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Ete

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こんな田舎で芸能人 その5

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私はつくづくこの町に住んでて良かったと思った。

こんな田舎に次々と芸能人がやって来るなんて。

最高やぁ~ん。

町政〇〇周年とかなんとかで

今度は『尾崎亜美』と『稲垣潤一』のダブルゲスト!がやって来ると!

しかもどちらも大好きな歌手!

古いレコードからCDまで持っている。

こんな奇跡ってあるんだ!

そして、奇跡はこれだけでは終わらなかった。

この頃、町の施設でパート職員として働いていた私。

その日出勤したら

「Eteさん?今日は廊下走っちゃダメよ」と

上司からきつぅ~く注意が。

なんのこっちゃと思いながら、んじゃ小走りで!(走っちゃいけません)と急いで仕事をこなしていた。

廊下横の和室が開いていたので、チラッと覗いてみたら、マスクとサングラスをかけた男性が座っている。

ん?

この人、稲垣潤一じゃね?

その横の和室で何やら座布団を構っていらっしゃる女性が。

困っているようだったので声を掛けたら尾崎亜美じゃないですかぁ~⁉︎

どっひゃー!

うちの職場は控え室になっていたと、その時初めて知った(笑)

その日は意味もなく控室の近くをウロウロして仕事にならなかった。

そして当日!

イベント終了後の出待ちを狙う!

過去の経験からレコードジャケットを見せて、それにサインをもらっちゃおうという地味な作戦。

まずは稲垣潤一。

声を張り上げてレコードを見せて大騒ぎしたが、呆気なくスルー。

マジか。

氷の男ダァ~!

残るは尾崎亜美!

出て来た瞬間「尾崎さーーーーーーん!」を連呼し、レコードを振り回す。

が、スルーされ、行き過ぎてしまった。

もうダメか?と思ったその時!

彼女は立ち止まって、こっちに戻って来るじゃあーりませんか⁉︎

「せっかく来てくれたんだから」と声をかけてくれて、レコードジャケットにサインをしてくれた!

素晴らしい!

ちょっとのぼせすぎて、彼女にマジックを渡す際に、美しい御手に当たって『一』書いちゃった事が今でも思い出される。

爪綺麗だったなぁ~。

今更だけどごめんなさい(汗)

しかーし!

稲垣潤一がどーしても諦めきれない!

その夜に関係者だけで打ち上げがある事を聞きつけた私は

知り合いの職員にお願いして、サインをもらえないか頼んでみた。

結果、私の名前入りでサインもらえたぁ~!

ハッピー!って思ってたら、その職員さんに

「打ち上げ来れば良かったのに。関係者だって言えば誰も気がつかないよ。みんな写真も一緒に撮ったよ」


……もっと早く言ってくれよぉおおおおおお!

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