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ドライシャンプーの効き目
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元々こいつに魔法は使うつもりはなかった。
なんたってものぐさ王子だからな。いつでもクリーンで清潔にできるならばそうしろと言って絶対風呂に入らないだろうから。
人間魔法だけに頼ってはやはり健康に良くないのだ。自分で自分を磨くという基本的なことから教え込まなければ。
「な、何をしたのだ?何かが体をまさぐったぞ!?」
「まさぐってません。少し汚れをはたいたようなものです。さて、ここでは絨毯も汚れてしまいますから外に出ましょうか。ちょうど天気も良いですし」
「わ、私は素っ裸なんだぞ!何をさせる気だ!恥をかかせようというのではないだろうな!」
「もう既に赤っ恥かいてますからね、殿下。今更ですよ」
下半身丸出しのとこ、アルヴィーナを含む女生徒と先生にバッチリみられたでしょうが。
それに16歳という若さで、なんだその弛んだ腹は。下の毛も茂りすぎてモノが見えねぇじゃねえか。あ、小さいだけか。しかも、ケツもニキビだらけときた。汚ねぇ。
俺はツカツカと部屋に入り、王子の傍を通り過ぎてバルコニーの扉を開けた。ちょっと寒いが清々しくてちょうどいい。空気の入れ替えもしていなかったのだろうこの部屋は、窓を開けたと同時に埃が舞った。
「殿下。この部屋の掃除は?」
「この数週間、誰もきていないからな」
「なるほど。これでは病気になってしまいますよ。さ、誰も見てませんからバルコニーに出てください」
「ま、待て。せめて服を……」
「そんな汚い服はとっとと燃やしてしまいましょう《滅却》。さあ、早く」
脱いだ服を拾い上げようとした王子よりも早く、俺は風魔法で脱いだ服をまとめて結界を作り、その中で瞬間焼却魔法を施した。あれを洗う人の身にもなってあげよう。
「う、うむぅ…」
王子は一瞬目を開いて固まったが、仕方なくもじもじしながらもバルコニーに出た。
それを確認して、俺は部屋に殺菌と抗菌の魔法を施し清掃魔法をかけた。
埃っぽかった部屋が一瞬で明るくなり、レモンの香りが漂う。
ついでにゲロった騎士も清浄し、壺の中身も綺麗に取り払った。廊下にゲロの匂いが充満したら二次災害が起きるかもしれないからね。
王子の部屋は開けた中庭に面していて、目立たずには近づけない場所にある。
隠れられるような大きな木もなければ、背の高い藪もない。見渡す限り芝生だ。
ま、特にこの悪臭に近寄るものは皆無だろうけどな。暗殺目当てで来て、逆に自分が毒攻撃を喰らうことになりかねない。
太陽の光を浴びると、王子が実は金髪だったのだということがわかった。
くすんでオイルでべったりして緑色っぽい色に変色しているが。藻が生えてるのだろうか。それとも苔か…。
想像すらしたくなくて、俺はもってきた新製品(お試し用)ドライシャンプーを王子の頭から振りかけた。
「ぶわっ!?こ、これはなんだ!?」
「これは我が領地で開発した水のいらない洗剤です。アロールートと魔蝶の鱗粉からできていて人体に悪影響はなく油成分を抑えるんです」
「あ、アロールート?それはなんだ?」
「植物ですよ。ともかく頭をゴシゴシしてください」
「わ、私が自分で?」
「当然です。自分のことぐらい自分でできるようになってください」
「む…」
令嬢ならいざ知らず、お前男だろう。何?副音声が聞こえる?気のせいだ。
「できないなら私が洗って差し上げますが?」
俺はワイバーンの皮でできた手袋をつけ、にっこり微笑んだ。
ワイバーンの皮は伸縮性があり防水、防カビ、耐火熱性に富み殺菌作用もある。色合いは禍々しい赤だが、毒性はなく、職人が好んで身につける。鍛冶屋の実父も愛用していたため俺にとっては見慣れたものだった。
だが、王子はワイバーンですら見たことがないのだろう、その手袋を見てギョッとして頭を横に振った。
「じ、自分でできる……」
「そうですか。では私の真似をしてください」
実際のところあの頭は触りたくなかったので、俺もほっとして自分の頭に10本の指を立て、デモンストレーションしてみせた。指の腹で頭皮をマッサージするようにドライシャンプーを揉み込んでいくと、本来の髪の色が徐々に現れ、代わりに油分を吸った洗剤が固まり、ボロボロと床に落ちていく。自分の足元に落ちる洗剤に目を丸くしながら王子は無言で頭を揉みほぐしていった。
思ったより頑張っている。
実は1分もたたずに腕が疲れたとか言って諦めるかと思ったのだが、痒いところに手が届いて気持ちがいいのかな。ちょっと鼻歌混じりなのが……音痴か。
しかしこの王子、実は素直な良い子な気がする。この国の王族もさては伯爵家と同じ、自分で子育てができないカッコウ夫婦か!
5分もしないうちに王子の金髪は蘇り、艶々のサラサラに変わった。うん、プラチナブロンドだったんだね。ちなみに俺のはキャラメルブロンドというらしい。
「おお…!頭が軽いぞ」
「よござんした」
地面に落ちた洗剤に混じってぴんぴんと弾けるシラミがいるようだったので、俺は魔法で瞬間凝縮し滅却した後、さりげなく風魔法で飛ばした。
「では、頭が軽くなったところで次は体を磨きましょう」
「そうか。ではやってくれ」
「てめえでやるんだよ」
「え?」
「失礼しました。こちらもご自身でやってみましょうか」
危ない危ない。つい本音が漏れてしまった。
アルヴィーナはこれと6年も向かい合っていたのか。流石は俺のアルヴィーナだ。
なんたってものぐさ王子だからな。いつでもクリーンで清潔にできるならばそうしろと言って絶対風呂に入らないだろうから。
人間魔法だけに頼ってはやはり健康に良くないのだ。自分で自分を磨くという基本的なことから教え込まなければ。
「な、何をしたのだ?何かが体をまさぐったぞ!?」
「まさぐってません。少し汚れをはたいたようなものです。さて、ここでは絨毯も汚れてしまいますから外に出ましょうか。ちょうど天気も良いですし」
「わ、私は素っ裸なんだぞ!何をさせる気だ!恥をかかせようというのではないだろうな!」
「もう既に赤っ恥かいてますからね、殿下。今更ですよ」
下半身丸出しのとこ、アルヴィーナを含む女生徒と先生にバッチリみられたでしょうが。
それに16歳という若さで、なんだその弛んだ腹は。下の毛も茂りすぎてモノが見えねぇじゃねえか。あ、小さいだけか。しかも、ケツもニキビだらけときた。汚ねぇ。
俺はツカツカと部屋に入り、王子の傍を通り過ぎてバルコニーの扉を開けた。ちょっと寒いが清々しくてちょうどいい。空気の入れ替えもしていなかったのだろうこの部屋は、窓を開けたと同時に埃が舞った。
「殿下。この部屋の掃除は?」
「この数週間、誰もきていないからな」
「なるほど。これでは病気になってしまいますよ。さ、誰も見てませんからバルコニーに出てください」
「ま、待て。せめて服を……」
「そんな汚い服はとっとと燃やしてしまいましょう《滅却》。さあ、早く」
脱いだ服を拾い上げようとした王子よりも早く、俺は風魔法で脱いだ服をまとめて結界を作り、その中で瞬間焼却魔法を施した。あれを洗う人の身にもなってあげよう。
「う、うむぅ…」
王子は一瞬目を開いて固まったが、仕方なくもじもじしながらもバルコニーに出た。
それを確認して、俺は部屋に殺菌と抗菌の魔法を施し清掃魔法をかけた。
埃っぽかった部屋が一瞬で明るくなり、レモンの香りが漂う。
ついでにゲロった騎士も清浄し、壺の中身も綺麗に取り払った。廊下にゲロの匂いが充満したら二次災害が起きるかもしれないからね。
王子の部屋は開けた中庭に面していて、目立たずには近づけない場所にある。
隠れられるような大きな木もなければ、背の高い藪もない。見渡す限り芝生だ。
ま、特にこの悪臭に近寄るものは皆無だろうけどな。暗殺目当てで来て、逆に自分が毒攻撃を喰らうことになりかねない。
太陽の光を浴びると、王子が実は金髪だったのだということがわかった。
くすんでオイルでべったりして緑色っぽい色に変色しているが。藻が生えてるのだろうか。それとも苔か…。
想像すらしたくなくて、俺はもってきた新製品(お試し用)ドライシャンプーを王子の頭から振りかけた。
「ぶわっ!?こ、これはなんだ!?」
「これは我が領地で開発した水のいらない洗剤です。アロールートと魔蝶の鱗粉からできていて人体に悪影響はなく油成分を抑えるんです」
「あ、アロールート?それはなんだ?」
「植物ですよ。ともかく頭をゴシゴシしてください」
「わ、私が自分で?」
「当然です。自分のことぐらい自分でできるようになってください」
「む…」
令嬢ならいざ知らず、お前男だろう。何?副音声が聞こえる?気のせいだ。
「できないなら私が洗って差し上げますが?」
俺はワイバーンの皮でできた手袋をつけ、にっこり微笑んだ。
ワイバーンの皮は伸縮性があり防水、防カビ、耐火熱性に富み殺菌作用もある。色合いは禍々しい赤だが、毒性はなく、職人が好んで身につける。鍛冶屋の実父も愛用していたため俺にとっては見慣れたものだった。
だが、王子はワイバーンですら見たことがないのだろう、その手袋を見てギョッとして頭を横に振った。
「じ、自分でできる……」
「そうですか。では私の真似をしてください」
実際のところあの頭は触りたくなかったので、俺もほっとして自分の頭に10本の指を立て、デモンストレーションしてみせた。指の腹で頭皮をマッサージするようにドライシャンプーを揉み込んでいくと、本来の髪の色が徐々に現れ、代わりに油分を吸った洗剤が固まり、ボロボロと床に落ちていく。自分の足元に落ちる洗剤に目を丸くしながら王子は無言で頭を揉みほぐしていった。
思ったより頑張っている。
実は1分もたたずに腕が疲れたとか言って諦めるかと思ったのだが、痒いところに手が届いて気持ちがいいのかな。ちょっと鼻歌混じりなのが……音痴か。
しかしこの王子、実は素直な良い子な気がする。この国の王族もさては伯爵家と同じ、自分で子育てができないカッコウ夫婦か!
5分もしないうちに王子の金髪は蘇り、艶々のサラサラに変わった。うん、プラチナブロンドだったんだね。ちなみに俺のはキャラメルブロンドというらしい。
「おお…!頭が軽いぞ」
「よござんした」
地面に落ちた洗剤に混じってぴんぴんと弾けるシラミがいるようだったので、俺は魔法で瞬間凝縮し滅却した後、さりげなく風魔法で飛ばした。
「では、頭が軽くなったところで次は体を磨きましょう」
「そうか。ではやってくれ」
「てめえでやるんだよ」
「え?」
「失礼しました。こちらもご自身でやってみましょうか」
危ない危ない。つい本音が漏れてしまった。
アルヴィーナはこれと6年も向かい合っていたのか。流石は俺のアルヴィーナだ。
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