155 / 361
こんな田舎で芸能人 その5
しおりを挟む
私はつくづくこの町に住んでて良かったと思った。
こんな田舎に次々と芸能人がやって来るなんて。
最高やぁ~ん。
町政〇〇周年とかなんとかで
今度は『尾崎亜美』と『稲垣潤一』のダブルゲスト!がやって来ると!
しかもどちらも大好きな歌手!
古いレコードからCDまで持っている。
こんな奇跡ってあるんだ!
そして、奇跡はこれだけでは終わらなかった。
この頃、町の施設でパート職員として働いていた私。
その日出勤したら
「Eteさん?今日は廊下走っちゃダメよ」と
上司からきつぅ~く注意が。
なんのこっちゃと思いながら、んじゃ小走りで!(走っちゃいけません)と急いで仕事をこなしていた。
廊下横の和室が開いていたので、チラッと覗いてみたら、マスクとサングラスをかけた男性が座っている。
ん?
この人、稲垣潤一じゃね?
その横の和室で何やら座布団を構っていらっしゃる女性が。
困っているようだったので声を掛けたら尾崎亜美じゃないですかぁ~⁉︎
どっひゃー!
うちの職場は控え室になっていたと、その時初めて知った(笑)
その日は意味もなく控室の近くをウロウロして仕事にならなかった。
そして当日!
イベント終了後の出待ちを狙う!
過去の経験からレコードジャケットを見せて、それにサインをもらっちゃおうという地味な作戦。
まずは稲垣潤一。
声を張り上げてレコードを見せて大騒ぎしたが、呆気なくスルー。
マジか。
氷の男ダァ~!
残るは尾崎亜美!
出て来た瞬間「尾崎さーーーーーーん!」を連呼し、レコードを振り回す。
が、スルーされ、行き過ぎてしまった。
もうダメか?と思ったその時!
彼女は立ち止まって、こっちに戻って来るじゃあーりませんか⁉︎
「せっかく来てくれたんだから」と声をかけてくれて、レコードジャケットにサインをしてくれた!
素晴らしい!
ちょっとのぼせすぎて、彼女にマジックを渡す際に、美しい御手に当たって『一』書いちゃった事が今でも思い出される。
爪綺麗だったなぁ~。
今更だけどごめんなさい(汗)
しかーし!
稲垣潤一がどーしても諦めきれない!
その夜に関係者だけで打ち上げがある事を聞きつけた私は
知り合いの職員にお願いして、サインをもらえないか頼んでみた。
結果、私の名前入りでサインもらえたぁ~!
ハッピー!って思ってたら、その職員さんに
「打ち上げ来れば良かったのに。関係者だって言えば誰も気がつかないよ。みんな写真も一緒に撮ったよ」
……もっと早く言ってくれよぉおおおおおお!
こんな田舎に次々と芸能人がやって来るなんて。
最高やぁ~ん。
町政〇〇周年とかなんとかで
今度は『尾崎亜美』と『稲垣潤一』のダブルゲスト!がやって来ると!
しかもどちらも大好きな歌手!
古いレコードからCDまで持っている。
こんな奇跡ってあるんだ!
そして、奇跡はこれだけでは終わらなかった。
この頃、町の施設でパート職員として働いていた私。
その日出勤したら
「Eteさん?今日は廊下走っちゃダメよ」と
上司からきつぅ~く注意が。
なんのこっちゃと思いながら、んじゃ小走りで!(走っちゃいけません)と急いで仕事をこなしていた。
廊下横の和室が開いていたので、チラッと覗いてみたら、マスクとサングラスをかけた男性が座っている。
ん?
この人、稲垣潤一じゃね?
その横の和室で何やら座布団を構っていらっしゃる女性が。
困っているようだったので声を掛けたら尾崎亜美じゃないですかぁ~⁉︎
どっひゃー!
うちの職場は控え室になっていたと、その時初めて知った(笑)
その日は意味もなく控室の近くをウロウロして仕事にならなかった。
そして当日!
イベント終了後の出待ちを狙う!
過去の経験からレコードジャケットを見せて、それにサインをもらっちゃおうという地味な作戦。
まずは稲垣潤一。
声を張り上げてレコードを見せて大騒ぎしたが、呆気なくスルー。
マジか。
氷の男ダァ~!
残るは尾崎亜美!
出て来た瞬間「尾崎さーーーーーーん!」を連呼し、レコードを振り回す。
が、スルーされ、行き過ぎてしまった。
もうダメか?と思ったその時!
彼女は立ち止まって、こっちに戻って来るじゃあーりませんか⁉︎
「せっかく来てくれたんだから」と声をかけてくれて、レコードジャケットにサインをしてくれた!
素晴らしい!
ちょっとのぼせすぎて、彼女にマジックを渡す際に、美しい御手に当たって『一』書いちゃった事が今でも思い出される。
爪綺麗だったなぁ~。
今更だけどごめんなさい(汗)
しかーし!
稲垣潤一がどーしても諦めきれない!
その夜に関係者だけで打ち上げがある事を聞きつけた私は
知り合いの職員にお願いして、サインをもらえないか頼んでみた。
結果、私の名前入りでサインもらえたぁ~!
ハッピー!って思ってたら、その職員さんに
「打ち上げ来れば良かったのに。関係者だって言えば誰も気がつかないよ。みんな写真も一緒に撮ったよ」
……もっと早く言ってくれよぉおおおおおお!
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる