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第3章:聖地ウスクヴェサール編
第63話:聖地ウスクヴェサール
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「夢…」
ミヤコの見た夢は単なる夢だとは思えない。まだ心臓がドキドキと早鐘を打っている。あの水の形をしたモノは明らかに瘴気を纏っていた。ミヤコは魔獣や魔虫は遭遇したが、魔人や瘴魔を見たことがなかった。ましてや自在に形を変える水っぽい瘴気など聞いたこともない。
(それにあの子供。怯えてうずくまっていた。あの瘴気に囚われているのに違いない…。まさかあれが水の大精霊なのだろうか。だとしたら、あの瘴気は?)
「泉の精霊に聞いてみるか………ものすごく嫌だけど」
精霊王に張り付いている精霊たちとは部類が違うのか、泉の精霊の言葉をミヤコは理解できる。それがどうしてなのかはまだわからないが、あの泉は何か特別なのか、でなければ泉の精霊が力のある精霊なのか。
「そもそも水の大精霊の結界は最後までちゃんと持っていたよね?妖精王の浄化で消え失せるほど、大精霊はやわではないはずだから、何処かにいるはずなんだけど…」
アイザックたちでもまだ見つけられないのかも知れないし、最悪ルブラート教徒に囚われているのかも知れない。とはいえ、精霊を嫌って排除しようとしていた人間に、大精霊の姿が見えるとは思えない。西獄谷にまだいるのなら、クルトかアイザックに任せておけばいいが、もしいないとなると。
「ええい、考えていても堂々巡りだ。いざゆかん!」
ミヤコはぐっと握りこぶしを作って、泉に向かった。
*****
「この中心に水の大精霊がいるのか…」
クルトとルノーはアイザックの案内で聖地ウスクヴェサールへ降り立った。
ウスクヴェサールは西獄谷にできた湖の中洲に位置しており、それほど大きいわけでもない。中心にガゼボがあるはずなのだが、大成長を果たしている薬草に包まれてその姿は小山状態になっていた。
「いや、大精霊がいるかどうかはわからんが…」
アイザックが顎に手をやりふむ、と考える仕草をした。
「ここだけミントが生い茂っているのを見ると何かあるんだろう」
「ミヤの薬草だからな…何か浄化している最中なのかも」
「薙ぎっても大丈夫なんスかね」
「ひとつだけ、問題がある」
アイザックの一言で、薬草を掻き分けて中を覗こうとしていたルノーが手を止める。
「ルブラート教徒の行方なんだが…」
「……ああ。忘れてたっすね」
「この中にいる可能性もあるということか…」
「あの光を浴びて邪な奴らが生きているとも思えんが、可能性はゼロじゃないからな」
クルトたちは、ざわざわと成長を続ける薬草を無言で見つめた。
「選択肢は僕たちだけで中を確認するか、モンドたちが来るのを待って確認するかだが」
「どっちにしろ、確認しなければならないのは確かだし」
「あいつらが来たからといって、水の大精霊を助けるかはわからんな」
「もし、ルブラート教徒がいなかったら王子にとってここは不要っすね」
「モンドにとって水の大精霊は価値があると思うか」
「あいつのことだ。助けてやったと言って見返りを要求するかも知れんな」
「水の大精霊が救われないことにはミヤは戻らない」
「人質っスか?」
「なりかねないな…」
3人はお互いの顔を見渡しニヤリと笑う。
「精霊に頼んでみよう」
クルトは精霊に呼びかけ、薬草の成長を止めるようにお願いをする。
「刈り取っちゃダメっスか?」
「中に何がいるかわからないからな。攻撃と受け取られて反撃されてもかなわん」
「ルブラート教徒から?」
「人間より大精霊だったときのほうが怖い」
「ああ、そっスね…大精霊じゃかなわないっス」
「それより、念のため臨戦態勢とっとけよ」
「了解」
精霊はクルトの呼びかけに反応し、薬草は成長を止めたものの、ガゼボを開け放すつもりはないようだ。
『きゃー』
「大精霊が中にいるのか?」
『きゃー…』
「いないのか?」
『きゃー?』
「どっちなんだ?」
精霊たちは狼狽えたように飛び回っているだけで、はっきりした反応を示さない。
クルトは困ったようにむうと眉間にしわを寄せると、精霊たちは大慌てて散っていった。
怒った訳では無いのだが内面の焦りがにじみ出ていたのかもしれない。
「アイザック、お前そういえば精霊と会話ができるんじゃないのか?」
仕方なく、クルトはアイザックの助けを求めようと話を振ったが、その答えはクルトが望んでいたものではなかった。
「残念だが、俺はあいつらをコントロールできるわけじゃねえ。俺が聞こえるのはあいつらが話したいと思うときだけだ。嬢ちゃんのようにあいつらを使えないし、お前みたいに呼び寄せたりもできねえ。一方通行なんだよ。しかも、先の戦闘からあいつら、俺に話しかけてもこねえし。俺が嬢ちゃんを助けられなかったのを怒ってるのかもな…」
「アイザックの邪魔した挙句、妖精に先を越されてミヤさん攫われたから、罪悪感持ってるんじゃないっスか」
ルノーには精霊が見えないので肩をすぼめてアイザックの肩を持つように意見すると、精霊たちは明らかに動揺したように震えた。それを見たクルトは目を見開く。
『き、きゃー……』
「……そうなのか?」
アイザックはため息をついてこめかみを押さえ、頭を左右に振った。精霊はノリで従うところがあり緊張感に欠ける。あの時もしアイザックの言うことを聞いてミヤコを守れていたなら、今ここでこんな会話をしていなかっただろうが、逆にアイザックの命も危なかったかもしれない。
もし、の話は今するべきでは無いのだろう。
「嬢ちゃんは無事なんだろうな?」
精霊たちは顔を見合わせ、コクコクと頷く。
『イトシゴ 無事。デモ ベツノ セカイ イル』
「別の世界?」
『ミズカガミ ノ セカイ。イトシゴ ヤスミ イル』
「水鏡の世界…ってなんだよ?」
精霊たちが額を寄せ合いキャーキャー言い合っているのを、3人が黙って見ているとようやく意見がまとまったらしい。
『水鏡ノセカイ、ヨウセイ イル』
「俺たちを案内できるか?」
『水ノ王様、タスケル サキ』
「……わかった。水の大精霊を救出したら、嬢ちゃんのとこ連れてってくれるんだな?」
精霊たちがコクコクと頷くのを確認して、3人は頷いた。
「…で、この中に大精霊がいるのか?」
『イル。デモ キケン』
「危険?」
『王様、ケガレ、捕マッタ」
「大精霊が穢れに捕まったってことか」
『イトシゴ 大精霊 話ス 先』
「待て待て。お前ら大精霊救うの先だって言っただろうが。嬢ちゃんが必要なら、嬢ちゃんを探すが先なんじゃないのか?」
精霊たちはキャーキャー飛び回り、混乱しているようだ。アイザックも精霊が何を言いたいのかさっぱりわからない。痺れを切らしたクルトが口を出した。
「ミヤはどこにいるんだ?水鏡の世界に僕たちはいけないのか」
『ダメ。イトシゴ、妖精ツレテッタ。水鏡ノ世界、妖精ツヨイ』
アイザックが精霊の言葉を通訳し、クルトは苛立たしげに唇を噛んだ。
「要約すると、水鏡の世界とやらにミヤはいて、そこでは妖精が仕切っているようだ。この精霊たちはミヤのところまでぼくたちを連れていけない。加えて、どうやらミヤはミヤで、水鏡の世界の方から大精霊とコンタクトを取らなければいけなくて、僕たちはこちらから大精霊を助けなければいけない、と」
「……今の会話からそんな風になるんっすか。すごい理解力っすね、ハルクルトさん」
「精霊たちとは付き合いが長いからな…」
クルトはちょっと遠い目をした。緑の砦でよほど苦労をしたのだろうか。
もともとクルトには精霊たちの言葉は鳴き声のようにしか聞こえない。アイザックの通訳ではっきり言葉にわかるだけ、理解力は深まるのだろう。ルノーはよくわからないクルトとアイザック、見ることのできない精霊たちを傍観していた。
「水鏡っていうのは、もしかすると水の中の世界なんっすかね」
「……そうか!」
何気に言ったルノーの言葉で、アイザックがポンッと手を打った。
「聖地ウスクヴェサールは二つの世界の接点なんだ。現の世界がこちら側で、精神だか妖精だかの世界が水面に映るあちら側。二つの世界はここで繋がっているということじゃないか」
「ということは」
3人は足元に広がる湖を覗き込んだ。
「ミヤはこの中か…」
「妖精が連れて行ったってことは、ただ水に潜ればいいという訳では無さそうだがな」
「ええっと、それってことは」
ルノーが引き継ぎ、こんもりと山になった薬草を見上げる。
「ここに大精霊の体があって、向こう側に精神があるってコトっすかね」
「で、精神が身体に入ってないから、この薬草が体を守っているというコトかな?」
「そこで、嬢ちゃんが向こう側で何とかして大精霊の精神を見つけて、体に戻さなければいけないって感じか」
『きゃー!!!』
精霊たちは『大正解!』とばかりに一斉に叫んだ。
ミヤコの見た夢は単なる夢だとは思えない。まだ心臓がドキドキと早鐘を打っている。あの水の形をしたモノは明らかに瘴気を纏っていた。ミヤコは魔獣や魔虫は遭遇したが、魔人や瘴魔を見たことがなかった。ましてや自在に形を変える水っぽい瘴気など聞いたこともない。
(それにあの子供。怯えてうずくまっていた。あの瘴気に囚われているのに違いない…。まさかあれが水の大精霊なのだろうか。だとしたら、あの瘴気は?)
「泉の精霊に聞いてみるか………ものすごく嫌だけど」
精霊王に張り付いている精霊たちとは部類が違うのか、泉の精霊の言葉をミヤコは理解できる。それがどうしてなのかはまだわからないが、あの泉は何か特別なのか、でなければ泉の精霊が力のある精霊なのか。
「そもそも水の大精霊の結界は最後までちゃんと持っていたよね?妖精王の浄化で消え失せるほど、大精霊はやわではないはずだから、何処かにいるはずなんだけど…」
アイザックたちでもまだ見つけられないのかも知れないし、最悪ルブラート教徒に囚われているのかも知れない。とはいえ、精霊を嫌って排除しようとしていた人間に、大精霊の姿が見えるとは思えない。西獄谷にまだいるのなら、クルトかアイザックに任せておけばいいが、もしいないとなると。
「ええい、考えていても堂々巡りだ。いざゆかん!」
ミヤコはぐっと握りこぶしを作って、泉に向かった。
*****
「この中心に水の大精霊がいるのか…」
クルトとルノーはアイザックの案内で聖地ウスクヴェサールへ降り立った。
ウスクヴェサールは西獄谷にできた湖の中洲に位置しており、それほど大きいわけでもない。中心にガゼボがあるはずなのだが、大成長を果たしている薬草に包まれてその姿は小山状態になっていた。
「いや、大精霊がいるかどうかはわからんが…」
アイザックが顎に手をやりふむ、と考える仕草をした。
「ここだけミントが生い茂っているのを見ると何かあるんだろう」
「ミヤの薬草だからな…何か浄化している最中なのかも」
「薙ぎっても大丈夫なんスかね」
「ひとつだけ、問題がある」
アイザックの一言で、薬草を掻き分けて中を覗こうとしていたルノーが手を止める。
「ルブラート教徒の行方なんだが…」
「……ああ。忘れてたっすね」
「この中にいる可能性もあるということか…」
「あの光を浴びて邪な奴らが生きているとも思えんが、可能性はゼロじゃないからな」
クルトたちは、ざわざわと成長を続ける薬草を無言で見つめた。
「選択肢は僕たちだけで中を確認するか、モンドたちが来るのを待って確認するかだが」
「どっちにしろ、確認しなければならないのは確かだし」
「あいつらが来たからといって、水の大精霊を助けるかはわからんな」
「もし、ルブラート教徒がいなかったら王子にとってここは不要っすね」
「モンドにとって水の大精霊は価値があると思うか」
「あいつのことだ。助けてやったと言って見返りを要求するかも知れんな」
「水の大精霊が救われないことにはミヤは戻らない」
「人質っスか?」
「なりかねないな…」
3人はお互いの顔を見渡しニヤリと笑う。
「精霊に頼んでみよう」
クルトは精霊に呼びかけ、薬草の成長を止めるようにお願いをする。
「刈り取っちゃダメっスか?」
「中に何がいるかわからないからな。攻撃と受け取られて反撃されてもかなわん」
「ルブラート教徒から?」
「人間より大精霊だったときのほうが怖い」
「ああ、そっスね…大精霊じゃかなわないっス」
「それより、念のため臨戦態勢とっとけよ」
「了解」
精霊はクルトの呼びかけに反応し、薬草は成長を止めたものの、ガゼボを開け放すつもりはないようだ。
『きゃー』
「大精霊が中にいるのか?」
『きゃー…』
「いないのか?」
『きゃー?』
「どっちなんだ?」
精霊たちは狼狽えたように飛び回っているだけで、はっきりした反応を示さない。
クルトは困ったようにむうと眉間にしわを寄せると、精霊たちは大慌てて散っていった。
怒った訳では無いのだが内面の焦りがにじみ出ていたのかもしれない。
「アイザック、お前そういえば精霊と会話ができるんじゃないのか?」
仕方なく、クルトはアイザックの助けを求めようと話を振ったが、その答えはクルトが望んでいたものではなかった。
「残念だが、俺はあいつらをコントロールできるわけじゃねえ。俺が聞こえるのはあいつらが話したいと思うときだけだ。嬢ちゃんのようにあいつらを使えないし、お前みたいに呼び寄せたりもできねえ。一方通行なんだよ。しかも、先の戦闘からあいつら、俺に話しかけてもこねえし。俺が嬢ちゃんを助けられなかったのを怒ってるのかもな…」
「アイザックの邪魔した挙句、妖精に先を越されてミヤさん攫われたから、罪悪感持ってるんじゃないっスか」
ルノーには精霊が見えないので肩をすぼめてアイザックの肩を持つように意見すると、精霊たちは明らかに動揺したように震えた。それを見たクルトは目を見開く。
『き、きゃー……』
「……そうなのか?」
アイザックはため息をついてこめかみを押さえ、頭を左右に振った。精霊はノリで従うところがあり緊張感に欠ける。あの時もしアイザックの言うことを聞いてミヤコを守れていたなら、今ここでこんな会話をしていなかっただろうが、逆にアイザックの命も危なかったかもしれない。
もし、の話は今するべきでは無いのだろう。
「嬢ちゃんは無事なんだろうな?」
精霊たちは顔を見合わせ、コクコクと頷く。
『イトシゴ 無事。デモ ベツノ セカイ イル』
「別の世界?」
『ミズカガミ ノ セカイ。イトシゴ ヤスミ イル』
「水鏡の世界…ってなんだよ?」
精霊たちが額を寄せ合いキャーキャー言い合っているのを、3人が黙って見ているとようやく意見がまとまったらしい。
『水鏡ノセカイ、ヨウセイ イル』
「俺たちを案内できるか?」
『水ノ王様、タスケル サキ』
「……わかった。水の大精霊を救出したら、嬢ちゃんのとこ連れてってくれるんだな?」
精霊たちがコクコクと頷くのを確認して、3人は頷いた。
「…で、この中に大精霊がいるのか?」
『イル。デモ キケン』
「危険?」
『王様、ケガレ、捕マッタ」
「大精霊が穢れに捕まったってことか」
『イトシゴ 大精霊 話ス 先』
「待て待て。お前ら大精霊救うの先だって言っただろうが。嬢ちゃんが必要なら、嬢ちゃんを探すが先なんじゃないのか?」
精霊たちはキャーキャー飛び回り、混乱しているようだ。アイザックも精霊が何を言いたいのかさっぱりわからない。痺れを切らしたクルトが口を出した。
「ミヤはどこにいるんだ?水鏡の世界に僕たちはいけないのか」
『ダメ。イトシゴ、妖精ツレテッタ。水鏡ノ世界、妖精ツヨイ』
アイザックが精霊の言葉を通訳し、クルトは苛立たしげに唇を噛んだ。
「要約すると、水鏡の世界とやらにミヤはいて、そこでは妖精が仕切っているようだ。この精霊たちはミヤのところまでぼくたちを連れていけない。加えて、どうやらミヤはミヤで、水鏡の世界の方から大精霊とコンタクトを取らなければいけなくて、僕たちはこちらから大精霊を助けなければいけない、と」
「……今の会話からそんな風になるんっすか。すごい理解力っすね、ハルクルトさん」
「精霊たちとは付き合いが長いからな…」
クルトはちょっと遠い目をした。緑の砦でよほど苦労をしたのだろうか。
もともとクルトには精霊たちの言葉は鳴き声のようにしか聞こえない。アイザックの通訳ではっきり言葉にわかるだけ、理解力は深まるのだろう。ルノーはよくわからないクルトとアイザック、見ることのできない精霊たちを傍観していた。
「水鏡っていうのは、もしかすると水の中の世界なんっすかね」
「……そうか!」
何気に言ったルノーの言葉で、アイザックがポンッと手を打った。
「聖地ウスクヴェサールは二つの世界の接点なんだ。現の世界がこちら側で、精神だか妖精だかの世界が水面に映るあちら側。二つの世界はここで繋がっているということじゃないか」
「ということは」
3人は足元に広がる湖を覗き込んだ。
「ミヤはこの中か…」
「妖精が連れて行ったってことは、ただ水に潜ればいいという訳では無さそうだがな」
「ええっと、それってことは」
ルノーが引き継ぎ、こんもりと山になった薬草を見上げる。
「ここに大精霊の体があって、向こう側に精神があるってコトっすかね」
「で、精神が身体に入ってないから、この薬草が体を守っているというコトかな?」
「そこで、嬢ちゃんが向こう側で何とかして大精霊の精神を見つけて、体に戻さなければいけないって感じか」
『きゃー!!!』
精霊たちは『大正解!』とばかりに一斉に叫んだ。
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