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邪神の眠る地22
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ルカ達のいる最奥に向かって、徐々に気配が近付いてくる。もはや自身を隠すつもりはないのか、何者かが近付いてくる事はこの場の全員に察知できた。
「来る…!」
最奥のすぐ傍まで迫ったその気配に、この場の全員が身構える。そして、最奥へ通じる入り口から現れたのは…白い《騎士服に身を包んだ3人の男達だった。
「修道騎士団…?」
ザルメが眉をひそめる。そう、白い騎士服という男達の出で立ちは間違いなく修道騎士団のものだ。3人の男達は、ルカ達に向かって口々に疑問を捲し立てる。
「俺達に先行していたのはお前達か!?」
「冒険者だな?名は何という」
「何が目的でこの迷宮に侵入した?」
その態度に、眉をひそめるエーレーン。
「他人にあれこれと聞く前に、自分の方から名乗ってはいかがかな?修道騎士殿」
「まぁまぁ、そぅ喧嘩腰になるものではありませんょ、エーレーン」
エーレーンを窘めつつ、シェムハザイは男達に向かって進み出る。
「私の名はシェムハザイ。冒険者です。こちらの男はエーレーンにザルメ。私のパーティメンバーです。お初にお目にかかれて光栄ですょ――エリュクス殿」
「来る…!」
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