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第1章:東の魔の森編
第27話:現実と非現実
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わたしは緑の砦に来たことがある。おばあちゃんと一緒に。まだ子供の頃だったからどこへ連れて行かれたのか覚えていなかったけど、黄金の草原で歌った。また来ようねと、笑って言った。
あれは精霊の歌だったのか。
ということは、おばあちゃんもこの鍵を使ってここへ来ていたのかもしれない。わたしはまだ幼かったから、連れてこられたのは20年くらい前だと思う。最後に愛し子が確認されたのは20年ほど前だったとクルトさんは言った。時期的には一致する。わたしはまだ5歳足らずだったし薬草の知識もない。
ということは、おばあちゃんが精霊の愛し子だったのではないか。
そうやって考えれば、すべて合点が行く。おばあちゃんは自然が大好きでハーブと菜園に力を入れていた。もしおばあちゃんが愛し子だったとすれば、精霊が我が家の庭に居るのも頷ける。おばあちゃんが育てていたんだもの。この鍵も、この鍵がおばあちゃんへのお供えとお線香で緑の砦と繋がっていることも。
叔父夫妻も言っていたじゃないか。おばあちゃんは変わった人だったと。周りから見れば、おばあちゃんはきっと変わった人だったに違いない。不思議極まりないこともきっといっぱいあったのだろう。
だけど、わたしがこの家に来てからおばあちゃんがこの扉を開けたのを見たことがない。もしかしたら、20年くらい前に扉を閉ざしてしまったのだろうか。何かの原因があって、東の魔の森ができたのもその頃。そしてわたしがこの家に来た。
おばあちゃんがわたしを育ててくれたから。だからわたしにもこの力が使えるの?じゃなければ血筋?お父さんも叔父さんも、淳兄さんも同じ力がある?
お父さんは知っていたのだろうか。この家の秘密を。それを知って逃げ出したのか。叔父さんや叔母さんは知っているのだろうか。和子叔母さんは常に「あのお義母さんだから」と言う。だからあんなにすんなり、あの扉が異世界につながっているのも、受け入れられたんだろうか。でも扉を見つけた時もクルトさんと初めて出会った時も驚いた顔をしてたということは、何も知らなかったということ?
「わたしが思うに、わたしの祖母が愛し子だったんだと思うんです」
「ミヤの祖母?」
「はい。わたしに鍵を残した張本人です」
わたしとクルトさんは黙ってお互いを見つめた。
「クルトさん、東の魔の森の疑問は残りますが、まずは人々の救済をするべきだと思うんです」
「救済?」
「愛し子が、あるいはおばあちゃんがどんな理由でこの森を作ったのかわかりませんが、現にクルトさんたちは命をかけてこの国の人々を守ろうと頑張っているわけですから。わたしはクルトさんを守りたい。クルトさんが守るこの国の人たちも」
「ミヤ、君は」
「でも今の所、わたしにできるのは食事と薬草の調達だけです」
わたしは、クルトさんを元気づけるように笑った。
*****
「おーい。ミヤコ~いるかあ」
「あれ、淳兄さん。久しぶり」
その日の夜、淳兄さんが寿司を持って現れた。
「おう。寿司かってきた。付き合えや」
「美樹さんは?」
「あいつは、生魚食えねえって我慢してんだよ。妊婦辛いな」
「ああ、そうか。鰻とかならいけるんじゃないの?」
「俺が寿司食いてえんだよ。あと酒飲みてえし」
入って入って、とキッチンにあげると淳兄さんは大きな溜息をついてどっかと椅子に腰掛けた。コンビニの袋から寿司のパックを取り出す。
なんだ、寿司屋の寿司じゃないのか。ケチだな、おい。美樹さんが食べないからか?あ、プリンも買ってきた?じゃあ許そうかな。
「なんか、いろいろ聞いたぞ、お前」
「何を?」
「異世界の扉とか。鈴木酒店の息子とか」
「……。異世界はまあ。いろいろあって」
「鈴木酒店の息子は?」
「……それ、誰から聞いたの?」
「あそこの親父からさあ。酒買いに行ったら俊則が落ち込んで仕事にならんと文句言われたわ」
「……お酒、おばあちゃんにお供えするわ」
ああ、めんどくさい。人の恋愛ごとは顔突っ込むでないぞ、兄貴よ。馬に蹴られるぞ。わたしは、ひとまず話を逸らす為におばあちゃんにコップ一杯の酒をお供えをして、淳兄さんが線香をつけた。
「淳兄さん、あのクローゼットのこと知らなかったんだよね」
「あ?ああ、俺あんま信じてないから、そういうの。でも母さんは結構信じてたなあ。ばあちゃんからいろいろ聞いてたし。あの人そういうの好きだから」
「叔父さんは?何か言ってた?」
「親父はなあ。あれだ。じいちゃんの事いろいろ聞いてるからな」
「おじいちゃん?」
実はわたしは祖父のことを知らない。全然覚えていないというか、会ったこともないので存在すら知らなかった。誰かにおばあちゃんは未婚で、私生児を生んだと聞いたことがあったので、聞いてはいけないことなのだと子供ながらに思っていた。でも父や叔父が生まれたということは、どこかで存在していたのだろう。
「淳兄さんはおじいちゃんに会ったことあるの?」
「いや、ないな」
淳兄さんは持ってきた酒をぐいっと一気に飲み干した。なんだか淳兄さんらしくない。
「なんか、荒れてる?どうしたの?」
「お前さ、あの扉もう使うなよ」
一瞬固まった。何を言っているのかと。
「なんで?」
「なんでって。あれ異世界につながってんだろ。変だと思わないのか」
「いや、変といえば変だけどさ。まあ、ふふっ……普通じゃ考えられないわね」
「だろう。ヤバイだろうそういうの」
「ヤバイって?」
「………親父がさ、向こう側にお前に言い寄る男がいるとか言ってたから」
「クルトさんは、そんなんじゃないよ」
「クルトっていうんだ?」
「……うん。向こうで食堂開いてるの。ちょっとあって、手助けしてるだけだよ」
淳兄さんは無言で寿司パックを開けて、醤油をたらした。パクパクと2口くらいでネギトロのにぎりを食べる。「うま」とボソボソ言って、わたしにも勧めてくれたので、わたしの分のパックを開けた。
「そのさ、異世界人だろ、って真面目に話してるのがバカらしくなるんだけどさ」
「…淳兄さん、見てないから馬鹿らしいとか言えるけど」
「だって虚しくないか。異世界人相手にどうすんだよ、生活とか子供とか」
「だから、そんなんじゃないって」
「だったらなんで俊則断ったりしたんだよ」
「どうしてそこで鈴木君が出てくるのよ?」
「あいつの気持ちずっと知ってたからだよ。他に好きな男がいるんならそれはそれで仕方ないけどさ。あの東京のやつみたいなのでも。でも異世界人は俺、なんか許せん」
「クルトさんは聡よりずっといい人って言ったらびっくりだね」
何を心配しているのか。そんなんじゃないって言ってるのに、だんだん腹が立ってきた。
「…俺たちのじいさんがさ」
わたしは無言で淳兄さんに目を向ける。その視線はいかにも不愉快ですと訴えている。
「異世界人なんだってよ」
「…は?」
「俺たちのじい様、見たことないだろ?異世界人なんだってよ」
へッと淳人さんは鼻で笑って、また酒を飲んだ。
おじいちゃんは、異世界人?何のジョーク?
「ばあちゃんはこっちの生活が捨てられなくて、じいさんはあっちの世界が捨てられなかったから、別れて生活してたんだってさ。あのクローゼットの向こう側とこっち側」
そう言われて、何となく納得した。
「だから鍵、か」
「ばあちゃんは気にしてなかったみたいでさ、割り切って生活してたみたいだけど、お前の親父とか辛い思いしてたって。頭のおかしい親に育てられたとか言われて。親父は、母さんが受け入れてくれたから大丈夫だったけど、お前んトコのはダメだったみたいで」
ああ。そうか。
だから、二人とも仕事に打ち込んで、ここに寄り付かなかったわけだ。わたしはおばあちゃんっ子で、あの人達から見ると、わたしも「頭のおかしな」子供だったのか。
「淳兄さん、精霊って見た事ある?」
「はあ?」
「おばあちゃんの作った畑にね、いっぱいいるんだよ。蛍みたいにキラキラしてるのが」
淳兄さんは引きつった顔で笑った。ああ、わかった。淳兄さんもあの人達と同じなのか。わたしはうつむいて、くすっと笑った。
「ほら、だからさ。鈴木君はわたしと関わらない方がよかったでしょ」
「ミヤ、お前…」
「心配しなくても、大丈夫だってば。わたしは恋愛とか結婚とか、もうたくさんだって言ったでしょ」
わたしはほとんどヤケクソ半分、最悪な気分でお酒を煽った。
淳兄さんはお寿司を食べて散々お酒を飲み干してから「もう十代の子供じゃないんだから、現実と非現実の区別ぐらいつけろよ」とかなんとかほざいて、フラフラしながら家路に着いた。
わたしの心の中にはため息の泉でもあるのではないかと思うほど吐き出して、心は沈んでいった。
「おじいちゃんが、向こう側の人、か」
==========
読んでいただきありがとうございました。
あれは精霊の歌だったのか。
ということは、おばあちゃんもこの鍵を使ってここへ来ていたのかもしれない。わたしはまだ幼かったから、連れてこられたのは20年くらい前だと思う。最後に愛し子が確認されたのは20年ほど前だったとクルトさんは言った。時期的には一致する。わたしはまだ5歳足らずだったし薬草の知識もない。
ということは、おばあちゃんが精霊の愛し子だったのではないか。
そうやって考えれば、すべて合点が行く。おばあちゃんは自然が大好きでハーブと菜園に力を入れていた。もしおばあちゃんが愛し子だったとすれば、精霊が我が家の庭に居るのも頷ける。おばあちゃんが育てていたんだもの。この鍵も、この鍵がおばあちゃんへのお供えとお線香で緑の砦と繋がっていることも。
叔父夫妻も言っていたじゃないか。おばあちゃんは変わった人だったと。周りから見れば、おばあちゃんはきっと変わった人だったに違いない。不思議極まりないこともきっといっぱいあったのだろう。
だけど、わたしがこの家に来てからおばあちゃんがこの扉を開けたのを見たことがない。もしかしたら、20年くらい前に扉を閉ざしてしまったのだろうか。何かの原因があって、東の魔の森ができたのもその頃。そしてわたしがこの家に来た。
おばあちゃんがわたしを育ててくれたから。だからわたしにもこの力が使えるの?じゃなければ血筋?お父さんも叔父さんも、淳兄さんも同じ力がある?
お父さんは知っていたのだろうか。この家の秘密を。それを知って逃げ出したのか。叔父さんや叔母さんは知っているのだろうか。和子叔母さんは常に「あのお義母さんだから」と言う。だからあんなにすんなり、あの扉が異世界につながっているのも、受け入れられたんだろうか。でも扉を見つけた時もクルトさんと初めて出会った時も驚いた顔をしてたということは、何も知らなかったということ?
「わたしが思うに、わたしの祖母が愛し子だったんだと思うんです」
「ミヤの祖母?」
「はい。わたしに鍵を残した張本人です」
わたしとクルトさんは黙ってお互いを見つめた。
「クルトさん、東の魔の森の疑問は残りますが、まずは人々の救済をするべきだと思うんです」
「救済?」
「愛し子が、あるいはおばあちゃんがどんな理由でこの森を作ったのかわかりませんが、現にクルトさんたちは命をかけてこの国の人々を守ろうと頑張っているわけですから。わたしはクルトさんを守りたい。クルトさんが守るこの国の人たちも」
「ミヤ、君は」
「でも今の所、わたしにできるのは食事と薬草の調達だけです」
わたしは、クルトさんを元気づけるように笑った。
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「おーい。ミヤコ~いるかあ」
「あれ、淳兄さん。久しぶり」
その日の夜、淳兄さんが寿司を持って現れた。
「おう。寿司かってきた。付き合えや」
「美樹さんは?」
「あいつは、生魚食えねえって我慢してんだよ。妊婦辛いな」
「ああ、そうか。鰻とかならいけるんじゃないの?」
「俺が寿司食いてえんだよ。あと酒飲みてえし」
入って入って、とキッチンにあげると淳兄さんは大きな溜息をついてどっかと椅子に腰掛けた。コンビニの袋から寿司のパックを取り出す。
なんだ、寿司屋の寿司じゃないのか。ケチだな、おい。美樹さんが食べないからか?あ、プリンも買ってきた?じゃあ許そうかな。
「なんか、いろいろ聞いたぞ、お前」
「何を?」
「異世界の扉とか。鈴木酒店の息子とか」
「……。異世界はまあ。いろいろあって」
「鈴木酒店の息子は?」
「……それ、誰から聞いたの?」
「あそこの親父からさあ。酒買いに行ったら俊則が落ち込んで仕事にならんと文句言われたわ」
「……お酒、おばあちゃんにお供えするわ」
ああ、めんどくさい。人の恋愛ごとは顔突っ込むでないぞ、兄貴よ。馬に蹴られるぞ。わたしは、ひとまず話を逸らす為におばあちゃんにコップ一杯の酒をお供えをして、淳兄さんが線香をつけた。
「淳兄さん、あのクローゼットのこと知らなかったんだよね」
「あ?ああ、俺あんま信じてないから、そういうの。でも母さんは結構信じてたなあ。ばあちゃんからいろいろ聞いてたし。あの人そういうの好きだから」
「叔父さんは?何か言ってた?」
「親父はなあ。あれだ。じいちゃんの事いろいろ聞いてるからな」
「おじいちゃん?」
実はわたしは祖父のことを知らない。全然覚えていないというか、会ったこともないので存在すら知らなかった。誰かにおばあちゃんは未婚で、私生児を生んだと聞いたことがあったので、聞いてはいけないことなのだと子供ながらに思っていた。でも父や叔父が生まれたということは、どこかで存在していたのだろう。
「淳兄さんはおじいちゃんに会ったことあるの?」
「いや、ないな」
淳兄さんは持ってきた酒をぐいっと一気に飲み干した。なんだか淳兄さんらしくない。
「なんか、荒れてる?どうしたの?」
「お前さ、あの扉もう使うなよ」
一瞬固まった。何を言っているのかと。
「なんで?」
「なんでって。あれ異世界につながってんだろ。変だと思わないのか」
「いや、変といえば変だけどさ。まあ、ふふっ……普通じゃ考えられないわね」
「だろう。ヤバイだろうそういうの」
「ヤバイって?」
「………親父がさ、向こう側にお前に言い寄る男がいるとか言ってたから」
「クルトさんは、そんなんじゃないよ」
「クルトっていうんだ?」
「……うん。向こうで食堂開いてるの。ちょっとあって、手助けしてるだけだよ」
淳兄さんは無言で寿司パックを開けて、醤油をたらした。パクパクと2口くらいでネギトロのにぎりを食べる。「うま」とボソボソ言って、わたしにも勧めてくれたので、わたしの分のパックを開けた。
「そのさ、異世界人だろ、って真面目に話してるのがバカらしくなるんだけどさ」
「…淳兄さん、見てないから馬鹿らしいとか言えるけど」
「だって虚しくないか。異世界人相手にどうすんだよ、生活とか子供とか」
「だから、そんなんじゃないって」
「だったらなんで俊則断ったりしたんだよ」
「どうしてそこで鈴木君が出てくるのよ?」
「あいつの気持ちずっと知ってたからだよ。他に好きな男がいるんならそれはそれで仕方ないけどさ。あの東京のやつみたいなのでも。でも異世界人は俺、なんか許せん」
「クルトさんは聡よりずっといい人って言ったらびっくりだね」
何を心配しているのか。そんなんじゃないって言ってるのに、だんだん腹が立ってきた。
「…俺たちのじいさんがさ」
わたしは無言で淳兄さんに目を向ける。その視線はいかにも不愉快ですと訴えている。
「異世界人なんだってよ」
「…は?」
「俺たちのじい様、見たことないだろ?異世界人なんだってよ」
へッと淳人さんは鼻で笑って、また酒を飲んだ。
おじいちゃんは、異世界人?何のジョーク?
「ばあちゃんはこっちの生活が捨てられなくて、じいさんはあっちの世界が捨てられなかったから、別れて生活してたんだってさ。あのクローゼットの向こう側とこっち側」
そう言われて、何となく納得した。
「だから鍵、か」
「ばあちゃんは気にしてなかったみたいでさ、割り切って生活してたみたいだけど、お前の親父とか辛い思いしてたって。頭のおかしい親に育てられたとか言われて。親父は、母さんが受け入れてくれたから大丈夫だったけど、お前んトコのはダメだったみたいで」
ああ。そうか。
だから、二人とも仕事に打ち込んで、ここに寄り付かなかったわけだ。わたしはおばあちゃんっ子で、あの人達から見ると、わたしも「頭のおかしな」子供だったのか。
「淳兄さん、精霊って見た事ある?」
「はあ?」
「おばあちゃんの作った畑にね、いっぱいいるんだよ。蛍みたいにキラキラしてるのが」
淳兄さんは引きつった顔で笑った。ああ、わかった。淳兄さんもあの人達と同じなのか。わたしはうつむいて、くすっと笑った。
「ほら、だからさ。鈴木君はわたしと関わらない方がよかったでしょ」
「ミヤ、お前…」
「心配しなくても、大丈夫だってば。わたしは恋愛とか結婚とか、もうたくさんだって言ったでしょ」
わたしはほとんどヤケクソ半分、最悪な気分でお酒を煽った。
淳兄さんはお寿司を食べて散々お酒を飲み干してから「もう十代の子供じゃないんだから、現実と非現実の区別ぐらいつけろよ」とかなんとかほざいて、フラフラしながら家路に着いた。
わたしの心の中にはため息の泉でもあるのではないかと思うほど吐き出して、心は沈んでいった。
「おじいちゃんが、向こう側の人、か」
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読んでいただきありがとうございました。
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