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調和のアポカリプス
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水紋が広がるように、エヴァンとアルヴィーナの魔力は共に混じり合い大きく滑らかに広がっていく。樹々がざわめき、瘴気が晴れて森が息を吹き返した、ような気がした。
『ほう…これほどの力があるとは』
緑竜が低いハミングで浄化の魔法を受け止めると、森の緑が深みを増した。王子が歩いた跡の腐り朽ちた地面から新たな新芽が吹き出し、花をつけ種を飛ばし穢れた大地を癒していく。その元凶である王子の体からは黒い蒸気が上がり、空気中に消えていった。
飴を口の中で転がしながら、王子も周囲の様子を興味深そうに見渡している。
「どんなマジックだ?」
嬉しそうに尋ねる王子を横目に、俺は一息ついた。俺の魔力は豊富だが、これほどまでに魔力を一気に使ったのは久しぶりだ。アルヴィーナも少し顔色を悪くしてよろめいた。魔法はどうやら成功したようだった。実に心地よい、アルヴィーナならではの聖魔法。疲れた体にすっと馴染んでくるようだ。
「無理させたな。大丈夫か?」
「だ、大丈夫」
大丈夫と言いながらも俺の胸にもたれかかってくるところを見ると、かなり辛いのだろう。顔も少し赤い。アルヴィーナを抱き上げ、緑竜の隣に座らせた。頬に手を乗せ上を向かせると潤んだ瞳でほんのり微笑むアルヴィーナがいた。我が妹ながら、時々とても色っぽい。邪な感情を持たないよう、頭をくしゃくしゃと撫でて誤魔化した。
「アルは少し休んでていいから。よく頑張った」
「エヴァンの頼みだもの」
力なく微笑むアルヴィーナの頬を軽く撫で、エヴァンは立ち上がり、新たな魔法陣を構築する。
『何をするのだ?もう瘴気は消えたぞ?』
気分がすっかり良くなった緑竜が、まだ何かをしようとするエヴァンに声をかけた。
『ああ。このままだとまた瘴気だまりができるから、瘴気の沼とか池とか浄化させて埋め立てるんだよ』
『そんな事が出来るのか?』
『普段は一つ一つ見つけたらその場でやるんだがな。俺の休日は今日だけだし、時間を置いたらまた瘴気だまりが出来るだろ?それじゃ意味がないからな』
『……そうか』
そういうと、緑竜は隣に座り込む赤い顔をしたアルヴィーナをチラリとみて座り直した。
「《探査》、《追跡業火》」
改めて俺は魔力を練り、瘴気の残り香を追跡し浄化魔法を唱えた。魔力が矢のように飛び去り瘴気の発祥地を突き止め浄化をする。
森のあちこちで火柱が上がり、それも空中に消え失せていく。
『森は燃えてないな』
『結界で包んであるからね』
『ほう…』
『俺の魔力の届く範囲の瘴気だまりはこれで消えたはずだ。あとは地ならしで埋め立てれば、しばらくは大丈夫』
『素晴らしいな』
緑竜は地面がハミングをするのを肌で感じ、木々のざわめきに耳を澄ました。清々しい空気に森が歓喜する。それを肌で感じた緑竜は久しぶりに頬を緩めて、その生命の息吹を楽しんだ。
『それで。緑竜はうちの国の王子を浄化できるのか?』
『……あれをか?』
そう言ってから王子を見ると、シンファエルは白目を剥いて口から泡を吹き仰向けに倒れていた。
「げ!やべ?!」
シンファエルの腹のあたりがもこもこと動いている。これは、腹を食い破って魔蝶が出てくるのか?と焦ったエヴァンだったが、その直後パカッと口を開け、黒光りのする魔蝶が飛び出した。
「黒い魔蝶!?」
「いやぁぁ…グロいわぁ」
魔蝶は通常飴色をしているもので、羽の部分に青水晶のような斑点がある。だがシンファエルの口から飛び出してきたのは真っ黒の魔蝶で赤い斑点が羽についていた。しかも通常の魔蝶の倍くらいの大きさがある。ズルズルと次から次へと口から出て来て飛び立つ魔蝶は、一見するとホラーだ。
「突然変異か、別種が生まれたのか」
『あれは捕まえたほうがいいと思うぞ?下手すればワイバーン並みの大きさになりそうだ』
「賢者の書で見たことあるわ。怪獣と呼ばれる生き物でモス…なんだったかしら」
呆れたような緑竜の言葉に我に返り、俺は慌てて魔蝶を捕獲し、収納魔法で閉じ込めた。帰ったら調べてみよう。用途が変わるかもしれない。
「よっぽど腹に何か悪いもんが溜まっていたのか」
「悪いもんしか詰まってないんじゃない?」
アルヴィーナはマジ王子に容赦ないな。まあ、わからないでもないし、不憫にも思う。なんとか名誉挽回を図ろうとしても肝心の王子がこれじゃな。俺が令嬢でもやだもんな。
こんなんで本当に王子妃になれるのかちょっと不安になる。アルヴィーナが結婚してもいい、とお墨付きにならないことにはこの教育は失敗だ。
「アルヴィーナ。こいつは今のところまだお前の婚約者(保留)なんだ。歩み寄れないか?」
「っえ、エヴァン?」
「お前の好みになるよう、俺も頑張るからさ。アルヴィーナも殿下の良いところを探してみないか?」
俺がそういうと、アルヴィーナは眉を思いっきり顰めて嫌そうな顔をして、それから俯いてしまった。
ああ、機嫌を損ねたかな。こいつは昔から怒ると口を聞かなくなる。俺と目を合わせようともしなくなるので、どうしていいかわからなくなるんだよな。
当然、傷つけたいわけじゃない。
アルヴィーナにはずっともっと幸せでいてほしいからこう言っているんだが、時々琴線に触れるらしく怒らせてしまう。歩み寄れとか、無理だよなあ。酷いことを言っている自覚はあるんだけど。
「アルヴィーナ」
「お兄様は、わたくしがこの男と結婚したほうが幸せになれると思うのですか」
伯爵令嬢の笑顔を貼り付けて冷たい視線で俺を見る。
うわぁマズイ。令嬢の面が出てきた。こうなると俺の手には負えない。本当に怒らせたらしい。実は今日は月のモノの日だったとか?
「えっと」
「他の女と懇ろになるような、不潔を通り越して不浄な魔物と呼んでもいいような、口から真っ黒な魔蝶を吐き出し、魔虫を身体中から湧き上がらせるような、名前だけ王子との結婚が、お兄様は、お望みなのですか」
「で、でもさ。国のトップに立てるよ?」
「わたくし、今でも令嬢の頂点に君臨していますわ」
「それはそうだけど」
「こんなのと結婚をしては、汚点になるだけとは考えられませんか」
「いや、だから、俺が今再教育してるわけで」
「つまりお兄様のコピーを作っていらっしゃると?」
「そ、そういうわけじゃないけれど」
こえぇ。いつになく、アルヴィーナが本気で怖え。笑顔なのに目が笑っていない。ドラゴンより怖ぇぞ。
『ほう…これほどの力があるとは』
緑竜が低いハミングで浄化の魔法を受け止めると、森の緑が深みを増した。王子が歩いた跡の腐り朽ちた地面から新たな新芽が吹き出し、花をつけ種を飛ばし穢れた大地を癒していく。その元凶である王子の体からは黒い蒸気が上がり、空気中に消えていった。
飴を口の中で転がしながら、王子も周囲の様子を興味深そうに見渡している。
「どんなマジックだ?」
嬉しそうに尋ねる王子を横目に、俺は一息ついた。俺の魔力は豊富だが、これほどまでに魔力を一気に使ったのは久しぶりだ。アルヴィーナも少し顔色を悪くしてよろめいた。魔法はどうやら成功したようだった。実に心地よい、アルヴィーナならではの聖魔法。疲れた体にすっと馴染んでくるようだ。
「無理させたな。大丈夫か?」
「だ、大丈夫」
大丈夫と言いながらも俺の胸にもたれかかってくるところを見ると、かなり辛いのだろう。顔も少し赤い。アルヴィーナを抱き上げ、緑竜の隣に座らせた。頬に手を乗せ上を向かせると潤んだ瞳でほんのり微笑むアルヴィーナがいた。我が妹ながら、時々とても色っぽい。邪な感情を持たないよう、頭をくしゃくしゃと撫でて誤魔化した。
「アルは少し休んでていいから。よく頑張った」
「エヴァンの頼みだもの」
力なく微笑むアルヴィーナの頬を軽く撫で、エヴァンは立ち上がり、新たな魔法陣を構築する。
『何をするのだ?もう瘴気は消えたぞ?』
気分がすっかり良くなった緑竜が、まだ何かをしようとするエヴァンに声をかけた。
『ああ。このままだとまた瘴気だまりができるから、瘴気の沼とか池とか浄化させて埋め立てるんだよ』
『そんな事が出来るのか?』
『普段は一つ一つ見つけたらその場でやるんだがな。俺の休日は今日だけだし、時間を置いたらまた瘴気だまりが出来るだろ?それじゃ意味がないからな』
『……そうか』
そういうと、緑竜は隣に座り込む赤い顔をしたアルヴィーナをチラリとみて座り直した。
「《探査》、《追跡業火》」
改めて俺は魔力を練り、瘴気の残り香を追跡し浄化魔法を唱えた。魔力が矢のように飛び去り瘴気の発祥地を突き止め浄化をする。
森のあちこちで火柱が上がり、それも空中に消え失せていく。
『森は燃えてないな』
『結界で包んであるからね』
『ほう…』
『俺の魔力の届く範囲の瘴気だまりはこれで消えたはずだ。あとは地ならしで埋め立てれば、しばらくは大丈夫』
『素晴らしいな』
緑竜は地面がハミングをするのを肌で感じ、木々のざわめきに耳を澄ました。清々しい空気に森が歓喜する。それを肌で感じた緑竜は久しぶりに頬を緩めて、その生命の息吹を楽しんだ。
『それで。緑竜はうちの国の王子を浄化できるのか?』
『……あれをか?』
そう言ってから王子を見ると、シンファエルは白目を剥いて口から泡を吹き仰向けに倒れていた。
「げ!やべ?!」
シンファエルの腹のあたりがもこもこと動いている。これは、腹を食い破って魔蝶が出てくるのか?と焦ったエヴァンだったが、その直後パカッと口を開け、黒光りのする魔蝶が飛び出した。
「黒い魔蝶!?」
「いやぁぁ…グロいわぁ」
魔蝶は通常飴色をしているもので、羽の部分に青水晶のような斑点がある。だがシンファエルの口から飛び出してきたのは真っ黒の魔蝶で赤い斑点が羽についていた。しかも通常の魔蝶の倍くらいの大きさがある。ズルズルと次から次へと口から出て来て飛び立つ魔蝶は、一見するとホラーだ。
「突然変異か、別種が生まれたのか」
『あれは捕まえたほうがいいと思うぞ?下手すればワイバーン並みの大きさになりそうだ』
「賢者の書で見たことあるわ。怪獣と呼ばれる生き物でモス…なんだったかしら」
呆れたような緑竜の言葉に我に返り、俺は慌てて魔蝶を捕獲し、収納魔法で閉じ込めた。帰ったら調べてみよう。用途が変わるかもしれない。
「よっぽど腹に何か悪いもんが溜まっていたのか」
「悪いもんしか詰まってないんじゃない?」
アルヴィーナはマジ王子に容赦ないな。まあ、わからないでもないし、不憫にも思う。なんとか名誉挽回を図ろうとしても肝心の王子がこれじゃな。俺が令嬢でもやだもんな。
こんなんで本当に王子妃になれるのかちょっと不安になる。アルヴィーナが結婚してもいい、とお墨付きにならないことにはこの教育は失敗だ。
「アルヴィーナ。こいつは今のところまだお前の婚約者(保留)なんだ。歩み寄れないか?」
「っえ、エヴァン?」
「お前の好みになるよう、俺も頑張るからさ。アルヴィーナも殿下の良いところを探してみないか?」
俺がそういうと、アルヴィーナは眉を思いっきり顰めて嫌そうな顔をして、それから俯いてしまった。
ああ、機嫌を損ねたかな。こいつは昔から怒ると口を聞かなくなる。俺と目を合わせようともしなくなるので、どうしていいかわからなくなるんだよな。
当然、傷つけたいわけじゃない。
アルヴィーナにはずっともっと幸せでいてほしいからこう言っているんだが、時々琴線に触れるらしく怒らせてしまう。歩み寄れとか、無理だよなあ。酷いことを言っている自覚はあるんだけど。
「アルヴィーナ」
「お兄様は、わたくしがこの男と結婚したほうが幸せになれると思うのですか」
伯爵令嬢の笑顔を貼り付けて冷たい視線で俺を見る。
うわぁマズイ。令嬢の面が出てきた。こうなると俺の手には負えない。本当に怒らせたらしい。実は今日は月のモノの日だったとか?
「えっと」
「他の女と懇ろになるような、不潔を通り越して不浄な魔物と呼んでもいいような、口から真っ黒な魔蝶を吐き出し、魔虫を身体中から湧き上がらせるような、名前だけ王子との結婚が、お兄様は、お望みなのですか」
「で、でもさ。国のトップに立てるよ?」
「わたくし、今でも令嬢の頂点に君臨していますわ」
「それはそうだけど」
「こんなのと結婚をしては、汚点になるだけとは考えられませんか」
「いや、だから、俺が今再教育してるわけで」
「つまりお兄様のコピーを作っていらっしゃると?」
「そ、そういうわけじゃないけれど」
こえぇ。いつになく、アルヴィーナが本気で怖え。笑顔なのに目が笑っていない。ドラゴンより怖ぇぞ。
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