンは罪人ではない。不用意にあんな雑な拘束をされれば不愉快にもなる。
それをコーティングして返したのは不味かったかも知れないけれど。メリアンは割と短気で挑発に乗りやすい。悪い癖だと分かっていてもつい我が出てしまうのだ。
「あの人の拘束魔法は荒縄の様で、優しくないでしょう?」
(そうと知っていて結婚したジャクリーンさんって、あらっぽいのがお好きって事、でいいのかしら?)
メリアンはわかった様なわからないような会話に首を捻った。
「ジャックの拘束はライオットほどではなかった?」
「……ジャックに拘束魔法をかけられた時は、彼の危惧はもっともでしたし、丁寧に魔力が練り上げられていて……どちらかといえば心地の良いものでしたの。ですからすんなりお縄にかかりましたが、すぐその後殺されたので、今回はジャックも拘束魔法はかけないと言ってくれました……」
「あのジャックが?優しい?丁寧?まあまあ…。それは私も驚きだわ」
ジャクリーンが驚いたような顔をして笑い出した。どうやらジャックはいつも優しいというわけではないらしい。
「というか、わたくし今、自白魔法をかけられてますわよね?」
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