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邪神の眠る地2
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シェムハザイの意外な答えに、ルカは質問を重ねる。
「シェムハザイさん、それは…どういう意味、ですか?もし良ければ、もう少し詳しく聞かせてください」
「私は、冒険者ギルドに所属する達人ランク冒険者です。これでも、私なりに世界をより良くしたいと思っています。ルカ・ハークレイ…あなたは、『かつての英雄』エリュクスを倒したとの事ですね」
「知って…いたんですね」
ルカがエリュクスを倒したという情報はまだシェムハザイ達には伝えていない。そしてここは他の国との国交を閉ざした国、アルフヘイム。ルカとエリュクスの戦いに関する情報は届いていない可能性も高いと踏んでいたのだが…シェムハザイはその事も把握していたようだ。
「情報収集は冒険者の基本ですからねぇ。何にしても、私は…エリュクスを倒したあなたに賞賛の言葉を送りたい。何しろ、あなたのおかげで世界の危機は回避された訳ですから。本当に、ありがとう」
自身の左胸に手を添え、頭を下げるシェムハザイ。だがすぐに言葉を続ける。
「しかし同時に、こうも思っているのです。『なんて勿体ない事をしたのか』…と。だってそうじゃないですか?もしもエリュクスが、邪神を復活させたとしたら…世界はめちゃくちゃになるでしょう。めちゃくちゃな世界…王族も貴族もなく、強大な邪神とその眷属達に蹂躙される…天地がひっくり返るような光景。私《わたくし》は、そんな世界も見てみたいと…そんな風に考えてしまうのです。どちらが私の本音なのか…正直な所、分かりません」
「シェムハザイさん、それは…どういう意味、ですか?もし良ければ、もう少し詳しく聞かせてください」
「私は、冒険者ギルドに所属する達人ランク冒険者です。これでも、私なりに世界をより良くしたいと思っています。ルカ・ハークレイ…あなたは、『かつての英雄』エリュクスを倒したとの事ですね」
「知って…いたんですね」
ルカがエリュクスを倒したという情報はまだシェムハザイ達には伝えていない。そしてここは他の国との国交を閉ざした国、アルフヘイム。ルカとエリュクスの戦いに関する情報は届いていない可能性も高いと踏んでいたのだが…シェムハザイはその事も把握していたようだ。
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