30 / 58
第二章 オーバーヒールの代償
第二十九話 残酷な百点世界
しおりを挟む
俺はあれから幾重か時の流れを感じつつ、女子生徒二人に蹂躙される感覚を享受する。また、ボーッとする意識に沿って、どうでもいいことを口走りもしていた。
「心頭滅却すれば火もまた涼し……」
さすれば我が心に余裕が生まれ、彼女達の性欲もいつしか衰えてゆく一方となりけり。仲睦まじき娘とは言ったものの、境界のない関係はいささか褒められたものではない。ゆえに背負う罪悪感、いつしか懺悔の対象ともなれば心ゆく手放したい経験であった。
思考と言葉が風によって吹き抜け、瞬間的に頭のモヤのようなものが晴れる。
その原因を作ったのは突如視界に入った少女。その少女と目があった。俺の体にしがみつき、スヤスヤと寝息を立てている少女達とは別者。緑髪の少女は少し離れた所で体育座りをしており、頬を赤く染めていた。
「その……マリオン先輩、いつから覗いてました?」
俺は妙に小っ恥ずかしくなった。独白の内容が聞かれたわけではないのに。
「アストくん、その、気持ちよかったですか?」
「……もしかして、最初から最後まで見ちゃいました?」
サアッと背中を登る悪寒。何を見られたかなんて自明。言い訳の余地もなく、瞬時に死刑宣告が下されたようなもの。
「はい、初めから、終わりまで……。その、すごく楽しそうでした」
マリオン先輩は一文字一文字の言葉を選んで話す。ぎこちない会話は彼女の十八番であるが、今回ばかりはそうとは言ってられない。
「すみません、今の出来事は忘れてもらえませんか? 代わりに俺のできる範囲でなら、なんでも言うこと聞きますから」
「なっ、なんでも!?」
急にうわずった声を上げるマリオン先輩。俺は想定以上の反応に困惑したが、彼女はコミュニケーションが苦手なんだと、半ば強引に理解して飲み込む。
「なんでもです。俺のお願い、聞いてくれますか?」
「わっ、分かりました、心の、心の中に留めておきます」
「はい、ありがとうございます」
紆余曲折も何もなく、ただ一本道で口封じに成功。もしこの場に居合わせたのがカトレア先輩なら、もっと事態は拗れていたので運が良かった。
俺は、まだ顔の赤いマリオン先輩を見てそう思う。
あれから数分後、仰向けで二人の少女の枕になっているという現状は変わらない。しかし意識も通常レベルに戻り、エレナとユイナの温かさに気づいた時。ふと思い出した疑問をマリオン先輩にしてみることにした。
「そういえば俺がエレナに切られた後、誰にヒールされたんですか?」
マリオン先輩は「え?」とキョトンとした表情に変わる。可愛らしい目がまん丸と開いていた。そしてこう続ける。
「アストくんが自己回復してましたよね? 自分から、『俺の回復能力の前では無力だー』とかなんとか言ってて……。覚えてないんですか?」
「ええ? さっぱりなんですけど。そんなこと、ホントに俺が言ったんですか?」
「言ってましたよ、高らかに」
高らかに言ったなんて、かなり重症だな。それに失ったはずの回復能力も使っていたとは。現状、理解できる報告がゼロなのも珍しい。
「先輩、もっと詳細に教えてくれませんか? 例えば、その時に使っていたヒールの種類とか」
「種類? 強いて言うなら自己回復だったってだけの、ただのヒールですよ」
マリオン先輩は首を傾げる。俺の言いたいことが伝わっていないらしい。しかし当然、俺も形容しにくい内容ゆえ、変な表現を選んでしまったのだ。
「ええっと、種類というか、その時のヒールの質的な。その、なんて言ったらいいんだろう?」
「ごめんなさい、私にはちょっと分からないです」
その言葉を聞き自分の文才のなさに嘆こうとした時、どこからともなく声が聞こえてくる。自信に満ち溢れた女性の声だった。
「キミの回復速度は、カトレア以下、A組の雑踏以上と言ったところかな」
俺が声のした方へ反射的に首だけ動かすと、校舎の方から歩いてきたらしき生徒が立っていた。
すらっとした長身、涼やかな白い瞳に、腰までかかった黒髪。一見するとカトレア先輩のようにも見えるのだが、髪の色と瞳の色が真反対の少女だった。なんらかの血縁が、カトレア先輩とある事には間違いない。
制服はスカートではなくズボン。その風貌は正に『王子様』をおとぎ話から直接連れてきたようで、現実感が薄れている。
何度も言う、女子生徒だ。
「いきなりすまない。まず自己紹介をだね、ボクの名前は『アカツキ』だ。防御学部三回生、一応A組の委員長を任されてるね」
「いっ、委員長……。えへへ、私、初めて会いました。その、握手だけでも……」
マリオン先輩が後方で何やら言ったかと思うと、すでにアカツキ先輩の正面に立っている。相変わらずのスピードスター。しかしコミュ症は発動せず。それほどイレギュラーな人物なのだろう。
「握手をしたいのかい? ほら、好きなだけするといい」
「わわっ、それがし、マリオンと申します。ほっ、本物のアカツキさんだ」
「うん、マリオンちゃんよろしくね」
イケメン属性を兼ね備えたキラースマイル。いったい何名の女性を射抜いたのか。男の俺でも嫉妬してしまうほどの徹底した美男子ぶりには、プロフェッショナル性を感じずにはいられない。
「こんな仰向けですみません、アストって言います。よろしくお願いします」
「別にどんな格好でも構わないさ。うん、アストだねしっかり覚えたよ」
「あっ、ありがとうございます」
太陽のようなスマイル。一瞬当てられただけでも裏声が出てしまった。俺が少々恥をかいていると、アカツキ先輩が寄ってきた。そしてしゃがみ込んで俺とより近づく。
「突然すまない、本題に入らせてもらう。アスト、君の身にあった話を解説しなくちゃなんだ」
「解説? ってことは、アカツキ先輩は全部知ってるんですか?」
「あぁ、一から十まで把握済みさ。そしてボクにはそれを伝える義務がある」
「義務って、誰かから命令されたみたいな」
「まぁ、そんなとこさ。だからさっさと伝えて、ボクは通常に戻らないといけない。理解を示してくれ、頼むよ」
「分かりました」俺はコクリとうなづく。
アカツキ先輩の表情が改まり、王子様といった印象がなくなる。その眼差しはカトレア先輩のものに酷似しているし、纏う雰囲気もそうなっている。
そして俺は、アカツキ先輩の解説を一心に聞いた。
そして聞きたくない事実の羅列。いや、信じることすら不可能のおとぎ話。俺にとってはそれと同等の価値の話だった。
「そんなの……あり得ないです。だって俺はここにいますし、皆んなだって、エレナも、マリオン先輩も──」
「残酷だが、これが事実だったんだ。だからキミの存在も曖昧、そして過去の記憶すら消えかかる」
「これから、俺達はどうなるんですか?」
「分からない。……けど、全ての始まり、キミの恨みの開始地点を造った元凶、ドラゴンを倒せば丸く収まる。キミのゴールが、人類のゴールでもあるんだ」
「だから」と言って、アカツキは上を向いて太陽を指差す。
「この世界をゼロ点にしないとね」
この瞬間、ピッタリ俺の頭上に太陽が居座っている。なんの綻びもない光を絶えず供給する球体。
「はははっ! そりゃあ上手いこと言いますね!」
「心頭滅却すれば火もまた涼し……」
さすれば我が心に余裕が生まれ、彼女達の性欲もいつしか衰えてゆく一方となりけり。仲睦まじき娘とは言ったものの、境界のない関係はいささか褒められたものではない。ゆえに背負う罪悪感、いつしか懺悔の対象ともなれば心ゆく手放したい経験であった。
思考と言葉が風によって吹き抜け、瞬間的に頭のモヤのようなものが晴れる。
その原因を作ったのは突如視界に入った少女。その少女と目があった。俺の体にしがみつき、スヤスヤと寝息を立てている少女達とは別者。緑髪の少女は少し離れた所で体育座りをしており、頬を赤く染めていた。
「その……マリオン先輩、いつから覗いてました?」
俺は妙に小っ恥ずかしくなった。独白の内容が聞かれたわけではないのに。
「アストくん、その、気持ちよかったですか?」
「……もしかして、最初から最後まで見ちゃいました?」
サアッと背中を登る悪寒。何を見られたかなんて自明。言い訳の余地もなく、瞬時に死刑宣告が下されたようなもの。
「はい、初めから、終わりまで……。その、すごく楽しそうでした」
マリオン先輩は一文字一文字の言葉を選んで話す。ぎこちない会話は彼女の十八番であるが、今回ばかりはそうとは言ってられない。
「すみません、今の出来事は忘れてもらえませんか? 代わりに俺のできる範囲でなら、なんでも言うこと聞きますから」
「なっ、なんでも!?」
急にうわずった声を上げるマリオン先輩。俺は想定以上の反応に困惑したが、彼女はコミュニケーションが苦手なんだと、半ば強引に理解して飲み込む。
「なんでもです。俺のお願い、聞いてくれますか?」
「わっ、分かりました、心の、心の中に留めておきます」
「はい、ありがとうございます」
紆余曲折も何もなく、ただ一本道で口封じに成功。もしこの場に居合わせたのがカトレア先輩なら、もっと事態は拗れていたので運が良かった。
俺は、まだ顔の赤いマリオン先輩を見てそう思う。
あれから数分後、仰向けで二人の少女の枕になっているという現状は変わらない。しかし意識も通常レベルに戻り、エレナとユイナの温かさに気づいた時。ふと思い出した疑問をマリオン先輩にしてみることにした。
「そういえば俺がエレナに切られた後、誰にヒールされたんですか?」
マリオン先輩は「え?」とキョトンとした表情に変わる。可愛らしい目がまん丸と開いていた。そしてこう続ける。
「アストくんが自己回復してましたよね? 自分から、『俺の回復能力の前では無力だー』とかなんとか言ってて……。覚えてないんですか?」
「ええ? さっぱりなんですけど。そんなこと、ホントに俺が言ったんですか?」
「言ってましたよ、高らかに」
高らかに言ったなんて、かなり重症だな。それに失ったはずの回復能力も使っていたとは。現状、理解できる報告がゼロなのも珍しい。
「先輩、もっと詳細に教えてくれませんか? 例えば、その時に使っていたヒールの種類とか」
「種類? 強いて言うなら自己回復だったってだけの、ただのヒールですよ」
マリオン先輩は首を傾げる。俺の言いたいことが伝わっていないらしい。しかし当然、俺も形容しにくい内容ゆえ、変な表現を選んでしまったのだ。
「ええっと、種類というか、その時のヒールの質的な。その、なんて言ったらいいんだろう?」
「ごめんなさい、私にはちょっと分からないです」
その言葉を聞き自分の文才のなさに嘆こうとした時、どこからともなく声が聞こえてくる。自信に満ち溢れた女性の声だった。
「キミの回復速度は、カトレア以下、A組の雑踏以上と言ったところかな」
俺が声のした方へ反射的に首だけ動かすと、校舎の方から歩いてきたらしき生徒が立っていた。
すらっとした長身、涼やかな白い瞳に、腰までかかった黒髪。一見するとカトレア先輩のようにも見えるのだが、髪の色と瞳の色が真反対の少女だった。なんらかの血縁が、カトレア先輩とある事には間違いない。
制服はスカートではなくズボン。その風貌は正に『王子様』をおとぎ話から直接連れてきたようで、現実感が薄れている。
何度も言う、女子生徒だ。
「いきなりすまない。まず自己紹介をだね、ボクの名前は『アカツキ』だ。防御学部三回生、一応A組の委員長を任されてるね」
「いっ、委員長……。えへへ、私、初めて会いました。その、握手だけでも……」
マリオン先輩が後方で何やら言ったかと思うと、すでにアカツキ先輩の正面に立っている。相変わらずのスピードスター。しかしコミュ症は発動せず。それほどイレギュラーな人物なのだろう。
「握手をしたいのかい? ほら、好きなだけするといい」
「わわっ、それがし、マリオンと申します。ほっ、本物のアカツキさんだ」
「うん、マリオンちゃんよろしくね」
イケメン属性を兼ね備えたキラースマイル。いったい何名の女性を射抜いたのか。男の俺でも嫉妬してしまうほどの徹底した美男子ぶりには、プロフェッショナル性を感じずにはいられない。
「こんな仰向けですみません、アストって言います。よろしくお願いします」
「別にどんな格好でも構わないさ。うん、アストだねしっかり覚えたよ」
「あっ、ありがとうございます」
太陽のようなスマイル。一瞬当てられただけでも裏声が出てしまった。俺が少々恥をかいていると、アカツキ先輩が寄ってきた。そしてしゃがみ込んで俺とより近づく。
「突然すまない、本題に入らせてもらう。アスト、君の身にあった話を解説しなくちゃなんだ」
「解説? ってことは、アカツキ先輩は全部知ってるんですか?」
「あぁ、一から十まで把握済みさ。そしてボクにはそれを伝える義務がある」
「義務って、誰かから命令されたみたいな」
「まぁ、そんなとこさ。だからさっさと伝えて、ボクは通常に戻らないといけない。理解を示してくれ、頼むよ」
「分かりました」俺はコクリとうなづく。
アカツキ先輩の表情が改まり、王子様といった印象がなくなる。その眼差しはカトレア先輩のものに酷似しているし、纏う雰囲気もそうなっている。
そして俺は、アカツキ先輩の解説を一心に聞いた。
そして聞きたくない事実の羅列。いや、信じることすら不可能のおとぎ話。俺にとってはそれと同等の価値の話だった。
「そんなの……あり得ないです。だって俺はここにいますし、皆んなだって、エレナも、マリオン先輩も──」
「残酷だが、これが事実だったんだ。だからキミの存在も曖昧、そして過去の記憶すら消えかかる」
「これから、俺達はどうなるんですか?」
「分からない。……けど、全ての始まり、キミの恨みの開始地点を造った元凶、ドラゴンを倒せば丸く収まる。キミのゴールが、人類のゴールでもあるんだ」
「だから」と言って、アカツキは上を向いて太陽を指差す。
「この世界をゼロ点にしないとね」
この瞬間、ピッタリ俺の頭上に太陽が居座っている。なんの綻びもない光を絶えず供給する球体。
「はははっ! そりゃあ上手いこと言いますね!」
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
どうしようもないヤンキーだった俺の転生物語。回復職なのに前線でバトルしまくる俺は、いつしか暴れ僧侶と呼ばれているようです。
蒼天万吉
ファンタジー
モンスターや魔法が溢れるファンタジーな世界に転生してきたアマタは元超絶ヤンキー。
女神の使いに与えられた加護を使って人々を癒す、僧侶になったものの……
魔法使いのルルがと共に、今日も前線で戦っているのでした。
(小説家になろうにも掲載しております。)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
母娘丼W
Zu-Y
恋愛
外資系木工メーカー、ドライアド・ジャパンに新入社員として入社した新卒の俺、ジョージは、入居した社宅の両隣に挨拶に行き、運命的な出会いを果たす。
左隣りには、金髪碧眼のジェニファーさんとアリスちゃん母娘、右隣には銀髪紅眼のニコルさんとプリシラちゃん母娘が住んでいた。
社宅ではぼさぼさ頭にすっぴんのスウェット姿で、休日は寝だめの日と豪語する残念ママのジェニファーさんとニコルさんは、会社ではスタイリッシュにびしっと決めてきびきび仕事をこなす会社の二枚看板エースだったのだ。
残業続きのママを支える健気で素直な天使のアリスちゃんとプリシラちゃんとの、ほのぼのとした交流から始まって、両母娘との親密度は鰻登りにどんどんと増して行く。
休日は残念ママ、平日は会社の二枚看板エースのジェニファーさんとニコルさんを秘かに狙いつつも、しっかり者の娘たちアリスちゃんとプリシラちゃんに懐かれ、慕われて、ついにはフィアンセ認定されてしまう。こんな楽しく充実した日々を過していた。
しかし子供はあっという間に育つもの。ママたちを狙っていたはずなのに、JS、JC、JKと、日々成長しながら、急激に子供から女性へと変貌して行く天使たちにも、いつしか心は奪われていた。
両母娘といい関係を築いていた日常を乱す奴らも現れる。
大学卒業直前に、俺よりハイスペックな男を見付けたと言って、あっさりと俺を振って去って行った元カノや、ママたちとの復縁を狙っている天使たちの父親が、ウザ絡みをして来て、日々の平穏な生活をかき乱す始末。
ママたちのどちらかを口説き落とすのか?天使たちのどちらかとくっつくのか?まさか、まさかの元カノと元サヤ…いやいや、それだけは絶対にないな。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる