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第二章 オーバーヒールの代償
第三十三話 あの日の惨劇をもう一度
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さほど広くない校舎の一室。ヒーラー部の部室は人で飽和しており、割れた窓から入ってくる環境音も十分に響かない。総勢七名の女子生徒は、水滴が窓ガラスに張り付くように、部屋の隅を陣取っている。自然と俺を取り囲んでいると言っても過言ではない。
「俺の存在があって、何になるんですか?」
部屋の入り口付近にいるカトレア先輩に、俺は一同を代表して疑問を投げかけた。直前、カトレア先輩は「俺がいればドラゴンを倒せる」と宣言している。それに対する質問で間違いなかった。
「ドラゴン、正式名称は『天照大神』。蘇生を禁忌として、回復能力を統べる、この世界に君臨する王様。私達にとっては厄災」
カトレア先輩は淡々と言葉を並べた。
かなり捻れた回答に、カトレア先輩以外の人間が頭を捻る。答えになっていない発言の後、カトレア先輩はもう一度語り始めた。
「アストの存在は、天照大神が許さない。だけど、その行動にも理由がある」
「それは……」と言って、カトレア先輩は俺を指差す。環境音が潜る空間に、突き刺さる人差し指。その向こうで眼差しを向ける彼女は、ただ光のない声で続ける。
「アストは唯一、天照大神によって殺されない」
事実、俺は『天照』に対して不思議な感情を抱いていた。言語化されるまで気づかなかったが、俺は天照を捕食の対象として認識していたのかもしれない。
「なるほど、たしかに勝ち目はありそうです。『アマテラス』の攻撃を、俺が喰らい尽くせば良いんですよね」
カトレア先輩はドラゴンの名を『アマテラス大神』と口で表現していたが、俺の脳内は『天照大神』と変換した。その理由としては昔に読んだ書物に、そう表記されていたからで、点と点が結びついたような感覚だった。
「アマテラスを倒すってことは、神に背くこと。俺達ヒーラーには、どうやら悲しい事実ですね」
「そう、私達ヒーラーは崇めるべき存在を嫌悪し、天災と喘いだ」
カトレア先輩は部屋を縦断し、割れた窓を完全に修復する。キラリと光るガラス片は窓を再び形成し、環境音の大体が遮断される。
その後、近くにいるエレナが普遍的に話す。
「ちょっとアスト、カトレア先輩ってば。ヒーラーだけで話を盛り上げてないで、私達にも分かるように……」
「ここにいる皆んなは知らなくていい。貴方も、あくまで戦力の一端として、アストを援護するだけ。……たったそれだけ」
カトレア先輩はエレナの発言をぶった斬る。
言葉の刃で一閃された空間には、一時期の静寂が訪れた。誰も反論の言葉が浮かばないのか、エレナの顔色から、余計な事を言わないようにしているのかは断言できない。
「アンタねぇ……」頭にまで血が昇っているエレナさん。先程、疲労困憊などと形容した姿は微塵もなかった。
「前々から思ってたのよ! 人を駒みたいに扱って! 戦いになったらアタッカーの後ろでコソコソやってる女が! 調子に乗るのもいい加減に──」
エレナはカトレア先輩の胸ぐらを両手で掴み怒鳴り込む。ビリビリと窓ガラスが震えて、エレナの剣幕を否応なしに訴える。
しかしながら、カトレア先輩の言葉の刃は差し込まれる。
「じゃあ、貴方はアマテラスに何ができた? ヒラヒラ逃げ回って、時間稼ぎには丁度いい駒になりそう」
「本当っに……」
「えっ、エレナちゃん、もうやめよう?」
ボルテージの上がっているエレナは、殴りかかる直前だった。ここでマリオン先輩の仲裁が入らなければ、その後の惨状は想像に容易い。
「このっ!」と言いつつも、エレナは潔くカトレア先輩の胸ぐらから手を引いた。顔の剣幕は依然として健在だが、少なくとも殴り合いにまでは発展しない。
「言い合いしてる時間はいらない。すぐにここから離れるから、皆んな準備して」
カトレア先輩は部屋全体をぐるりと見渡して言う。そして、スカートのポケットから平たい板、スマートフォンを取り出すと、数回操作したのちに耳へとあてがう。
──プルルル
やはり静寂に満たされた部室にコール音が聞こえてくる。一同の解釈は一致したが、カトレア先輩の狙いは分からぬまま、全員が彼女に注目していた。
「……はい、私です。はい、全員集まりました。場所は、右校舎の三階、最新部です。……はい、ヒーラー部の部室で間違いないです」
電話に応答している声は、歳を重ねた老婆のように思える。ただ、断片的にしか聞き取れない声であるので、あまり自信はない。
「……はい、はい。それでは、失礼致します」
プッと切れた音の後、カトレア先輩はスマホをポケットにしまう。「ふーうっ」とこれにて任務終了と言わんばかりの一息をつき、ガラリと窓を開ける。
外の空気が中へ入り込む頃、俺達は眩い光に包まれた。
「この光……。テストの時にあったやつか」
俺は既視感に包まれているような感覚でもあったため、記憶の中を掘り起こした。そこから出てきた情報と、現在を、文字通り照らし合わせる。
「ちょっとこれ、またあの時のじゃないの!」
どこからかエレナの声も聞こえる。また、その他の子達の呟きもポツポツと耳に入る。不思議なのは、「なにこれ」とは誰も言わないところ。
「皆んなテストをやってんだな……」
俺は直後に自己完結し、増してゆく光に身を預ける。恐怖はなかった。
──ザーアッッッ
光が止み、思い出したかのように環境音が再生される。
俺達は森の中、木々がざわついてるその空間に全員が立っていた。滝の音が雨音のようにも聞こえ、空からは日光が降って、万人が美しいと焦がれる光景であろう。しかしながら、俺はこの空間に不快感を抱いている。
ただ無言で立ち尽くした「……」覚えてる、知ってる、なんて言いたくない。フラッシュバックした惨劇は、置き土産の如く感情を置いてゆく。
そこは紛れもなく、かつて仲間と死別した場所。
「皆んなテレポートできた。そして、これから戦闘開始……」
カトレア先輩がまたもや第一声を奪い去る。彼女は空を見上げ、何度か視線を動かして一点を見つめた。
「ほら、もうアマテラスが来てる」
たしかに、滝の音の間隙から、バサリと羽ばたく音が入り込んでいた。遅れてカトレア先輩以外の人たちも空を見上げる。
「アイツ……。ノコノコとやってきたってわけね。全く、アストだけには荷が重いわよ」
「あっ、アストくん、私も出来る限り援護するから。その、見捨てないで……」
エレナ、マリオン先輩は戦闘に前向き。特に、アマテラスに遭遇したような発言をしたマリオン先輩が、戦闘体制なのは意外だった。
「ボクの仲間達をことごとく……」
「私ならいいけど、いろんな人を傷つけないでほしい」
アカツキ先輩、シシリー先輩は不快感を露わにしていた。
「ここで、戦闘? あの日みたいじゃないかよ……」
俺は現実にぶん殴られていた。過去の出来事を重ねて、繰り返し悲しむ。もはや殺意すら天高く舞ってゆく。
空にはいつしかのドラゴン、いや、アマテラスが鎮座していた。
「俺の存在があって、何になるんですか?」
部屋の入り口付近にいるカトレア先輩に、俺は一同を代表して疑問を投げかけた。直前、カトレア先輩は「俺がいればドラゴンを倒せる」と宣言している。それに対する質問で間違いなかった。
「ドラゴン、正式名称は『天照大神』。蘇生を禁忌として、回復能力を統べる、この世界に君臨する王様。私達にとっては厄災」
カトレア先輩は淡々と言葉を並べた。
かなり捻れた回答に、カトレア先輩以外の人間が頭を捻る。答えになっていない発言の後、カトレア先輩はもう一度語り始めた。
「アストの存在は、天照大神が許さない。だけど、その行動にも理由がある」
「それは……」と言って、カトレア先輩は俺を指差す。環境音が潜る空間に、突き刺さる人差し指。その向こうで眼差しを向ける彼女は、ただ光のない声で続ける。
「アストは唯一、天照大神によって殺されない」
事実、俺は『天照』に対して不思議な感情を抱いていた。言語化されるまで気づかなかったが、俺は天照を捕食の対象として認識していたのかもしれない。
「なるほど、たしかに勝ち目はありそうです。『アマテラス』の攻撃を、俺が喰らい尽くせば良いんですよね」
カトレア先輩はドラゴンの名を『アマテラス大神』と口で表現していたが、俺の脳内は『天照大神』と変換した。その理由としては昔に読んだ書物に、そう表記されていたからで、点と点が結びついたような感覚だった。
「アマテラスを倒すってことは、神に背くこと。俺達ヒーラーには、どうやら悲しい事実ですね」
「そう、私達ヒーラーは崇めるべき存在を嫌悪し、天災と喘いだ」
カトレア先輩は部屋を縦断し、割れた窓を完全に修復する。キラリと光るガラス片は窓を再び形成し、環境音の大体が遮断される。
その後、近くにいるエレナが普遍的に話す。
「ちょっとアスト、カトレア先輩ってば。ヒーラーだけで話を盛り上げてないで、私達にも分かるように……」
「ここにいる皆んなは知らなくていい。貴方も、あくまで戦力の一端として、アストを援護するだけ。……たったそれだけ」
カトレア先輩はエレナの発言をぶった斬る。
言葉の刃で一閃された空間には、一時期の静寂が訪れた。誰も反論の言葉が浮かばないのか、エレナの顔色から、余計な事を言わないようにしているのかは断言できない。
「アンタねぇ……」頭にまで血が昇っているエレナさん。先程、疲労困憊などと形容した姿は微塵もなかった。
「前々から思ってたのよ! 人を駒みたいに扱って! 戦いになったらアタッカーの後ろでコソコソやってる女が! 調子に乗るのもいい加減に──」
エレナはカトレア先輩の胸ぐらを両手で掴み怒鳴り込む。ビリビリと窓ガラスが震えて、エレナの剣幕を否応なしに訴える。
しかしながら、カトレア先輩の言葉の刃は差し込まれる。
「じゃあ、貴方はアマテラスに何ができた? ヒラヒラ逃げ回って、時間稼ぎには丁度いい駒になりそう」
「本当っに……」
「えっ、エレナちゃん、もうやめよう?」
ボルテージの上がっているエレナは、殴りかかる直前だった。ここでマリオン先輩の仲裁が入らなければ、その後の惨状は想像に容易い。
「このっ!」と言いつつも、エレナは潔くカトレア先輩の胸ぐらから手を引いた。顔の剣幕は依然として健在だが、少なくとも殴り合いにまでは発展しない。
「言い合いしてる時間はいらない。すぐにここから離れるから、皆んな準備して」
カトレア先輩は部屋全体をぐるりと見渡して言う。そして、スカートのポケットから平たい板、スマートフォンを取り出すと、数回操作したのちに耳へとあてがう。
──プルルル
やはり静寂に満たされた部室にコール音が聞こえてくる。一同の解釈は一致したが、カトレア先輩の狙いは分からぬまま、全員が彼女に注目していた。
「……はい、私です。はい、全員集まりました。場所は、右校舎の三階、最新部です。……はい、ヒーラー部の部室で間違いないです」
電話に応答している声は、歳を重ねた老婆のように思える。ただ、断片的にしか聞き取れない声であるので、あまり自信はない。
「……はい、はい。それでは、失礼致します」
プッと切れた音の後、カトレア先輩はスマホをポケットにしまう。「ふーうっ」とこれにて任務終了と言わんばかりの一息をつき、ガラリと窓を開ける。
外の空気が中へ入り込む頃、俺達は眩い光に包まれた。
「この光……。テストの時にあったやつか」
俺は既視感に包まれているような感覚でもあったため、記憶の中を掘り起こした。そこから出てきた情報と、現在を、文字通り照らし合わせる。
「ちょっとこれ、またあの時のじゃないの!」
どこからかエレナの声も聞こえる。また、その他の子達の呟きもポツポツと耳に入る。不思議なのは、「なにこれ」とは誰も言わないところ。
「皆んなテストをやってんだな……」
俺は直後に自己完結し、増してゆく光に身を預ける。恐怖はなかった。
──ザーアッッッ
光が止み、思い出したかのように環境音が再生される。
俺達は森の中、木々がざわついてるその空間に全員が立っていた。滝の音が雨音のようにも聞こえ、空からは日光が降って、万人が美しいと焦がれる光景であろう。しかしながら、俺はこの空間に不快感を抱いている。
ただ無言で立ち尽くした「……」覚えてる、知ってる、なんて言いたくない。フラッシュバックした惨劇は、置き土産の如く感情を置いてゆく。
そこは紛れもなく、かつて仲間と死別した場所。
「皆んなテレポートできた。そして、これから戦闘開始……」
カトレア先輩がまたもや第一声を奪い去る。彼女は空を見上げ、何度か視線を動かして一点を見つめた。
「ほら、もうアマテラスが来てる」
たしかに、滝の音の間隙から、バサリと羽ばたく音が入り込んでいた。遅れてカトレア先輩以外の人たちも空を見上げる。
「アイツ……。ノコノコとやってきたってわけね。全く、アストだけには荷が重いわよ」
「あっ、アストくん、私も出来る限り援護するから。その、見捨てないで……」
エレナ、マリオン先輩は戦闘に前向き。特に、アマテラスに遭遇したような発言をしたマリオン先輩が、戦闘体制なのは意外だった。
「ボクの仲間達をことごとく……」
「私ならいいけど、いろんな人を傷つけないでほしい」
アカツキ先輩、シシリー先輩は不快感を露わにしていた。
「ここで、戦闘? あの日みたいじゃないかよ……」
俺は現実にぶん殴られていた。過去の出来事を重ねて、繰り返し悲しむ。もはや殺意すら天高く舞ってゆく。
空にはいつしかのドラゴン、いや、アマテラスが鎮座していた。
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