5 / 16
第4話:結局のところ
しおりを挟む
「ロシナンテ様は、四六時中あなたと一緒に仕事をしていて、浮気に隠し子なんて、そんな器用なことができる方ではないでしょう?」
「だって、」
「昔からそういう悪質な貧民は多いらしいわ。ウチにも来たことがあったわよ?商会が売れ出した頃ね。あなたの夫の隠し子だって、男の子を連れてきた女がいたわ。お父様はそれはもう激怒してねぇ、その女も男の子も奴隷商に連れて行かれてしまったわねえ」
「ええっ!?」
「お父様はわたしに誤解されたくないからって言って、そんなことをしてしまったし、わたしもその時は反対しなかったわ。私としてはその場で自白剤飲ませてから、女の舌を引っこ抜いて、罪人のように丸ハゲに頭と眉を剃って、嘘つきの焼き印を額に押してやろうと思ったけれど。お父様のことは信じていたけれど、そうやって家庭の不和を持ち込んでくる人たちが許せなかったのよ。ああ、でも男の子は今我が家で仕事してるけど。買い戻したのよね、お父様。子供に罪はないし、また同じことを他でされても困るしね」
「えええっ!?」
「カラスコよ。運搬作業に使ってるあの子」
「…カラスコって巨人族の…っ!?」
「そうそう。あの子。うちの人の子供だなんて、嘘八百よねえ。巨人族の上、目が一つしかないんだから、どう見たってキュクロプスよね」
さらっと言ったけど、母親が意外に過激で驚いた。父は絶対に浮気なんてできないだろう。というか、巨人族なんてどこで拾ってきて、人の子だなんて言う女がいるのか。
「あまりにも頻繁に起こって、ついには王子殿下――今の陛下ね――の隠し子だという不届き者も出てきたせいで、王家は教会に掛け合って、親子鑑定がかけられるようにしたのよ。金貨1枚で鑑定できて、家庭崩壊が防げるんだもの、安いものよね。でもその金貨1枚を出し渋る貴族も多いのよ?自分に後ろめたい覚えがあるからかしらね。ロシナンテ様はその点、真摯だと思うけど?それに、あの女の子、聖女の資質があるんですって。もし聖女になったらナンチャッテ男爵はきっと陞爵して、聖女の実家として持て囃されることになるわね」
「だからなんだと…」
「ロシナンテ様を欲しがる女性は数多になる、ということよ」
「……っ!!ロシナンテは私を愛してるわ!」
「そうね。それであなたは?」
「わ、私は…っ!」
「あなたはロシナンテ様に愛されて、熱烈に請われて結婚をした。3年間も子供をつくらず、しつこく蜜月を要求してくるような男でしょう?親子鑑定書も持ってきて、関係を否定した彼をどう思っているのかしら?」
「……う、そ、それは」
「それにね、あなたも今では一応貴族ですもの、男爵夫人。貧民の子供を預かって養育するということは、一種のステータスにもなるわ。それに合わせてその子が聖女の資質があるとしたら、育てない方が悪のようにも言われてしまうもの。あなたは彼を支えるのではなかったの?それとも唯一じゃなくなったら、愛していないとでもいうのかしら?」
「そ、そんなことは…」
よく考えなさい、と母は部屋を出て行った。
私だって、ロシナンテを愛してる。
本当は不義の子なんて信じてすらいなかった。あの子がロシナンテの子じゃないことも証明された。あの子がラズマリーナでさえなければ、この気持ちが揺らぐことなんてなかった。
でも乙女ゲームの強制力が働いて、私がいじめ抜いてしまったら?私はどうなるの?娼館になんて売られたくない…っ。
………でも。
ゲームとはちょっと違うところも気になる。
ラズマリーナはまだ10歳。母親と死別…は、そうなのかも知れないけど、ゲームでは貧民の子供ではなかった。平民の子供でしかもロシナンテが愛人として囲っていた女の子供だ。そしてロシナンテが実父。
「でも、カルメーラはまだ生まれていない。5年くらい後でも、私はまだ子供の一人や二人、産める年齢だし…先にラズマリーナを育てて聖女として教会に送ってしまえば、後に生まれたカルメーラがラズマリーナをいじめる事もない…というか、カルメーラと名付けなければいいのでは……?」
それに。名前がゲームと同じだとしても、この世界がゲームと同じというわけではない。そういえば、そんな話もよくあった気がする。ヒロインに生まれ変わって、きゃっほいと攻略対象を逆ハーしようとして痛い目に遭うやつとか。逆に悪役令嬢にこてんぱんにされちゃうやつとか。強制力に打ち勝つような話も沢山あったような気がする。気がするだけで覚えてないけど!
「強制力を恐れてロシナンテを諦めて断罪回避をするか、強制力に対抗してラズマリーナを育てて断罪回避をするか…」
選択は二つに一つだ。
フラフラと立ち上がり、空に浮かぶ月を見上げる。庭に生えた木々のざわめきが、まるで心をかき乱すロシナンテの愛の言葉のようで、ドルシネアは窓を開け庭に出る。木々のざわめきは、風に揺れる葉の音だけ。ロシナンテの熱い恋歌はドルシネアには届かない。
会いたい。
「ロシナンテ……」
「ようやく呼んでくれたね」
ドルシネアのつぶやきに呼応するように、ロシナンテの声がすぐ耳のそばで聞こえた気がした。
「ああ、ロシナンテ。ロシナンテ。空耳が聞こえるほど、愛しているのに」
「空耳なわけないだろう。俺も君だけを愛してる。ドルシネア。愛しの我が妻」
「ヒィッ!?」
後ろからガバリと抱きつかれ、耳たぶを齧られたドルシネアは全身を逆立て、振り向き様にグーパンを食らわせた。フグッとくぐもった声がするが、抱きしめる力は揺るがない。
「素晴らしいパンチ力だ。さすがだよ、ドルシネア。悪漢だったらあっぱれだけどね。ちょっと痛いかな」
顔面を殴られ鼻血を垂らしながらも、ロシナンテは根性でドルネシアを離さなかった。
「ご、ごめんなさい!?ロシナンテ…っ!なぜここに!?」
「このぐらい、君の流した血の涙に比べたら全然大したことはないさ。今晩も会えないのかと思うといてもたってもいられずに、気がついたらここに来てしまったよ、ドルシネア」
鼻血ブーでちょっと様にならないが、相変わらず激甘なロシナンテ。
「君がいない我が家など、橋の下の段ボール箱にも劣るよ。昨夜は君がいなくてとても寂しかった。でもお願いだ、信じてほしい。浮気なんか絶対していない。ドルシネア以上に大切なものなんてないんだ」
「ああ、ロシナンテ!私もよ!信じていないわけじゃなかったの!ただ驚いて、悲しくて!んんっ!?」
「もう我慢できない、ドルシネア!心配させた分、今宵はより一層愛し合おうじゃないかっ」
ブチューっと口づけを交わし、ひしっと抱き合う二人をぼんやり眺めていたラズ。
これはとんでもないバカップルに拾われたな、と内心思いつつ、今にもおっぱじめそうな二人に声をかけた。
「ねぇ、そろそろお腹空いたんだけど?」
絡み合った男女の足腰がぴたりと動きを止めた。
「だって、」
「昔からそういう悪質な貧民は多いらしいわ。ウチにも来たことがあったわよ?商会が売れ出した頃ね。あなたの夫の隠し子だって、男の子を連れてきた女がいたわ。お父様はそれはもう激怒してねぇ、その女も男の子も奴隷商に連れて行かれてしまったわねえ」
「ええっ!?」
「お父様はわたしに誤解されたくないからって言って、そんなことをしてしまったし、わたしもその時は反対しなかったわ。私としてはその場で自白剤飲ませてから、女の舌を引っこ抜いて、罪人のように丸ハゲに頭と眉を剃って、嘘つきの焼き印を額に押してやろうと思ったけれど。お父様のことは信じていたけれど、そうやって家庭の不和を持ち込んでくる人たちが許せなかったのよ。ああ、でも男の子は今我が家で仕事してるけど。買い戻したのよね、お父様。子供に罪はないし、また同じことを他でされても困るしね」
「えええっ!?」
「カラスコよ。運搬作業に使ってるあの子」
「…カラスコって巨人族の…っ!?」
「そうそう。あの子。うちの人の子供だなんて、嘘八百よねえ。巨人族の上、目が一つしかないんだから、どう見たってキュクロプスよね」
さらっと言ったけど、母親が意外に過激で驚いた。父は絶対に浮気なんてできないだろう。というか、巨人族なんてどこで拾ってきて、人の子だなんて言う女がいるのか。
「あまりにも頻繁に起こって、ついには王子殿下――今の陛下ね――の隠し子だという不届き者も出てきたせいで、王家は教会に掛け合って、親子鑑定がかけられるようにしたのよ。金貨1枚で鑑定できて、家庭崩壊が防げるんだもの、安いものよね。でもその金貨1枚を出し渋る貴族も多いのよ?自分に後ろめたい覚えがあるからかしらね。ロシナンテ様はその点、真摯だと思うけど?それに、あの女の子、聖女の資質があるんですって。もし聖女になったらナンチャッテ男爵はきっと陞爵して、聖女の実家として持て囃されることになるわね」
「だからなんだと…」
「ロシナンテ様を欲しがる女性は数多になる、ということよ」
「……っ!!ロシナンテは私を愛してるわ!」
「そうね。それであなたは?」
「わ、私は…っ!」
「あなたはロシナンテ様に愛されて、熱烈に請われて結婚をした。3年間も子供をつくらず、しつこく蜜月を要求してくるような男でしょう?親子鑑定書も持ってきて、関係を否定した彼をどう思っているのかしら?」
「……う、そ、それは」
「それにね、あなたも今では一応貴族ですもの、男爵夫人。貧民の子供を預かって養育するということは、一種のステータスにもなるわ。それに合わせてその子が聖女の資質があるとしたら、育てない方が悪のようにも言われてしまうもの。あなたは彼を支えるのではなかったの?それとも唯一じゃなくなったら、愛していないとでもいうのかしら?」
「そ、そんなことは…」
よく考えなさい、と母は部屋を出て行った。
私だって、ロシナンテを愛してる。
本当は不義の子なんて信じてすらいなかった。あの子がロシナンテの子じゃないことも証明された。あの子がラズマリーナでさえなければ、この気持ちが揺らぐことなんてなかった。
でも乙女ゲームの強制力が働いて、私がいじめ抜いてしまったら?私はどうなるの?娼館になんて売られたくない…っ。
………でも。
ゲームとはちょっと違うところも気になる。
ラズマリーナはまだ10歳。母親と死別…は、そうなのかも知れないけど、ゲームでは貧民の子供ではなかった。平民の子供でしかもロシナンテが愛人として囲っていた女の子供だ。そしてロシナンテが実父。
「でも、カルメーラはまだ生まれていない。5年くらい後でも、私はまだ子供の一人や二人、産める年齢だし…先にラズマリーナを育てて聖女として教会に送ってしまえば、後に生まれたカルメーラがラズマリーナをいじめる事もない…というか、カルメーラと名付けなければいいのでは……?」
それに。名前がゲームと同じだとしても、この世界がゲームと同じというわけではない。そういえば、そんな話もよくあった気がする。ヒロインに生まれ変わって、きゃっほいと攻略対象を逆ハーしようとして痛い目に遭うやつとか。逆に悪役令嬢にこてんぱんにされちゃうやつとか。強制力に打ち勝つような話も沢山あったような気がする。気がするだけで覚えてないけど!
「強制力を恐れてロシナンテを諦めて断罪回避をするか、強制力に対抗してラズマリーナを育てて断罪回避をするか…」
選択は二つに一つだ。
フラフラと立ち上がり、空に浮かぶ月を見上げる。庭に生えた木々のざわめきが、まるで心をかき乱すロシナンテの愛の言葉のようで、ドルシネアは窓を開け庭に出る。木々のざわめきは、風に揺れる葉の音だけ。ロシナンテの熱い恋歌はドルシネアには届かない。
会いたい。
「ロシナンテ……」
「ようやく呼んでくれたね」
ドルシネアのつぶやきに呼応するように、ロシナンテの声がすぐ耳のそばで聞こえた気がした。
「ああ、ロシナンテ。ロシナンテ。空耳が聞こえるほど、愛しているのに」
「空耳なわけないだろう。俺も君だけを愛してる。ドルシネア。愛しの我が妻」
「ヒィッ!?」
後ろからガバリと抱きつかれ、耳たぶを齧られたドルシネアは全身を逆立て、振り向き様にグーパンを食らわせた。フグッとくぐもった声がするが、抱きしめる力は揺るがない。
「素晴らしいパンチ力だ。さすがだよ、ドルシネア。悪漢だったらあっぱれだけどね。ちょっと痛いかな」
顔面を殴られ鼻血を垂らしながらも、ロシナンテは根性でドルネシアを離さなかった。
「ご、ごめんなさい!?ロシナンテ…っ!なぜここに!?」
「このぐらい、君の流した血の涙に比べたら全然大したことはないさ。今晩も会えないのかと思うといてもたってもいられずに、気がついたらここに来てしまったよ、ドルシネア」
鼻血ブーでちょっと様にならないが、相変わらず激甘なロシナンテ。
「君がいない我が家など、橋の下の段ボール箱にも劣るよ。昨夜は君がいなくてとても寂しかった。でもお願いだ、信じてほしい。浮気なんか絶対していない。ドルシネア以上に大切なものなんてないんだ」
「ああ、ロシナンテ!私もよ!信じていないわけじゃなかったの!ただ驚いて、悲しくて!んんっ!?」
「もう我慢できない、ドルシネア!心配させた分、今宵はより一層愛し合おうじゃないかっ」
ブチューっと口づけを交わし、ひしっと抱き合う二人をぼんやり眺めていたラズ。
これはとんでもないバカップルに拾われたな、と内心思いつつ、今にもおっぱじめそうな二人に声をかけた。
「ねぇ、そろそろお腹空いたんだけど?」
絡み合った男女の足腰がぴたりと動きを止めた。
5
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説

半神の守護者
ぴっさま
ファンタジー
ロッドは何の力も無い少年だったが、異世界の創造神の血縁者だった。
超能力を手に入れたロッドは前世のペット、忠実な従者をお供に世界の守護者として邪神に立ち向かう。
〜概要〜
臨時パーティーにオークの群れの中に取り残されたロッドは、不思議な生き物に助けられこの世界の神と出会う。
実は神の遠い血縁者でこの世界の守護を頼まれたロッドは承諾し、通常では得られない超能力を得る。
そして魂の絆で結ばれたユニークモンスターのペット、従者のホムンクルスの少女を供にした旅が始まる。
■注記
本作品のメインはファンタジー世界においての超能力の行使になります。
他サイトにも投稿中
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

魂が百個あるお姫様
雨野千潤
ファンタジー
私には魂が百個ある。
何を言っているのかわからないだろうが、そうなのだ。
そうである以上、それ以上の説明は出来ない。
そうそう、古いことわざに「Cat has nine lives」というものがある。
猫は九つの命を持っているという意味らしく、猫は九回生まれ変わることができるという。
そんな感じだと思ってくれていい。
私は百回生きて百回死ぬことになるだろうと感じていた。
それが恐ろしいことだと感じたのは、五歳で馬車に轢かれた時だ。
身体がバラバラのグチャグチャになった感覚があったのに、気が付けば元に戻っていた。
その事故を目撃した兄は「良かった」と涙を流して喜んだが、私は自分が不死のバケモノだと知り戦慄した。
13話 身の上話 より

【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。
魔拳のデイドリーマー
osho
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生した少年・ミナト。ちょっと物騒な大自然の中で、優しくて美人でエキセントリックなお母さんに育てられた彼が、我流の魔法と鍛えた肉体を武器に、常識とか色々ぶっちぎりつつもあくまで気ままに過ごしていくお話。
主人公最強系の転生ファンタジーになります。未熟者の書いた、自己満足が執筆方針の拙い文ですが、お暇な方、よろしければどうぞ見ていってください。感想などいただけると嬉しいです。
傲慢令嬢は、猫かぶりをやめてみた。お好きなように呼んでくださいませ。愛しいひとが私のことをわかってくださるなら、それで十分ですもの。
石河 翠
恋愛
高飛車で傲慢な令嬢として有名だった侯爵令嬢のダイアナは、婚約者から婚約を破棄される直前、階段から落ちて頭を打ち、記憶喪失になった上、体が不自由になってしまう。
そのまま修道院に身を寄せることになったダイアナだが、彼女はその暮らしを嬉々として受け入れる。妾の子であり、貴族暮らしに馴染めなかったダイアナには、修道院での暮らしこそ理想だったのだ。
新しい婚約者とうまくいかない元婚約者がダイアナに接触してくるが、彼女は突き放す。身勝手な言い分の元婚約者に対し、彼女は怒りを露にし……。
初恋のひとのために貴族教育を頑張っていたヒロインと、健気なヒロインを見守ってきたヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、別サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
社畜のおじさん過労で死に、異世界でダンジョンマスターと なり自由に行動し、それを脅かす人間には容赦しません。
本条蒼依
ファンタジー
山本優(やまもとまさる)45歳はブラック企業に勤め、
残業、休日出勤は当たり前で、連続出勤30日目にして
遂に過労死をしてしまい、女神に異世界転移をはたす。
そして、あまりな強大な力を得て、貴族達にその身柄を
拘束させられ、地球のように束縛をされそうになり、
町から逃げ出すところから始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる