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最終試験45

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「さよならだ、ゲオルク…俺は俺の道を進ませてもらう」

「待て!ウォルター…!」

 ゲオルクがウォルターの背に手を伸ばす。だが…届かない。

「てめえもパーティから逃げんのか!?パーティが落ち目になったら今までの恩も忘れて俺から離れてくってか!?ああ!?」

「…最初にルカから受けた恩を忘れて追い出したのはあんたの方だろう、ゲオルク」

「んだと、てめえ!さっきからルカ、ルカってよ…!」

「あんたばかりを責めるつもりはない。ルカの事を蔑ろにしたという点では…俺も同罪だ。だからこそ、俺は…ルカと向き合うつもりだ。あんたも、向き合えよ。本当は、あんたが一番ルカの事を――」

「うるせえよ!そんなにあいつがいいなら出ていきやがれ!…クソが!」

 ゲオルクは手近にあった皿をウォルターに向かって投げた。それを避けてウォルターは立ち去っていく。

「クソ!クソが…!この俺が、あいつに劣ってるだと…!」

 酒場の中では、ゲオルクの怒声がいつまでも鳴り響いていた。
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