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私のお義兄様④
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行儀見習いで入って来たのは男爵家の次女と三女のサリーとメリー、それから子爵家の七女というローリィで、最初はエヴァンとの時間を割かれることに嫌悪したけど、サリーはエヴァンと同じ歳、メリーとローリィも近い年頃で、サリー以外は一日中私と時間を費やしてくれるというし、サリーは学園でのエヴァンの様子をこっそり教えてくれて、3人は侍女というよりは友達になった。
それから毎朝の剣の特訓は、侍女たちも含めて体力作りと作法の特訓に変わった。
エヴァンとカーテシーの練習をして、頭に本を乗せて、落とさないような歩き方も訓練した。平靴ではなく少しヒールの高い靴をはかされてスクワットをしたり、ダッシュをしたりもした。何度か足を捻り転んだけれど、エヴァンもハイヒールを履いて一緒にやってくれたので頑張れた。
「普通の伯爵家では、教育係に高位貴族の夫人を雇うと思っていたんですけど」
エヴァンが学園に行くと、すかさずメリーとローリィが首を傾げた。だから御相伴を得ようと考えていたようだったが、当てが外れたらしい。
エヴァンは、みんなで一緒にやれば自分が学園に行っている間にも復習ができるからと、メリーもローリィも一緒に『貴族令嬢のあり方』を勉強するようになったのだけど。
どうやらそれに不満があるらしい。
「親父様は金の亡者だから、余計な出費はしないのよ」
「親父様ではなく、お父様ですよ。お嬢様」
「そうだった、わね。エヴァ…お兄様は何をさせても完璧だから、お兄様から学ぶのが一番いいのよ」
「有り得ないほどスパルタですよ。普通の貴族令嬢の枠を軽く超えてます」
「でも、私たちのためになるのだから頑張りましょ?」
「男であるエヴァン様にできて、私たちができないなんて悲しすぎるもの」
「そうね。じゃ、お兄様が帰ってくるまでにもう一度カーテシーの練習をしましょうか」
「ええっ!?まだやるんですか!?」
「弱音を吐いてはダメよ、ローリィ!なんなら素振りでもいいのよ?」
「お嬢様、本当に6歳ですかぁ!?」
時折、侍女たち(のいたずら)によってドレスを着せられて、笑い転げながらも私よりも令嬢らしく立ち回るエヴァンを見て、負けるもんかとますます努力した。
剣の代わりに小さな護身用のナイフを持たされ、いざという時には使えるよう訓練もしたし、上手に腰や太ももに暗器を隠すことも覚えた。
毒耐性をつけるために森で様々なキノコを狩り、毒草の研究も進んで始めた。間違えて笑い茸や痺れ茸を食べて苦しんだことも一度や二度ではない。
魔法で鑑定が使えるようになってからは、わざと違う効能のキノコや薬草も摂取して体に慣らした。高位の貴族令嬢は毒に体を慣らす必要があるのだとか。
私が7歳になって、すでに学園を卒業して領地のために働き始めたエヴァンとワルツを一緒に踊るようになって、エヴァンが自分とは違う、大人の男性なのだと自覚したのもこの頃だった。
そして、私にはエヴァンではない、ずいぶん歳の離れた実の兄がいたが、おいたをして家を追い出されたらしいとサリーがこっそり教えてくれた。
その元兄は今は伯爵領の下水管理の仕事を下請けしているらしく、裕福ではないが結婚をして、なんとか生きていると聞いた。
なんでも当時、侯爵家の令嬢と家同士の契約婚約をしていたにも関わらず浮気をし、侯爵家の資産を騙し取ったとして廃嫡されたらしい。
人のものを盗んで罰を受けたのだ。
鞭打ちの刑に遭ったのかどうかはわからないが、縁を切られ家を追い出された。
貧民街で路上生活をしているところをなんとエヴァンに救われたらしい。ただ、その事は誰にも知られてはならないのだとか。元兄は国外追放を受けたのにも関わらず、伯爵領に留まっているからだ。お父様はどうやら知らないらしいから、エヴァンが匿っているのかも知れない。
そして、そんな元兄を教育した伯爵家も罰を受けた。
侯爵家の資産は国の資産で有り、元兄の横領で隣国との貿易に支障があったらしく、損害賠償を国へ、慰謝料を侯爵家へと払い、あっと言う間に財政難に陥った。
爵位返上かと皆が思っていたところへ現れたのが、エヴァンだった。
元鍛冶屋の息子。伯爵が見つけ出してきた平民の子供。貧乏だった伯爵領の貧乏な鍛冶屋の息子はお金で伯爵家に売られた。
だけど、伯爵家は5年も経たないうちに持ち直し、私が生まれた頃には王都と並ぶほど繁栄していた。それがエヴァンの力量だった。
『バカには仕事がない。仕事がないと金もない。金がないと、遊ぶ暇も美味しい食べ物も無くなるんだ』と言ったエヴァンの言葉が思い出されて、納得した。
私もあの親に捨て置かれ、元兄のようにバカであり続ければ、金食い虫だと罵られこの家を追い出されて平民としてどこかで仕事を見つけなければならない。
その時に、私は生きていく術があるのだろうか。
エヴァンはそれでも私と一緒にいてくれるのだろうか。
それから毎朝の剣の特訓は、侍女たちも含めて体力作りと作法の特訓に変わった。
エヴァンとカーテシーの練習をして、頭に本を乗せて、落とさないような歩き方も訓練した。平靴ではなく少しヒールの高い靴をはかされてスクワットをしたり、ダッシュをしたりもした。何度か足を捻り転んだけれど、エヴァンもハイヒールを履いて一緒にやってくれたので頑張れた。
「普通の伯爵家では、教育係に高位貴族の夫人を雇うと思っていたんですけど」
エヴァンが学園に行くと、すかさずメリーとローリィが首を傾げた。だから御相伴を得ようと考えていたようだったが、当てが外れたらしい。
エヴァンは、みんなで一緒にやれば自分が学園に行っている間にも復習ができるからと、メリーもローリィも一緒に『貴族令嬢のあり方』を勉強するようになったのだけど。
どうやらそれに不満があるらしい。
「親父様は金の亡者だから、余計な出費はしないのよ」
「親父様ではなく、お父様ですよ。お嬢様」
「そうだった、わね。エヴァ…お兄様は何をさせても完璧だから、お兄様から学ぶのが一番いいのよ」
「有り得ないほどスパルタですよ。普通の貴族令嬢の枠を軽く超えてます」
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「弱音を吐いてはダメよ、ローリィ!なんなら素振りでもいいのよ?」
「お嬢様、本当に6歳ですかぁ!?」
時折、侍女たち(のいたずら)によってドレスを着せられて、笑い転げながらも私よりも令嬢らしく立ち回るエヴァンを見て、負けるもんかとますます努力した。
剣の代わりに小さな護身用のナイフを持たされ、いざという時には使えるよう訓練もしたし、上手に腰や太ももに暗器を隠すことも覚えた。
毒耐性をつけるために森で様々なキノコを狩り、毒草の研究も進んで始めた。間違えて笑い茸や痺れ茸を食べて苦しんだことも一度や二度ではない。
魔法で鑑定が使えるようになってからは、わざと違う効能のキノコや薬草も摂取して体に慣らした。高位の貴族令嬢は毒に体を慣らす必要があるのだとか。
私が7歳になって、すでに学園を卒業して領地のために働き始めたエヴァンとワルツを一緒に踊るようになって、エヴァンが自分とは違う、大人の男性なのだと自覚したのもこの頃だった。
そして、私にはエヴァンではない、ずいぶん歳の離れた実の兄がいたが、おいたをして家を追い出されたらしいとサリーがこっそり教えてくれた。
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そして、そんな元兄を教育した伯爵家も罰を受けた。
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私もあの親に捨て置かれ、元兄のようにバカであり続ければ、金食い虫だと罵られこの家を追い出されて平民としてどこかで仕事を見つけなければならない。
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