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ムスターファの思惑
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彼女は確かに聖女だった。
いや、ジャハールが呼び出したんだから当然、聖女であることはわかっていたのだが、前聖女がアレすぎて、ほんの少し疑っていたことは已むを得ないだろう。
異世界の知識を持って、教会裏の墓地から湧き出る瘴気と井戸水の問題を突き止めたことに驚いた。死体が土中で問題を起こしているなんて考えたこともなかったが、当然と言えば当然だ。魔獣の魔石を残して新たな瘴気の問題を作り上げるのと、死体をそのままにして腐臭の問題を作り上げるのに大差はない。
これはジャハールにも進言しなければ。この教会付近もおそらく救われるだろう。あとは水源付近に死体が埋まっていないか確認する必要がある。
それ以上に、ミミの持つ魔力の質に驚いた。魔力量が俺以上だということは解っていたが、最近の訓練でかなりの魔法を習得し、独自の魔法まで開発しているのだから驚きは留まる所知らずだ。土中にまで【聖域】を使うなんてどんな魔力だ、と思う。しかもかなりの広範囲で。
空気が変わった。腐臭が消えて、土の匂いが香りたった。ぐずぐずしていた土がほどよい踏み心地に変わり、浄化されたことに気がついてようやく魔法を使ったのだと気がついた。
無詠唱で【清浄】を使ったのか。
その前に見た、【浄化】の威力を程よく抑えた広範囲の魔法。調べてみたら、綺麗に結界内の土が円状で浄化されている。結界の外の土と比べるまでもなく、死体が綺麗に消え去っていた。結界の中と外に挟まれた死体が無残なことになっていたのは言わなかった。
死体を掘り上げた時の顔は恐怖に歪んでいたから、2度も恐ろしい思いをさせる必要はない。俺の探知能力では、どの深さまで浄化されたのかはわからないが、最低でも20メートル地下までは浄化されていた。
ミミの聖魔法は心地よく、初夏の若草の匂いがする。これが聖女の持つ力なのかと愕然とした。かなりの魔力を使ったと思うのだが、平然として墓地を浄化していくミミを見て、まるで戦闘時の高揚感を覚えた。すごい魔力だ。ワクワクする。こんなに興奮したのはいつぶりだろうか。
何千、何万体の死体が埋まっていたのか見当もつかないが、あっという間に墓地の土は正常に戻り、井戸水からの匂いもなくなった。心なしかくすんでいた風景が鮮明になった気がする。
それから教会内に入り、【清浄】を使うと埃っぽく、饐えた匂いのしていた教会も清々しくなった。この教会の霊廟には初代の月の神官が収められていると聞いた。実際に俺は見たことがないが、ただ一人だけが眠っている。【修復】を使えば割れた窓ガラスや朽ちた床、壊れたベンチなども元どおりになるのだが、ミミの魔法で地下に眠る初代神官が生き返っても困るので、俺が後でこっそり直すことにして、まずは地下へ下りることにした。
ミミの体がぼんやり光を放っている。
地下へ続く階段の道を開けて、中に入って初めて気がついた。魔力がわずかに放出されてミミが浮かび上がっているのだが、本人には見えないのか、ぼんやりと俺を見つめているのに視点が合わない。俺が光を指に灯すと、ホッとしたようにその指に集中し瞳を輝かせた。
魔法使いみたいだと言って喜んでいるが、魔法使いなんだよな、俺もお前も。呆れていると、異世界の魔法使いの話を始めた。物語の存在だとはいうが、おそらく歴史を紐解けば魔法使いもいたのだろう。今はいなくなったというだけのことだろうか。神の力を必要としなくなったということなのだろうか。俺たちはまだまだ罪を償わなくてはならないのに。そう思って月の神話を教えてやると、なぜか憤慨している。横暴な兄神たちだと。目から鱗とはこのことだ。
『大丈夫。私も一緒に頑張るから、一人で頑張らなくてもいいよ』
心が軽くなった気がした。
やっぱり、この女は聖女なのだ。
魔力だけでなく、心に染み込んでくる慈愛。泣きたくなって、そんな顔を見られたくなくて光を消した。ミミは驚いた顔をして、少しだけ緊張が走り視線が宙をさまよう。やはり見えていないのか。
俺は顔を近づけて、唇に触れた。その途端にミミの緊張は溶けて、桃色の魅了が発揮される。通常の魔力の持ち主の魅了は俺に通用しない。だがミミの魅了は、気をつけなければ飲み込まれてしまう。俺の魔力よりも彼女の方が強いから。俺は魅了防御の魔法を自身にかけた。それもどこまで効くかわからないが、無防備でいるよりはマシだろう。ほんのり光を放つミミが暗闇でよく見える。ミミはキスが好きだ。俺が唇を這わせると、あっという間にとろけたような顔になる。かわいいというよりは色っぽい。誘っている顔を見せて口を半分開けると赤い舌がチロチロと顔を見せて俺を煽った。
教会だから、と逃げようとするミミを押さえつけて首筋を舐めると体を震わせた。この反応がたまらなくいい。何度見ても、唆られる。無性に触りたくなってシャツのボタンを性急に外し、小ぶりな胸を握ると唇を噛み殺して声を抑えようとするミミに分身が反り上がった。乳首を口に含み転がせば、心音が早まり体温が上がるのがわかった。そそくさとベルトを外し、シャツを手繰り上げて全てのボタンを外してから改めてミミの上半身を眺めた。ミミは俺のことが見えておらず、不安げに視線を投げかけている。上下する白い胸と勃ち上がった中心が眩しい。するりと腰を撫でると、体をよじらせて足をすり合わせる姿に我慢ができなくなった。
乱暴に体を反転させ壁に手をつかせると、ズボンを下げて腰を掴んだ。細い腰を引き寄せて背中を軽く押せば、ゆるゆると尻を突き出してくる。ちらりと振り返り俺が何をしようとしているのか、見えないくせに知ろうとする顔が官能的で思いもよらずイキそうになった。慌てて尻を掴み左右に開くと赤く染まりテラテラと甘い汁を湧き出す泉が目に入る。尻の肉を揉みながら舐め回せばひゃっと声を上げて逃げようとするのが可愛くて、いじめたくなった。カプリと尻にかぶりつき腰を引き上げると、重心を崩して前のめりになる。目の前にさらされた小さな可愛い穴がヒクヒクと動くのを見て舌を突っ込んだ。普段の俺なら考えもしない行動だった。嬌声を上げながらも感じているミミを見てそのまま蜜口に舌を入れ吸い上げる。甘い。熟したワインのような芳香が漂い、舐めあげながらも俺は手を秘裂に伸ばした。卑猥な水音が耳に入り、股間が一層起ち上がり、ガチガチになってしまった。こうなっては処理なしに歩くのはきつい。俺は下半身をミミに擦り付け、乳房にも手を伸ばし、乳首を指で遊んだ。ミミの腰は容赦なく揺れ俺を誘い、首を左右に振り俺を煽る。見えていないせいか、ミミの動きは大胆になり、時折振り返る目は潤み、口は物欲しげに半端に開いて息を荒げてくる。「入れたい」と「入りたい」が思考を占めて、そのまま有無を言わさず挿入しなかった俺を褒めて欲しい。ダメと言われても止められるかどうかは怪しかったが。
だが意に反して、かすれる声で『来て』と言われて思考が止まった。初めての場所がこんな捨てられた教会の地下に続く階段の途中だなんて、色気もムードもあったもんじゃないが、それどころではなかった。盛り上がった俺自身を急くな、慌てるなと自制しながらも我慢がきかず、後ろから一気に埋め込んでしまい、舌打ちをした。
もっと焦らして味わいたかったのに。
だがそれも気持ちの良さが勝って、あっという間にどこかへ行ってしまった。熱く吸い付いてくる肉壁に必死で我慢をした。まだイくな、我慢しろと思わずミミの肩に噛み付いてしまった。
じっとして熱が過ぎるのを待ってから、ゆっくり動きだすとミミも腰を揺らし始めリズムが出来上がった。畜生、何でこんなに気持ちがいいんだ。この俺が本能に任せて翻弄させられる日が来るとは、思ってもみなかった。
はっ、はっとゆっくり打ち付けていると、ミミの方が焦れてとんでもない暴言を吐いた。
『犯して。もっと激しくして』
俺の野生に火がついた。息子が俄然張り切りだして質量が増し、締め付けられて慌てて引き抜いた。
やばい、やばい。まだ達するワケにはいかない。
ミミを俺の方に向かせると、乳房が目の前に現れて息が止まりそうになる。綺麗なお椀型の山が小刻みに震え赤く熟れた乳首が俺を誘う。乳首に噛みつきながら、ブーツを脱がせズボンを下ろすと、シャツ一枚を羽織ったミミの全裸が光に包まれて、神々しくさえある。これが俺のものになると思うと興奮も抑えられず、ミミの尻を掴んで持ち上げた。不安定なバランスのせいか、ミミの足が俺の腰に巻き付き、俺は少し膝を落として秘裂に狙いを定めて杭を突き刺した。喉を反らせて息を飲むミミに征服感を満足させられる。
ああ、こいつは俺のものだ。誰にも渡さない。俺はミミに魔力を送りマーキングをした。誰にも触らせないために、俺の色を植え付けて、俺だけを受け入れるように形を覚えさせて。魔法陣を展開する。以前ミミにかけられた契約を確固たるものへと結びつけた。双方の同意がないことには破ることのできない制約。婚姻の印よりもはるかに強力な魂の契約。
拒否反応も起こらず、魔法陣はすんなりとミミへと染み込んでいった。
受け入れられた。幸福感が湧き上がると同時に俺は今までになく発情した。
尻を支えながら上下に揺すると、ミミは嬌声をあげて蜜をこぼした。足に流れてくるほど濡れている女を翻弄して、俺は夢中になって胸にかぶりつき、尻を握りしめ腰を振った。
終わった後で、呆然として荒い息を吐くミミに愛おしさが込み上げ、俺は敬愛のキスを足に落としてブーツを履かせた。この世界の最高級の表現だが、ミミは知らないのかもしれない。変な顔をしながらも、黙ってされるがままになっていた。
この世界で、体を許した相手は生涯唯一無二の相手になるのだが、ミミの世界では違うということは過去の文献からも前聖女のことからもわかっている。ミミにも体を許した相手が向こうの世界にいたと聞いたが、それはもう終わっているとも聞いた。だから俺は隣にいることができる。
だが、油断はならないようだ。ミミが俺にとって最初で最後の女だと言った事に対して、「え?」という顔をしていたから。
いや、ジャハールが呼び出したんだから当然、聖女であることはわかっていたのだが、前聖女がアレすぎて、ほんの少し疑っていたことは已むを得ないだろう。
異世界の知識を持って、教会裏の墓地から湧き出る瘴気と井戸水の問題を突き止めたことに驚いた。死体が土中で問題を起こしているなんて考えたこともなかったが、当然と言えば当然だ。魔獣の魔石を残して新たな瘴気の問題を作り上げるのと、死体をそのままにして腐臭の問題を作り上げるのに大差はない。
これはジャハールにも進言しなければ。この教会付近もおそらく救われるだろう。あとは水源付近に死体が埋まっていないか確認する必要がある。
それ以上に、ミミの持つ魔力の質に驚いた。魔力量が俺以上だということは解っていたが、最近の訓練でかなりの魔法を習得し、独自の魔法まで開発しているのだから驚きは留まる所知らずだ。土中にまで【聖域】を使うなんてどんな魔力だ、と思う。しかもかなりの広範囲で。
空気が変わった。腐臭が消えて、土の匂いが香りたった。ぐずぐずしていた土がほどよい踏み心地に変わり、浄化されたことに気がついてようやく魔法を使ったのだと気がついた。
無詠唱で【清浄】を使ったのか。
その前に見た、【浄化】の威力を程よく抑えた広範囲の魔法。調べてみたら、綺麗に結界内の土が円状で浄化されている。結界の外の土と比べるまでもなく、死体が綺麗に消え去っていた。結界の中と外に挟まれた死体が無残なことになっていたのは言わなかった。
死体を掘り上げた時の顔は恐怖に歪んでいたから、2度も恐ろしい思いをさせる必要はない。俺の探知能力では、どの深さまで浄化されたのかはわからないが、最低でも20メートル地下までは浄化されていた。
ミミの聖魔法は心地よく、初夏の若草の匂いがする。これが聖女の持つ力なのかと愕然とした。かなりの魔力を使ったと思うのだが、平然として墓地を浄化していくミミを見て、まるで戦闘時の高揚感を覚えた。すごい魔力だ。ワクワクする。こんなに興奮したのはいつぶりだろうか。
何千、何万体の死体が埋まっていたのか見当もつかないが、あっという間に墓地の土は正常に戻り、井戸水からの匂いもなくなった。心なしかくすんでいた風景が鮮明になった気がする。
それから教会内に入り、【清浄】を使うと埃っぽく、饐えた匂いのしていた教会も清々しくなった。この教会の霊廟には初代の月の神官が収められていると聞いた。実際に俺は見たことがないが、ただ一人だけが眠っている。【修復】を使えば割れた窓ガラスや朽ちた床、壊れたベンチなども元どおりになるのだが、ミミの魔法で地下に眠る初代神官が生き返っても困るので、俺が後でこっそり直すことにして、まずは地下へ下りることにした。
ミミの体がぼんやり光を放っている。
地下へ続く階段の道を開けて、中に入って初めて気がついた。魔力がわずかに放出されてミミが浮かび上がっているのだが、本人には見えないのか、ぼんやりと俺を見つめているのに視点が合わない。俺が光を指に灯すと、ホッとしたようにその指に集中し瞳を輝かせた。
魔法使いみたいだと言って喜んでいるが、魔法使いなんだよな、俺もお前も。呆れていると、異世界の魔法使いの話を始めた。物語の存在だとはいうが、おそらく歴史を紐解けば魔法使いもいたのだろう。今はいなくなったというだけのことだろうか。神の力を必要としなくなったということなのだろうか。俺たちはまだまだ罪を償わなくてはならないのに。そう思って月の神話を教えてやると、なぜか憤慨している。横暴な兄神たちだと。目から鱗とはこのことだ。
『大丈夫。私も一緒に頑張るから、一人で頑張らなくてもいいよ』
心が軽くなった気がした。
やっぱり、この女は聖女なのだ。
魔力だけでなく、心に染み込んでくる慈愛。泣きたくなって、そんな顔を見られたくなくて光を消した。ミミは驚いた顔をして、少しだけ緊張が走り視線が宙をさまよう。やはり見えていないのか。
俺は顔を近づけて、唇に触れた。その途端にミミの緊張は溶けて、桃色の魅了が発揮される。通常の魔力の持ち主の魅了は俺に通用しない。だがミミの魅了は、気をつけなければ飲み込まれてしまう。俺の魔力よりも彼女の方が強いから。俺は魅了防御の魔法を自身にかけた。それもどこまで効くかわからないが、無防備でいるよりはマシだろう。ほんのり光を放つミミが暗闇でよく見える。ミミはキスが好きだ。俺が唇を這わせると、あっという間にとろけたような顔になる。かわいいというよりは色っぽい。誘っている顔を見せて口を半分開けると赤い舌がチロチロと顔を見せて俺を煽った。
教会だから、と逃げようとするミミを押さえつけて首筋を舐めると体を震わせた。この反応がたまらなくいい。何度見ても、唆られる。無性に触りたくなってシャツのボタンを性急に外し、小ぶりな胸を握ると唇を噛み殺して声を抑えようとするミミに分身が反り上がった。乳首を口に含み転がせば、心音が早まり体温が上がるのがわかった。そそくさとベルトを外し、シャツを手繰り上げて全てのボタンを外してから改めてミミの上半身を眺めた。ミミは俺のことが見えておらず、不安げに視線を投げかけている。上下する白い胸と勃ち上がった中心が眩しい。するりと腰を撫でると、体をよじらせて足をすり合わせる姿に我慢ができなくなった。
乱暴に体を反転させ壁に手をつかせると、ズボンを下げて腰を掴んだ。細い腰を引き寄せて背中を軽く押せば、ゆるゆると尻を突き出してくる。ちらりと振り返り俺が何をしようとしているのか、見えないくせに知ろうとする顔が官能的で思いもよらずイキそうになった。慌てて尻を掴み左右に開くと赤く染まりテラテラと甘い汁を湧き出す泉が目に入る。尻の肉を揉みながら舐め回せばひゃっと声を上げて逃げようとするのが可愛くて、いじめたくなった。カプリと尻にかぶりつき腰を引き上げると、重心を崩して前のめりになる。目の前にさらされた小さな可愛い穴がヒクヒクと動くのを見て舌を突っ込んだ。普段の俺なら考えもしない行動だった。嬌声を上げながらも感じているミミを見てそのまま蜜口に舌を入れ吸い上げる。甘い。熟したワインのような芳香が漂い、舐めあげながらも俺は手を秘裂に伸ばした。卑猥な水音が耳に入り、股間が一層起ち上がり、ガチガチになってしまった。こうなっては処理なしに歩くのはきつい。俺は下半身をミミに擦り付け、乳房にも手を伸ばし、乳首を指で遊んだ。ミミの腰は容赦なく揺れ俺を誘い、首を左右に振り俺を煽る。見えていないせいか、ミミの動きは大胆になり、時折振り返る目は潤み、口は物欲しげに半端に開いて息を荒げてくる。「入れたい」と「入りたい」が思考を占めて、そのまま有無を言わさず挿入しなかった俺を褒めて欲しい。ダメと言われても止められるかどうかは怪しかったが。
だが意に反して、かすれる声で『来て』と言われて思考が止まった。初めての場所がこんな捨てられた教会の地下に続く階段の途中だなんて、色気もムードもあったもんじゃないが、それどころではなかった。盛り上がった俺自身を急くな、慌てるなと自制しながらも我慢がきかず、後ろから一気に埋め込んでしまい、舌打ちをした。
もっと焦らして味わいたかったのに。
だがそれも気持ちの良さが勝って、あっという間にどこかへ行ってしまった。熱く吸い付いてくる肉壁に必死で我慢をした。まだイくな、我慢しろと思わずミミの肩に噛み付いてしまった。
じっとして熱が過ぎるのを待ってから、ゆっくり動きだすとミミも腰を揺らし始めリズムが出来上がった。畜生、何でこんなに気持ちがいいんだ。この俺が本能に任せて翻弄させられる日が来るとは、思ってもみなかった。
はっ、はっとゆっくり打ち付けていると、ミミの方が焦れてとんでもない暴言を吐いた。
『犯して。もっと激しくして』
俺の野生に火がついた。息子が俄然張り切りだして質量が増し、締め付けられて慌てて引き抜いた。
やばい、やばい。まだ達するワケにはいかない。
ミミを俺の方に向かせると、乳房が目の前に現れて息が止まりそうになる。綺麗なお椀型の山が小刻みに震え赤く熟れた乳首が俺を誘う。乳首に噛みつきながら、ブーツを脱がせズボンを下ろすと、シャツ一枚を羽織ったミミの全裸が光に包まれて、神々しくさえある。これが俺のものになると思うと興奮も抑えられず、ミミの尻を掴んで持ち上げた。不安定なバランスのせいか、ミミの足が俺の腰に巻き付き、俺は少し膝を落として秘裂に狙いを定めて杭を突き刺した。喉を反らせて息を飲むミミに征服感を満足させられる。
ああ、こいつは俺のものだ。誰にも渡さない。俺はミミに魔力を送りマーキングをした。誰にも触らせないために、俺の色を植え付けて、俺だけを受け入れるように形を覚えさせて。魔法陣を展開する。以前ミミにかけられた契約を確固たるものへと結びつけた。双方の同意がないことには破ることのできない制約。婚姻の印よりもはるかに強力な魂の契約。
拒否反応も起こらず、魔法陣はすんなりとミミへと染み込んでいった。
受け入れられた。幸福感が湧き上がると同時に俺は今までになく発情した。
尻を支えながら上下に揺すると、ミミは嬌声をあげて蜜をこぼした。足に流れてくるほど濡れている女を翻弄して、俺は夢中になって胸にかぶりつき、尻を握りしめ腰を振った。
終わった後で、呆然として荒い息を吐くミミに愛おしさが込み上げ、俺は敬愛のキスを足に落としてブーツを履かせた。この世界の最高級の表現だが、ミミは知らないのかもしれない。変な顔をしながらも、黙ってされるがままになっていた。
この世界で、体を許した相手は生涯唯一無二の相手になるのだが、ミミの世界では違うということは過去の文献からも前聖女のことからもわかっている。ミミにも体を許した相手が向こうの世界にいたと聞いたが、それはもう終わっているとも聞いた。だから俺は隣にいることができる。
だが、油断はならないようだ。ミミが俺にとって最初で最後の女だと言った事に対して、「え?」という顔をしていたから。
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