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新しい日々5
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ルフェール到着三日目。
「アレクシアさん、体の調子はどうですか?」
「うん、もうほとんど本調子だね。君の方はどうだい?」
「はい。僕の方も魔力はほぼ全回復しました。今日あたり、冒険者ギルドに顔を出してみましょう」
という事で、朝食を取った後で冒険者ギルドへと向かった。
冒険者ギルドは繁華街、職人街、商店街のちょうど境目のような場所にあった。
冒険者ギルドは茶色いレンガ作り、二階建ての建物だった。ルカとアレクシアは剣の紋章が描かれた扉を開き、中へと入る。
冒険者ギルドの中は…閑散としていた。まだ早い時間という事を鑑みても、あまり活気が感じられない。
一階の奥、向かって左側は依頼者用の受付。右側が冒険者用の受付。その横には依頼の書かれた紙が板にピンで貼り付けられている。
手前には机と椅子が並び、そこで冒険者同士の情報交換などが行えるようになっている。もっとも、数人の冒険者が何をするでもなく椅子に座っているだけだった。二階はギルド職員用の事務室となっているようだ。
広さは、大きめの酒場といった程度。冒険者ギルドとしてはかなり小さな部類に入る。
「まずは…依頼を見てみましょうか」
ルカはアレクシアと共に張り紙を確認する。
レッドホーンボアの調査および討伐…ランクE
場所:カナック村(ルフェール郊外)
村の近くでF+ランク魔物、レッドホーンボアの出没情報あり。
現在の被害は特になし。だが、近くに巣がある可能性もあるため調査および討伐を依頼したい。
報酬:調査のみ…5万Kr
討伐成功時…追加で10万Kr
依頼主:カナック村自警団
備考:調査のため村に滞在している間の食料などはこちらで負担する。
ホーリーマッシュルームの採集依頼…ランクF
場所:クリュの森(ルフェールの南15km地点)
薬作りに必要なホーリーマッシュルームが不足。
クリュの森に自生しているため、採取してきてもらいたい。
報酬:3万Kr
依頼主:医師ディハオ
などなど。基本的に、採取の依頼か低ランク魔物討伐の依頼ばかりだった。
「アレクシアさん、何か興味のある依頼はありますか?」
「そうだね…」
アレクシアは依頼の張り紙をいくつか見て…そのうちのひとつに目を止めた。
「これは…?」
そこに書かれていた内容は、
ラナキア洞窟群に迷宮発生の可能性あり
場所:ラナキア洞窟群(ルフェールの北東30km)
地震の影響でラナキア洞窟群の一部が崩落。迷宮と繋がった可能性がある。
補足:詳しい情報が必要であれば冒険者ギルド受付まで。
というものだった。
「報酬などが書かれていないようだが…」
「ああ、それは依頼じゃなくてギルドからの情報提供ですね。内容は…迷宮に関するものみたいですね」
濃い魔力は時に洞窟や古代遺跡などと結びつき特殊な空間を生み出す事がある。それうやって作られたのが、迷宮だ。
魔力と生物、物体が融合して生まれるのが魔物ならば、魔力が『空間そのもの』に影響を及ぼして生まれるのが迷宮、という事だ。
迷宮と一口に言っても、通常の洞窟とあまり変わらないもの。迷宮の名の通り非常に入り組んでいるものなどさまざまだ。
しかし、共通しているのは…迷宮の奥には、宝が眠っているという事だ。迷宮内の特殊な魔力は鉱物や植物、または古代遺跡に残されていた物品などと結びつき特別な能力を持ったアイテムを生み出す。その中には、高値で売れる物も多い。
さらには、最奥には迷宮の核となる魔力…迷宮の核が眠っている。核たる魔力もまた何かと融合している場合が多く、その中にはこの世の理を越えた力を持つものも存在する。
例えば幻の金属オリハルコン、万病の薬エリクシル…などなど。
もっとも、そこまでの超々レアアイテムが手に入る事は稀だ。とはいえ、迷宮の中にはそれ以外ではめったに目にする事のできないレアアイテムが眠っている事もまた事実。それ故、迷宮とは冒険者たちの心を捉えて離さない存在なのである。
「迷宮か…やはり、冒険者となったからには一度は潜ってみたいものだね」
アレクシアも迷宮には興味があるらしい。
「そうですね。でも、今の僕たちでは厳しいでしょうね…パーティメンバーもいませんし」
迷宮内には、迷宮の魔力の影響を受けた特殊な魔物が生息している。正直、今のルカとアレクシアでは荷が重いだろう。いや、アレクシアの実力であれば迷宮内の魔物にも十分太刀打ちできるかもしれない。だが、やはり二人で迷宮攻略というのは少し無謀に思えた。
剣士として高い実力を持つアレクシアを前衛、魔術と剣術が使えて迷宮についてもそれなりの知識があるルカを中衛+探索役として…あとは、強力な魔術の使える攻撃魔術師と回復役の回復術師が欲しい。欲を言えばもうひとり前衛が欲しい所でもある。
しかし、この町に到着したばかりでランクも低いルカたちがそういったメンバーを見つけるのは容易ではないだろう。また、情報には迷宮と繋がった『可能性』がある。とだけ書かれている。あるかないかもしれない迷宮捜索のためだけにパーティメンバーが集まるかと言えば…微妙な所だ。
「ただ、ちょっと気にはなりますね…受付で詳しい情報を聞いてみましょう」
という事で、ルカとアレクシアは受付へと向かった。
「いらっしゃいませ」
ルカが近付くと、受付の女性が笑顔を見せた。
「こんにちは。ラナキア洞窟群に迷宮が発生した可能性についての情報についてお聞きしたいんですけど…」
「はい、かしこまりました。お手数ですが、冒険者の腕輪をご提示ください」
ルカは冒険者の腕輪を着けている左腕を差し出す。
冒険者の腕輪には、魔力によってその冒険者の情報が刻まれている。持ち主が魔力を注ぐことで、その情報が腕輪の表面に浮き出すのだ。ちなみに、腕輪は持ち主の魔力とリンクしているため他の人間が腕輪を奪っても利用する事はできない。
受付の女性は腕輪の情報を読み取った。
「ルカ・ハークレイ様。冒険者ランクは…Eですね」
「え…?確かに僕の名前はルカです。けど、冒険者ランクはFのはずですけど…」
「いえ、ルカ様のランクはEとなっておりますよ。昇格日は…昨日、ですね」
「アレクシアさん、体の調子はどうですか?」
「うん、もうほとんど本調子だね。君の方はどうだい?」
「はい。僕の方も魔力はほぼ全回復しました。今日あたり、冒険者ギルドに顔を出してみましょう」
という事で、朝食を取った後で冒険者ギルドへと向かった。
冒険者ギルドは繁華街、職人街、商店街のちょうど境目のような場所にあった。
冒険者ギルドは茶色いレンガ作り、二階建ての建物だった。ルカとアレクシアは剣の紋章が描かれた扉を開き、中へと入る。
冒険者ギルドの中は…閑散としていた。まだ早い時間という事を鑑みても、あまり活気が感じられない。
一階の奥、向かって左側は依頼者用の受付。右側が冒険者用の受付。その横には依頼の書かれた紙が板にピンで貼り付けられている。
手前には机と椅子が並び、そこで冒険者同士の情報交換などが行えるようになっている。もっとも、数人の冒険者が何をするでもなく椅子に座っているだけだった。二階はギルド職員用の事務室となっているようだ。
広さは、大きめの酒場といった程度。冒険者ギルドとしてはかなり小さな部類に入る。
「まずは…依頼を見てみましょうか」
ルカはアレクシアと共に張り紙を確認する。
レッドホーンボアの調査および討伐…ランクE
場所:カナック村(ルフェール郊外)
村の近くでF+ランク魔物、レッドホーンボアの出没情報あり。
現在の被害は特になし。だが、近くに巣がある可能性もあるため調査および討伐を依頼したい。
報酬:調査のみ…5万Kr
討伐成功時…追加で10万Kr
依頼主:カナック村自警団
備考:調査のため村に滞在している間の食料などはこちらで負担する。
ホーリーマッシュルームの採集依頼…ランクF
場所:クリュの森(ルフェールの南15km地点)
薬作りに必要なホーリーマッシュルームが不足。
クリュの森に自生しているため、採取してきてもらいたい。
報酬:3万Kr
依頼主:医師ディハオ
などなど。基本的に、採取の依頼か低ランク魔物討伐の依頼ばかりだった。
「アレクシアさん、何か興味のある依頼はありますか?」
「そうだね…」
アレクシアは依頼の張り紙をいくつか見て…そのうちのひとつに目を止めた。
「これは…?」
そこに書かれていた内容は、
ラナキア洞窟群に迷宮発生の可能性あり
場所:ラナキア洞窟群(ルフェールの北東30km)
地震の影響でラナキア洞窟群の一部が崩落。迷宮と繋がった可能性がある。
補足:詳しい情報が必要であれば冒険者ギルド受付まで。
というものだった。
「報酬などが書かれていないようだが…」
「ああ、それは依頼じゃなくてギルドからの情報提供ですね。内容は…迷宮に関するものみたいですね」
濃い魔力は時に洞窟や古代遺跡などと結びつき特殊な空間を生み出す事がある。それうやって作られたのが、迷宮だ。
魔力と生物、物体が融合して生まれるのが魔物ならば、魔力が『空間そのもの』に影響を及ぼして生まれるのが迷宮、という事だ。
迷宮と一口に言っても、通常の洞窟とあまり変わらないもの。迷宮の名の通り非常に入り組んでいるものなどさまざまだ。
しかし、共通しているのは…迷宮の奥には、宝が眠っているという事だ。迷宮内の特殊な魔力は鉱物や植物、または古代遺跡に残されていた物品などと結びつき特別な能力を持ったアイテムを生み出す。その中には、高値で売れる物も多い。
さらには、最奥には迷宮の核となる魔力…迷宮の核が眠っている。核たる魔力もまた何かと融合している場合が多く、その中にはこの世の理を越えた力を持つものも存在する。
例えば幻の金属オリハルコン、万病の薬エリクシル…などなど。
もっとも、そこまでの超々レアアイテムが手に入る事は稀だ。とはいえ、迷宮の中にはそれ以外ではめったに目にする事のできないレアアイテムが眠っている事もまた事実。それ故、迷宮とは冒険者たちの心を捉えて離さない存在なのである。
「迷宮か…やはり、冒険者となったからには一度は潜ってみたいものだね」
アレクシアも迷宮には興味があるらしい。
「そうですね。でも、今の僕たちでは厳しいでしょうね…パーティメンバーもいませんし」
迷宮内には、迷宮の魔力の影響を受けた特殊な魔物が生息している。正直、今のルカとアレクシアでは荷が重いだろう。いや、アレクシアの実力であれば迷宮内の魔物にも十分太刀打ちできるかもしれない。だが、やはり二人で迷宮攻略というのは少し無謀に思えた。
剣士として高い実力を持つアレクシアを前衛、魔術と剣術が使えて迷宮についてもそれなりの知識があるルカを中衛+探索役として…あとは、強力な魔術の使える攻撃魔術師と回復役の回復術師が欲しい。欲を言えばもうひとり前衛が欲しい所でもある。
しかし、この町に到着したばかりでランクも低いルカたちがそういったメンバーを見つけるのは容易ではないだろう。また、情報には迷宮と繋がった『可能性』がある。とだけ書かれている。あるかないかもしれない迷宮捜索のためだけにパーティメンバーが集まるかと言えば…微妙な所だ。
「ただ、ちょっと気にはなりますね…受付で詳しい情報を聞いてみましょう」
という事で、ルカとアレクシアは受付へと向かった。
「いらっしゃいませ」
ルカが近付くと、受付の女性が笑顔を見せた。
「こんにちは。ラナキア洞窟群に迷宮が発生した可能性についての情報についてお聞きしたいんですけど…」
「はい、かしこまりました。お手数ですが、冒険者の腕輪をご提示ください」
ルカは冒険者の腕輪を着けている左腕を差し出す。
冒険者の腕輪には、魔力によってその冒険者の情報が刻まれている。持ち主が魔力を注ぐことで、その情報が腕輪の表面に浮き出すのだ。ちなみに、腕輪は持ち主の魔力とリンクしているため他の人間が腕輪を奪っても利用する事はできない。
受付の女性は腕輪の情報を読み取った。
「ルカ・ハークレイ様。冒険者ランクは…Eですね」
「え…?確かに僕の名前はルカです。けど、冒険者ランクはFのはずですけど…」
「いえ、ルカ様のランクはEとなっておりますよ。昇格日は…昨日、ですね」
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