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普通の女子高生のわたしが異世界に飛ばされてしまった件~美少年と一緒に異世界ライフ!?~3
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修道騎士団に逮捕された時、わたしは内心では、
(ま、まあ、なんとななるでしょ…)
とタカをくくっていた。
どうやら修道騎士団というのはこの世界における警察みたいな組織らしい。だったら、誠心誠意わたしの状況を説明すれば助けになってくれるはず。そう思っていた。
だから、逃げもせず大人しく修道騎士団に連行される事にしたのだ。
けれどその考えが間違っていた事を知る。それは、修道騎士団支部とかいう建物に入り鉄で作られた棺桶のような器具を発見した時だ。
まさか――と思いながら、わたしは恐る恐る修道騎士さん(正確には従騎士というらしい)に尋ねる。
「あ、あ、あの…これ、何ですか…?」
「ああ、これか…拷問器具、鉄の処女だ」
と、騎士さんが事もなげに答えた。
ええ…拷問器具。やっぱり…。
「この鉄の処女の中に危険分子を入れてな、それで扉を閉めるんだ」
別の騎士さんがそう補足する。
「え、え…そ、そんな事したら体中串刺しになっちゃいますよね…!?」
「ああ、勿論。そのための拷問器具だからな」
マジか。マジですか。
治安を維持するという意味では、ここは現代における警察に近い組織なのかもしれない。その点はわたしの予想通りだった。けれど、警察よりもずっと過激だ。いわゆる中世ヨーロッパの異端審問官に近いのかもしれない。
下手な事を言えば拷問。串刺し。まずい。考えが甘かった。
わたしが異世界から来たという事を確実に証明できる自信はない。そして、もし信じてもらえなかったら?わたしは変な事を言う危険分子として拷問?
「や、や、や、ヤダー!拷問なんてやだー!」
わたしは恐怖に突き動かされ暴れた。
「こら、大人しくしろ!」
騎士さんがわたしを押さえつけようとするけれど、その手をすり抜けて鉄の処女に木の手錠を打ち付けて叩き壊す。
「こら、暴れるな!」
「大人しくしろ!」
そんな事を言う騎士さんたちを体当たりで突き飛ばし走り出した。
こんな時でも体は動く。日頃の訓練のたまものという奴だろうか。
「やだー!助けてー!私は無実ですー!ひー!誰かー!」
泣き叫びつつ、建物の中を走る。本当は入り口に向かって走りたかったのだけれど、そちらでは門番が槍を持ってわたしを待ち構えていた。
どこか出る事の出来る場所を…窓か何かを探さないと…!
そう思いながら駆けていると、突如前方の扉が開いた。そこから人影が姿を現す。このままだと、その人影とぶつかってしまう。
わたしは、咄嗟にその人影を殴り倒そうとした。
いや、物騒とか思わないで欲しい。だって捕まったらとわたしの体は串刺しの穴だらけにされちゃうんだから。
けど――わたしは、その人影を殴る事ができなかった。その人物があまりにも可愛らしかったからだ。
一言で言うならば美少年。もしくはショタ。美の結晶。わたしの好みドストライク。そんな人間を殴れるはずはない。
「う、う…び、美少年は殴れない…!」
わたしはそう言って、がっくりと頭を垂れた。
(ま、まあ、なんとななるでしょ…)
とタカをくくっていた。
どうやら修道騎士団というのはこの世界における警察みたいな組織らしい。だったら、誠心誠意わたしの状況を説明すれば助けになってくれるはず。そう思っていた。
だから、逃げもせず大人しく修道騎士団に連行される事にしたのだ。
けれどその考えが間違っていた事を知る。それは、修道騎士団支部とかいう建物に入り鉄で作られた棺桶のような器具を発見した時だ。
まさか――と思いながら、わたしは恐る恐る修道騎士さん(正確には従騎士というらしい)に尋ねる。
「あ、あ、あの…これ、何ですか…?」
「ああ、これか…拷問器具、鉄の処女だ」
と、騎士さんが事もなげに答えた。
ええ…拷問器具。やっぱり…。
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別の騎士さんがそう補足する。
「え、え…そ、そんな事したら体中串刺しになっちゃいますよね…!?」
「ああ、勿論。そのための拷問器具だからな」
マジか。マジですか。
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下手な事を言えば拷問。串刺し。まずい。考えが甘かった。
わたしが異世界から来たという事を確実に証明できる自信はない。そして、もし信じてもらえなかったら?わたしは変な事を言う危険分子として拷問?
「や、や、や、ヤダー!拷問なんてやだー!」
わたしは恐怖に突き動かされ暴れた。
「こら、大人しくしろ!」
騎士さんがわたしを押さえつけようとするけれど、その手をすり抜けて鉄の処女に木の手錠を打ち付けて叩き壊す。
「こら、暴れるな!」
「大人しくしろ!」
そんな事を言う騎士さんたちを体当たりで突き飛ばし走り出した。
こんな時でも体は動く。日頃の訓練のたまものという奴だろうか。
「やだー!助けてー!私は無実ですー!ひー!誰かー!」
泣き叫びつつ、建物の中を走る。本当は入り口に向かって走りたかったのだけれど、そちらでは門番が槍を持ってわたしを待ち構えていた。
どこか出る事の出来る場所を…窓か何かを探さないと…!
そう思いながら駆けていると、突如前方の扉が開いた。そこから人影が姿を現す。このままだと、その人影とぶつかってしまう。
わたしは、咄嗟にその人影を殴り倒そうとした。
いや、物騒とか思わないで欲しい。だって捕まったらとわたしの体は串刺しの穴だらけにされちゃうんだから。
けど――わたしは、その人影を殴る事ができなかった。その人物があまりにも可愛らしかったからだ。
一言で言うならば美少年。もしくはショタ。美の結晶。わたしの好みドストライク。そんな人間を殴れるはずはない。
「う、う…び、美少年は殴れない…!」
わたしはそう言って、がっくりと頭を垂れた。
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