追放された少年は『スキル共有スキル』で仲間と共に最強冒険者を目指す

散士

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式典2

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「近衛総長、レオンハルト・ツヴァイクの襲撃。その裏で糸を引いていたのは…かつて『厄災』たる冥王を倒した英雄がひとり、エリュクス。この者は、『邪神』を蘇らせようと裏で暗躍している」

 ジギスムントのその発言に、聴衆のどよめきがさらに大きくなった。

 広場に詰めかけている者達の中で、エリュクスについて知る者は決して多くはない。かつて世界の危機を救った英雄とは言え、それは200年前の事だ。エリュクスの名前自体は知っていても、『冥王討伐の物語』に出てくる空想上の人物だと思っていた者もいる。だが、レオンハルト・ツヴァイクを倒すような者がいて…それが『邪神』の復活に関わっているとなれば、民衆としては恐怖せざるを得ない。

 『邪神』もまた、空想上の存在だと考えている者も多い。だが…そういった者達でさえ、心の奥底では邪神という存在に恐怖している。かつて世界を破滅させかけた大厄災…その恐怖は、この世界に住まうの者達の魂に刻まれていると言って良い。

「事実、エリュクスは『邪神』復活の準備を着々を勧めつつあった。もしも奴の計画が順調に進んでいればそう遠くないうちに邪神は復活した事だろう。だが…それを阻止し、世界を救った者がいる。――ルカ・ハークレイ、前へ!」
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