11 / 1,076
ルフェールへの道中4
しおりを挟む
六日目。この日は、午後から森の中を進む事となった。木々がまばらで、あまり規模の大きくない森だ。森と言うよりも大きめの林と言った方が相応しいかもしれない。中央には街道が通っているため、迷う心配もない。
森の中を進んでいると、ぶぅん…という羽音を立てて数匹の羽虫が近付いてきた。虫はドナルドの事が気に入ったのか彼にまとわりつく。
「ちっ…!虫…いや、魔物か!うざってえ!」
ドナルドにまとわりついているのは、マジック・モスキート。蚊の魔物だ。一般的な蚊と違うのは、血ではなく魔力を吸い取るという事。もっとも、大した量の魔力を吸い取る訳ではない。普通の蚊に血を吸われて失血死する事がないように、この蚊に魔力を吸い取られたとしてもそれが魔力の枯渇に繋がる事はない。それ故に、マジックモスキートのランクは全魔物中最低のF-。危険度は極めて低い。
しかしこの魔物、ひとつ厄介な性質を持っている。マジック・モスキートは通常の蚊と同じく極細の針を皮膚に刺して魔力を吸い上げるのだが、刺された後の痒みが非常に強いのだ。刺された経験を持つ者によると、通常の蚊の5~10倍の痒みだという。それ故、直接的な危険度は低いにも関わらず冒険者には忌み嫌われている。
「くそっ…こっち来んじゃねえ!
ドナルドが手を振ってマジック・モスキートを追い払おうとするが、彼の周りを飛び回って離れない。
「ちょっとじっとしてて。…炎よ、わが掌の上に『ハンド・フレイム』」
デボラがドナルドの前で手をかざし、詠唱を行う。初伝炎属性攻撃魔術、『ハンド・フレイム』。彼女の掌から小さな炎が立ち昇る。その炎がマジック・モスキートを焦がした。羽を焼かれた虫たちは地面に落ちる。
「熱っ!あちっ…!おいババア!俺まで焼けてんじゃねえか!」
だが、虫を焼くと同時にドナルドの体にも熱気が伝わってしまったようだ。見えれば、彼の前髪が焦げてチリチリになっている。
「仕方ないでしょ。私は炎属性の攻撃魔術しか使えないんだから…」
ドナルドのために魔術を行使したのにも関わらず逆上され、あまつさえババア呼ばわり…デボラはあからさまに不機嫌な表情を浮かべる。と、そこにまたマジック・モスキートの一団がやってきた。今度はデボラにまとわりつく。
「もう…!」
追い払おうと手を振るデボラ。しかし、やはり虫は離れない。
「へっ…また炎魔術でも使って自分の顔でも焼きやがれ」
そんな減らず口を叩き、デボラの虫を払おうともしないドナルド。それを見かねて、ルカがデボラに近付いた。
「デボラさん、目と口を閉じて…それと念のため、耳も塞いでもらっていいですか?」
「え…?こ、こう?」
とまどいながらもデボラはルカの言葉に従った。ルカは詠唱を行う。
「風よ、我が敵を撃て『ウィンド・ショック』」
風系初伝攻撃魔術、『ウィンド・ショック』。突風が吹き抜け、虫たちが吹き飛ばされる。風が吹いた瞬間、その風圧にデボラは「んっ…」と顔をしかめたが肉体的なダメージはない。
「大丈夫でしたか?」
ルカはデボラの顔を覗き込む。
「ありがとう、助かったわ。あんた、風系統の攻撃魔術が使えるのね」
「はい、一応基本属性は全て使えます。と言っても、全部初伝ですけど」
「へえ…」
デボラは目を見張る。ルカが魔術の初伝だという事は知っていたが、使える攻撃魔術はひとつの属性だけだと思い込んでいたからだ。
「しかし、こう虫が多いと難儀じゃのう。まだマジック・モスキートの出る時期ではないと思っておったから、虫よけも用意しとらんぞ」
ジムケが愚痴を零した。視線を向ければ、彼の周囲にも二、三匹程の虫がまとわりついている。
「…ちょっと待ってもらってもいいですか?」
そう言うと、ルカは街道の端まで行ってしゃがんだ。しばらくそこで何かしていたようだが、すぐに立ち上がる。彼の手には植物の葉が数枚握られていた。
「炎よ、わが掌の上に『ハンド・フレイム』」
詠唱を行い、掌の上に炎を発生させる。その炎が届くか届かないかの所に植物の葉をかざした。
「…?何をしているんだい?」
今まで成り行きを見守っていたアレクシアが不思議そうに問いかける。
「乾燥させてるんです。本当は天日に干して時間をかけた方がいいんですけど。…ひとまず、これくらいでいいかな」
葉が乾燥し、ほんのり茶色く焦げた所で…葉の先端を炎に接触させる。葉に火が燃え移る。が、ふっと息を吹きかけ炎を消した。しかし、炎が消えても無炎燃焼が続いているようで葉は煙を立ち昇らせている。
「んんぅ?…この香りは…」
ジムケがふんふんと鼻を鳴らした。
「虫除け香の香りに似ておるのう…」
「はい。僕が今拾って集めたのはタリスミントの葉です。この葉は虫除け香の原料のひとつなんです。本当は、時間をかけて乾かして他の原料と合わせた方がいいんですけど…これだけでも効果があるはずです」
その言葉の通り、ジムケの方へ煙が流れると虫は離れていった。
「ほう…これはいい」
ジムケの顔が綻ぶ。
「確か、積み荷の中に香炉があったはずじゃな。その中にこの草を入れて焚こう。さすれば、虫も寄ってこんじゃろうて」
「へい」
ジムケに指示され隊員が積み荷の中から香炉を探しはじめた。
「君…凄いな」
アレクシアがルカを見ながら感嘆の声をあげた。
「若いのに剣術も魔術も使えて、冒険に必要な知識もある。私などは戦う事しかできないから、君を見ていると自分の事が恥ずかしくなってしまうよ」
「そんな事ありません。剣術も魔術も初伝ですし…」
「いや、あたしも大したものだと思うよ」
謙遜するルカに、今度はデボラが言った。
「初伝だって言うからあたしも見くびってたけど…その歳で複数の属性を扱える子は、なかなかいないよ」
そう言って、ルカの左腕を取って体を寄せた。そして顔を近付け微笑んで見せる。
「おいババアてめえ!」
その様子を見てドナルドが声を荒げた。
「ガキに色目使ってんじゃねえ!」
「あら、そんなに怒らなくてもいいじゃない」
デボラは聞く耳を持たない。それどころかアレクシアに視線を向け、
「ほら、あんたもぎゅってしてやりなよ」
と言った。
「こう…だろうか?」
デボラに指示され、アレクシアはルカの右腕を取り体を寄せた。
ルカの左にデボラ。右にアレクシア。左右を挟まれる形になる。
デボラは黒々とした瞳やなめまかしい肌がエキゾチックな魅力を放っている。難点をあげるとすれば、化粧が濃すぎる事だろうか。
対するアレクシア。ゆったりとしたローブを纏っているため分かり辛いが、豊かな胸と肉付きのいい尻を持っている。それでいて、ウエストは細く縊れており脚もスラリと長い。
「あ、あの…えっと…」
二人の女性に左右を囲まれ、ルカは体を固くする。特に、アレクシアとは身長差があるためその豊かな胸が顔の位置に来る形になってしまう。体を寄せられているため、その胸が顔に触れそうになり…思わず顔を赤らめた。
「えっと、その…なんで、二人とも僕の腕を…?」
「なんでって言われてもねえ。頼れる男を見たら、くっつきたくなるのが女の性ってもんさ。それとも、あんたは嫌かい?あたしはともかく、アレクシアちゃんみたいなピチピチの美人にくっつかれるのはさ」
デボラが悪戯っぽい声音で言った。
「いえ、い、嫌とかじゃないですけど…」
正直、居心地の悪さを感じるルカだったが…さすがに嫌とは言えず、そんな風に答えてしまう。
「ジムケ隊長、荷馬車に香炉を取り付けました。これで羽虫も寄って来ねえでしょう」
「おう、ご苦労」
隊員の言葉にジムケが答えた。
「それでは進むとするかの」
隊長、ジムケの指示で一行は再び進み始める。
しばらくの間、ルカは左右を女性に挟まれたままの移動を余儀なくされる。ドナルドだけはしかめっ面だったが、ジムケは、
「若いというのはいいもんじゃのう。うむうむ、これぞ青春よ」
などと言ってニコニコしながら、ルカとその左右にはべる女性たちの様子を眺めていた。
森の中を進んでいると、ぶぅん…という羽音を立てて数匹の羽虫が近付いてきた。虫はドナルドの事が気に入ったのか彼にまとわりつく。
「ちっ…!虫…いや、魔物か!うざってえ!」
ドナルドにまとわりついているのは、マジック・モスキート。蚊の魔物だ。一般的な蚊と違うのは、血ではなく魔力を吸い取るという事。もっとも、大した量の魔力を吸い取る訳ではない。普通の蚊に血を吸われて失血死する事がないように、この蚊に魔力を吸い取られたとしてもそれが魔力の枯渇に繋がる事はない。それ故に、マジックモスキートのランクは全魔物中最低のF-。危険度は極めて低い。
しかしこの魔物、ひとつ厄介な性質を持っている。マジック・モスキートは通常の蚊と同じく極細の針を皮膚に刺して魔力を吸い上げるのだが、刺された後の痒みが非常に強いのだ。刺された経験を持つ者によると、通常の蚊の5~10倍の痒みだという。それ故、直接的な危険度は低いにも関わらず冒険者には忌み嫌われている。
「くそっ…こっち来んじゃねえ!
ドナルドが手を振ってマジック・モスキートを追い払おうとするが、彼の周りを飛び回って離れない。
「ちょっとじっとしてて。…炎よ、わが掌の上に『ハンド・フレイム』」
デボラがドナルドの前で手をかざし、詠唱を行う。初伝炎属性攻撃魔術、『ハンド・フレイム』。彼女の掌から小さな炎が立ち昇る。その炎がマジック・モスキートを焦がした。羽を焼かれた虫たちは地面に落ちる。
「熱っ!あちっ…!おいババア!俺まで焼けてんじゃねえか!」
だが、虫を焼くと同時にドナルドの体にも熱気が伝わってしまったようだ。見えれば、彼の前髪が焦げてチリチリになっている。
「仕方ないでしょ。私は炎属性の攻撃魔術しか使えないんだから…」
ドナルドのために魔術を行使したのにも関わらず逆上され、あまつさえババア呼ばわり…デボラはあからさまに不機嫌な表情を浮かべる。と、そこにまたマジック・モスキートの一団がやってきた。今度はデボラにまとわりつく。
「もう…!」
追い払おうと手を振るデボラ。しかし、やはり虫は離れない。
「へっ…また炎魔術でも使って自分の顔でも焼きやがれ」
そんな減らず口を叩き、デボラの虫を払おうともしないドナルド。それを見かねて、ルカがデボラに近付いた。
「デボラさん、目と口を閉じて…それと念のため、耳も塞いでもらっていいですか?」
「え…?こ、こう?」
とまどいながらもデボラはルカの言葉に従った。ルカは詠唱を行う。
「風よ、我が敵を撃て『ウィンド・ショック』」
風系初伝攻撃魔術、『ウィンド・ショック』。突風が吹き抜け、虫たちが吹き飛ばされる。風が吹いた瞬間、その風圧にデボラは「んっ…」と顔をしかめたが肉体的なダメージはない。
「大丈夫でしたか?」
ルカはデボラの顔を覗き込む。
「ありがとう、助かったわ。あんた、風系統の攻撃魔術が使えるのね」
「はい、一応基本属性は全て使えます。と言っても、全部初伝ですけど」
「へえ…」
デボラは目を見張る。ルカが魔術の初伝だという事は知っていたが、使える攻撃魔術はひとつの属性だけだと思い込んでいたからだ。
「しかし、こう虫が多いと難儀じゃのう。まだマジック・モスキートの出る時期ではないと思っておったから、虫よけも用意しとらんぞ」
ジムケが愚痴を零した。視線を向ければ、彼の周囲にも二、三匹程の虫がまとわりついている。
「…ちょっと待ってもらってもいいですか?」
そう言うと、ルカは街道の端まで行ってしゃがんだ。しばらくそこで何かしていたようだが、すぐに立ち上がる。彼の手には植物の葉が数枚握られていた。
「炎よ、わが掌の上に『ハンド・フレイム』」
詠唱を行い、掌の上に炎を発生させる。その炎が届くか届かないかの所に植物の葉をかざした。
「…?何をしているんだい?」
今まで成り行きを見守っていたアレクシアが不思議そうに問いかける。
「乾燥させてるんです。本当は天日に干して時間をかけた方がいいんですけど。…ひとまず、これくらいでいいかな」
葉が乾燥し、ほんのり茶色く焦げた所で…葉の先端を炎に接触させる。葉に火が燃え移る。が、ふっと息を吹きかけ炎を消した。しかし、炎が消えても無炎燃焼が続いているようで葉は煙を立ち昇らせている。
「んんぅ?…この香りは…」
ジムケがふんふんと鼻を鳴らした。
「虫除け香の香りに似ておるのう…」
「はい。僕が今拾って集めたのはタリスミントの葉です。この葉は虫除け香の原料のひとつなんです。本当は、時間をかけて乾かして他の原料と合わせた方がいいんですけど…これだけでも効果があるはずです」
その言葉の通り、ジムケの方へ煙が流れると虫は離れていった。
「ほう…これはいい」
ジムケの顔が綻ぶ。
「確か、積み荷の中に香炉があったはずじゃな。その中にこの草を入れて焚こう。さすれば、虫も寄ってこんじゃろうて」
「へい」
ジムケに指示され隊員が積み荷の中から香炉を探しはじめた。
「君…凄いな」
アレクシアがルカを見ながら感嘆の声をあげた。
「若いのに剣術も魔術も使えて、冒険に必要な知識もある。私などは戦う事しかできないから、君を見ていると自分の事が恥ずかしくなってしまうよ」
「そんな事ありません。剣術も魔術も初伝ですし…」
「いや、あたしも大したものだと思うよ」
謙遜するルカに、今度はデボラが言った。
「初伝だって言うからあたしも見くびってたけど…その歳で複数の属性を扱える子は、なかなかいないよ」
そう言って、ルカの左腕を取って体を寄せた。そして顔を近付け微笑んで見せる。
「おいババアてめえ!」
その様子を見てドナルドが声を荒げた。
「ガキに色目使ってんじゃねえ!」
「あら、そんなに怒らなくてもいいじゃない」
デボラは聞く耳を持たない。それどころかアレクシアに視線を向け、
「ほら、あんたもぎゅってしてやりなよ」
と言った。
「こう…だろうか?」
デボラに指示され、アレクシアはルカの右腕を取り体を寄せた。
ルカの左にデボラ。右にアレクシア。左右を挟まれる形になる。
デボラは黒々とした瞳やなめまかしい肌がエキゾチックな魅力を放っている。難点をあげるとすれば、化粧が濃すぎる事だろうか。
対するアレクシア。ゆったりとしたローブを纏っているため分かり辛いが、豊かな胸と肉付きのいい尻を持っている。それでいて、ウエストは細く縊れており脚もスラリと長い。
「あ、あの…えっと…」
二人の女性に左右を囲まれ、ルカは体を固くする。特に、アレクシアとは身長差があるためその豊かな胸が顔の位置に来る形になってしまう。体を寄せられているため、その胸が顔に触れそうになり…思わず顔を赤らめた。
「えっと、その…なんで、二人とも僕の腕を…?」
「なんでって言われてもねえ。頼れる男を見たら、くっつきたくなるのが女の性ってもんさ。それとも、あんたは嫌かい?あたしはともかく、アレクシアちゃんみたいなピチピチの美人にくっつかれるのはさ」
デボラが悪戯っぽい声音で言った。
「いえ、い、嫌とかじゃないですけど…」
正直、居心地の悪さを感じるルカだったが…さすがに嫌とは言えず、そんな風に答えてしまう。
「ジムケ隊長、荷馬車に香炉を取り付けました。これで羽虫も寄って来ねえでしょう」
「おう、ご苦労」
隊員の言葉にジムケが答えた。
「それでは進むとするかの」
隊長、ジムケの指示で一行は再び進み始める。
しばらくの間、ルカは左右を女性に挟まれたままの移動を余儀なくされる。ドナルドだけはしかめっ面だったが、ジムケは、
「若いというのはいいもんじゃのう。うむうむ、これぞ青春よ」
などと言ってニコニコしながら、ルカとその左右にはべる女性たちの様子を眺めていた。
32
お気に入りに追加
317
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
催眠アプリで恋人を寝取られて「労働奴隷」にされたけど、仕事の才能が開花したことで成り上がり、人生逆転しました
フーラー
ファンタジー
「催眠アプリで女性を寝取り、ハーレムを形成するクソ野郎」が
ざまぁ展開に陥る、異色の異世界ファンタジー。
舞台は異世界。
売れないイラストレーターをやっている獣人の男性「イグニス」はある日、
チートスキル「催眠アプリ」を持つ異世界転移者「リマ」に恋人を寝取られる。
もともとイグニスは収入が少なく、ほぼ恋人に養ってもらっていたヒモ状態だったのだが、
リマに「これからはボクらを養うための労働奴隷になれ」と催眠をかけられ、
彼らを養うために働くことになる。
しかし、今のイグニスの収入を差し出してもらっても、生活が出来ないと感じたリマは、
イグニスに「仕事が楽しくてたまらなくなる」ように催眠をかける。
これによってイグニスは仕事にまじめに取り組むようになる。
そして努力を重ねたことでイラストレーターとしての才能が開花、
大劇団のパンフレット作製など、大きな仕事が舞い込むようになっていく。
更にリマはほかの男からも催眠で妻や片思いの相手を寝取っていくが、
その「寝取られ男」達も皆、その時にかけられた催眠が良い方に作用する。
これによって彼ら「寝取られ男」達は、
・ゲーム会社を立ち上げる
・シナリオライターになる
・営業で大きな成績を上げる
など次々に大成功を収めていき、その中で精神的にも大きな成長を遂げていく。
リマは、そんな『労働奴隷』達の成長を目の当たりにする一方で、
自身は自堕落に生活し、なにも人間的に成長できていないことに焦りを感じるようになる。
そして、ついにリマは嫉妬と焦りによって、
「ボクをお前の会社の社長にしろ」
と『労働奴隷』に催眠をかけて社長に就任する。
そして「現代のゲームに関する知識」を活かしてゲーム業界での無双を試みるが、
その浅はかな考えが、本格的な破滅の引き金となっていく。
小説家になろう・カクヨムでも掲載しています!
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる