追放された少年は『スキル共有スキル』で仲間と共に最強冒険者を目指す

散士

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一次試験~ルカ・ハークレイ10~

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 ルカはまだ見ぬゴーレムに対しての分析、予想行う。

(人造のゴーレムに対してはいくつか命令方法があるけど…)

 まずパターン1としては、動かしたい時にその都度命令を行うというもの。パターン2は、あらかじめ決められた行動をゴーレムに対してインプットしておくというもの。

(この近くにレームさんはいない…という事は、ゴーレムの命令パターンは2番だ)

 つまり、事前に決められた行動パターンに従ってゴーレムは動いているという訳だ。

(多分、基本的には決められた領域を動き回っており…冒険者を見つけたら戦闘を行うという行動様式のはず…)

 問題は、いったいどこを動き回っているのかという事だ。

(この辺りで大規模な戦闘が行われた形跡はないって事は、まだゴーレムは健在――つまり、冒険者に見つかってない。…10日目の今になって、まだ発見されてない)

 その考察が指し示す事実とは…ゴーレムが極めて見つかり辛い場所で行動しているという事。

(となれば――あそこしかない)

 少年はそう当たりを付け、目的の場所へと移動する。試験終了までは、残り――3時間。
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