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一難去って5
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ロストアルフェは、ルカ達がエリュクスと戦い、その後ここに辿り着いたという情報を聞きつけリカリア修道騎士団支部を訪ねて来たのだという。
だが、ロストアルフェは一般に存在を秘された人物である。冒険者であるルカですらSランク冒険者試験に参加するまでその存在を知らなかった程だ。修道騎士に対して自らの身分を証明する事はできない。それでも彼女は修道騎士団支部の門番に頼んだのだという。
「私はルカ・ハークレイ君とその仲間達の知り合いなの…お願いだから…取り次いでちょうだい」
と。
しかし門番はやや傲慢な性格で、ロストアルフェの言葉に耳を貸そうとはしなかった。
「誰も通すなと命令されている。それに夜も遅い、明日また来るんだな」
の一点張りだ。どうしても会う必要があるから、そこをなんとか取り次いで欲しい…と頼んでも、門番は聞く耳を持たなかった。
「だからね――つい、実力行使に出てしまったの…」
ロストアルフェはそう語った。
ロストアルフェにしてみれば、ルカ達の安否は何よりも気がかりだった。何しろ、彼女はエリュクスの実力を知っている。ロストアルフェの父親はレオンキーファ・ツヴァイク。母親は、エルドの泉のフレイアルフェ。共にエリュクスのパーティメンバーである。そしてロストアルフェ自身、少しの間であるがエリュクスと肩を並べて戦った経験もある。
現代では冒険者の頂点付近にいるロストアルフェだが…そんな彼女をしても、エリュクスは格上の存在と言えた。そんな人物とルカ達が戦ったとなれば、居ても立っても居られなかったのだ。
だが、ロストアルフェは一般に存在を秘された人物である。冒険者であるルカですらSランク冒険者試験に参加するまでその存在を知らなかった程だ。修道騎士に対して自らの身分を証明する事はできない。それでも彼女は修道騎士団支部の門番に頼んだのだという。
「私はルカ・ハークレイ君とその仲間達の知り合いなの…お願いだから…取り次いでちょうだい」
と。
しかし門番はやや傲慢な性格で、ロストアルフェの言葉に耳を貸そうとはしなかった。
「誰も通すなと命令されている。それに夜も遅い、明日また来るんだな」
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「だからね――つい、実力行使に出てしまったの…」
ロストアルフェはそう語った。
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