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王城の瘴気
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バッサバッサと翼を優雅に上下するシャムロックに跨って、見えてきた王宮は既に結構な森と化していた。辛うじて物見の塔といくつかの塔のとんがり屋根が見えているだけだ。だが、一箇所だけ眩く輝いている場所がある。なんだ?聖域になってるのか?
「こりゃぁ……厄介だな」
「みんな生きてるかしら?王宮の騎士たちって対人間には訓練されていても、魔物相手はあまり訓練してないし」
「ひとまず魔導士たちがいるからな…。それより元凶はどうなってるか」
元凶。もちろんそれは王子なんだが、それから伝染して正気を作り出したのは明らかにセレナ侯爵令嬢だ。おそらく闇魔法使いの上、いろいろ、なんだ46体位も試されたんだからすごく穢されてると思う。いや、物理的に。
「だけど、なんで瘴気だけじゃなくて森なんだ?」
「トレントか何かが入り込んだのかしら?」
「殿下も一時トレントに乗っ取られそうになっていたな、そう言えば…」
これはおそらく、シャムロックの薬玉が影響している。緑竜の作り出した薬玉だから、きっと植物が関わっているのだと思うのだけど。けど、薬玉は穢れを払う作用をするんじゃなかったのか?
『人間は思ったよりも穢れとるのかもなぁ』
「しみじみ言ってんじゃねえよ!」
報われないれない感情が負に働いたとも考えられる。だから、初めっから二人をくっつけておけばよかったんだ。
「アルヴィーナ。魔獣の気配はあるか?」
「魔獣よりも魔物の気配が強いわね。小さいのがウヨウヨしてる」
「うわぁ…」
とはいえ、小物なら騎士でもなんとかなってるはずか。ただ瘴気の濃度が心配だな。魔人になっていたら厄介なだが。これで国王や王子がまたもや瘴気に侵されていたとしても、今度はシャムロックの薬玉だけは遠慮しよう。
「シャムロック!俺たちをあそこの薬草畑に降ろしてくれ!」
王城の上空に行くと、ちょうど魔導士たちが育てていた薬草ばたけが目に入った。そこだけは、瘴気に包まれておらず、ポッカリと緑の葉を揺らしていた。さっき見た聖域に見えた場所は薬草園だったのか。
『わかった。あそこだけは聖魔法がかかっているのか清浄だな』
ああ、そうか。アルヴィーナの力が働いているんだ。魔導士の薬草畑は毎日のようにアルヴィーナが水撒きをして手入れをしていたと聞いている。その成果が現れているんだな。
「飛び降りるぞ!こい、アルヴィーナ」
「ハイっ」
腰ほどの高さのある薬草畑に降り立ったところで、何かが薬草をかき分けて走り込んで来た。
「うおりあぁぁっ!」
小剣を振り上げて襲いかかって来たのは、王の侍従だった男だった。よほど恐ろしい思いをしたのだろう、瞳孔が開き涙目になりながら狂ったように剣を振り回したが、俺に頭を掴まれて、剣は届かない。アルヴィーナがキョトリとして顔を覗き込むと、ようやく気が付いたのか、男は固まった。
「あ、あ、アルヴィーナ、様?」
「あなた、王様付きのクリスさんだったかしら?」
「は、はい!そうです!な、名前まで覚えていただいて光栄です!」
クリスと呼ばれた少年のような男は、剣を落としてアルヴィーナに頭を下げながら泣き出してしまった。
「大変なんです、大変なんです」
エグエグと涙を飲みながら、クリスは辺りを見渡した。
「この薬草畑はアルヴィーナ様の御力が溢れてて、魔物が近づいて来ないんです。なので、あちこちに戦えないものが潜伏しているんですが、騎士たちも魔導士たちももうボロボロで戦えません!魔物が次々湧いて出て、どうにもならないんですよぅ!エヴァン様、アルヴィーナ様、王に酷いことを言われ、こんなことをお願いするのも申し訳ないのですが、どうか私たちを助けてください!お願いします!」
「うんうん、大丈夫よ。陛下や殿下はどうでもいいけど、王宮のみんなはちゃんと助けに来たからね。それで状況は?」
「ことの起こりは一昨日、アルヴィーナ様たちがお城を出てからのことでした。貴族牢に入っていた令嬢が妊娠していたことが発覚したのです」
「妊娠!」
「ええ、ですがおかしいのです。殿下と、その、男女の中になりまして…」
「ええ、聞いたわ。午前中いっぱい、令嬢が気を失っても腰を振っていたって話よね?」
「……ええ。お恥ずかしい話ですが。その後すぐに貴族牢に入れたらしいのですが、朝になってみるとすでに腹が大きく膨らんでいて、御令嬢は子供ができたと騒いでいたのです」
「……いくらなんでも早すぎない?」
「ええ、ええ。ですからきっと殿下のお子ではなく、既に妊娠していたのではないかと思われるんですが、それから1時間もしないうちに腹が膨れ上がり、破裂してしまったのです」
「は、破裂?」
「ええ、カエルのように膨れ上がったと思ったらパンと大きな破裂音がして腹が割れ、そこから瘴気が湧き上がったのです」
そこまで聞いて俺は嫌な予感がした。
「……その令嬢は?その後どうなった?」
俺が口を挟むと、クリスはグリンと首を回して大きな目で俺を見上げた。そこなんですよ、聞いてくださいよと言わんばかりだ。
「普通、お腹が破裂したりしませんよね!?妊婦って、破裂して子供産んだりしないでしょう!?そんなことしたら母体がいくつあっても足りないじゃないですか」
「し、しないと思うな。うん。ナイナイ」
いや、俺も子供産んだことないから、知らんけど。俺の母親も生きてるし、そんなおっそろしいこと聞いたことはないな。
「それがですよ、このご令嬢、破裂したお腹を見ながらあらまあとか言って普通に座ってるんですよ!その破裂した腹から緑色の、う、グエッ」
クリスはその光景を思い出してしまったのか、エロエロと吐いてしまった。思わず、浄化。
「こりゃぁ……厄介だな」
「みんな生きてるかしら?王宮の騎士たちって対人間には訓練されていても、魔物相手はあまり訓練してないし」
「ひとまず魔導士たちがいるからな…。それより元凶はどうなってるか」
元凶。もちろんそれは王子なんだが、それから伝染して正気を作り出したのは明らかにセレナ侯爵令嬢だ。おそらく闇魔法使いの上、いろいろ、なんだ46体位も試されたんだからすごく穢されてると思う。いや、物理的に。
「だけど、なんで瘴気だけじゃなくて森なんだ?」
「トレントか何かが入り込んだのかしら?」
「殿下も一時トレントに乗っ取られそうになっていたな、そう言えば…」
これはおそらく、シャムロックの薬玉が影響している。緑竜の作り出した薬玉だから、きっと植物が関わっているのだと思うのだけど。けど、薬玉は穢れを払う作用をするんじゃなかったのか?
『人間は思ったよりも穢れとるのかもなぁ』
「しみじみ言ってんじゃねえよ!」
報われないれない感情が負に働いたとも考えられる。だから、初めっから二人をくっつけておけばよかったんだ。
「アルヴィーナ。魔獣の気配はあるか?」
「魔獣よりも魔物の気配が強いわね。小さいのがウヨウヨしてる」
「うわぁ…」
とはいえ、小物なら騎士でもなんとかなってるはずか。ただ瘴気の濃度が心配だな。魔人になっていたら厄介なだが。これで国王や王子がまたもや瘴気に侵されていたとしても、今度はシャムロックの薬玉だけは遠慮しよう。
「シャムロック!俺たちをあそこの薬草畑に降ろしてくれ!」
王城の上空に行くと、ちょうど魔導士たちが育てていた薬草ばたけが目に入った。そこだけは、瘴気に包まれておらず、ポッカリと緑の葉を揺らしていた。さっき見た聖域に見えた場所は薬草園だったのか。
『わかった。あそこだけは聖魔法がかかっているのか清浄だな』
ああ、そうか。アルヴィーナの力が働いているんだ。魔導士の薬草畑は毎日のようにアルヴィーナが水撒きをして手入れをしていたと聞いている。その成果が現れているんだな。
「飛び降りるぞ!こい、アルヴィーナ」
「ハイっ」
腰ほどの高さのある薬草畑に降り立ったところで、何かが薬草をかき分けて走り込んで来た。
「うおりあぁぁっ!」
小剣を振り上げて襲いかかって来たのは、王の侍従だった男だった。よほど恐ろしい思いをしたのだろう、瞳孔が開き涙目になりながら狂ったように剣を振り回したが、俺に頭を掴まれて、剣は届かない。アルヴィーナがキョトリとして顔を覗き込むと、ようやく気が付いたのか、男は固まった。
「あ、あ、アルヴィーナ、様?」
「あなた、王様付きのクリスさんだったかしら?」
「は、はい!そうです!な、名前まで覚えていただいて光栄です!」
クリスと呼ばれた少年のような男は、剣を落としてアルヴィーナに頭を下げながら泣き出してしまった。
「大変なんです、大変なんです」
エグエグと涙を飲みながら、クリスは辺りを見渡した。
「この薬草畑はアルヴィーナ様の御力が溢れてて、魔物が近づいて来ないんです。なので、あちこちに戦えないものが潜伏しているんですが、騎士たちも魔導士たちももうボロボロで戦えません!魔物が次々湧いて出て、どうにもならないんですよぅ!エヴァン様、アルヴィーナ様、王に酷いことを言われ、こんなことをお願いするのも申し訳ないのですが、どうか私たちを助けてください!お願いします!」
「うんうん、大丈夫よ。陛下や殿下はどうでもいいけど、王宮のみんなはちゃんと助けに来たからね。それで状況は?」
「ことの起こりは一昨日、アルヴィーナ様たちがお城を出てからのことでした。貴族牢に入っていた令嬢が妊娠していたことが発覚したのです」
「妊娠!」
「ええ、ですがおかしいのです。殿下と、その、男女の中になりまして…」
「ええ、聞いたわ。午前中いっぱい、令嬢が気を失っても腰を振っていたって話よね?」
「……ええ。お恥ずかしい話ですが。その後すぐに貴族牢に入れたらしいのですが、朝になってみるとすでに腹が大きく膨らんでいて、御令嬢は子供ができたと騒いでいたのです」
「……いくらなんでも早すぎない?」
「ええ、ええ。ですからきっと殿下のお子ではなく、既に妊娠していたのではないかと思われるんですが、それから1時間もしないうちに腹が膨れ上がり、破裂してしまったのです」
「は、破裂?」
「ええ、カエルのように膨れ上がったと思ったらパンと大きな破裂音がして腹が割れ、そこから瘴気が湧き上がったのです」
そこまで聞いて俺は嫌な予感がした。
「……その令嬢は?その後どうなった?」
俺が口を挟むと、クリスはグリンと首を回して大きな目で俺を見上げた。そこなんですよ、聞いてくださいよと言わんばかりだ。
「普通、お腹が破裂したりしませんよね!?妊婦って、破裂して子供産んだりしないでしょう!?そんなことしたら母体がいくつあっても足りないじゃないですか」
「し、しないと思うな。うん。ナイナイ」
いや、俺も子供産んだことないから、知らんけど。俺の母親も生きてるし、そんなおっそろしいこと聞いたことはないな。
「それがですよ、このご令嬢、破裂したお腹を見ながらあらまあとか言って普通に座ってるんですよ!その破裂した腹から緑色の、う、グエッ」
クリスはその光景を思い出してしまったのか、エロエロと吐いてしまった。思わず、浄化。
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