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第1章:東の魔の森編
第7話:消臭剤は清めの聖水
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食べ終わった食器類を片づけて、3人は早速ミヤコの家の開かずの扉に向かった。ついでに叔父夫婦にも声をかけると、二人とも面白半分でついて来ることになった。
大の大人が五人、肝試しをするかのように廊下で立ちすくむ。
「ね、ねえ、ミヤちゃん。本当に誰もいなかったのよね?」
和子が哲也の後ろに隠れながら、こわごわミヤコに問いただす。
「昨日は誰もいませんでした。が、今日はわかりませんよ」
ミヤコもできれば自分ではない誰かに鍵を開けてもらいたい、と内心つぶやく。昨日は確かに誰もいなかったが、今日もいないとは限らない。何せあちらは食堂で、最近使われていた様子だったのだから。
「食物庫だって言ったよな。味見とかしてみたか?」
淳がいう。チーズってホールで見たことないんだよな、俺とか呟いている。
「するわけないでしょ!何で作られてるかわからないじゃない。モンスターの肉とか、わけのわからないものだったらどうするのよ」
「まだ異世界と決まったわけじゃないだろ。どこかの国と、こうワープみたいなので繋がってるかもしれないじゃないか」
「そ、それは、そうだけど。でも明らかに時代背景が違ったもん。それに食堂の窓から外が見えたし。それっておかしいでしょ?地下だよ地下」
ミヤコは昨日見た光景を思い浮かべてまくし立てた。
「まあまずは、開けてみるしかないだろう。ほら、早く」
「あ、淳兄さん開けてよ。」
ええっという顔で目を見開く淳だったが、ミヤコが上目遣いでぐいっと鍵を差し出すと、しぶしぶそれを受け取り全員の顔を見回した。
叔父がこくりと頷き、叔母と美樹は抱き合うように寄り添い、ミヤコは淳の服の裾をつかんだ。
かちり。
鍵を回すと、ギギと音を立てて、ドアが開く。
沈黙が続く。しばらく誰も動かずにドアを見つけていたが、淳が金縛りから覚めて「よし」と扉に手をかけ豪快に手前に引いた。
誰かから「ひっ」と声があがった。
「あ、あれ?」
ミヤコたちの目の前には掃除道具が入ったクローゼットが広がっていた。
「……ミヤ」
くるりと淳がミヤコに向き直り、両のほっぺをつかみギュウッと左右へ引き伸ばした。
「い、いひゃいよ、アヒュヒにいひゃん」
「ああ、そうだな。痛いよなあ」
淳はヒクヒクと歪んだ笑顔を見せる。
「俺たち全員を化かすとはいい度胸だ」
「ち、ちがうよ。本当に、あったんだよ」
「ああ、そうだろう、そうだろう。お前は疲れていたんだな。いろいろあったからな。今日はしっかり寝て、体調を整えるべきだと俺は思うぞ」
「まあまあ、淳もほら、ミヤちゃんいじめないで。掃除道具でよかったじゃないの。異世界とか四次元とかそんなもんじゃなくてさ」
和子は若干ホッと胸をなでおろす感じで、淳をなだめ、哲也は楽しげにくっくっと笑いをかみ殺していた。
「いやあ、まるでお袋が帰ってきたみたいだよ。あの人もよくこういういたずらしたからな」
いたずら結構、と笑いながら哲也たちは自宅へ帰っていった。
唖然として立ちすくむミヤコ。
「でも、昨日は本当に…」
ミヤコは手にした鍵とクローゼットを見つめ直した。頭を振り、クローゼットの扉を閉め、鍵をかける。はあ、とため息をつき納得がいかないというように鍵を見つめる。
「お酒、飲み直そ」
鍵をお尻のポケットに突っ込み、冷蔵庫を開けると、お供え用に買った冷酒が目に入った。ミヤコはグラスを二つ手にして冷酒を取り出すと仏壇の前に座った。
「よし、おばあちゃん。一緒に飲もう」
冷酒をグラスに注いで一つは仏壇に、一つは自分に。線香をつけて、チーンとリンを鳴らす。
「おばあちゃん。掃除機をしまうのに、鍵はいらないと思うよ。マジで」
ちびりと冷酒をすすると、すっとした甘さが口に広がる。ミヤコは目を閉じて酒が口の中に広がり、熱を持って喉を流れていくのを味わった。ポケットの中で違和感を主張する鍵を引っ張り出し、廊下に出る。
「立て付けが悪くてドアがちゃんと閉まらないのかもしれないな。金具の位置を変えれば鍵なんかいらないんじゃないかしら。」
そうゴチリながらミヤコは鍵を回し、クローゼットの扉を開けた。
「!」
「!」
ミヤコの目の前には、階段が続き、その階段にソーセージを手にした、赤毛の男がまん丸の目を見開いてミヤコを見つめていた。
「わあああああああ!」
「きゃああああああ!」
男はソーセージを床に放り投げ、階段から転げ落ち、ミヤコは冷酒の入ったコップを振り上げて、酒を頭からかぶりながらも腰を抜かして廊下を後ずさった。
たっぷり数分二人は無言で見つめあったが、男の方が立ち直るのが早かった。
「女神さまですか…?」
「違います」
パチパチパチとまばたきをしたミヤコはすっくと立ち上がり、バンっと扉を閉めた。
「あっ!ちょっ…」
男は慌てて階段を駆け上がり、ドンドンとドアを叩く。
「ヒイイィ」
ミヤコはドアを塞ぐようにその場に座り込む。
振動で体が揺れる。
「キコエナイ、キコエナイ、キコエナイ」
おまじないのように「聞こえない」を繰り返し、耳をふさぐミヤコは既に涙目になっている。
「せ、聖女さま?あの、昨日ここに来たでしょう。邪気を払ってくれたのは、聖女さまでしょう?」
くぐもった声が扉を通して聞こえてくる。
「聖女なんかじゃありません。邪気なんて知りません」
少し間をおいて、また男の声がする。
「…でも、昨日ここに来たのは、貴女だよね?ええと、僕はクルト。この店のオーナーです。いろいろ片付けてくれたのは、貴女ですか?」
オーナー?そうか、店の人だ。
「…腐臭がひどかったので、掃除をさせていただきました。え…と、勝手に入ってすみませんでした。」
どうやらオーナーらしき男もドアの前に座り込んで、こちらに話しかけてきているようだ。押し入ってくる気は無さそうに見える。少し落ち着いたミヤコはちょっと考えて返事をする。
「腐臭?君は…あの中で掃除をしてくれたのか?」
「臭かったので。こっちにまで臭ってくるかと思って。すみません。」
「いや、謝られても困るんだ。感謝している。僕では、というか、こちらでアレを簡単に払える人物は聖女しかいなくて。でも聖女様を呼ぶほど体力も気力もなかったからほとほと困っていたんだ。商売にならなかったからね。それで、その…名前を伺っても?」
感謝?感謝されてるのか。そうか、怒ってるわけではないんだ。よかった。なんか、言葉も通じてるし、下手に出てくれてるし。涙出そうだったわ。
「ミ、ミヤコです」
「ミャーコ?」
「い、いえ、ミヤコ」
「ニャーコ?」
「や。違くて。み、や、こ、です」
「み、ミコ?巫女さま?」
「ええっ?違います。巫女じゃなくて…」
困った。
どうやら「み」と「や」が一つづつ言えないらしい。留学中もミャコとかミアーコとか言われていた。最終的にミーヤになってたわ、そういえば。日本語を話しているのに、どうしてミヤコが言えないのだろう。
うーん、と考えていると、またボソボソと声がした。
「ドアを開けてもらってもいいですか?」
う。どうしよう。
「昨日、こちらでポーションを残していきましたよね」
「ポーション?」
「はい、そのお返しをしたいんです」
「ポーション?」
「はい。ええと、ピンク色の入れ物に入った甘い液体です。試しに口に含んだら、一口で一気に体力回復したんです。残りを全部飲んだら毒素も消えて完全回復したんです」
なんだそれは。ピンクの入れ物…?
もしかして。
桃のチューハイ!?
「素晴らしい効き目でした。何を原材料に使っているのか伺ってもいいですか。」
「あの、ドアを開けます。その、チュー…じゃなくて、ポーション、を見せてもらってもいいですか。確かめたいので…」
「は、はい」
ミヤコは立ち上がり、そっと扉を開けた。目の前には、燃えるような赤い髪をして、新緑の瞳を眩しげに細め、顔に手をかざしている人がこちらを見上げるように立っていた。
「ミヤと呼んでくれて結構です」
「ミヤ様…」
「様なしでお願いします」
クルトという人は、少し顔を伏せてから目を瞬かせると、今度は素晴らしい笑顔を向けて「ミヤ」と愛おしそうにミヤコの名を呼んだ。
==========
読んでいただきありがとうございました。
大の大人が五人、肝試しをするかのように廊下で立ちすくむ。
「ね、ねえ、ミヤちゃん。本当に誰もいなかったのよね?」
和子が哲也の後ろに隠れながら、こわごわミヤコに問いただす。
「昨日は誰もいませんでした。が、今日はわかりませんよ」
ミヤコもできれば自分ではない誰かに鍵を開けてもらいたい、と内心つぶやく。昨日は確かに誰もいなかったが、今日もいないとは限らない。何せあちらは食堂で、最近使われていた様子だったのだから。
「食物庫だって言ったよな。味見とかしてみたか?」
淳がいう。チーズってホールで見たことないんだよな、俺とか呟いている。
「するわけないでしょ!何で作られてるかわからないじゃない。モンスターの肉とか、わけのわからないものだったらどうするのよ」
「まだ異世界と決まったわけじゃないだろ。どこかの国と、こうワープみたいなので繋がってるかもしれないじゃないか」
「そ、それは、そうだけど。でも明らかに時代背景が違ったもん。それに食堂の窓から外が見えたし。それっておかしいでしょ?地下だよ地下」
ミヤコは昨日見た光景を思い浮かべてまくし立てた。
「まあまずは、開けてみるしかないだろう。ほら、早く」
「あ、淳兄さん開けてよ。」
ええっという顔で目を見開く淳だったが、ミヤコが上目遣いでぐいっと鍵を差し出すと、しぶしぶそれを受け取り全員の顔を見回した。
叔父がこくりと頷き、叔母と美樹は抱き合うように寄り添い、ミヤコは淳の服の裾をつかんだ。
かちり。
鍵を回すと、ギギと音を立てて、ドアが開く。
沈黙が続く。しばらく誰も動かずにドアを見つけていたが、淳が金縛りから覚めて「よし」と扉に手をかけ豪快に手前に引いた。
誰かから「ひっ」と声があがった。
「あ、あれ?」
ミヤコたちの目の前には掃除道具が入ったクローゼットが広がっていた。
「……ミヤ」
くるりと淳がミヤコに向き直り、両のほっぺをつかみギュウッと左右へ引き伸ばした。
「い、いひゃいよ、アヒュヒにいひゃん」
「ああ、そうだな。痛いよなあ」
淳はヒクヒクと歪んだ笑顔を見せる。
「俺たち全員を化かすとはいい度胸だ」
「ち、ちがうよ。本当に、あったんだよ」
「ああ、そうだろう、そうだろう。お前は疲れていたんだな。いろいろあったからな。今日はしっかり寝て、体調を整えるべきだと俺は思うぞ」
「まあまあ、淳もほら、ミヤちゃんいじめないで。掃除道具でよかったじゃないの。異世界とか四次元とかそんなもんじゃなくてさ」
和子は若干ホッと胸をなでおろす感じで、淳をなだめ、哲也は楽しげにくっくっと笑いをかみ殺していた。
「いやあ、まるでお袋が帰ってきたみたいだよ。あの人もよくこういういたずらしたからな」
いたずら結構、と笑いながら哲也たちは自宅へ帰っていった。
唖然として立ちすくむミヤコ。
「でも、昨日は本当に…」
ミヤコは手にした鍵とクローゼットを見つめ直した。頭を振り、クローゼットの扉を閉め、鍵をかける。はあ、とため息をつき納得がいかないというように鍵を見つめる。
「お酒、飲み直そ」
鍵をお尻のポケットに突っ込み、冷蔵庫を開けると、お供え用に買った冷酒が目に入った。ミヤコはグラスを二つ手にして冷酒を取り出すと仏壇の前に座った。
「よし、おばあちゃん。一緒に飲もう」
冷酒をグラスに注いで一つは仏壇に、一つは自分に。線香をつけて、チーンとリンを鳴らす。
「おばあちゃん。掃除機をしまうのに、鍵はいらないと思うよ。マジで」
ちびりと冷酒をすすると、すっとした甘さが口に広がる。ミヤコは目を閉じて酒が口の中に広がり、熱を持って喉を流れていくのを味わった。ポケットの中で違和感を主張する鍵を引っ張り出し、廊下に出る。
「立て付けが悪くてドアがちゃんと閉まらないのかもしれないな。金具の位置を変えれば鍵なんかいらないんじゃないかしら。」
そうゴチリながらミヤコは鍵を回し、クローゼットの扉を開けた。
「!」
「!」
ミヤコの目の前には、階段が続き、その階段にソーセージを手にした、赤毛の男がまん丸の目を見開いてミヤコを見つめていた。
「わあああああああ!」
「きゃああああああ!」
男はソーセージを床に放り投げ、階段から転げ落ち、ミヤコは冷酒の入ったコップを振り上げて、酒を頭からかぶりながらも腰を抜かして廊下を後ずさった。
たっぷり数分二人は無言で見つめあったが、男の方が立ち直るのが早かった。
「女神さまですか…?」
「違います」
パチパチパチとまばたきをしたミヤコはすっくと立ち上がり、バンっと扉を閉めた。
「あっ!ちょっ…」
男は慌てて階段を駆け上がり、ドンドンとドアを叩く。
「ヒイイィ」
ミヤコはドアを塞ぐようにその場に座り込む。
振動で体が揺れる。
「キコエナイ、キコエナイ、キコエナイ」
おまじないのように「聞こえない」を繰り返し、耳をふさぐミヤコは既に涙目になっている。
「せ、聖女さま?あの、昨日ここに来たでしょう。邪気を払ってくれたのは、聖女さまでしょう?」
くぐもった声が扉を通して聞こえてくる。
「聖女なんかじゃありません。邪気なんて知りません」
少し間をおいて、また男の声がする。
「…でも、昨日ここに来たのは、貴女だよね?ええと、僕はクルト。この店のオーナーです。いろいろ片付けてくれたのは、貴女ですか?」
オーナー?そうか、店の人だ。
「…腐臭がひどかったので、掃除をさせていただきました。え…と、勝手に入ってすみませんでした。」
どうやらオーナーらしき男もドアの前に座り込んで、こちらに話しかけてきているようだ。押し入ってくる気は無さそうに見える。少し落ち着いたミヤコはちょっと考えて返事をする。
「腐臭?君は…あの中で掃除をしてくれたのか?」
「臭かったので。こっちにまで臭ってくるかと思って。すみません。」
「いや、謝られても困るんだ。感謝している。僕では、というか、こちらでアレを簡単に払える人物は聖女しかいなくて。でも聖女様を呼ぶほど体力も気力もなかったからほとほと困っていたんだ。商売にならなかったからね。それで、その…名前を伺っても?」
感謝?感謝されてるのか。そうか、怒ってるわけではないんだ。よかった。なんか、言葉も通じてるし、下手に出てくれてるし。涙出そうだったわ。
「ミ、ミヤコです」
「ミャーコ?」
「い、いえ、ミヤコ」
「ニャーコ?」
「や。違くて。み、や、こ、です」
「み、ミコ?巫女さま?」
「ええっ?違います。巫女じゃなくて…」
困った。
どうやら「み」と「や」が一つづつ言えないらしい。留学中もミャコとかミアーコとか言われていた。最終的にミーヤになってたわ、そういえば。日本語を話しているのに、どうしてミヤコが言えないのだろう。
うーん、と考えていると、またボソボソと声がした。
「ドアを開けてもらってもいいですか?」
う。どうしよう。
「昨日、こちらでポーションを残していきましたよね」
「ポーション?」
「はい、そのお返しをしたいんです」
「ポーション?」
「はい。ええと、ピンク色の入れ物に入った甘い液体です。試しに口に含んだら、一口で一気に体力回復したんです。残りを全部飲んだら毒素も消えて完全回復したんです」
なんだそれは。ピンクの入れ物…?
もしかして。
桃のチューハイ!?
「素晴らしい効き目でした。何を原材料に使っているのか伺ってもいいですか。」
「あの、ドアを開けます。その、チュー…じゃなくて、ポーション、を見せてもらってもいいですか。確かめたいので…」
「は、はい」
ミヤコは立ち上がり、そっと扉を開けた。目の前には、燃えるような赤い髪をして、新緑の瞳を眩しげに細め、顔に手をかざしている人がこちらを見上げるように立っていた。
「ミヤと呼んでくれて結構です」
「ミヤ様…」
「様なしでお願いします」
クルトという人は、少し顔を伏せてから目を瞬かせると、今度は素晴らしい笑顔を向けて「ミヤ」と愛おしそうにミヤコの名を呼んだ。
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