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15:裏切り者がいました
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メラメラと燃える怒りを胸に聖子はグラハムを睨みつけるが、瓶の中のイモリに恐れを抱く人間などおらず、聖子は水槽をぐるぐる回りながらどうすべきかを一生懸命考えた。
グラハムが何をしようとしてるのか。
簡単だ。聖子にハーナのミルクを与えようとしているのだ。検証の手伝いだと?ふざけるな、である。
青汁以上にまずいんだよね……。よだれだよ、よだれ。せめて万能薬があれば。万能薬……。
そこまで考えてあっと気がつく。聖子は今水槽の中にいる。泉の水ではないが水はある。祈ればこの水も万能薬にならないだろうか。ここ最近、聖子の魔力も精霊の魔力のおかげでかなりはね上がっているのだ。できないことはない、と思う。やってみる価値はある。ただこの水が万能薬だとグラハムにバレたらまたややこしいことになるかも知れない。
以前精霊を見に泉に向かった時、アダムもグラハムも精霊の姿も魔力も見えなかった。その後アダムはハーナのミルクを飲んで、精霊が見えるようになったがグラハムはハーナのミルクを飲んだ事は無い。つまり、彼には聖子の魔力も見えなければ万能薬に気がつくこともないはず。研究所の機器で検査でもしない限りは。
「グラハムさんの魔力はしょぼいんでしょ?」
「なんですって?」
「アンタの魔力はとても低いから、アダムが羨ましいんでしょ?アダムにできることがアンタにはできないから、やっかんでるって顔に書いてあるわよ」
「……ふん。イモリに言われても痛くも痒くもないが」
「そのイモリよりも少ないんだものね?精霊も見えないし?」
「うるさい!!」
聖子の挑発に、グラハムは怒鳴り声を上げた。顔を見上げれば、真っ赤に染まり天狗のお面ような顔をしている。
(プライドが高そうだから挑発に乗るかとは思ったけど。すごく単純)
「アダムはねぇ、ハーナのミルクを飲んで精霊も見えるようになったのよ?」
「……なに?」
「ハーナと会話はまだできないみたいだけど、精霊とは毎晩話してるわよ?魔法の使い方とかも教わってるかも知れないわねえ。だから最近、聖女様ともとっても仲が良さそうだし?どこかのモテないおっさんとは格が違うわよね?たとえ百年以上生きていたとしても、見た目が全てって感じの聖女様ばっかりだし?」
「う、うるさい!うるさい!イモリのお前に聖女たちの何がわかる!!」
「あらやだ。グラハムさんったら若い聖女様まで狙っていたの?おっかし~わあ。彼女たちは顔が素敵なアダムかマッチョな騎士様に夢中でしょ?魔力が少なくて、顔も筋肉もなくて、中年で、研究しか脳のない男に誰が夢中になるのかしら」
ここまでバカにしたら、怒って水槽を投げ捨てるだろう。それで、踏み潰してやるとか言って追いかけてくるかも知れないが、聖子の方が素早い。鳥居までの道のりは何度も行き来しているから茂みに隠れることもできるし、泉までの道のりも覚えている。
さあ、水槽を投げろ!と聖子は念じたが、残念ながらグラハムはそこまで我を忘れる事はなかった。
「口の減らないイモリですね。水槽の水を土に変えてもいいんですよ?あるいは蓋を密封して窒息しますか?」
「……」
(しまった。そこまで考えなかったわ。魔法って便利だけど、不便よね……)
挑発が初に終わってしまい、聖子は再び黙り込んだ。
「しかし、そうですね。僕実は万能薬も聖結晶もここに持ってきているんですよ。これをハーナに与えたらどうなると思います?」
「えっ」
「ハーナの生態についてはまだまだ不明な点がたくさんありましてね。何せあのドラゴンに近寄ることさえできずにいたのだから。それが聖子殿のおかげで突破口ができましたから、これからミルクだろうとウロコだろうと心置きなく採取できると言うものです」
万能薬をハーナに与える、と言う事は考えたことがなかった。どうなるかなんて分からない。ハーナはその昔人の姿を取って王妃の座に何百年とついていたと言っていた。現在ドラゴンの姿をしているハーナは万能薬を飲んだら人間の姿に戻るのだろうか。それとも若返る?いや、万能薬は若返りの薬ではないから若返るのは無理。竜の血には毒があるとグラハムがさっき言ったが万能薬で打ち消されてしまったら?
A型の血液にB型の血を混ぜるように、拒否反応を起こすのだろうか。いや、それなら万能薬とミルクを混ぜた地点でわかるはず。でもそれなら、それによって起こったアダムの反応はなんだろう。今まで何らかの病に冒されていた体が万能薬で癒されたのと同時に竜の力が加えられた、とみるべきなのか。
「まあ、ともかく、あれの使い道はこれからたくさんありますから、殺してしまうようなことがないよう実験したいと思いますよ。それはあなたにも言えることですがね、聖子殿」
はっと現実に引き戻された聖子はグラハムの言葉を反芻した。
「アダムが飲んだ万能薬とハーナのミルクの混ぜ物、まずはあなたにも飲んでもらいましょうか?それからドラゴンにも万能薬を与えてみましょう。さあて、どうなるか楽しみですね」
「ハーナは一筋縄ではいかないわよ」
「もちろんわかってますよ。だからあなたが居るんじゃないですか。さ、無駄口はやめましょうか。そろそろ鳥居です」
鳥居が近づいて、グラハムは前を向いた。その隙を狙って、聖子はひとまず水槽の水を万能薬に変えようと祈りを込めた。
『聖子~、聞こえる?』
遠くに見えるハーナはこっちに気がついていないような素振りで鳥居に止まっているが、聖子の頭の中に直接テレパシーを送ってきた。
ちょうど万能薬を作ろうと祈っていた最中だったため、聖子は驚いてびくりと体を揺すったが幸いグラハムは気がついていないようで、緊張した面持ちで鳥居に向かって歩みを早めていた。
(ハーナ!?)
『そうそうアタシ~。あんたたちの話きっちり聞こえてたから心配ないわよ』
(えっほんと?)
『その男、現国王の甥っ子ね』
(そうなの?)
『役立たずのグラハム、ボンレスハムってよくいじめられてたの覚えてるわぁ』
(骨なし……)
『だからアタシに会いに来るなんて絶対ないと思ってたけど、まああんたイモリだから仕方ないけど、あっけなく捕虜になったわねえ』
(面目ない。まさかグラハムさんが裏切り者だとは思わなくて)
『ま、そう言う疑わないとこが聖女たる所以なのかしら~ん。ま、どうでもいいけど、あんたの作った万能薬ならアタシ飲んでもいいわよ。死にゃしないから気にしないでちょうだい』
(ほ、ほんと?)
『ほんと、ほんと。だから安心して見ててちょうだいねぇ』
グラハムが何をしようとしてるのか。
簡単だ。聖子にハーナのミルクを与えようとしているのだ。検証の手伝いだと?ふざけるな、である。
青汁以上にまずいんだよね……。よだれだよ、よだれ。せめて万能薬があれば。万能薬……。
そこまで考えてあっと気がつく。聖子は今水槽の中にいる。泉の水ではないが水はある。祈ればこの水も万能薬にならないだろうか。ここ最近、聖子の魔力も精霊の魔力のおかげでかなりはね上がっているのだ。できないことはない、と思う。やってみる価値はある。ただこの水が万能薬だとグラハムにバレたらまたややこしいことになるかも知れない。
以前精霊を見に泉に向かった時、アダムもグラハムも精霊の姿も魔力も見えなかった。その後アダムはハーナのミルクを飲んで、精霊が見えるようになったがグラハムはハーナのミルクを飲んだ事は無い。つまり、彼には聖子の魔力も見えなければ万能薬に気がつくこともないはず。研究所の機器で検査でもしない限りは。
「グラハムさんの魔力はしょぼいんでしょ?」
「なんですって?」
「アンタの魔力はとても低いから、アダムが羨ましいんでしょ?アダムにできることがアンタにはできないから、やっかんでるって顔に書いてあるわよ」
「……ふん。イモリに言われても痛くも痒くもないが」
「そのイモリよりも少ないんだものね?精霊も見えないし?」
「うるさい!!」
聖子の挑発に、グラハムは怒鳴り声を上げた。顔を見上げれば、真っ赤に染まり天狗のお面ような顔をしている。
(プライドが高そうだから挑発に乗るかとは思ったけど。すごく単純)
「アダムはねぇ、ハーナのミルクを飲んで精霊も見えるようになったのよ?」
「……なに?」
「ハーナと会話はまだできないみたいだけど、精霊とは毎晩話してるわよ?魔法の使い方とかも教わってるかも知れないわねえ。だから最近、聖女様ともとっても仲が良さそうだし?どこかのモテないおっさんとは格が違うわよね?たとえ百年以上生きていたとしても、見た目が全てって感じの聖女様ばっかりだし?」
「う、うるさい!うるさい!イモリのお前に聖女たちの何がわかる!!」
「あらやだ。グラハムさんったら若い聖女様まで狙っていたの?おっかし~わあ。彼女たちは顔が素敵なアダムかマッチョな騎士様に夢中でしょ?魔力が少なくて、顔も筋肉もなくて、中年で、研究しか脳のない男に誰が夢中になるのかしら」
ここまでバカにしたら、怒って水槽を投げ捨てるだろう。それで、踏み潰してやるとか言って追いかけてくるかも知れないが、聖子の方が素早い。鳥居までの道のりは何度も行き来しているから茂みに隠れることもできるし、泉までの道のりも覚えている。
さあ、水槽を投げろ!と聖子は念じたが、残念ながらグラハムはそこまで我を忘れる事はなかった。
「口の減らないイモリですね。水槽の水を土に変えてもいいんですよ?あるいは蓋を密封して窒息しますか?」
「……」
(しまった。そこまで考えなかったわ。魔法って便利だけど、不便よね……)
挑発が初に終わってしまい、聖子は再び黙り込んだ。
「しかし、そうですね。僕実は万能薬も聖結晶もここに持ってきているんですよ。これをハーナに与えたらどうなると思います?」
「えっ」
「ハーナの生態についてはまだまだ不明な点がたくさんありましてね。何せあのドラゴンに近寄ることさえできずにいたのだから。それが聖子殿のおかげで突破口ができましたから、これからミルクだろうとウロコだろうと心置きなく採取できると言うものです」
万能薬をハーナに与える、と言う事は考えたことがなかった。どうなるかなんて分からない。ハーナはその昔人の姿を取って王妃の座に何百年とついていたと言っていた。現在ドラゴンの姿をしているハーナは万能薬を飲んだら人間の姿に戻るのだろうか。それとも若返る?いや、万能薬は若返りの薬ではないから若返るのは無理。竜の血には毒があるとグラハムがさっき言ったが万能薬で打ち消されてしまったら?
A型の血液にB型の血を混ぜるように、拒否反応を起こすのだろうか。いや、それなら万能薬とミルクを混ぜた地点でわかるはず。でもそれなら、それによって起こったアダムの反応はなんだろう。今まで何らかの病に冒されていた体が万能薬で癒されたのと同時に竜の力が加えられた、とみるべきなのか。
「まあ、ともかく、あれの使い道はこれからたくさんありますから、殺してしまうようなことがないよう実験したいと思いますよ。それはあなたにも言えることですがね、聖子殿」
はっと現実に引き戻された聖子はグラハムの言葉を反芻した。
「アダムが飲んだ万能薬とハーナのミルクの混ぜ物、まずはあなたにも飲んでもらいましょうか?それからドラゴンにも万能薬を与えてみましょう。さあて、どうなるか楽しみですね」
「ハーナは一筋縄ではいかないわよ」
「もちろんわかってますよ。だからあなたが居るんじゃないですか。さ、無駄口はやめましょうか。そろそろ鳥居です」
鳥居が近づいて、グラハムは前を向いた。その隙を狙って、聖子はひとまず水槽の水を万能薬に変えようと祈りを込めた。
『聖子~、聞こえる?』
遠くに見えるハーナはこっちに気がついていないような素振りで鳥居に止まっているが、聖子の頭の中に直接テレパシーを送ってきた。
ちょうど万能薬を作ろうと祈っていた最中だったため、聖子は驚いてびくりと体を揺すったが幸いグラハムは気がついていないようで、緊張した面持ちで鳥居に向かって歩みを早めていた。
(ハーナ!?)
『そうそうアタシ~。あんたたちの話きっちり聞こえてたから心配ないわよ』
(えっほんと?)
『その男、現国王の甥っ子ね』
(そうなの?)
『役立たずのグラハム、ボンレスハムってよくいじめられてたの覚えてるわぁ』
(骨なし……)
『だからアタシに会いに来るなんて絶対ないと思ってたけど、まああんたイモリだから仕方ないけど、あっけなく捕虜になったわねえ』
(面目ない。まさかグラハムさんが裏切り者だとは思わなくて)
『ま、そう言う疑わないとこが聖女たる所以なのかしら~ん。ま、どうでもいいけど、あんたの作った万能薬ならアタシ飲んでもいいわよ。死にゃしないから気にしないでちょうだい』
(ほ、ほんと?)
『ほんと、ほんと。だから安心して見ててちょうだいねぇ』
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