13 / 24
13:まったりしました
しおりを挟む
聖子は朝からいつものように泉に潜り、聖結晶をせっせと運び上げ、その日のノルマを終わらせ、薬草畑で薬師たちに愛想を振りまき、こっそり羽虫を見つけておやつにした。
いつもの光景。いつもの役割。それでも聖子はどこかしらドキドキ、ワクワクしていたのは否めない。何せ今晩は、精霊と約束したハーナのミルクを飲み続けた最終日だからだ。
グラハムの検査の後、アダムは自分の跳ね上がった能力に感激し、魔力の練り方を自力で調べ練習したりと忙しく過ごした。
「それでは聖子さん、私は聖女たちを迎えに行ってきますから、泉でおとなしく待っていてくださいね」
「はいはあい」
いつものように、朝方聖女たちは神殿を出て騎士団について治療テントへ出張する。大体朝10時ごろに送り届け、3時ごろに迎えに行くのが、ここ最近のアダムの仕事になっていた。
元々は聖女たちは朝も明けぬうちから泉を囲んで祈り、ポーションを作ってからそれを届けるために騎士団の駐屯地へと向かい、そこでポーションだけでは足りない怪我人を治したり、祝福を与えるという仕事があったのだが、聖子が来て以来、イモリに仕事を奪われプライドを傷つけられたと、泉での祈りをボイコットしたため、駐屯地での出張治療という新たな役割を得ていた。
若くて逞しい騎士がいる駐屯地での聖女の扱いはお姫様と同様で、聖女たちは嬉々としてその仕事についたわけだが、いかんせん魔力がそれほど多くないため丸一日というわけにはいかなかった。
そこで、アダムが中間地点まで赴き、聖女たちと引き換えに研究所で作られたポーションや万能薬を箱に入れて持って行くことになったのだ。
騎士たちにとっては、可愛く清楚だがあまり役に立たない聖女たちよりも、万能薬とポーションの方がありがたかったのだが、それでも華があるのとないのとでは若い騎士たちのやる気が違ってくる。
やることのない聖女を神殿で遊ばせておくわけにいかないアダムと、薬も欲しいが華も欲しい騎士団の両者にとってウィンウィンの案ということで、聖女たちについては落ち着いた。
もちろん聖女たちも、アダム対数人の聖女というハーレム的状況よりも、数人の聖女対数十人の騎士状況の方が現実の乙女問題としてありがたく、戦地とは別なる戦いを繰り広げているのだが。
ハーナのミルクを飲み出した頃からアダムの聖魔力が膨れ上がり、元々強かった水魔法や白魔法が自在に操れるようになったおかげで、一日中働いて(とはいえ、10時から3時でお昼休みは1時間付きというもので、聖子に言わせればパートタイムの仕事時間だが)疲れた聖女たちを水魔法で癒し、結界をはり安全に連れて帰って来れるため、ここ数日は魔法薬を届けるのもアダムの役割になっていた。
ちなみに中継地点に来た騎士たちには、祝福の祝詞や結界も忘れず、怪我も疲れも治し万全の状態で戻ってもらうため、聖女を中継地点へと送り届ける騎士の役割も争奪戦となっている。
そして聖子はというと、聖女様たちがイモリを嫌うという理由から、アダムがいない時間は泉にいるということになっている。
「なんていうか、こういうまったりした生活っていうのも悪くないわよね」
羽虫や薬草を食べすぎると太るわよ、と精霊に言われてから、なんとなくバツが悪いというか罪悪感が湧いて、思わず辺りを見渡してからこっそり隠れて食べるようになった聖子だが、ダメと言われるとますます食べたくなるのが心情というもの。
そういえば、仕事をしていなかった友人たちが、掃除や洗濯は午前中に全て終わらせ、午後は昼ドラをみながら家族に隠れて自分だけ美味しいお菓子を頬張ってるせいで太ったのよ、という気持ちがわかったような気がした。シフト制で働き詰めだった聖子にとって、のんびり昼ドラの時間があったら寝ていたいと思っていたので、ここに来てのんびり泉に浮かんでいるというのがひどく贅沢な気がした。
「でもこれ、毎日はしたくないわね。早くアダム帰ってこないかな~」
今晩は満月だ。
つまり、精霊との約束の最終日。アダムが戻ってきたら、ハーナに会いに行ってミルクをもらい最後の万能薬を飲むのだ。それで何が変わるのかわからないが、何かある。そして聖子のバイトも終わるのだ。
そういえば、徳が溜まったらとか言ってたけど、どのくらい溜まってるのかしら。あの水晶玉どこやったんだっけ?神様が持ってるのかしら。次のフォームは何かなあ。
「ああ、いたいた聖子殿」
イモリの後ですぐ人間ってことはないのよねぇ。でも、ここにいる聖女たちとか見るとイモリのままでもいいかなと思ったりもするわねぇ。イモリって結構便利だし。
「聖子殿、ちょっと手伝っていただきたいことがあるんですが」
水中でも息できるから溺れる心配ないし。魚じゃないからずっと水中ってわけにはいかないけど、人間の時よりよっぽど自由だし。体調が30センチっていうのもいいわよね。羽虫でお腹が膨れるって食糧難も速攻解決するし。温暖化で水嵩ましたからなんぼって感じだし。
「聖子殿?」
あ、でも塩水だと無理なのか。イモリって淡水生物?だよね。井戸なんだもの。シャケみたいに出世魚なら問題ないのかしらね?イモリは両生類だから、今度は爬虫類とか?嫌だわぁ。爬虫類はなんか嫌だわぁ。
「聖子さん!」
「はあい?」
思考の渦から顔を上げてみればそこにいたのは何か追い詰めたような顔をしたグラハムがいた。薬師たちがいるところでは、聖子は神の使いではあるがただのイモリとして無言を徹しているため、人語は無視することが通常になっていたため、気がつかなかったのだ。
迂闊に返事をしたりすれば腰を抜かしてしまうし、悪用しようと考える人もいるかもしれないからだとアダムが言っていた。
周囲を見渡すと、薬草ばたけの手入れをしていた薬師たちの姿はない。もうそんな時間なのかと思いふとアダムの帰りが遅いことに気がついた。
「大神官様は少々聖女様たちとお話があるということで、遅くなるそうですよ。なので私が代わりに迎えに参りました」
「そうなの?」
「ええ。それで、ついでと言ってはなんですが少々手伝っていただきたいことがあるのですが、よろしいですか」
「え。血を抜いたりは嫌よ?」
「そ、そんな罰当たりなことはしませんよ。ちょっと鳥居について気になったことがありまして」
「鳥居って、ハーナの?」
「ええ。お付き合いいただけますか?」
「ええっと……」
アダムからはここで待ってろって言われてるけど、グラハムさんだしな。
「わかりました」
聖子は泉から岸辺に上がり、グラハムの用意した水槽にするりと入った。
いつもの光景。いつもの役割。それでも聖子はどこかしらドキドキ、ワクワクしていたのは否めない。何せ今晩は、精霊と約束したハーナのミルクを飲み続けた最終日だからだ。
グラハムの検査の後、アダムは自分の跳ね上がった能力に感激し、魔力の練り方を自力で調べ練習したりと忙しく過ごした。
「それでは聖子さん、私は聖女たちを迎えに行ってきますから、泉でおとなしく待っていてくださいね」
「はいはあい」
いつものように、朝方聖女たちは神殿を出て騎士団について治療テントへ出張する。大体朝10時ごろに送り届け、3時ごろに迎えに行くのが、ここ最近のアダムの仕事になっていた。
元々は聖女たちは朝も明けぬうちから泉を囲んで祈り、ポーションを作ってからそれを届けるために騎士団の駐屯地へと向かい、そこでポーションだけでは足りない怪我人を治したり、祝福を与えるという仕事があったのだが、聖子が来て以来、イモリに仕事を奪われプライドを傷つけられたと、泉での祈りをボイコットしたため、駐屯地での出張治療という新たな役割を得ていた。
若くて逞しい騎士がいる駐屯地での聖女の扱いはお姫様と同様で、聖女たちは嬉々としてその仕事についたわけだが、いかんせん魔力がそれほど多くないため丸一日というわけにはいかなかった。
そこで、アダムが中間地点まで赴き、聖女たちと引き換えに研究所で作られたポーションや万能薬を箱に入れて持って行くことになったのだ。
騎士たちにとっては、可愛く清楚だがあまり役に立たない聖女たちよりも、万能薬とポーションの方がありがたかったのだが、それでも華があるのとないのとでは若い騎士たちのやる気が違ってくる。
やることのない聖女を神殿で遊ばせておくわけにいかないアダムと、薬も欲しいが華も欲しい騎士団の両者にとってウィンウィンの案ということで、聖女たちについては落ち着いた。
もちろん聖女たちも、アダム対数人の聖女というハーレム的状況よりも、数人の聖女対数十人の騎士状況の方が現実の乙女問題としてありがたく、戦地とは別なる戦いを繰り広げているのだが。
ハーナのミルクを飲み出した頃からアダムの聖魔力が膨れ上がり、元々強かった水魔法や白魔法が自在に操れるようになったおかげで、一日中働いて(とはいえ、10時から3時でお昼休みは1時間付きというもので、聖子に言わせればパートタイムの仕事時間だが)疲れた聖女たちを水魔法で癒し、結界をはり安全に連れて帰って来れるため、ここ数日は魔法薬を届けるのもアダムの役割になっていた。
ちなみに中継地点に来た騎士たちには、祝福の祝詞や結界も忘れず、怪我も疲れも治し万全の状態で戻ってもらうため、聖女を中継地点へと送り届ける騎士の役割も争奪戦となっている。
そして聖子はというと、聖女様たちがイモリを嫌うという理由から、アダムがいない時間は泉にいるということになっている。
「なんていうか、こういうまったりした生活っていうのも悪くないわよね」
羽虫や薬草を食べすぎると太るわよ、と精霊に言われてから、なんとなくバツが悪いというか罪悪感が湧いて、思わず辺りを見渡してからこっそり隠れて食べるようになった聖子だが、ダメと言われるとますます食べたくなるのが心情というもの。
そういえば、仕事をしていなかった友人たちが、掃除や洗濯は午前中に全て終わらせ、午後は昼ドラをみながら家族に隠れて自分だけ美味しいお菓子を頬張ってるせいで太ったのよ、という気持ちがわかったような気がした。シフト制で働き詰めだった聖子にとって、のんびり昼ドラの時間があったら寝ていたいと思っていたので、ここに来てのんびり泉に浮かんでいるというのがひどく贅沢な気がした。
「でもこれ、毎日はしたくないわね。早くアダム帰ってこないかな~」
今晩は満月だ。
つまり、精霊との約束の最終日。アダムが戻ってきたら、ハーナに会いに行ってミルクをもらい最後の万能薬を飲むのだ。それで何が変わるのかわからないが、何かある。そして聖子のバイトも終わるのだ。
そういえば、徳が溜まったらとか言ってたけど、どのくらい溜まってるのかしら。あの水晶玉どこやったんだっけ?神様が持ってるのかしら。次のフォームは何かなあ。
「ああ、いたいた聖子殿」
イモリの後ですぐ人間ってことはないのよねぇ。でも、ここにいる聖女たちとか見るとイモリのままでもいいかなと思ったりもするわねぇ。イモリって結構便利だし。
「聖子殿、ちょっと手伝っていただきたいことがあるんですが」
水中でも息できるから溺れる心配ないし。魚じゃないからずっと水中ってわけにはいかないけど、人間の時よりよっぽど自由だし。体調が30センチっていうのもいいわよね。羽虫でお腹が膨れるって食糧難も速攻解決するし。温暖化で水嵩ましたからなんぼって感じだし。
「聖子殿?」
あ、でも塩水だと無理なのか。イモリって淡水生物?だよね。井戸なんだもの。シャケみたいに出世魚なら問題ないのかしらね?イモリは両生類だから、今度は爬虫類とか?嫌だわぁ。爬虫類はなんか嫌だわぁ。
「聖子さん!」
「はあい?」
思考の渦から顔を上げてみればそこにいたのは何か追い詰めたような顔をしたグラハムがいた。薬師たちがいるところでは、聖子は神の使いではあるがただのイモリとして無言を徹しているため、人語は無視することが通常になっていたため、気がつかなかったのだ。
迂闊に返事をしたりすれば腰を抜かしてしまうし、悪用しようと考える人もいるかもしれないからだとアダムが言っていた。
周囲を見渡すと、薬草ばたけの手入れをしていた薬師たちの姿はない。もうそんな時間なのかと思いふとアダムの帰りが遅いことに気がついた。
「大神官様は少々聖女様たちとお話があるということで、遅くなるそうですよ。なので私が代わりに迎えに参りました」
「そうなの?」
「ええ。それで、ついでと言ってはなんですが少々手伝っていただきたいことがあるのですが、よろしいですか」
「え。血を抜いたりは嫌よ?」
「そ、そんな罰当たりなことはしませんよ。ちょっと鳥居について気になったことがありまして」
「鳥居って、ハーナの?」
「ええ。お付き合いいただけますか?」
「ええっと……」
アダムからはここで待ってろって言われてるけど、グラハムさんだしな。
「わかりました」
聖子は泉から岸辺に上がり、グラハムの用意した水槽にするりと入った。
10
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
王国冒険者の生活(修正版)
雪月透
ファンタジー
配達から薬草採取、はたまたモンスターの討伐と貼りだされる依頼。
雑用から戦いまでこなす冒険者業は、他の職に就けなかった、就かなかった者達の受け皿となっている。
そんな冒険者業に就き、王都での生活のため、いろんな依頼を受け、世界の流れの中を生きていく二人が中心の物語。
※以前に上げた話の誤字脱字をかなり修正し、話を追加した物になります。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる