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新たな地へ16
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アレクシアの言葉に一同は頷く。天質とは、個々人に与えられた固有の能力。後天的に取得できる魔術や剣術と違い、基本的に生まれついてのもの。しかし、それを共有して自らも使用できるとなれば…それはとてつもない力となる可能性を秘めている。
「ちなみにルカ君、ここ最近変な夢を見るようになったという事はないかい?例えば、自分以外の何かになって剣を振るっている夢をみたとか…」
「それは…確かに、そんな夢を見たような記憶があります…」
この1ヵ月と少しの間に数度、ルカは同じような夢を見た。それは、自分以外の何者かの目線で誰かと戦ったり、剣を振ったりする夢だ。もっとも、夢の中の視界がぼやけていてはっきりと何が起きているのかは認識できなかったが。
「君が見たのは…おそらく、剣聖アルトゥースが見た景色だ。以前も話した通り、私は『剣聖アルトゥースが過去に見たもの』を夢の中で見る天質を持っている。それがルカ君と共有されたんだろうね」
「確かに…アレクシアさんの言う通りかもしれません。ただ、視界がとてもぼんやりしていて…よくは見えませんでした」
「うん、それは私も同じだよルカ君。だけど…1年に1、2度程度、夢の視界がクリアになる時がある。そんな時は剣聖アルトゥースの戦いがはっきり見えるはずだ。その光景を目に焼き付けておくといい。それは、きっと君の糧になるはずだ」
「分かりました」
「ちなみにルカ君、ここ最近変な夢を見るようになったという事はないかい?例えば、自分以外の何かになって剣を振るっている夢をみたとか…」
「それは…確かに、そんな夢を見たような記憶があります…」
この1ヵ月と少しの間に数度、ルカは同じような夢を見た。それは、自分以外の何者かの目線で誰かと戦ったり、剣を振ったりする夢だ。もっとも、夢の中の視界がぼやけていてはっきりと何が起きているのかは認識できなかったが。
「君が見たのは…おそらく、剣聖アルトゥースが見た景色だ。以前も話した通り、私は『剣聖アルトゥースが過去に見たもの』を夢の中で見る天質を持っている。それがルカ君と共有されたんだろうね」
「確かに…アレクシアさんの言う通りかもしれません。ただ、視界がとてもぼんやりしていて…よくは見えませんでした」
「うん、それは私も同じだよルカ君。だけど…1年に1、2度程度、夢の視界がクリアになる時がある。そんな時は剣聖アルトゥースの戦いがはっきり見えるはずだ。その光景を目に焼き付けておくといい。それは、きっと君の糧になるはずだ」
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