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私のお義兄様③
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私が6歳になった頃、滅多に顔を見ないお母様が部屋にやってきて小さな悲鳴をあげた。
「この山猿はどこの子!?」
私は、エヴァンと同じような格好、つまりシンプルなシャツにニッカボッカ、肩に届く髪は雑に後ろでまとめただけの出立ちだった。馬に乗るし、木にも登るからスカートでは動きにくいからだ。
侍女はずいぶん前から私の部屋には来てないし、身の回りのことは自分でなんとかするか、エヴァンが助けてくれていた。
「これからエヴァンと一緒に森に行くんだよ」
私がそういうと、お母様は悲鳴をあげて侍女を呼び出し、私は拉致されてお風呂に投げ込まれた。
ちゃんと毎日乾布摩擦をして肌は綺麗にしているのに!
私は暴れて侍女たちもずぶ濡れにしてやった。
その後、家族会議なるものが開かれて、お父様もお母様も私がエヴァンから教育を受けていたこと、乳母も侍女もこの1年間、私のことはほったらかしだったことを聞いて、青ざめた。
「いったい誰がこの子を放置しろと言ったの!?」
お母様は侍女たちを叱りつけ、意地悪な乳母と侍女の何人かは即座にクビになった。
侍女はどうでも良かったけれど、乳母は嫌いだったからザマアミロと思った。乳母とは名ばかりで、全部エヴァンに丸投げしていたのだから当たり前だ。けれどそもそも侍女や乳母に全てを任せて、全然私を顧みなかったのは両親だ。
カッコウという鳥が、卵を他の鳥の巣に生みつけて育てさせる、というのをエヴァンから聞いた時、まるで親父様と奥様と同じだねと言って笑ったことがある。
私は鼻を啜って、ふんとふんぞりかえり、「放置してたのはお前たちじゃないか!全部お前たちが悪いんだ」とお母様を指を刺すと、パチンと叩かれた。たいして痛くはなかったけど、びっくりして目を瞬いた。叩かれたのは初めてだった。
「エヴァン!エヴァンはどこ!?」
執事がエヴァンを連れてくると、お母様はエヴァンを鞭で打って、私が山猿のような子供になったことを責め立てた。鞭打ちは罪人が受ける罰だと教わったばかりだ。エヴァンは罪人じゃない!
「エヴァンに何するんだ!やめろ!」
エヴァンを鞭で叩いたことに怒り、初めて私の魔力が暴走した。黒く炎のように熱い魔力が迸り、お母様はひいひい嘆いて逃げ出したけど、エヴァンは私を柔らかく抱きしめて私の暴走を抑えてくれた。鞭打ちにあった時、エヴァンは魔法で痛覚遮断をしているから、痛くないのだとこっそり教えてくれて、おまけに「今度内緒でこの魔法を教えるよ」と言われて、私の怒りもおさまった。
時々、人は八つ当たりをするのだということを覚えた。思い通りにいかないことを人のせいにするのだと。乳母が私を蔑ろにしたのも、何かしらの八つ当たりだったのだろうか。誰かが乳母をいじめたから、その腹いせに私に八つ当たりをしたのだろうか。
私は八つ当たりをしない大人になろうと決めた。
後で知ったことだけど、私が生まれた頃の伯爵家は振興事業で忙しくて、お母様もお父様も仕事仕事で手一杯だったらしい。
とはいえ、全てをエヴァンに任せて娘を放置するのもどうかと思うけど。
お母様は伯爵夫人だから茶会やら夜会やらで毎日毎晩のように出かけて、私がいることすら忘れているようだったし。
少しは自分たちの責任も感じて欲しいものだと憤慨したけれど、元々私の両親は子育てに向いていなかったのだと思う。その後で両親が吐いた言葉は、今も記憶に残っている。
「エヴァン、これはお前の責任だ。コレを学園に入学するまでに貴族令嬢らしく仕上げろ」
「でなければ、お前はクビよ!すぐにでも出て行ってもらうわ!」
お父様の言い分はまだしも、お母様の言い分に私は怒りをあらわにした。兄をクビにできるのか。
「エヴァンをクビってどういう事だよ!エヴァンは私の家族だ!お前こそ出ていけ!」
「アルヴィーナ!親に向かってなんてことを!」
「口の利き方がまるで平民の男の子じゃないの!エヴァン!いったいどういうことなの!」
「アル、今のは君が悪い。奥様に対してそんな口の利き方をしてはダメだ」
「だって……!」
ほとんど発狂状態で吠えるお母様をお父様が宥め、エヴァンが頭を下げた。
「申し訳ございません。奥様、親父様。アルヴィーナの言動については私の落ち度です。アルヴィーナを10歳までに貴族令嬢らしく仕上げます。さあ、謝って、アル」
本当はムカムカして納得いかなかったけど、私のために頭を下げたエヴァンを見て、私も渋々頷いた。
「……ごめんなさい…っ」
お父様は大きくため息をついて、顔を真っ赤にして倒れてしまったお母様を抱え「二度はない」とエヴァンを睨み部屋から出て行った。私は悔しくてエヴァンに泣きついた。
「大丈夫だ。一緒に頑張ろうな、アル」
「うん……私エヴァンと離れたくない!だから頑張る」
「それでこそ俺のアルヴィーナだ」
「うん……っ」
以来、ますます疎遠になった両親だったけれど、両親も今回ばかりはエヴァンだけでは心配だということで、新しく雇った3人の侍女もつけられた。
「この山猿はどこの子!?」
私は、エヴァンと同じような格好、つまりシンプルなシャツにニッカボッカ、肩に届く髪は雑に後ろでまとめただけの出立ちだった。馬に乗るし、木にも登るからスカートでは動きにくいからだ。
侍女はずいぶん前から私の部屋には来てないし、身の回りのことは自分でなんとかするか、エヴァンが助けてくれていた。
「これからエヴァンと一緒に森に行くんだよ」
私がそういうと、お母様は悲鳴をあげて侍女を呼び出し、私は拉致されてお風呂に投げ込まれた。
ちゃんと毎日乾布摩擦をして肌は綺麗にしているのに!
私は暴れて侍女たちもずぶ濡れにしてやった。
その後、家族会議なるものが開かれて、お父様もお母様も私がエヴァンから教育を受けていたこと、乳母も侍女もこの1年間、私のことはほったらかしだったことを聞いて、青ざめた。
「いったい誰がこの子を放置しろと言ったの!?」
お母様は侍女たちを叱りつけ、意地悪な乳母と侍女の何人かは即座にクビになった。
侍女はどうでも良かったけれど、乳母は嫌いだったからザマアミロと思った。乳母とは名ばかりで、全部エヴァンに丸投げしていたのだから当たり前だ。けれどそもそも侍女や乳母に全てを任せて、全然私を顧みなかったのは両親だ。
カッコウという鳥が、卵を他の鳥の巣に生みつけて育てさせる、というのをエヴァンから聞いた時、まるで親父様と奥様と同じだねと言って笑ったことがある。
私は鼻を啜って、ふんとふんぞりかえり、「放置してたのはお前たちじゃないか!全部お前たちが悪いんだ」とお母様を指を刺すと、パチンと叩かれた。たいして痛くはなかったけど、びっくりして目を瞬いた。叩かれたのは初めてだった。
「エヴァン!エヴァンはどこ!?」
執事がエヴァンを連れてくると、お母様はエヴァンを鞭で打って、私が山猿のような子供になったことを責め立てた。鞭打ちは罪人が受ける罰だと教わったばかりだ。エヴァンは罪人じゃない!
「エヴァンに何するんだ!やめろ!」
エヴァンを鞭で叩いたことに怒り、初めて私の魔力が暴走した。黒く炎のように熱い魔力が迸り、お母様はひいひい嘆いて逃げ出したけど、エヴァンは私を柔らかく抱きしめて私の暴走を抑えてくれた。鞭打ちにあった時、エヴァンは魔法で痛覚遮断をしているから、痛くないのだとこっそり教えてくれて、おまけに「今度内緒でこの魔法を教えるよ」と言われて、私の怒りもおさまった。
時々、人は八つ当たりをするのだということを覚えた。思い通りにいかないことを人のせいにするのだと。乳母が私を蔑ろにしたのも、何かしらの八つ当たりだったのだろうか。誰かが乳母をいじめたから、その腹いせに私に八つ当たりをしたのだろうか。
私は八つ当たりをしない大人になろうと決めた。
後で知ったことだけど、私が生まれた頃の伯爵家は振興事業で忙しくて、お母様もお父様も仕事仕事で手一杯だったらしい。
とはいえ、全てをエヴァンに任せて娘を放置するのもどうかと思うけど。
お母様は伯爵夫人だから茶会やら夜会やらで毎日毎晩のように出かけて、私がいることすら忘れているようだったし。
少しは自分たちの責任も感じて欲しいものだと憤慨したけれど、元々私の両親は子育てに向いていなかったのだと思う。その後で両親が吐いた言葉は、今も記憶に残っている。
「エヴァン、これはお前の責任だ。コレを学園に入学するまでに貴族令嬢らしく仕上げろ」
「でなければ、お前はクビよ!すぐにでも出て行ってもらうわ!」
お父様の言い分はまだしも、お母様の言い分に私は怒りをあらわにした。兄をクビにできるのか。
「エヴァンをクビってどういう事だよ!エヴァンは私の家族だ!お前こそ出ていけ!」
「アルヴィーナ!親に向かってなんてことを!」
「口の利き方がまるで平民の男の子じゃないの!エヴァン!いったいどういうことなの!」
「アル、今のは君が悪い。奥様に対してそんな口の利き方をしてはダメだ」
「だって……!」
ほとんど発狂状態で吠えるお母様をお父様が宥め、エヴァンが頭を下げた。
「申し訳ございません。奥様、親父様。アルヴィーナの言動については私の落ち度です。アルヴィーナを10歳までに貴族令嬢らしく仕上げます。さあ、謝って、アル」
本当はムカムカして納得いかなかったけど、私のために頭を下げたエヴァンを見て、私も渋々頷いた。
「……ごめんなさい…っ」
お父様は大きくため息をついて、顔を真っ赤にして倒れてしまったお母様を抱え「二度はない」とエヴァンを睨み部屋から出て行った。私は悔しくてエヴァンに泣きついた。
「大丈夫だ。一緒に頑張ろうな、アル」
「うん……私エヴァンと離れたくない!だから頑張る」
「それでこそ俺のアルヴィーナだ」
「うん……っ」
以来、ますます疎遠になった両親だったけれど、両親も今回ばかりはエヴァンだけでは心配だということで、新しく雇った3人の侍女もつけられた。
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