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名前の由来

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小学校の低学年の時、先生が

「自分の名前の由来を聞いてきてください」と宿題を出した。

その夜、母親に聞いてみたが

「お前は橋の下で拾われた」から始まり

「名前は適当」と言われた。

それでも真面目に教えてよ!と突っ込んだら

「色んな名前を書いた紙を、上から落として一番最初に床についたのを付けた」
と言われた。

さらに母は
「最初は(いくよ)って名前にしようって思ったけど、『いくよちゃん、行くよ』って言われたら可笑しいと思い、それはやめた」と宣った。

漫才か?

宿題だから教えて!と懇願したら

「お前の名前は郵便局の人が付けた」と言った。

この親は『由来』の意味を知らないアホか?と思った。

本当に意味がわからないまま、発表当日。

仕方がないので、一番みんなに受けそうな「紙を落として先に床についた名前」と答えた。

みんなは笑ったが、その日の連絡ノートに先生に「宿題でふざけた答えをした」と書かれた。

それから何十年もの時が過ぎ、もう一度母に「私の名前の由来は何だ」と聞いた。

「さぁなぁ?郵便局の人が付けたけど、意味は知らん」と答えた。

母親の記憶も曖昧になってきていて、郵便局は間違いなさそうだが、それがどこの誰で、何の意味があって付けたのかは分からずじまい。

私は死ぬまで、自分の名前の由来を知る事が出来ない。

これを読んでる人で、まだ自分の名前の由来を知らない人は、早めに聞いておくことをお勧めする。
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