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シンファエルの勇気
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空中遊泳を楽しんで反転。
宙へと放り出されたシンファエル王子は、叫びに叫んで酸欠になり、幸か不幸か途中で意識を失ったため、余計な力が抜けて、木々の枝葉が緩和材になり逆に下手な怪我をせず、沼地へ一直線に飛び込んでいった。とはいえ、柔らかな肌は鞭を撃たれたかのように擦り傷、切傷、打撲に加え、先日王妃にボコボコにされてようやく癒えた肋骨に、またヒビ入ってしまったが。
顔が半分ほど泥に沈んだ時になって、ようやくシンファエルは目が覚めて、またしても叫び声をあげようとしたが、泥が口に入り込んできたので慌てて口を閉じた。死に物狂いで踠き手に触れるものを掴み、なんとか陸地に這い上がる事に成功し、乾いた草の上に転がった。ぺえっ、ぺっぺっと泥を吐き出しようやく息をついたのだった。
「こんな、全く私に似つかわしくない場所で息絶えるところだった…!」
実は、この沼は底なしの瘴気沼だったのだが、知識は頭に入らず、瘴気を見たことすらないシンファエルは知る由もない。瘴気沼はもちろん、魔獣が生まれ出る沼である。エヴァンが見つけた場合は速攻で焼却埋め立てをするのだが、この数ヶ月来ていなかったせいで新たに湧き、見落とされていたものだ。
出かける前にエヴァンが念の為として身体強化、毒・精神異常無効化の魔法をシンファエルに重ねがけしておいたおかげで瘴気に侵されることもなく、沼から這い上がる際に掴んだ、蔓性の植物の根も触れれば即死に至る危険もある猛毒を持つものだったが、王子には全く影響がなかった。
だが、それもシンファエルの与り知るところではない。
「全く、側近のくせに私をこんなところで一人にして置くなどけしからん!帰ったらエヴァンの休暇は向う1年は取り消しだ。ははは。アルヴィーナの悔しがる顔が目に浮かぶわ」
キーキー喚くアルヴィーナの顔を思い起こし、グフグフとほくそ笑むシンファエルだったが、待てども暮らせどもエヴァン達が探しに来る気配はない。それは『シンファエルの中では』と注訳がつく。実際のところ1時間もたっていないし、実はシンファエルが落ちたのは結構深い森の中でそう簡単に近づける場所でもなかったのだが。
「一体何をしているのだ。とっとと探しに来んか!」
ジタバタと足を動かすと、ヒビの入った肋骨がズキリと痛み、ようやく自分が怪我をしている事に気がついた。
「私の美しい肌が裂けて、血が出てるじゃないか……」
木々の枝葉で作った擦り傷や切り傷から血が滲んでいるのを見て、王子は青ざめた。ふと、エヴァンの一般常識論の授業でサバイバルについて学んだことを思い出したのだ。
『森や山で遭難した場合、闇雲に歩き回ってはいけません。助けが来るのを先ずは待つのが一番良いでしょうが、時と場合によっては助けが数日、あるいは数週間も来ないかもしれません。特に魔獣がいる森や戦時中は助けを待つより、生き残ることを考えるべきです』
「時と場合によってはって、今はどういう時と場合なのだ?」
イマイチ学んだことを理解していないシンファエルは、今が待つべき時なのか動くべき時なのかわからない。
『怪我をした場合、血の匂いに引き寄せられて獣や魔獣が寄ってくることもありますから、止血は絶対です。血のついた衣類は土に埋め、傷口をきれいにしてください。ーーーーーの場合には泥が役に立ちます。ただし…』
「泥…は目の前にあるが。なにかの役に立つ…。なんだったかな?」
『ーーでその後、泥が血を吸いこむため獣は寄って来ません。応急処置が済んだら、川を探してください。森が上流にある場合、水の流れに沿って下っていけば必ず村か民家がある筈ですからね』
「川を探せか…。よし」
シンファエルは、痛い傷口を庇いながら立ち上がった。幸い足の骨は折れていないらしい。五体満足だ。
よし、と頷き、自分に喝を入れシンファエルは泥沼の泥を手に取り、傷口になすりつけた。多分これで止血になる筈だ、と。
「次は川を探そう。その前に食料も必要だな。腹が減っては戦は出来ぬというし」
シンファエルは「無闇矢鱈に歩き回るな」と言われた事をすっかり忘れ、森の中へ入っていった。どちらかと言えば忘れていることの方が多いシンファエルにとって、サバイバルの授業自体がサバイバルだった。
鬱蒼とした森を見ると、シンファエルはごくりと喉を鳴らした。じめっとした薄暗い森に何気に不安になる。
「森で遭難した場合、森に入るなと言われたかな?それとも森に入って難を逃れろと言ったのだったか…」
ふむ、と考えるがどちらも正しいような気がする。何せ不気味な森なのだ。シンファエルの考えていた森は、花が咲き乱れふかふかした苔が地面を覆っているようなもので、大蛇が出てきそうなジャングルではなかった。これが森だと知っていたら、おそらくエヴァンについて来なかっただろう。
「だが、森で遭難したということは、すでに森に入っているということだから、もっと奥に行くべきか。草木に紛れれば獣も私を見つけられないだろうし……何か食べるものも森なら手に入るだろう。ポタージュとかステーキとか落ちてないかな…なければケーキでもいいか」
野菜が嫌いなシンファエルは、肉がいいなと夢を膨らませ、森に入っていった。残念ながら、ポタージュやステーキは森の中に落ちてはいない。生肉なら手に入るかもしれないが。
ちなみに泥が役に立つのは、水が手に入らない場合の緊急濾過に使うためであって、決して傷口に塗りつけるものではない。(良い子は真似しないでね。破傷風になりますよ)
しかも塗りつけた泥は、細菌どころか瘴気を多量に含んでいる。泥だらけになって森を歩くシンファエルの姿が、幸か不幸か人型の魔獣に見えてしまったとしても致し方なく、彼自身の持つ匂いと合わさって、通常の獣は皆逃げてしまった事にまだ気がついていなかった。そして自分の傷口から青黒く変色していく肌の色さえも。
宙へと放り出されたシンファエル王子は、叫びに叫んで酸欠になり、幸か不幸か途中で意識を失ったため、余計な力が抜けて、木々の枝葉が緩和材になり逆に下手な怪我をせず、沼地へ一直線に飛び込んでいった。とはいえ、柔らかな肌は鞭を撃たれたかのように擦り傷、切傷、打撲に加え、先日王妃にボコボコにされてようやく癒えた肋骨に、またヒビ入ってしまったが。
顔が半分ほど泥に沈んだ時になって、ようやくシンファエルは目が覚めて、またしても叫び声をあげようとしたが、泥が口に入り込んできたので慌てて口を閉じた。死に物狂いで踠き手に触れるものを掴み、なんとか陸地に這い上がる事に成功し、乾いた草の上に転がった。ぺえっ、ぺっぺっと泥を吐き出しようやく息をついたのだった。
「こんな、全く私に似つかわしくない場所で息絶えるところだった…!」
実は、この沼は底なしの瘴気沼だったのだが、知識は頭に入らず、瘴気を見たことすらないシンファエルは知る由もない。瘴気沼はもちろん、魔獣が生まれ出る沼である。エヴァンが見つけた場合は速攻で焼却埋め立てをするのだが、この数ヶ月来ていなかったせいで新たに湧き、見落とされていたものだ。
出かける前にエヴァンが念の為として身体強化、毒・精神異常無効化の魔法をシンファエルに重ねがけしておいたおかげで瘴気に侵されることもなく、沼から這い上がる際に掴んだ、蔓性の植物の根も触れれば即死に至る危険もある猛毒を持つものだったが、王子には全く影響がなかった。
だが、それもシンファエルの与り知るところではない。
「全く、側近のくせに私をこんなところで一人にして置くなどけしからん!帰ったらエヴァンの休暇は向う1年は取り消しだ。ははは。アルヴィーナの悔しがる顔が目に浮かぶわ」
キーキー喚くアルヴィーナの顔を思い起こし、グフグフとほくそ笑むシンファエルだったが、待てども暮らせどもエヴァン達が探しに来る気配はない。それは『シンファエルの中では』と注訳がつく。実際のところ1時間もたっていないし、実はシンファエルが落ちたのは結構深い森の中でそう簡単に近づける場所でもなかったのだが。
「一体何をしているのだ。とっとと探しに来んか!」
ジタバタと足を動かすと、ヒビの入った肋骨がズキリと痛み、ようやく自分が怪我をしている事に気がついた。
「私の美しい肌が裂けて、血が出てるじゃないか……」
木々の枝葉で作った擦り傷や切り傷から血が滲んでいるのを見て、王子は青ざめた。ふと、エヴァンの一般常識論の授業でサバイバルについて学んだことを思い出したのだ。
『森や山で遭難した場合、闇雲に歩き回ってはいけません。助けが来るのを先ずは待つのが一番良いでしょうが、時と場合によっては助けが数日、あるいは数週間も来ないかもしれません。特に魔獣がいる森や戦時中は助けを待つより、生き残ることを考えるべきです』
「時と場合によってはって、今はどういう時と場合なのだ?」
イマイチ学んだことを理解していないシンファエルは、今が待つべき時なのか動くべき時なのかわからない。
『怪我をした場合、血の匂いに引き寄せられて獣や魔獣が寄ってくることもありますから、止血は絶対です。血のついた衣類は土に埋め、傷口をきれいにしてください。ーーーーーの場合には泥が役に立ちます。ただし…』
「泥…は目の前にあるが。なにかの役に立つ…。なんだったかな?」
『ーーでその後、泥が血を吸いこむため獣は寄って来ません。応急処置が済んだら、川を探してください。森が上流にある場合、水の流れに沿って下っていけば必ず村か民家がある筈ですからね』
「川を探せか…。よし」
シンファエルは、痛い傷口を庇いながら立ち上がった。幸い足の骨は折れていないらしい。五体満足だ。
よし、と頷き、自分に喝を入れシンファエルは泥沼の泥を手に取り、傷口になすりつけた。多分これで止血になる筈だ、と。
「次は川を探そう。その前に食料も必要だな。腹が減っては戦は出来ぬというし」
シンファエルは「無闇矢鱈に歩き回るな」と言われた事をすっかり忘れ、森の中へ入っていった。どちらかと言えば忘れていることの方が多いシンファエルにとって、サバイバルの授業自体がサバイバルだった。
鬱蒼とした森を見ると、シンファエルはごくりと喉を鳴らした。じめっとした薄暗い森に何気に不安になる。
「森で遭難した場合、森に入るなと言われたかな?それとも森に入って難を逃れろと言ったのだったか…」
ふむ、と考えるがどちらも正しいような気がする。何せ不気味な森なのだ。シンファエルの考えていた森は、花が咲き乱れふかふかした苔が地面を覆っているようなもので、大蛇が出てきそうなジャングルではなかった。これが森だと知っていたら、おそらくエヴァンについて来なかっただろう。
「だが、森で遭難したということは、すでに森に入っているということだから、もっと奥に行くべきか。草木に紛れれば獣も私を見つけられないだろうし……何か食べるものも森なら手に入るだろう。ポタージュとかステーキとか落ちてないかな…なければケーキでもいいか」
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しかも塗りつけた泥は、細菌どころか瘴気を多量に含んでいる。泥だらけになって森を歩くシンファエルの姿が、幸か不幸か人型の魔獣に見えてしまったとしても致し方なく、彼自身の持つ匂いと合わさって、通常の獣は皆逃げてしまった事にまだ気がついていなかった。そして自分の傷口から青黒く変色していく肌の色さえも。
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