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第2章:西獄谷編

第55話:やってやろうじゃないの

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「クルトさんはどうしてそんなに強くいられるんですか」

 ミヤコがポロリと質問を投げかけた。

『僕が全身全霊をかけて守ろう。だから、すべての責任を背負う必要はない』

 そんな言葉がすんなり出てくるクルトさんの想いは、どれほど強いのか。わたしにはそんなことを言えるほどの力もないし、勇気もない。ミヤコはクルトの袖に染み込んでいく自分の涙をぼんやりと眺めながら考えた。自分が死ぬほどの目にあってもなお、みんなの命を思いやりミヤコを思いやり、ここまで隊員を引っ張ってきた。もう討伐隊員でもないのに、隊長と呼ばれそれすらも否定しない。

「わたしには、命をかけてまで守りたいと思うものはないんです」

 そう言って嫌悪感から眉をひそめる。自分は守ってもらっているくせに。

「皆んなが思うほど、崇高でもないし、力もない。考えも浅はかで甘ったれです。いつも誰かに守ってもらっているくせに、ひとりぼっちだってどこかで拗ねてる自分がいるんです。親にすら嫌われて、将来を約束した人にも捨てられて、異世界に逃げ込んでもまた迷惑をかけてる」

「…僕にも命をかけてまで守ろうと思うものはなかったよ。討伐隊に所属していたって、生きるために戦ってた。みんな自分達が生きるために戦っていたんだ。ミヤだってそうだろ」

 クルトは回していた腕を離し、ゆっくりミヤコに向き直った。ミヤコも涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔を上げ、視線を交わす。

「守りたいものはたくさんあったけど、その中に自分の姿もあった。力のない者でも必死で生きてきたのをバーズの村でも見ただろう?みんなで守りあって生きてきた。命をかけて、なんて高尚な考えは僕にもない。でも…一緒に未来に繋いでいきたいと思うから、そのために全身全霊をかけて戦うんだよ。後悔を残さないように。死んでしまっては明るい未来なんてわからないじゃないか。僕は、生きてて良かったと思える未来を見てみたいだけなんだ」

「明るい未来…」
「そうさ。緑の砦がそれこそ緑で溢れて、みんなの笑顔が戻ってきた。ただ闘うだけの日々に、欲が出てきた。食事が美味しいとか、新緑が眩しいとか、新しい発見が毎日あって楽しいと思える日ができた。そういう一歩を踏み出すきっかけが君だった。それでいいじゃないか」

 人生にはそういうきっかけが何度かあるだろう。聡と別れたことがきっかけで、ミヤコは実家に戻ってきた。それがきっかけで、異世界にも繋がった。そしてクルトに出会って、過去の真実も露わになった。

 その一つ一つは、繋がっていないように見えてどこかで繋がっていた。

 たった一つの小石が大きな波紋を呼ぶように広がっていく。

 そこにはそのとき最悪だと思ったことも、最後に良しと思えるように選択を繋いでいく。そのとき最善だと思えるものを、後悔をしないように選択していく。どんなことにも選択肢がある。流れる水を塞き止めれば、水は濁り滞る。ミヤコがここで立ち止まれば、未来も立ち止まる。

 だから。

 ミヤコが選ぶべき道は。

「わかりました」

 ミヤコはクルトの顔を見上げてはっきり言った。

「世界を救うなんて未来はわかりませんが、聖女だろうが愛し子だろうが、なってやろうじゃないですか。わたしにできることがあるのなら、全力を尽くします」
「そのときは、僕は必ず君の剣になろう」

「………俺もその時は嬢ちゃんの盾になろう」
「アイザック!」

 振り向けば、アイザックが腕を組んで気まずそうに入り口に寄りかかっていた。

「さっきは済まなかったな。柄にもなく熱くなっちまってよ…」

 ミヤコは殊勝なアイザックを見て、目を丸くしたが少し眉を寄せた。

「別にあなたに言われたからじゃないです。ここまで来ておいて、全てを放り出すほど無責任な人間じゃないから」
「ちっ。わかってるよ。お前が全力を出せるように、俺も全身全霊でお前に尽くそう」

 舌打ちをしたものの、アイザックはニヤリと笑った。
 が、その時クルトがぼそりとつぶやいて、アイザックを横目で見た。

「……お前は腕力を尽くせば十分だ。脳筋め」
「……んだと?」
「…やるか?」
「ふん。心の狭い男は嫌われんぞ。嬢ちゃんみたいな女はな、守られてるだけじゃ満足できねんだぞ、知ってるか?」
「……短気のお前には守るのですらままならんだろうがな」
「てめえ……」

「え?ちょ、ちょっと?」

 焦るミヤコをよそに部屋の温度がすっと下がり、バチバチと火花が散った。



 *****



「で、何かわかったんスか?」

 司書館の階段から這い上がって出てきた3人を迎え入れ、隊員たちで作った軽食を食べながらルノーはあちこちに打ち身切り傷を作ったアイザックに尋ねた。何があったかはほぼ察しがついたので、ルノーも隊員たちも何も言わない。

 ルノーは、確実に討伐隊員全員を執行人サイドに入れることができて満足げだった。もちろん、そうなることは確信の上だったが。

 アイザックが成すべき情報を手に入れたのであれば、計画も立てられる。ルブラート教徒との確執もようやく終結できるというものだ。現国王がどうであれ、瘴気の問題とルブラート教との問題が片付けば、この国の民は力を合わせて生活の向上に励み、ミヤの力も手伝って農耕も発展するに違いない。何の力も持たない聖女の処理は、その後でも大丈夫だろう。有耶無耶のうちに処分したって一向にかまいはしない。

 問題は王都の連中だ。

 現国王につき、自分たちは特別だと思っている連中。貴族だと威張り散らしているが、国に還元する物は何もなく、摂取を続ける暴君どもだ。味方陣にどれだけ謀反者が潜んでいるかも気づいていない、馬鹿で浅はかな肥えた豚ども。モンファルト王子はどうやら反旗を翻し、国民のために動いているという事も聞いた。

 とはいえ、アイザックもハルクルトもモンドは信用していないようだ。聖女襲撃の事件は未だ記憶に浅いし、先日のミヤコの拉致未遂も討伐隊員の反感を買っている。実際のところ水面下で何やら動いているようだし、用心に越したことはない。

「まあな。歴代の聖女のことが残されていた。聖女とルブラート教のつながりと、聖女と精霊の愛し子の関係もそこから考えられた」

 シチューの最後の一口を飲み干すと、アイザックはぐいっと口元を腕で拭き取った。ミヤコも隣でボウルをおいて、姿勢を正した。その顔は真剣で口を一文字に結んでいる。その表情から、ミヤコと聖女の関係が強いことが見て取れる。

 現聖女が現れてから20年近く。ミヤコが東の魔の森イーストウッドを作ったのもその頃だ。となれば、何かしらの関係があったとしても驚きはない。聖女と愛し子は一対の物なのではないか、とルノーは予てから考えていた。

 光と闇。

 裏と表。

 陰と陽。

 2面性は常に背中合わせだ。

「初めの聖女はこの国にとって豊穣と知識を与えてきた。まさに聖女と呼ぶにふさわしい人物だったようだが、2代目の聖女は召喚された人物だった」
「召喚?」
「異世界人だ、と思う」
「へえ?ミヤさんみたいな?」

「初代聖女が魔法を教え、2代目の聖女が薬師を育てた」
「ふうん。じゃ、もともと聖女は聖女っぽいことしてたんっスね?」
「ああ。だが召喚を繰り返すうちに聖女の質は変わっていったようだな」

 そうして6代目の聖女が召喚された頃、ルブラート教がミラート神国を襲撃した。

「ルブラート教の邪神はルビラという王女だったようだ」

 そう言ってアイザックはミヤコに話を振った。

「嬢ちゃんの方がその話は知っているらしい」

 ミヤコはえへん、と喉を鳴らして少し話しづらそうに言葉を紡いだ。

「……精霊王おじいちゃんに聞いた話なんですが…そのルビラという人は精霊王に迫ったようなんです」
「は?」
「ルビラは精霊王に『私は王女なんだから貢げ』と迫って、面倒くさくなった精霊王に捨てられたとか」
「はああ?」

「ええと、ですね。ミラート神はもともと人間だったんです。ずっと昔、まだミラート神国ができる前に、精霊王に力を借りて国を作ったようなんですね。その当時ももちろん精霊を見れる人は少なくて、ミラート王は神様にみなされてしまったようでして」

「ちょ、ちょっと待ってください!ミラート神が…人間だった?」
「ええ、あの……国の根源を覆すようで申し訳ないんですが」

 ミヤコがルノーの反応を気にしながら続けた。

 自分たちが崇拝している神様が実はただの王様だったなんて信じられないだろう。隊員たちもアイザックもポカンと間抜けに口を開けていた。

「ん、んん。まあ、魔法も何も知らない原始時代ですからね。精霊王と仲良くなったって聞いたら、今だってまあ、なんか特殊っすよね。ミヤさんの力、目の当たりにしてすげえって思うし、人間離れしてるし、女神とか呼ぶ奴もいたし……」

 ルノーはちょっと考えてから納得したようにこくこくと頷く。

「それ、王家は知ってるんでしょうかね」
「おそらく。何せルブラート教ともつながりが深いからな」

 クルトが付け加え、ミヤコに先を促した。

「ルビラは初代ミラート王の我儘な第一王女だったようです。彼女もまたミラート王の血を色濃く引いて精霊の恩恵を預かったらしく、精霊の愛し子と呼ばれていました。だけど、あまりの我儘ぶりに精霊王が嫌気をさして力を貸さなくなってしまったのを逆恨みして、精霊を嫌うように差し向けたようなんです」

「……そんな」

 ルノーが握り拳を作りワナワナと震える。

 気持ちはわかるが、これも何百年も前の話だ。

「隣国ワグロットは海洋の恵みがあるが乾いた大地で、当時のワグロットの王子は精霊の恩恵を授かりたいと願い、ルビラと婚姻を結びこちらの農耕や薬師の技術を学ぶ姿勢だったようです。王子は精霊が見えるルビラを溺愛し、ルビラが精霊は悪だと説いたがために、ワグロットはミラート国を敵視しました。本末転倒ですね、この地点で。しかもその際に、ルビラがミラート国が精霊の力を独り占めしているとも伝えた挙句、彼らに大地の恵みがないのはその所為だと思わせ、戦争へと発展した、と」

「……そんな理由で、戦争が」

 まあ、戦争なんていうのはそういう小さなことから始まるんですよね、どこの世界も。バカなトップに翻弄されるのは国民で。

「自国を巻き込んだ戦争でルビラは戦火に巻き込まれて死亡。その代の聖女が拉致され殺された事もあって、長いこと聖女の召喚も控えられたらしい。再度聖女を召喚したのはおよそ20年ほど前。現聖女がそれだ」
「で、その聖女は全くの力なし、と」
「表面では聖女が結界を張っていると言ってたが、まあボロが出たな」
「ちなみにアレは召喚された事すら怪しい」

「怪しい?」
「ルビラの狂信者が立ち上げたルブラート教との百年戦争ののち、奴らは内密にミラート神国に侵入していたようだ。20年前には既に戦争の疲れが見え始め、しかも魔獣が凶暴になった頃で魔導師たちも戦争と討伐に駆り出され、聖職者とその管轄の魔導師が神殿にいたのみ。そいつらに召喚をするだけの力があったのかという疑問が一つ。その聖職者にルブラート教の息がかかっていたとも考えられる」

「もう一つは聖女の召喚が成功したと言われる前に、結界が張られたことだ。記録では結界の方が早い」
「つまり、結界を作ったのは聖女ではなく、誰か別の…?」
「そういうことだ」
「ただ結界の規模は凄まじく数人の魔導師が作ったとするには無理がある。聖女と同格の何か、あるいは本物の聖女とも考えられる」

 クルトがルノーに相槌を打つ。

「聖女に関して最もありえそうなのは、その頃にルブラート教が聖女を神殿に送り込んだ可能性だ」

「それに関する文献はないんっスか?」

 ルノーの質問にアイザックが首を横に振った。

「残念ながらここになかった。執行人の封印の管理者は俺一人。盗まれたとは考えられにくい。となれば、文献の記録者が途絶えたか、何らかの理由で持ち出したかだ」
「そもそも今の文献の記録者っていうのは、誰なんっスか?」
「それが分かってりゃ苦労ねえわな」

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