12 / 58
第一章 美少女、蘇生しました
第十一話 命の歪みはほどほどに
しおりを挟む 胸の奥に重たい痛みを感じ、アンバーはメイドに微笑みかけた。
「今日はもう休むわね。明日からまたお願い」
「はい、奥様。シシィめは誠心誠意お仕え致しますので、どうぞお側に置いてください」
シシィはまだ何か言いたそうな顔をしていたが、これ以上アンバーに無理をさせるのも良くないと思ったのだろう。
ワゴンを寝室の隅に控えさせ、シシィはそのまま寝室を出て行った。
気持ちを落ち着かせるというカモミールティーを飲んでも、アンバーの沈痛な表情は晴れない。
やがて続き部屋の方から気配がし、寝る格好をしたヴォルフがやって来た。
「少しは落ち着いたか?」
アンバーの隣に座った彼から、石鹸の匂いがする。
「はい、色々申し訳ございませんでした」
ティーカップをベッドサイドに置き、アンバーはクッションに背中を預けた。ヴォルフも同様の姿勢になり、二人は天蓋の中を何とはなしに見やる。
「君は……、危険に頭を突っ込むかもしれないと知っていながら、関わりたいと思うのか? 悪いが君は何の訓練も受けていない女性だ。いざという時、恐怖に身が竦んで何もできないだろう。そうならないように、俺は安全な城にいて欲しいと思っていただけだったんだが……」
ヴォルフが話を切り出し、アンバーの手を静かに握る。
「自分が原因かもしれないのに、人任せにして自分だけぬくぬくと安全地帯にいるのは嫌です。私には意思があります。自分を狙う人がいるなら何者かを知りたいし、あなたやシシィたち、そして領地の家族や民を襲うかもしれない者を放っておけません」
きっぱりとしたいらえに、ヴォルフは静かに息をついた。
少し間を置いてから、彼はアンバーが狙われている理由を話してくれる。
「……君が裏オークションに出品された経緯には、二つの悪意があった。一つは君を襲った山賊の類い。そいつらに襲われ、君はあそこに売り飛ばされたのだろう」
「ええ。嫁ぐ途中だったのですが、侍女や荷馬車共々襲われて……他の者たちはどうなったのか分かりません」
ギュッと拳を握れば、その上からヴォルフが優しく手を包んでくれる。
「安心しろ。ああいう輩は馬車に乗っている貴人しか狙わない。侍女は恐らくどこかで生き延びているだろう」
殺されていなければ……という言葉を、ヴォルフは口にしなかった。アンバーもそれは分かっており、彼の気遣いに感謝する。
「ありがとうございます。それでもう一つの悪意というのは?」
「……最近この近隣で誘拐事件が頻発しているのは、国境の領地にいた君なら聞き及んでいたのではと思う」
「ええ。大規模な犯罪組織のようで、周辺国も力を合わせて解決に臨んでいますが、いまだ具体的な打開策を練れていないと……。私の知っているアルフォード王国の令嬢の中にも、不幸にも姿を消してしまった方もいらっしゃいます。主に貴族の令嬢が狙われ、どこに消えたのか分からないと……」
自分もその『消えた令嬢』なのだが、アンバーはごく冷静に言う。
「俺はその犯罪組織を、王命で追っている。うちの公爵家は代々軍や警察の仕事を統括していて、今は俺がその頂点にいる。まぁ、元帥というやつだ」
「元帥閣下……。……だからお部屋に怖そうな武器があったのですね?」
彼の立場に軽く驚きつつも、アンバーは彼の部屋で目にした物を思い出す。
ヴォルフの部屋にはインテリアとしての剣が飾ってあったが、その他にも実用しているとしか思えない鞭がホルダーに入っていた。手錠やよくわからない道具もあったし、アンバーは彼が何をしている人なのか分からず不気味だった。
いつかあの鞭で自分が打たれてしまうのでは……と怯えていたが、やっと合点がいった。
「隠しているつもりはなかったが、確かにアレは誤解を与えても仕方がなかったな」
ふむ……とヴォルフは顎に手をやり、一人頷く。
「……話は戻るが、その犯罪組織の親玉は、どうやら貴族の中にいるようだ。貴族が貴族を陥れ、売買した令嬢を貴族の慰みものにする。どこかの別荘の地下には、哀れな令嬢が腹を大きくしているかもしれない。また最近、妖しげな薬……女をより感じさせる媚薬や、男の性欲を著しく飛躍させる物。妊娠をさせないための薬など、そういう物も裏で流通しているらしい」
「……そんな……」
サッとアンバーの顔色が青ざめ、頭に『性奴隷』という言葉が思い浮かぶ。
少し前まで自分も性奴隷になるかと思っていたが、アンバーを買ったヴォルフはこうして色々な事を話してくれている。彼の愛がどこから始まったものかは分からないが、真剣にアンバーを想っているのも伝わっている。
(私は恵まれている。けれど、姿を消した令嬢の中にはそうでない人もいるのだわ)
自分はこのままでも、それほど不幸な事にならないだろう。
仮に公爵であるヴォルフに本気で求められているのだとしたら、これ以上の好機はないと思う。
だが攫われた令嬢たちは、明日の我が身がどうなるかすら分からず怯えているだろう。
「人身売買は人の権利を侵した犯罪だ。孕まされた令嬢は庶子を産み、それが将来的に貴族の爵位継承や財産分与などを乱す、不和の種となる可能性もある。あらゆる視点から、我々はこの犯罪を阻止しなければいけない」
前を向いたままキッパリと告げるヴォルフは、声すらも誇り高い。
「……それ程まで人身売買を憎く思っているあなたが、どうして見知らぬ私を買ったのです?」
揚げ足を取るつもりはない。だが素朴な疑問だった。
自分がなぜ、ヴォルフのような見た目もよく爵位もある人に、突然愛されるのか理由が分からない。それがアンバーが抱えている不安の根底だ。
質問をされたヴォルフはアンバーを見て、困ったように微笑む。
「今はまだ言えない。だが……そうだな。俺は君に恩返しをしたいんだ」
「恩返し……?」
きょと、と目を瞬かせるが、アンバーには何の思い当たりもない。
「だって私、ヴォルフ様と初対面ですよ? 恩返しも何も……」
「ああ、そうだな」
分かっていると穏やかに微笑みつつ、ヴォルフはアンバーを抱き寄せた。額にキスをし、形のいい耳を軽く食む。
「それでも俺は、君にとても感謝しているんだ。君が不憫だから買ったのではない。アンバーという一人の女性を救いたくて、俺は自分の立場も忘れ君を買ってしまった」
じわ……と胸が温かくなり、涙ぐみそうになる。
「もう私、愚かな真似は致しません。ヴォルフ様やこの城の人を信じます。二度とあのような真似を致しませんから、……お許しください」
目の前のヴォルフが、心の底からアンバーという一個人を想ってくれているのは、ちゃんと理解した。
「本当に……何と言う事をしてしまったのでしょう。肩を怪我されてしまったのですよね? 私のために申し訳ございません」
ヴォルフの肩にそっと手を這わせるが、ガウンに隠れていて患部がどうなっているか分からない。シシィが打撲と言っていたから、きっと色が変わるぐらいはしているのだろうか。
「今日はもう休むわね。明日からまたお願い」
「はい、奥様。シシィめは誠心誠意お仕え致しますので、どうぞお側に置いてください」
シシィはまだ何か言いたそうな顔をしていたが、これ以上アンバーに無理をさせるのも良くないと思ったのだろう。
ワゴンを寝室の隅に控えさせ、シシィはそのまま寝室を出て行った。
気持ちを落ち着かせるというカモミールティーを飲んでも、アンバーの沈痛な表情は晴れない。
やがて続き部屋の方から気配がし、寝る格好をしたヴォルフがやって来た。
「少しは落ち着いたか?」
アンバーの隣に座った彼から、石鹸の匂いがする。
「はい、色々申し訳ございませんでした」
ティーカップをベッドサイドに置き、アンバーはクッションに背中を預けた。ヴォルフも同様の姿勢になり、二人は天蓋の中を何とはなしに見やる。
「君は……、危険に頭を突っ込むかもしれないと知っていながら、関わりたいと思うのか? 悪いが君は何の訓練も受けていない女性だ。いざという時、恐怖に身が竦んで何もできないだろう。そうならないように、俺は安全な城にいて欲しいと思っていただけだったんだが……」
ヴォルフが話を切り出し、アンバーの手を静かに握る。
「自分が原因かもしれないのに、人任せにして自分だけぬくぬくと安全地帯にいるのは嫌です。私には意思があります。自分を狙う人がいるなら何者かを知りたいし、あなたやシシィたち、そして領地の家族や民を襲うかもしれない者を放っておけません」
きっぱりとしたいらえに、ヴォルフは静かに息をついた。
少し間を置いてから、彼はアンバーが狙われている理由を話してくれる。
「……君が裏オークションに出品された経緯には、二つの悪意があった。一つは君を襲った山賊の類い。そいつらに襲われ、君はあそこに売り飛ばされたのだろう」
「ええ。嫁ぐ途中だったのですが、侍女や荷馬車共々襲われて……他の者たちはどうなったのか分かりません」
ギュッと拳を握れば、その上からヴォルフが優しく手を包んでくれる。
「安心しろ。ああいう輩は馬車に乗っている貴人しか狙わない。侍女は恐らくどこかで生き延びているだろう」
殺されていなければ……という言葉を、ヴォルフは口にしなかった。アンバーもそれは分かっており、彼の気遣いに感謝する。
「ありがとうございます。それでもう一つの悪意というのは?」
「……最近この近隣で誘拐事件が頻発しているのは、国境の領地にいた君なら聞き及んでいたのではと思う」
「ええ。大規模な犯罪組織のようで、周辺国も力を合わせて解決に臨んでいますが、いまだ具体的な打開策を練れていないと……。私の知っているアルフォード王国の令嬢の中にも、不幸にも姿を消してしまった方もいらっしゃいます。主に貴族の令嬢が狙われ、どこに消えたのか分からないと……」
自分もその『消えた令嬢』なのだが、アンバーはごく冷静に言う。
「俺はその犯罪組織を、王命で追っている。うちの公爵家は代々軍や警察の仕事を統括していて、今は俺がその頂点にいる。まぁ、元帥というやつだ」
「元帥閣下……。……だからお部屋に怖そうな武器があったのですね?」
彼の立場に軽く驚きつつも、アンバーは彼の部屋で目にした物を思い出す。
ヴォルフの部屋にはインテリアとしての剣が飾ってあったが、その他にも実用しているとしか思えない鞭がホルダーに入っていた。手錠やよくわからない道具もあったし、アンバーは彼が何をしている人なのか分からず不気味だった。
いつかあの鞭で自分が打たれてしまうのでは……と怯えていたが、やっと合点がいった。
「隠しているつもりはなかったが、確かにアレは誤解を与えても仕方がなかったな」
ふむ……とヴォルフは顎に手をやり、一人頷く。
「……話は戻るが、その犯罪組織の親玉は、どうやら貴族の中にいるようだ。貴族が貴族を陥れ、売買した令嬢を貴族の慰みものにする。どこかの別荘の地下には、哀れな令嬢が腹を大きくしているかもしれない。また最近、妖しげな薬……女をより感じさせる媚薬や、男の性欲を著しく飛躍させる物。妊娠をさせないための薬など、そういう物も裏で流通しているらしい」
「……そんな……」
サッとアンバーの顔色が青ざめ、頭に『性奴隷』という言葉が思い浮かぶ。
少し前まで自分も性奴隷になるかと思っていたが、アンバーを買ったヴォルフはこうして色々な事を話してくれている。彼の愛がどこから始まったものかは分からないが、真剣にアンバーを想っているのも伝わっている。
(私は恵まれている。けれど、姿を消した令嬢の中にはそうでない人もいるのだわ)
自分はこのままでも、それほど不幸な事にならないだろう。
仮に公爵であるヴォルフに本気で求められているのだとしたら、これ以上の好機はないと思う。
だが攫われた令嬢たちは、明日の我が身がどうなるかすら分からず怯えているだろう。
「人身売買は人の権利を侵した犯罪だ。孕まされた令嬢は庶子を産み、それが将来的に貴族の爵位継承や財産分与などを乱す、不和の種となる可能性もある。あらゆる視点から、我々はこの犯罪を阻止しなければいけない」
前を向いたままキッパリと告げるヴォルフは、声すらも誇り高い。
「……それ程まで人身売買を憎く思っているあなたが、どうして見知らぬ私を買ったのです?」
揚げ足を取るつもりはない。だが素朴な疑問だった。
自分がなぜ、ヴォルフのような見た目もよく爵位もある人に、突然愛されるのか理由が分からない。それがアンバーが抱えている不安の根底だ。
質問をされたヴォルフはアンバーを見て、困ったように微笑む。
「今はまだ言えない。だが……そうだな。俺は君に恩返しをしたいんだ」
「恩返し……?」
きょと、と目を瞬かせるが、アンバーには何の思い当たりもない。
「だって私、ヴォルフ様と初対面ですよ? 恩返しも何も……」
「ああ、そうだな」
分かっていると穏やかに微笑みつつ、ヴォルフはアンバーを抱き寄せた。額にキスをし、形のいい耳を軽く食む。
「それでも俺は、君にとても感謝しているんだ。君が不憫だから買ったのではない。アンバーという一人の女性を救いたくて、俺は自分の立場も忘れ君を買ってしまった」
じわ……と胸が温かくなり、涙ぐみそうになる。
「もう私、愚かな真似は致しません。ヴォルフ様やこの城の人を信じます。二度とあのような真似を致しませんから、……お許しください」
目の前のヴォルフが、心の底からアンバーという一個人を想ってくれているのは、ちゃんと理解した。
「本当に……何と言う事をしてしまったのでしょう。肩を怪我されてしまったのですよね? 私のために申し訳ございません」
ヴォルフの肩にそっと手を這わせるが、ガウンに隠れていて患部がどうなっているか分からない。シシィが打撲と言っていたから、きっと色が変わるぐらいはしているのだろうか。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
どうしようもないヤンキーだった俺の転生物語。回復職なのに前線でバトルしまくる俺は、いつしか暴れ僧侶と呼ばれているようです。
蒼天万吉
ファンタジー
モンスターや魔法が溢れるファンタジーな世界に転生してきたアマタは元超絶ヤンキー。
女神の使いに与えられた加護を使って人々を癒す、僧侶になったものの……
魔法使いのルルがと共に、今日も前線で戦っているのでした。
(小説家になろうにも掲載しております。)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる